不動産情報の取り方は?
今日は「不動産情報の取り方」について、吉崎さんに伺っていきます。
自分で住む用の不動産、借りる用の不動産、投資する為の不動産などそれぞれ情報の取り方は違うと思います。
借りる用の不動産は借りる系、自分で住む用と不動産投資用は購入系ですよね。
借りる系、購入系とに分かれると話が長くなるので、借りる系は一旦置いておきます。
購入する時の不動産情報の取り方
今回は購入系をお話ししてくださるんですね。
購入系は2つあって、自分で住む用と投資用に分かれます。
皆さまは自分で住む用の情報は何で情報を取るのでしょうかね?
内田:購入したことがないのでピンとこないのですけれども…
借りる時はインターネットの情報が充実しているので、そういうところで情報を取っています。
吉崎:サイトや新聞の折り込みチラシなど、そういうところからの情報の取り方もありますよね。
基本的に中古物件などは、売買仲介会社が売却の依頼を受けた場合、媒介契約というものを結びます。
マンションなら「マンションを売らせていただきますよ」「売るサポートをさせていただきますよ」という内容で、契約の形は一般媒介と専任媒介という2つに分かれます。
専任媒介であればレインズという不動産業者が見られるサイトに公開しなければなりません。
そのサイトから自社も含めて他の不動産業者を見て、良い物件を買いたい物件を探します。
例えば虎ノ門周辺でマンションを買いたいという人が居れば、その方にぶつける、という様な形でやっていく訳です。
そこでお客様を抱えている所は、それでぶつけてお終いなのですが、先ほど話したようにレインズに載せなければならないという義務になっています。
内田:これはだから「平等に皆様にチャンス」をと…
吉崎:要は「抱えてはいけませんよ」「公開しなさいよ」という事です。
一般媒介の場合はそうなってはおらず、専任媒介の場合はそうなっています。
そこでお客様が居そうならばそれでお終いなのですが、そうでなければ、お金を払って広告を出す、という行為にします。
そうすると、チラシを作ります。
内田:折り込みチラシ的な事ですね。
吉崎:当然、印刷費・制作費や折り込み代などのお金が掛かる。
「もっと売らないとな…」となってきたら、広告代をもう少し掛かるけれども、そういうサイトがありますよね。
サイト名は言いませんが「それをサイトに載せて募集を募る」という事です。
つまり、結構後ろの方の行動な訳なのです。
これ以上いうと角が立ちそうなので言いませんが、そういうものだという事です。
最初にそこで当ててみて、売り難いとなってくると広げていくという事になるので…
最初に内田さんが言っていた「ざっとサイトを見る」となると、少し厳しかった物件リストを見ている、という事に近いのですね。
更にもっというと、それは買う用です。
投資する時の不動産情報の取り方
次に投資用の不動産の場合は、あまりそういうサイトがありません。
そのため、大体が業者さんに「こんな物件があれば欲しいのですが…」と伝えておいて買う、という事になります。
その場合はそれほど中々売り難いからサイトに上げる、という事はあまりありません。
どちらかというと最初から出すものは出す、出さないものは出さない、という様な形になっています。
例えばココザスさん等もそうですが、自分達でメディアを立ち上げて、そのメディアを読んでいただいて…
「我々はこのような感じで中立的にやっております」とか「こういう情報があります」といった色々な情報を投げかけて、その情報を見てお問い合わせがくる、という様にやっている会社もあります。
また、こういう色々なメディアを集めたような所から入って行って問い合わせをする。
投資用の物件がずらっと並んでいるサイトはあまりないので、そういうパターンの方が、投資用の物件では主流かなと思います。
投資用のサイトがあれば、そういう所から見られても良いと思います。
投資用の物件の場合は比較的にささっと売りたいので、結構出す傾向にありますから。
私からすると、限られた人が見る感じがしています。
知っている人だけが見るという、何か閉鎖的な感じがしてしまうのは捉え方が違いますか?
投資用の物件は、世の中の皆様が投資用の不動産を買う訳ではないので。
ネット検索をすれば沢山出てきますし、色々と検索してみたら良いと思います。
不動産投資の場合は利回りを結構気にするので、例えば「利回り 不動産投資」とか…
それでどんなものが出てくるかですね。
こういう、色々な不動産投資っぽいキーワードを入れてみて、そこでヒットするようなサイトを見る。
皆が見ているから、検索結果も上にきている訳じゃないですか。
そうすると、そういうサイトは信頼性が高いなという事になっていきます。
或いは自社でやっているサイト等も多くの人に見られていたら、それは信頼性が高いということになります。
そういうものを見に行って、そこから情報を取って…
多分そういうものはある程度、業者さんと密な連携を取って情報を取る方が、基本的には上手く行く事が多いのではないかと思います。
内田:そこもコミュニケーションだったり、人間関係だったり。
吉崎:コミュニケーションですね。
ネットの情報を参考にする事を入り口として問い合わせてみる、というアクションを起こして初めて良い情報が手に入るのではないかな?と思いますね。
その為にも、こういうまとめサイトやオウンドメディア、自社でやっているメディア等を見て「この会社しっかりしているな…」と思えばそこに問い合わせてをしてみる、
「表に出ていないかもしれないけれども、良い物件はありますか?」という様なお問い合わせをすると「ありますよ!」みたいな事になるかもしれない。
という様な流れでやるのが1番良いのではないかな?と思いますね。
内田:なるほど。
吉崎:どのような考え方でやっているか分からないという様な所は、中々怖くないですか?
内田:そうですよね。
大きな買い物だったりする訳ではないですか?
昔からIT化が一番進まない業界、という様な言われ方をしてきましたけれども。
吉崎:今は進んできましたけれど、昔はそうですよね。
内田:随分変わってきましたが、そこが入り口となって、あとはやはりコミュニケーションを取りながら良い物件を探す、というのが基本的な流れですね。
吉崎:とにかく色々な情報を集めて、不動産投資の場合は特に、どれくらい情報を集めるかどうかが勝負になってくるのではないかと思いますので、そういう情報サイトを見られたら良いのではないかな、と思いますね。
内田:そうですね。
色々なものをまずは検索していただいて、より確かなものが分かればそこの情報を中心に考えて行く、というのが良いのかもしれません。
放送局 :ラジオNIKKEI第1
放送日時:毎週月曜日〜水曜日 17:00~17:50
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※ 本記事はラジオNIKKEI第1「吉崎誠二の5時から“誠”論」の番組内コーナー「ワクワク人生COCO the Style」の内容を抜粋/改変したものです
※ 2023年2月13日(月)放送
※ 日経ラジオ社の承諾を得て作成しています