上半期の振り返りと下半期の「投資の考え方」
もう上半期が終わりましたよね。
なので上半期を振り返りつつ、下半期の「投資の考え方」について、安藤さんに色々伺っていこうかなと思います。
投資というと色々ありますが、安藤さんが記憶に残ってるところでいうと何かありますか?
弊社は金融関係と不動産関係の子会社・関連会社があります。
その辺の情報がやっぱり多くなってしまいますが…
今日吉崎さんが言ってたような不動産のマーケットの話でいうと、円安の影響もあるのでしょうか?
高額のビルなどが、ものすごく売れている感じがあります。
内田:これは円安が関係しているのでしょうか?
安藤:海外投資家が買いに来ていますよね。
内田:私もエコノミストの方に聞いたら、アメリカの機関投資家なんかもお金を入れているのでしょうか。
今アジアにものすごく入ってきていると言っていました。
安藤:香港や中国はすごいですね。
内田:みんな日本の不動産を…
機関投資家も入れていますし、アジアの個人の富裕層の方もかなり買っています。
利回りの変化
この前、銀座徒歩数分のビルが利回り1%台で…
ついに1%です。
利回り1%って…
2015年、2016年あたりに銀座の中央通りのあるビルで2.3%くらいだったのかな?
売れたのが結構話題になって、僕も書いたこともあります。
2%台ってすごかったよね!みたいな感じでしたが、今は1%台も聞きますね。
安藤:ただ、50億円ぐらいだったのですよ。
それも桁がよく分からないんですけど…
ただ寝かせている現金がある方も一部いるわけなので、そういう方からすると年間5,000万円が入ってきますから。
そして、徒歩数分の場所なので下がると。
吉崎:確率はすごいですね…
内田:リスクを追わないでチャリンチャリンと…
吉崎:シンガポール、香港、台湾、香港は少しあれですが…
そんなぐらいの利回りは、ベルリンなど今は低いからね。
安藤:そうですよね。
ロンドンも全然高くないですからね。
吉崎:それを考えたら、まだロンドンは別として…
アジアの国の中で、日本はまだ政治的にも安定しているので「1番安心感があるんじゃないの?」という選択肢でしょうね。
それに円安でしょう?
内田:しかもお金を借りるとしても、高い金利も…
安藤:もうそのレベルの方からすると、キャッシュですね。
内田:キャッシュなのですね。
住宅への需要の変化
というマーケットがある一方で、住宅(マイホーム)ですが…
肌感として、乖離買いしてる方が増えてるイメージがあります。
やはり高いと思っている方がいるのではないでしょうか。
同じ規模の家を建てるとしたら、全体でどれくらい上がったのでしょうか?
20%〜25%ぐらいは上がっていると思います。
今だって、ちょっとした注文住宅は坪100万円ぐらいでしょうか?
昔は80万円や70万万円かけても、結構豪華な家が建てられましたからね。
内田:それも軽く超えているのですね…
吉崎:今は100万円いくのではないでしょうか?
安藤:今年に入ってからは、個人のお客様の「住宅を買いたい」という相談は減りました。
ただ、アパート投資やワンルームマンションも含めてですが、投資家の方は変わっていません。
先ほどのデータで「なるほど…」と思いました。
吉崎:ただ、この番組を毎回聞いていただくと、不動産や住宅の市況を読めると思うんです。
(手前味噌ですが…)
内田:そのデータと肌感覚というのは、ピッタリですもんね。
大事なのはこの先ですよね。
安藤:ぴったりでした。
しかし、マイホームはやっぱり少し手が出ない価格になってきていて…
うちは東京で活動しているというのもあり、都心の物件はまだ高いですよね。
かといって暴落要素も別になく…
吉崎:そうですね。
中古マンションの6月分までの数字を見て、今日ちょうど分析したのですが…
やはりまた再び上がっていました。
6月、その1カ月分を見ても売り物件が入ってきていないのです。
金融の投資の考え方は下半期どうなる?
金融の方はどうでしょうか?
金融でいうと上半期と言えばいいのでしょうか?
2023年6月が終わり、半年後には2024年1月から新NISAは始まります。
制度が新しくなるっていうところで、一般NISAと呼んでいたものは「成長投資枠」という呼び方にもなったりと…
内田:枠も大きくなりますし…
安藤:結構広がりますよね!
1番大きな変更点が、今まででいう「つみたてNISA」
これが「積立投資枠」というみたいですは、それと今まででいう一般NISAが併用できるようになることです。
私の携わってきた感覚ですが、つみたてNISAをやっている方が多いです。
会社員の方で勤めながら「33,333円を毎月入れましょう」というような…
しかし、それが毎月10万円までになり、年120万円投資できるようになる。
そして、それプラス一般NISA(成長投資枠)ができるようになると、株式投資の個別銘柄を買いに行く方が結構増えそうですよね。
そう思いますね。
安藤:株価はどうなりますかね?
結構上がるんじゃないかなと思いますが…
吉崎:でも普通に考えたらあがるでしょうね?
内田:下支えになってくれる?
吉崎:わかりやすい銘柄(その業界の1番)だったり、あるいは身近なところだったり。
アパレルなど、分かりやすいといいますか…
内田:好きな食べ物だったり流行ってるものとか。
吉崎:だからそういうものが、安定的にたぶんいくのではないでしょうか?
安藤:この3年で景気がいい感じで上がっていって…
かつ残り半年でそれを迎えるとなると、これで終わりますよねと。
内田:そうですね、どうでしょう?
これでまた新たに投資を始める人が増えるということは、投資はもちろん、株という面でも身近になってくるということになりますね。
安藤:結構前からニュースで新NISAという話が出ているので、色々問い合わせもいただいて。
ただ、懸念というわけではありませんが、今まで個別銘柄の株価の変動を体験したことがない方がこれからデビューするわけじゃないですか?
そこはどうなるかな?と。
ある程度、勉強して準備してから、マーケットに出ていただいた方がいいんじゃないかなとは思います。
内田:一喜一憂しちゃいがちですからね…
安藤:積立枠はまた別じゃないですか?長いスパンでやれば良かったので。
ただ個別銘柄の場合は「今日資産がいくら減った、増えた」であったり、そこにどういう影響があるか?というのは何とも言えないですよね。
内田:すぐ手仕舞いしたくなっちゃったり…するかもしれませんね。
安藤:そうでしょうね。
吉崎:今後は上限240万円ですよね。
240万円はそんなにすごい金額ではないイメージはありますが、それでも数があるとものすごい金額ですよね。
内田:この頃、投資が結構注目されているなかで開始しますからね。
安藤:国の考えていることとしてはいい流れなのではないでしょうか?
投資人口は増えてきてますものね。
内田:厚みを増していくんでしょうか?
株式も楽しみにしたいところですね。
放送局 :ラジオNIKKEI第1
放送日時:毎週月曜日〜水曜日 17:00~17:50
※ 本コーナーは毎週月曜日のコーナーです
番組公式サイトはこちら
番組のアーカイブ配信はこちら
※ 本記事はラジオNIKKEI第1「5時から“誠”論」の番組内コーナー「ワクワク人生COCO the Style」の内容を抜粋/改変したものです
※ 2023年7月10日(月)放送
※ 日経ラジオ社の承諾を得て作成しています