FX初心者が勝てない4つの理由と、勝ち続けるために大切な3つの考え方

最近では、将来の資産形成のために投資を始める人が増えてきています。株式投資、FX、投資信託、(職業により始めるのに有利不利がありますが)不動産投資など、投資の種類は多岐にわたっています。

中でも、FXは個人が少ない資金で気軽にはじめられる投資として、サラリーマンや主婦の方にも人気です。

気軽に始められる一方で、普通の主婦が初期費用10万円で初めて、月に100万円の収入を得られたりと、戦略によっては大きなリターンを得られることがあるのも魅力です。

しかし、始めるのが簡単なことと、勝つのが簡単なことはまったくの別問題。現実は、始めてから数か月で資金をすべて失い、市場から撤退する人も少なくありません。

今回はFX初心者の方、もしくはFXをこれから始めようと思っている方向けに、なぜ、FX初心者が中々勝つことができないのか、理由を4つ解説します。その上で、最短で「脱初心者」となり、勝ち続けるために大切な考え方も3つ、共有します。

ぜひ、参考にしてみてください。

FX初心者なら知っておきたい基礎知識と専門用語

FXとはForeign eXchangeの略で、日本語で外国為替という意味があります。

正式には外国為替証拠金取引とよばれる、「異なる国の通貨を売ったり買ったりする投資の一種」。

通常の商売と同じで需要と供給のバランスで成り立っているので、人気があれば高くなり、なければ安くなります。

FXはこの価格差を利用した売買で利益をだします。たとえば、1ドル100円という相場のときに、100円で1ドルを買います。次の日に、1ドル105円になっていたとしたら、その1ドルを売れば5円の利益になります。

こうしてみると簡単そうですが、実際にはさまざまな要因が重なってくるため、初心者が利益を得るのは簡単ではありません。

解説に入る前に、「最低限これだけは押さえておきたい!」というFXの用語について紹介します。

Lot(ロット)

注文量のことです。日本の証券会社では1lotが1万通貨単位、海外ではほとんど10万通貨単位です。最近では1千通貨単位でトレードできる業者もあります。

通貨単位

ドル円や、ポンド円、ユーロドルなど、それぞれのペアで最低いくら必要なのかという単位のことです。ドル円での10万通貨単位は10万ドルが必要になります。1ドル100円なら100×10万で1000万円必要ということです。

pips(ピプス)

値動きの幅のことです。それぞれの通貨の値の表記は6ケタで表示されていて、その右から2ケタ目を1pipsといいます。たとえば、ドル円の現在の値が1ドル115.430円の場合、「3」が1pipsということです。

FXトレーダー達は「いくら」勝ったという言い方はあまりせず、「何pips」勝ったという言い方をすることが多いです。

レバレッジ

「てこ」の意味で、少ない資金で大きな金額のトレードができます。日本の証券会社では最大25倍、海外では200倍から1000倍という業者もあります。10万円の資金があれば日本の業者であれば250万円分のトレードができるということです。

ポジション

買い、または売り注文を出して成立した状態のことです。買った状態のことをロングポジション、売った状態のことをショートポジションといいます。また、もっているポジションがマイナスになっている状態を含み損、プラスになっている状態を含み益といいます。

証拠金

担保のようなもので、ポジションをとるために必要な資金のことです。必要証拠金ともよばれます。

証拠金維持率

残高に対して、もっているポジションが何%なのかを表したものです。ほとんどの場合100%を切るとロスカットされてしまいます。また、業者によっては追証が発生してしまいます。

ロスカットもっているポジションの含み損が大きくなっていったとき、強制的に決済されてしまう制度のことです。損切りともいいます。

レバレッジの倍率を大きくすればするほど、少しの値動きでロスカットされてしまうので注意が必要です。

追証

含み損が大きくなっていき、証拠金が足りなくなってきた場合に追加で入金しなければならない制度のことです。

期日までに入金しなければ、多くの場合、強制ロスカットされます。これは日本の業者のみの制度で、海外の業者にはありません。

テクニカル分析

ボリンジャーバンドや移動平均線などの指標を使ってチャートを読み、投資家たちの心理状態を分析することをいいます。

ファンダメンタルズ分析

各国の雇用や物価などの経済指標や要人の発言などから将来の値動きを予測し、分析することをいいます。

とりわけ、アメリカの経済指標は世界経済全体に影響を与えるため、テクニカル分析以上に大切になってきます。

なぜFX初心者は本を読んでも勝てないのか?

FX初心者は、まず本を読んで勉強しようとする方が多いです。よく本屋に行くと、「これさえ勉強すれば勝てる!」「私はFXで○○万稼ぎました!」などどいう本がたくさん並べられています。

FX初心者は、そういった本を手に取り「これを読めば勝てそうだ」などと思いがちですが、実際はそんなに甘いものではありません。

ここでは、なぜ本を読んでも勝てるようにならないのか?その4つの理由を述べます。

理由① 本から経験は得られないから

本を読んで勉強すること自体は、素晴らしいことです。しかし、本はあくまでも基礎的な知識や、先に述べた用語を理解するためのツールとして考えていたほうが良いです。本をいくら読んでも、経験は得られません。

FX初心者勝つことが難しい理由は、圧倒的に経験が足りないからです。いま現在勝ち続けているトレーダーも、最初は負け続け、何度も失敗をくりかえして、長い時間をかけてようやく勝てるようになっていったのです。

まずは経験を積むことで次第に技術も身についていきます。FXに限らず音楽やスポーツなどにしてもそうなのですが、基礎的な技術や練習なくして、その分野での上達や成長というものはありえません。

つまり、本を読んで知識を蓄えたり、素晴らしい手法を知ることも大切ですが、それだけでは経験は得られず、技術も身につきません。

理由② 正しいマインドセットができていないから

マインドセットとは、その人の思考を形作っているものです。ビジネスでもよく使われる言葉ですが、投資においてもとても重要になってきます。

FXは値動きが激しく動くこともあり、そのたびに一喜一憂している人が多いです。

自分のポジションが少しでもプラスになるとぬか喜び、逆に自分のポジションが少しでもマイナスになると心配になり、夜も眠れなくなって、健康を害してしまう人までいます。

そうならないためには、資金管理も関わってきますが潔く損切するか、含み損を気にせず、長期で保有するかしっかりスタンスを決め、気にしすぎないマインドを身につけることが大切です。

もちろんその確信をもつには、経験を積むことも必要になります。

理由③ 巨大なクジラがいるから

クジラとは、機関投資家とよばれる大企業や金融機関のこと。個人や法人から預かった資産を運用しています。

クジラとよばれる理由は、運用している資金が莫大だから。彼らは、何百億、何千億円から何兆、何十兆という資金を運用しているため、市場にあたえる影響が強く、その動向で大きく値が動くこともあります。

さらに気をつけなければならないのが「ダマシ」です。ダマシとは、テクニカル分析をしている個人投資家に対して、ニセの売買ポイントを作り出し、機関投資家が大きな利益を得ることです。

つまり、多くの個人投資家がアテにしている移動平均線などの代表的なテクニカル指標を莫大な資金を使って、意図的に操作することで個人投資家の投資行動を煽ります。

そこで逆側の行動(買いを煽った後、大量の売り注文など)を仕掛けることで、個人投資家の資金を吸い上げ、利益を得るのです。

「市場は心理」という言葉があるように、そういった個人投資家の集団心理を予想してワナをしかけてくるのです。その姿は、まさにたくさんの小魚を一口で飲み込む巨大なクジラをそのものです。

理由④ ファンダメンタルズを軽くみているから

FX初心者は、理解に時間のかかるファンダメンタルズよりも、直感的に理解しやすく、短期の利益に結び付くテクニカルを好みます。

しかし、いくらテクニカル分析が上手くなったとしても、やはりファンダメンタルズは相場全体の値動きのキモといえるものなので、決して無視できません。

2019年1月3日、「アップルショック」と呼ばれる出来事が起こり、ドル円相場に3円ほどの大きな値動きがありました。膨大な損失を被った投資家の方もいらっしゃるのではないでしょうか?

原因としては、その日の朝に日経新聞が

“中国市場でのiPhoneなどのアップル製品が売れず、アップルの去年10月から12月の売上高が予想より5~10%ほど下落するのではないか”

という記事を出したことが挙げられます。

実は去年11月に起こった世界的な株価の急落もiPhoneの販売不振が原因といわれていました。

この急落の原因を知っていれば、将来FX市場でも同じことがあるのではないかと予測し、損失を最小限にできたかもしれません。

脱・FX初心者!勝ち続けるトレーダーになる為には

気軽に始められるFXですが、初心者がただ知識を得ただけでは中々勝ち続けるのは難しいことがご理解いただけたかと思います。

ではいったいどうしたらFX初心者から抜け出して、結果を出せるトレーダーになれるのでしょうか?ここではそのために必要な3つの考え方をお教えします。

最初はデモトレードで経験を積む

証券会社で口座を開いたら、まずはトレードに慣れるためにデモトレードからはじめるのがよいでしょう。デモトレードとは、架空の資金を使って実際のチャートとほぼ変わらない環境でトレードすることができるシステムです。

システムの操作性や、テクニカルのポイントごとの判断、ファンダメンタルズの情報が相場にどのような影響を与えるかということをノーリスクで学ぶことができる上に、「もし資金をいれていたらどうなるか」というシミュレーションもできます。

操作ミスや初歩的な判断ミスで損失を出さないよう、しっかり基礎を抑えた上で、本番トレードに臨みましょう。

ただし、デモ環境で1000万円を動かすのと、1万円でも自分のお金を本当に入れて取引を行うのでは感覚がまったく違います。基礎を網羅したと思った段階で少額から実際にお金を入れて取引を行ってみましょう。

徹底した資金管理

「1回の注文量は資金の50分の1までにしよう」「ここまで下がったら損切りしよう」などと自分ルールを作り、こつこつと堅実に積み重ねていくことが大切です。

そういった資金管理を徹底することで、先に述べたアップルショックのような大きな値動きがあってもロスカットや追証にならず、耐えることができるのです。

休む事も大事

トレードはやみくもにするものではなく、時には休むことも大切になってきます。特に、重要な経済指標がある時はトレードの本数を少なくする、またはしないという選択をとることが大切です。

「ポジポジ病」といって、たくさん注文を入れてしまう人がいるのですが、これをしている限りは勝てないでしょう。

なぜなら、含み損が大きくなっていき、強制ロスカットされてしまう可能性が高くなるからです。それを防ぐには「一度に同時に持つポジションは3つまでにしよう」などと、自分ルールに従ってトレードすることを徹底することです。

まとめ

FXは誰でも簡単にはじめられる投資ですが、多くのFX初心者が勝てずに撤退していく理由がお分かりになったでしょうか?

一見遠回りに思えますが、ルールを理解し、正しいマインドや技術を身につけ、経験を積むことがFX初心者から抜け出し、勝ち続けるトレーダーになるための一番の近道なのです。何事も人間は少しずつしか成長しないのです。

ぜひこの記事を参考にしていただき、「脱・FX初心者!」を目指してください。

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