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貴方が人生の中で豊かさを感じる事は?|吉崎誠二の5時から“誠”論 2022年12月5日放送

吉崎誠二の5時から誠論

ー ワクワク人生 COCO the Styleとは?
ラジオNIKKEI第1で放送中「吉崎誠二の5時から“誠”論」の番組内コーナー。
人生100年時代を豊かで「ワクワク、生きる」ためには一体どうすればいいのか?
結婚・お子様の誕生・転職・リタイア・住宅購入など、個人のライフイベントを充実させるヒントをリスナーの皆様と一緒に探していく時間です。

貴方が人生の中で豊かさを感じる事は?

貴方が人生の中で豊かさを感じる事は?
内田
内田

今日はTwitterで皆様からメッセージをいただいております。
貴方が人生の中で豊かさを感じる事は?」というテーマです。

吉崎
吉崎

安藤さんはどんな時に豊かさを感じますか?

安藤
安藤

例えば焚火をしている時とか…
昼から飲んでいるのと全く同じだと思いますけれども。

内田:自由だったり、ちょっとした自分の為の時間って凄く大事かなと思いますが、
豊かさの為にはやはりお金も凄く大事なのではないかとも思っています

前半は「日本人の平均年収と世界を比較してみよう」という事で、そこで考えられる事、私達がやっていかなければいけない事を少し考えていこうかなと思います。

日本人の平均年収と世界を比較してみよう

日本人の平均年収と世界を比較してみよう
内田
内田

平均年収って本当に探すと色々なデータがあり、どれが正しいのかは少し難しいかもしれませんが…
OECD(経済協力開発機構)などが出しているデータがありますよね?
東京で見てみると、平均年収は448万円です。

吉崎:中央値は、東京はざっくり400万円くらい?

内田:399万円ですね。
400万円はないのだな、という感じですね。

吉崎
吉崎

その様な感じですよね。
ボーナスが年に2回(1か月・1か月)あったとして、14か月ですから…
月収が30万円あれば大体、年収が420万という感じでしょうか?

安藤
安藤

手取り25万円くらい、という事ですよね?

吉崎:そうですね。
十分な暮らしができるのではありませんか?

内田:世界と比べて見ると、どうですか?

吉崎:世界と比べてみたら、まず日本はそんなに高くないですよね。
円換算で、アメリカは700万円を超えていますものね。

内田:そうなのですよ。

吉崎:スイスなども700万円くらいですかね。
あとはOECDの平均でいくと516万円なので、日本はOECDの平均以下という事で、切なくなってきますね…

安藤:日本は伸びていないですよね。

吉崎:日本はスペインとイタリアと同じくらいという事ですかね。
OECDの伸び率を見ると最も伸びていないのが日本という事ですね。

内田:そうなのですよ。
日本も、本当に横ばいが続いているという感じですけれども。

吉崎:1997年頃から、ほぼほぼ横ばい
1997年というと、消費税が3%から5%に変わった時ですね。
他の国は大体1.2倍から1.6倍くらいの間で推移しているという事で、オーストラリアでは24%アップでしょう?
フランスで27%アップになっていて、日本はほぼほぼアップしていませんよと…

内田:もちろんずっと長く働くという意味では、日本はやはり豊かさ、というものはあるのかもしれませんけれども…
金額が上がっていかないという所に豊かさを考えるとどうなのかな?と。

吉崎:これは数字のマジックというのもあり、そこを解説していきたいと思います。

数字マジックと女性の社会進出

吉崎
吉崎

まずこの間に女性が結婚された後も仕事をそのまま、というのが日本で爆発的に増えましたから。
という事で、年収がこれ以上かかると扶養から外れますよ、という制限がありますよね。

安藤
安藤

年収108万円とか。

吉崎
吉崎

その金額を超えて働くと扶養から外れますが、それ以内に収めておこうと考える主婦の方が多いという事になってくると、その方々もカウントされていきます
そうすると数値が上がってこないとなってくると…

内田
内田

そうですね。
男女別を見てみると、女性が1番お給料が高いのは25歳から29歳なのですよ。
やはり結婚する前。
そこからずっと右肩下がりに下がってしまう、というのが日本の現実です。

吉崎:ということは、先ほどの税の関係が1番大きいと思いますね。

当然女性の社会進出も進み、女性が役職に上がることもどんどん増えてきましたので、そういう意味では変わってきています。
先ほども言った様に、扶養家族から出る、という制限がある以上はその方々が社会で働く様になれば、平均賃金が上がらないのは仕方がない、という事も一方ではいえます
そういう意味では数字のマジックが日本にはあると。

その間、もちろん他の国で女性の社会進出が伸びてこなかったのかというとそうでもないのだけれども…
元々結婚しても働く風習があったヨーロッパ各国はそのまま女性も一緒に上がっていったという事です。
日本の個々の賃金が上がっていないのかというとそうでもなくて、多少は上がっているという感じですね。
この手のものに出れば、日本は全然上がっていないではないか!となりますが、少しこの数字のマジックは分かっていても良いのではないかと思います。

日本の平均賃金はなぜ上がらない?

日本の平均賃金はなぜ上がらない?
内田
内田

ただ、マジックだけじゃない問題もある?

吉崎
吉崎

もちろんです。
その事を差っ引いたとしても、日本の平均賃金はOECD各国の中では上がっていないのは事実ですね…

内田:そうですね。
色々な問題がありますが、こういう環境の中でもやはり我々が収入を増やす努力というものはしていかなければならない気もします。
企業だけに頼るわけではなく、我々ができる事…安藤さんこの辺りはどの様に考えますか?

安藤
安藤

やはり豊かに生きるという上で収入は切っても切り離せない関係だと思います。
より多くの選択肢を増やす為にも、収入は増やしていきましょうねと…

どうやって収入を増やすのかというと、まず仕事を一生懸命に頑張って給料が上がれば良いのですが…
それか副業をしたり。
あとは最近、投資をしている人が非常に増えていますよね。
ただ投資の怖い所というのは、増えるだけじゃない、というところです。
株式運用の場合は減ってしまう恐れもあります。
その辺りをしっかり分かった上でコツコツやっていく、というのが大切になるのかなと思います。
何かやらないと変わらないというのはいえるのではないでしょうかね。

内田:そうですね。
しかし、副業は以前よりもしやすい環境に整ってきましたよね。

安藤:どんどんしやすくなってきていると思います。
以前だと副業をしても良い会社はあまり無かったですよね?

吉崎:無かったですね。
「見つかったらやばい…!」という様な。

内田:そういう意味では、その辺りの環境は整ってきた。
投資の環境、というのも制度は色々整ってきて
あと情報を発信する所も増えてきましたね。

資本主義社会をどう生きていくか

吉崎
吉崎

元々、株式投資を含めて投資をするのは何処かギャンブルでは?という様な雰囲気があって…
そういうもので得たお金を御年輩の方々は泡銭だ、と仰られる方はたくさんおられるのではないですか。

我が国は資本主義社会を取って、その資本主義社会の中で経済が動いているわけです。
そう考えるとある程度の資本を得て、その資本から得られるリターン(収入)がないと、当然貧乏になっていくのは仕方がないのではと思いますね。

内田
内田

そうか、資本を持つから資本主義。

吉崎:資本主義、キャピタリズムですからね。
資本をベースに組み立てられた国家だということですね。
経済の回し方、という事です。

内田:その資本をしっかり回して行く事で、そこからもお金を生む様な事を我々がしていく必要がある、という事ですよね。

安藤
安藤

資本主義は当然お金を持っている方が更に豊かになっていく訳ですが…
ただ最初のお金はどうやって作るのですか?という質問がたくさんきそうですよね。

吉崎:お金を持っていても銀行に預けていたら金利がつかないので、その持っていたお金を資本という形で、お金を生み出すものに変えて、その生み出すものがお金をさらに生み出す様な形にしていく必要があるという事ですね。
不動産を買うというのもその方法ですし、株式投資をして配当を貰うというのもそうですし。

内田:あとはどうでしょう?
自分を資本だと考えてスキルを磨く、というのも勿論ありですよね?

安藤:実際の所それが1番リスクが無く、自分に投資して、自分が稼ぐというのが誰でもチャレンジできる最初の投資だと思います

内田:若ければ尚更そうですよね。

ここ最近の転職事情

吉崎
吉崎

安藤さんの会社では転職支援などもしていますが、最近転職される方は増えているのですか?

安藤
安藤

転職はやはり増えています
ここ2年くらいは本当に増えたな、と思います。

吉崎:コロナが影響しているのですか?

安藤:コロナの影響だと思っています。
その影響でリモートワークで働く会社が増えていますよね?
以前に比べると会社の帰属意識というのでしょうか…
ロイヤリティー(忠誠心)が非常に落ちているな、と感じますね

吉崎:なるほど、ロイヤリティーですね。
支援されている方からは、どのようなコメントがあるのですか?

安藤:結局「この会社で働いている意味」みたいなものが薄れていっているというのが共通して言える点です。
「この仕事はリモートで家でやっているし」とか「出向先で結局コンサルをしているし、何処でも良いのではないか?何処の会社に属していても良いのではないか?」という方が多いです。

内田
内田

コメントに「日本は転職したら給与が下がる国だしなあ…」と書いてあるのですけれども…
海外だと流動性が高まれば高まるほど給料は上がっていく、キャリアアップというイメージがありますよね?
日本はやはり少し違うのですか?

安藤
安藤

日本も最近は転職に対してそれ程ネガティブではありません
むしろ何処に行って、何をしていたのか?
よく「履歴書を磨く」といった言い方をしますが、履歴書に書けるキャリアみたいなものを作っていくと、転職してもどんどん収入は上がっていきます。
ただ半年で務めてすぐ次の会社に行った場合、これだとやはり年収は下がりがちです。

吉崎:それだと「凄い有名企業を転々としていた」という方は、給料が上がるという事ですか?

安藤:ある程度「例えば三年間でこのプロジェクトをやりきりました。そこで実績を作り、次に行きました。」だと、実際に給料が上がっているケースが多いです。

内田:何をそこでやり遂げたか、という事ですかね?

吉崎:会社名だけではなくて?

安藤:会社名も大事ですし、何をしていたか?という所も結構見られます

内田:では採用をしようとしている企業はそういう所をしっかり見て行くという風に、そこも変わってきているのですかね?

安藤:そうですね。
例えば何処かの会社でこのプロジェクトを1年やりきって次にいく。
しかもそれが尚更名前の知れてるプロジェクトだったりすると、これはバリューが発揮されますね。
圧倒的に有名なプロジェクトの方が良いと思います。

内田:その経験を生かして「では次に何ができるか?」という事になってくるわけですね。

吉崎:プロジェクトXみたいな世界ですね。
新幹線を通したぞ、と。俺は中心人物だ、と。

内田:先ほど会社に対する忠誠心が無くなったと仰いましたけれども…
しかし仕事に対して、あと自分の未来に対しての忠誠心みたいなものというのはね。

安藤:なんだかその様に変わってきていますよね。
このプロジェクト!という様な所に忠誠心はありますね。

内田:そうするとなんだか日本も随分と変わっていきそうな感じはしますけれどもね。
豊かになりますかね?どうでしょうか…

吉崎:やはりある程度、仕事した後にはお風呂に入ってビールを飲まないと、などではないですか?

安藤:そうですよね、お金が全てではないですからね。
酒か焚火か。

内田:時間とか自由とかね。

吉崎:そういう風に転職する方って、色々な投資をされている方が多いですよね。

安藤:非常に多いと思います。

吉崎:リンクしていますよね。
自分を上手くステージアップされていく方と投資をされる方って似た様な方が多い気がします

安藤:自分の人生を自分で舵取りをしている人というのは、投資をやっている率は多い気がします

内田:だから「こうやって独立したんだぞ!」という風に、自分で事業をやっているのもやはり舵取りですものね。
そういうのも1つの形ですね。

吉崎誠二の5時から“誠”論
放送局 :ラジオNIKKEI第1
放送日時:毎週月曜日〜水曜日 17:00~17:50
※ 本コーナーは毎週月曜日のコーナーです
番組公式サイトはこちら
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※ 本記事はラジオNIKKEI第1「吉崎誠二の5時から“誠”論」の番組内コーナー「ワクワク人生COCO the Style」の内容を抜粋/改変したものです
※ 2022年12月5日(月)放送
※ 日経ラジオ社の承諾を得て作成しています

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