住まいの世界の不思議、あるある
今日は、2本立てでお送りしていきます!
まずは1つ目「住まいの世界の不思議、あるある」について考えていきます。
その後「昔の自分よごめん。今、私こうなっています。」というメッセージも募集しております。
まずは、住まいのあるあるから行きましょう。
まず30代くらいの方に良くある話で「賃貸物件と持ち家のどちらが良いのか」議論を…
内田:これはあるあるですね。
よく聞くのは、ファイナンシャルプランナーというような、お金のプロと呼ばれる人達は「賃貸の方が良いのではないか?」と良く仰いますよね?
吉崎:おっしゃいますね。
でもこれは、理屈で考えると確かに賃貸の方が良いのではないか?と言う人もいますね。
この理屈の根源となっているものは、日本の不動産の価格の、特に中古物件の値付けの仕方です。
年数が経てば経つ程、経年劣化が進むという事もあり、査定となると低く見るという傾向が強いのです。
ここ10年弱くらいのように、不動産市況が良いような場合は、右肩上がりで価格が上がるのですが、流石にそのような事も20年30年は無いだろうと。
そういう事を考えると、絶好調な時に買ったとしても、例えばあと5年絶好調でも、10年後、15年後には、その物件は築20年などになっているわけですから…
内田:色々直さなければいけなくなってきますね。
吉崎:査定的にも厳しいのではないかという見解なのでは?と思うのです。
内田:そうですよね、私もそう考えてしまいます。
また、個人で経営をやっていらっしゃる方や経営者の方などは、一部を経費で落とせる事もあったりします。
そういう意味でも、その方が賢いお金の使い方なのではないか?というような見解がありますが…
節税とまでは言いませんが、両方で使っているのでその分は経費で落としますよ、という事です。
ただ、ステイタスとかはどうなの?とか…
最近の賃貸物件の賃料もここに来て少し落ち着いて来ましたが、2014〜2019年辺りは賃料もずっと上がってきていたので…
また、最近は良い物件、特に定借物件などは3年なら3年と決められたものが多い。
そうすると家をある程度ころころ変える必要がある・変わる可能性がある、という事で「賃貸が良い!」と手放しで言うわけでも無い、という事ですよね。
ただ、隣人とのやり取りが上手くいかないとか。
そのようなお悩みを報道番組などでよく見ます。
買ってしまうと、中々そこから逃れられないですよね。
皆さま、一生ものだと思って買いますよね。
吉崎:番組でよく見ますよね、上下で騒がしいとか…
売却すれば良いのですが、そういう訳にもいかないので、買わずに賃貸で過ごす方もいらっしゃいます。
一方でそこに根差して、地に足をつけて、これから生涯此処で暮らすのだと、そういう方が居てもおかしくはないと思いますし、それを否定するつもりも毛頭ありません。
持ち家を所持しているというステイタスもありますし、一方で最近ではローン減税などもあります。
FPの人は全く議論の余地も無く「賃貸ですよ!」という方も居ますが、私はそうは思いません。
五分五分に見て良いのではと思います。
内田:私もずっと田舎育ちで、田舎なので普通に一戸建てだったりする訳じゃないですか?
だからマンションに住んだ事が無かったので最初は吃驚しました。
壁を挟んで、誰か知らない人がそこに居る、という事がとてもドキドキした感じで…
やはり憧れでしたよね、自分の家を持つということは。
叶ってはいないわけですけれども…
でもやはり何となく、先ほど地に足がついたと仰いましたが、その根付いた感じが羨ましいですけれどもね。
吉崎:やはりその方が長期的に見たら過ごしやすいですよね。
ドライな関係の方が良いという方も居られますが、そういう世知辛い世の中なのか?という感じもします。
住宅購入の繰り上げ返済あるある
もう1つのあるあるで言うと、若い方(30代の方)が住宅を買って、どんどん繰り上げ返済をして、早めに負担を減らそうとしている方がいらっしゃると。
居ますよ。
その方が良いのですよね…?
吉崎:私はあまりそうは思っていないのです。
ちなみに私は31歳で購入したマンションを9年くらいで返済しました。
今思うと、少し失敗したなと思っています。
当時、地方の安いマンションですよ?
やはりその時に使うべきお金もありますし、ライフイベントもたくさんあると思いますので、そういう事も考えると、繰り上げ返済万歳、という事では無いと思います。
内田:日本だと、これだけ低金利も続いていますしね…
吉崎:ある程度、低金利が続いている前提で話しますと、変動金利の方々などは金利の状況を見ながら、余ったお金があるとするならば返済すれば良いと思います。
しかしそうでなければ無理に返済せず、ゆっくりと返済する方が、生涯の事を考えるとそちらの方が良いのではと思います。
内田:この、住まいの世界に関してコメントをくださいました。
20代 引越しのバイトをやってとにかく入り口などの広さ、導線の重要性を知る
30代 介護の仕事して足元のフラットや導線の重要性を知る
40代 ウォシュレットの掃除には中性洗剤以外は使用してはいけない事を知る
ははは(笑)
動線の事について言うと、マンションディベロッパーによりとても考えて作られている所と、結構ごちゃごちゃとした物件が得意な、どちらか良し悪しはあります。
ごちゃごちゃとした方が間取りを上手く作れている事もありますし、広く、動線などもちゃんと考えられている所は、少し割高な感じもありますね。
それが良いかどうかは分かりませんが、確かにマンションディベロッパーによって差はあるな、とは思います。
内田:そういうのも、得意だったり不得意だったり、特徴のようなものを理解した上でここに頼もうか、というような事はあるのかもしれませんね。
昔の自分よごめん。今、私こうなっています。
内田:「昔の自分よごめん」もたくさん来ていますよ。
前回の不動産投資についてのコメントも、もう一度していきましょう。
まずは、40代の男性からいただきました。
不動産投資が怖い…
不動産投資は覚える事が沢山ある為、手を出せずにいます。
どのように投資をしたら良いのか分からないので、漠然と怖いです。
金額が大きいので、こう思っていらっしゃる方は勿論居るかもしれません。
それは勿論そうです。
1個目はある程度手堅いものからやってみる、というのが大事かなと思いますし、私の本を買って読むというのも1つかもしれません。
宣伝になっていましたね(笑)
内田:それ良いですね!そうしてください!
この男性からは、不動産投資に関する事なのでしょうか?
「会社員や公務員向けなどとも聞きます」というのも入っていて、そのような言われ方もするのですか?
吉崎:これはですね、大企業とか公務員、所謂安定企業に勤めている方の方が、銀行がお金を有利に貸してくれているのではないかと、実しやかに言われていると…
内田:そのイメージあります。
吉崎:確かにその傾向もあるのですが、そうなのではないかと言って借りられない訳ではありません。
物件に評価が付く訳ですからね。
不動産投資は何が良い?
住宅に対するお金の話はいつも興味深いです。
不動産投資をしてみたくなりました。
手始めはREITでしょうか?
40代の女性からです。
REITでも良いかもしれませんし、実物不動産が難しいという訳でもないと思います。
少し節税の観点が違うので、会社員の方々で、ある程度年収が高い方は実物不動産の方が節税効果が高いと思いますが、女性の方は比較的にREITの方がとっつきやすいと言われる方も多いので…
その場合は水曜日の5時から誠論にREITコーナーがあります。
毎週水曜日のこの番組中の、ちょうど5時30分前後くらいから、10分・15分は話していますので、聴いていただけたらと思います。
50歳を超えての結婚、諦めモード?
昔の自分よごめん!
昔は20代後半で結婚して50代で楽隠居するって人生設計は木っ端微塵になったよ!!
むしろ結婚諦めモードに入ってるよ
確かに、昔は50代の生涯未婚率、という言葉がありましたよね?
昔だと50歳時点での結婚していない率の事でしたが、今は50歳未婚率という言葉に変わりましたからね。
厚労省のデータ上では50歳を超えていて初婚の方はとても少ない、という結果に基づいて、生涯未婚率というのは50歳時点で一度も結婚していなかった人の率を言っているのです。
しかし50歳を超えて結婚する人がどんどん増えて来たので、生涯未婚率という言葉をやめて、50歳時点未婚率に変わりました。
つまり50歳を超えて初婚の方は結構増えてきているという訳ですから、その方が初婚かどうかは分かりませんが、まだまだ、周りを見ていても50歳を超えて結婚している方は沢山いますからね。
内田:本当にそうですよね。
逆に、と言ったら変ですけれども、色々な酸いも甘いも分かって一緒になった2人というのは何だか良い雰囲気だなと思って…
吉崎:私は、甘いだけの結婚が夢があって良いと思いますよ?
内田:色々な年代での出会い方や、結婚生活はありそうですからね。
人生をワクワク生きるコツ
どんな仕事を選ぶのかも、人生でずっと選択していくわけですよね?
大学や大学院を出て、初めて会社に入る。
昔はそこの会社に一生涯務めるというような人が多かったけれども、今は3年や5年で辞める方も多いし、例えば二社目、三社目社で長く勤めて、その後独立する、という方も結構いらっしゃいます。
生涯に一度だけ、という事でもありません。
仕事、職選びも色々変わって来ていますし、もしかすると結婚もそうかもしれなくて…
一度目は失敗したけれども、二度目の結婚で幸せな家庭を築いている人も居るかもしれないし、一度レールから外れても、次の新しい幸せを求めに行く、という感覚が、日本人にも増えてきたなと思いますよね。
そうですね。
失敗したとしても、再チャレンジしやすい環境になって来て、またしたいと思う人が増えて来たというのは、多分良い事ですよね。
吉崎:そういうような世の中になって来ましたよね。
昔はそんな事無かったですものね。
内田:そうですよ。
「人生もう終わった…」みたいな気分になりましたよね。
吉崎:今は全然そんな事は無くて、周りも変わって来ました。
でも投資は、人生大変な事になるような失敗は良くないけれども、ちょっとした事ならば、そこからまた復活してやろうと思う人はたくさんいる訳です。
兎に角、私は「昔の自分よごめん」に関して言うと、自分もそうなのですが、第一志望の大学などは受からなかったので、結局大学院で行き直したとかね…
これは諦めずに行く、とか。
人生を諦めずに、とにかくネガティブな事が起こったらこれはチャンスに違いないと思うしかないですよね…!
内田:本当にそうですよね!常に前向き!
吉崎:前向き!
ネガティブな事は全てチャンスの源泉だという事ですよ。
内田:そうですね。
それがワクワク人生を送るコツ、という事でございます。
放送局 :ラジオNIKKEI第1
放送日時:毎週月曜日〜水曜日 17:00~17:50
※ 本コーナーは毎週月曜日のコーナーです
番組公式サイトはこちら
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※ 本記事はラジオNIKKEI第1「吉崎誠二の5時から“誠”論」の番組内コーナー「ワクワク人生COCO the Style」の内容を抜粋/改変したものです
※ 2022年10月31日(月)放送
※ 日経ラジオ社の承諾を得て作成しています