「相場格言」って?投資の話で例えて解説
今日のテーマは「相場格言」です。
人の行く裏に道あり、花の山。
これ、吉崎さん知っていますか?
知りませんでした。
どういう事ですか?
内田:皆が知っていたら投資するものも、もう買われていたりする訳ではないですか?
しかし、その裏に行くとまだまだ宝の山、花がたくさんあるよという感じではないかな、と思うのですが…(ディレクターもそうだと頷いてくれています。)
ディレクターが1番好きな格言らしいですよ。
結局、投資に例えると逆張りや順張りなど、そういう事になるのだと思うのですが…
王道を行くか、脇道を行くか。
吉崎:まず投資における順張りは「上がりそうな、これは来るだろう」と言う銘柄にいっておくというような事ですよね。
内田:順張りは「上がっているものについていく」というような感じではないですか?
吉崎:例えばコロナが広まった時に、医療系のM3さんとか、どんどん上がっていましたけれども…
「まだまだ行くよ!高くなってきたけれどももう少し買っておこうか!」というような事が順張りですよね?
内田:それが順張りですね。
吉崎:逆張りは?
逆張りは「下げた所で買う」というような…
町の中に全然人が居なくなったけれども、回復を狙って少し百貨店の株を買ってみようかな?というような事だと思います。
2021年頭くらいに、あるラジオNIKKEIの番組で「この後、ホテル系のREATはくると思いますよ」と…
再び蔓延防止が出た時にこの話をしたら、物凄くホテルREATがきたのですよ。
多分誰も買う気は無かった頃だと思いますが、逆張りとはこういうものですね。
結局ある程度資産があれば、逆張りと順張りを上手く組み合わせて投資をすれば良いと思います。
逆張りでないと大きな資産形成は難しい?
結局安い所で買って、高い所で売るのが投資ですからね。
それが王道ですよ。
あまりこういう事を言うとあれですが、ちょっとした不祥事みたいな事があった時に、凄い勢いで下がっていく事があり「まだ下がる事があるかもしれない…」というイメージがあると思います。
もう出し切ったであろう、という時に張って回復するのを待つ、というのが順張りの典型ですよね。
内田:そうですね。
逆に「落ちて来たナイフは掴むな」というような格言がありますけれども…
吉崎:トランプ氏が当時ヒラリー氏と争っておられた時、たまたま大したアポも入っておらず、ずっと画面を見ながら、赤と青がこう…
日経平均の株価を見ていて「共和党がとった!民主党がとった!どんどん共和党が有利だ!」となればなる程に日本の株も下がっていた時に、私は結構買いましたね。
内田:それ、私も同じだったのです。
私は株も見ていたのですが、為替のドル円も見ていて、ドルがずっと売られていたのですよ。
ある時間を境に、戻り始めたのですよね。
「よし来た!」と思って、そこでポジションを全部ドル円に入れて、入金までして。
みるみる間に上がっていったので、あれは数少ない逆張り成功例の1つかなと。
吉崎:私は自分で為替をやった事がないのですがMMFは結構買っていて、やっている事は一緒ですけれども、私も同じ時にその時は凄く買いましたね。
内田:しかしこれはどうなのでしょう…
ハイリスク・ハイリターンになるとは思いますけれども…
吉崎:リスク先行はそれぞれの考え方なので、どれが正しいとかはないでしょうけれども…
やはりある程度逆張りを狙っていかないと、大きな資産の形成は難しいでしょうね。
内田:スケールによってまた少し考え方というのは違うのかもしれないですよね。
吉崎:例えばPEは典型的に順張りのものがあれば逆張りのものもあったりしますので、これは難しいですね。
どちらが良いのか?とかね。
吉崎さんの人生は順張り?逆張り?
吉崎さんの人生はどうですか?
順張り?逆張り?人生に例えると…
不動産の本などにも書いていますが、不動産や住宅が専門だからという事もありますが基本的にサイクルというものがあると思っています。
良い時もあれば悪い時もあるというサイクルではなくて、ある程度上がりきったものがあればいつか調整が入って来る。
調整しながら、上がり下がりがありながら上がって行く。
「長期で見れば上がっている、そこに何がある」という考え方を私は持っています。
内田:じゃあそうすると、人生順張りですね?
吉崎:よくなくなった時にはここはチャンスだと考えて、サイクルを考えるという事。
「つまり新しい何かをする時なのだ」という風に私は考えています。
内田:おお、前向き…!
吉崎:リーマンショックが起こった後、仕事が中止になったりだとか、そういう事も多かったので、あの時に結構色々やり方を変えようと思いましたよ。
内田:変化はチャンス。
吉崎:変化はチャンスだと思います。
そういう意味では順張りなのではないでしょうか?
内田さんはどうですか?
私も確かに…
人生の中にピンチなんて山ほどあるわけじゃないですか?
こういう仕事をしていると「番組が終わりますよ」とか勿論ある訳ですけれども、空いた所には新たなものが入ってきたりするのですよ。
なので、逆に「その為の準備かな」とか「自分が変わって行く為の準備が出来る時間かな」と、いつも思うのですよね。
だからピンチがチャンスになっていると思いますね。
でも色々なものを見ていたら、やはりその為には住宅がある程度の安定感がある事…
要は自分の収入の中でローン返済ができるとか。
あるいは定年以降でいくと、その時にはもうローン返済は無くなっているとかですね。
賃貸住宅にお住まいの方で言うと、これくらいは少なくとも入ってくるであろう内の何割かの範囲の中で住宅を確保出来ているという、住居に対する安定感。
家族や恋人など、そういうコミュニティが安定しているというところ。
そして仕事が安定している。
この3つの安定があれば、ある程度それは乗り越えていけるのではないかと思います。
その手の、住まいとコミュニティの安定みたいなものがあって初めてピンチをチャンスに変えるモチベーションが生まれてくるのではないか?という気がしますね。
そういう意味では「やはり住宅は結構重要だな」と私はいつも思います。
リスナーのピンチをチャンスに変えたエピソード
ピンチがチャンス!みたいな経験は無いんだけれども、
そりゃあ過去にはピンチもあったけど、今はそれなりに生活出来ているので、おk。
順張りですね…!
最近のピンチだとフルマラソンで補給食忘れて前半でガス欠、大ブレーキ。
沿道で貰った柿や🍙、給食の🍎を食い繋いで食レポツイートしながら楽しく完走出来ました(((((°µ°)モグモグ
素晴らしい。
私も何度もフルマラソンを走りましたけれども、私もガス欠っぽくなった時に、ふと、リンゴ1個を丸々貰った事があるのですよ。
食べながら走っておりましたけれども、流石に食べ辛かったですね(笑)
・・・ピンチをチャンスに変えた事・・・無い・・・(汗
何も無い・・・
ピンチになったらそのままアウトだった事しか・・・ない・・・(滝汗
ニチヨウノ ドツジンシソクバイカイノ シンカンモ オトシタシ・・・ウマレルマエニマドリタイ・・・
色々な方が書いてくれていますが…
「院生時代の初発表の時の緊張を思い出して何故か汗が出て来た」とかね。
私も大学院に居た時の最初の発表の時はビビりましたね…
1998年に、この手の仕事をしていて初めて大勢の前でマイクを持ってお話をした時に、緊張して何が何だか全く覚えていなかった事を覚えていますね。
内田:かなりピンチ…
でもそれがチャンスになって今こうやってマイクの前にいますからね。
吉崎:そうですね。
今や年に30本くらいは講演をしていますけれども、やはりあれはビビりましたね。
放送局 :ラジオNIKKEI第1
放送日時:毎週月曜日〜水曜日 17:00~17:50
※ 本コーナーは毎週月曜日のコーナーです
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※ 本記事はラジオNIKKEI第1「吉崎誠二の5時から“誠”論」の番組内コーナー「ワクワク人生COCO the Style」の内容を抜粋/改変したものです
※2022年11月21日(月)放送
※ 日経ラジオ社の承諾を得て作成しています