20代のリアルな相談に答えていきます
今日は、新卒の林君をお呼びして、「20代から始める資産形成」というテーマでお話しします。
視聴者の中には20代の方もたまにいますが、基本的には40~50代、50~60代の方が多いですよね。
今回は全年代の方に響くような形で話を進めていけたらと思います。
それでは、まず林君について少しお聞きしましょう。
林君は24年卒で新卒入社ですが、大学はストレートで卒業ですか?
いえ、留年しています。
実は大学4年生で時間にゆとりがあったのでとある会社でずっとアルバイトをしていました。
ただ、その会社のスタンスが自分に合わず、結果的に留年しました。
つまり、ココザスに入社する前に1年くらいしっかり働いていたんですね?
はい、1年弱ぐらい働いていました。
だからだいぶ大人びている印象なんですね。
我々の仕事は年上の方向けが大半なので、その落ち着きはむしろ役立ちますね。
さて、今日は「20代前半でどう資産形成を考えるか」というテーマですが、今の若い方って、NISAを利用していますか?
そうですね。
同級生や知人と話していると、NISAの話題がよく出てきますね。
あとは保険についても「入ったほうがいいの?」みたいな相談が多いです。
今日はそのあたりを具体的に掘り下げて…
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一人暮らしはどうするのがいい?
私自身も友人から「どうすればいい?」と聞かれることが多いんですが、「NISAってどれくらいの金額で始めるべき?」とか「保険は最低限どんなものが必要?」とか、具体的なアドバイスを求められることが多いです。
ただ、新卒だとお金がなかなかないので、実際どうすればいいのか悩みますね。
特に初めて一人暮らしをする人だと、固定費を抑えるべきだとは思いますが、どこまで削るべきか悩みますね。
あと、貯金もしたいけど、「そもそも貯金ができるのか?」という話にもなります。
そうですね。
さらに、老後の不安もありますよね。
老後のことはあまり考えてないですね。
ただ、結婚については意識することがあります。
同級生でも田舎で大学に行かずに働き始めた人たちは、もう社会人歴5年目だったりしますからね。
だから「貯金がどれくらい必要なんだろう」と考えることがあります。
20代の方から直接相談を受けることはあまりないんですが、自分の実体験や、うちのメンバーが対応している若いお客様の事例を見ていて思うことがあります。
一人暮らしについては、もししなくて済むなら、なるべく後回しにするのがいいんじゃないかと考えています。
できるだけ実家に住むということですね?
そうですね。
例えば25歳くらいまでは実家から通うのが良いと思います。
東京都心部で働いている方が多いという前提ですが、千葉や埼玉、神奈川から通えるなら、その間にしっかり貯金を作ったほうがいいんじゃないかなと。
一人暮らしをせずに3年間ガッツリ働けば、それなりにお金を貯められるでしょう。
そのお金を株式投資を利用すれば、労働成長率よりも資本の成長率の方が早いので…
数百万円貯めてしまえば、そのお金が自分で増えていくわけです。
これは基本的に個別銘柄の株式とかをやってる前提です。
いわゆる「お金に働いてもらう」という状態ですね。
その通りです。
ただ、林君の場合、上京して一人暮らしをせざるを得ない状況ですよね?
そうなると、家賃が大きな負担になりますよね。
東京だと10万円前後は普通にかかりますし、さらに高熱費などの生活費もかかってきます。
私の場合、大学生時代にバイクを2台も持っているのでローンの支払いもあります。
それに加えて、携帯代とか他の固定費もかかると考えると、手取り収入の大部分が固定費に消えてしまいませんか?
食費や変動費を含めると8割まではいかないですけど、それに近いくらいは消えています。
20代で1番にやるべきこと
生活維持コストが高いですよね。
私も昔、サラリーマンとして一人暮らししていたことがあって、その時は通勤時間を極限まで減らしたいタイプだったから、オフィスが移転するたびに引っ越していました。
それって結構きつくないですか?
港区内での引っ越しだから、そんなに変わりませんでした。
例えば浜松町から虎ノ門、そして麻布に移る、みたいな感じです。
家賃はどこも12万円くらいだったと思います。
引っ越しの費用は30万円以上かかると思います。
敷金礼金や前家賃、保証料、鍵交換代を含めると、5〜6万円以上多めに見ておかないといけません。
これが続くと…
だから結論として、20代は貯金ができなくても仕方ないと思います。
全ての20代に伝えたいのは、まず「自分が将来何者になりたいか」を決めることです。
それを目指して全力を尽くすべきだと思います。
理想の自分像を描いて、それを目指すために今は無駄を省くべきということですね。
修行僧みたいに厳しくする必要はないですけどね。
適度に楽しみながら、仕事の優先順位を高くしていた方がいいと思います。
仕事は人生の中で最もコントロールしやすいものだからです。
仕事でスキルを磨いて力をつければ…
もし数年経ってもお金にならないなら、その職場を見直すべきです。
自分の力を正当に評価してくれる場所を選ぶことが重要だと思いますよ。
人生で大事な考え方
もちろん、結婚も大事な人生の選択肢です。
ただ、それは別のカテゴリーだと思います。
この人と一緒にいたいと思える相手がいるなら、年齢に関係なく結婚すればいいです。
逆にいなければ焦る必要はありません。
人生は自分が主役のドラマなので、自分が納得できる形で進めていけばいいのです。
いいタイミングでいい人と出会えたら、それで十分じゃないかなと思います。
来年、もし運命の人と出会ってしまった時に、貯金が全くないっていうのはどうなりますか?
貯金がなくたって結婚はできますよ。
そういうものですか?
お子さんが生まれて、生活防衛資金もない、家賃も払えない、みたいなになってくると話は変わってきますが…
ちょっと最悪のケースをイメージしてしまって、自信がないです。
人生やビジネスって…
だから、「この人と一緒にいることがいい」とその時に思ったのであれば、結婚というカードを切るわけです。
カードを切った後に「お金がない」とか、「ちょっと考えが甘かったかな」と思うかもしれないですが、その場合は共働きしかないですよね。
それが最良じゃないですか。
奥さんと話して「2人で働けば暮らしていけるね」と。
それで、東京に居続けるという選択を取れないなら、離れるしかありません。
ただ、常に「今の自分にとって最善最良の道は何か」を考え続けることが大事だと思いますよ。
私がよく言う「選んだ選択肢を正解にする」というのは、そういうことです。
一時的に望まない環境に行くこともあるけど、人生ってそういうものなのです。
どん底から這い上がって思うこと
私も30歳前後で人生のどん底を経験しています。
会社を立ち上げたばかりで、それまで手に入れてきたものを全て捨てた時期がありました。
それに比べたら、「まだ捨てざるを得ない状況にはなっていない」という人も多いと思います。
どん底になると本当に何もなくなります。
でも、そうなると「生きてるだけで幸せだな」って思うようになるのです。
当時は路上に咲いてる花を見ながらしゃがみ込んで、「綺麗だな」とやってました。
周りから見たら、夢遊病者とか躁鬱の人に見えたかもしれないですけど。
そこから考えると、「生きてるだけでいいじゃん」って思えるようになりました。
だから、たとえ全てを手放さざるを得ない状況になっても…
それで言うと、最近NISAとかやらなくていいかなと思っていましたが…
一方で「やらないと分からないこともある」って考えもあります。
少し携わることでその界隈の情報を得たいなという気持ちに変わりました。
その結果、金融欄とか見るようになったりしますよね。
昔はニュースで「今日の日経平均株価は~」とか「ニューヨークダウが~」って流れてきてもどうでもよかったです。
しかし、少しでも金融商品や不動産に関わると、政策金利が0.25%上がったとか、そういう情報にすごく敏感になります。
だから、やれることは少しずつでもやったほうがいいと思います。
その意味で言えば、NISA口座を開設して少し積み立てを始めるのも良いんじゃないかなと思いましたね。
それは、知識のインプットがメインの目的ですね?
それもあります。
よく自分の人生を振り返りますが、「もしあの時これをやってたらどうなってたかな?」ってレビューみたいなことをしています。
後悔はしていませんが、そうしないと、今が本当に正解なのかどうかが分からないので。
冷静に考えて、「あの時こうしてた方が良かったんじゃないかな」って思うことも大事です。
私は18歳ぐらいから投資を始めていました。
仕事を始めたのも早かったので、20歳の時が一番現金を持っていました。
どうしてそんなに貯められたんですか?
実家に住んでいたので5〜600万円くらい貯金しました。
株式に全額入れてたんだけど、その株を全部持ち続けてたら、今、1億円くらいにはなってたんじゃないかなって思います。
しかし、東日本大震災の後に全部損切りし、その後のコロナでも一部損切りしています。
だから、やっぱり「超長期で投資するべきだな」って思いました。
資産やお金っていうのを、「見ないでもいいもの」として捉えるべきだなと。
さっき保険の話もありましたが、今の生活が苦しくならないなら、1万円でも2万円でも積み立て保険とかやってみた方がいいです。
ただ、「死亡保障」を得る意味で言えば、特に若い時は必要ないと思います。
だから、掛け捨ての保険で月3000円くらいのもので十分じゃないかなと。
もちろん、親御さんの状況や資産次第で必要な場合もあるけど、必須ではないですよね。
結婚したら、死亡保障には入った方がいいと思います。
でも、独身のうちは無理に入らなくてもいいです。
それよりも、NISA枠を使って金融商品に投資する方が良いんじゃないかなよ思います。
林君みたいに知識がある人なら、変額保険とかも入らなくていいかと!
安藤のお金の使い方
毎月積み立てたものが膨らんでいくものは何かしらの金融商品です。
それが株なのか投資信託なのか保険なのか別として…
その話でいくとドル建てのプルデンシャルの保険を私もやっていた時期もありますが手取りの1/10以下になります。
40万の手取りがある時に2万円という感覚です。
それよりも本を買ったり旅行に行ったりなどした方がいいです。
最近、全然オフィスにいないですもんね。
VILLAビジネスですよ!
仕事とプライベートのボーダーラインがないですが、ずっとどっちもやってる状況というか…
そういう意味で言うと仕事しかしてないです。
本当に毎日多分18時間ぐらい仕事に関わる行動をしています。
ただ、いろいろ経験することが大事だと思います。
人生の中で知らないことを知るみたいな感覚です。
知った上で色々なところにお金使って…
どれぐらい帰ってくるかを色々考えながらお金を使うということですね。
相手に別に求めているわけではないですが、自動的に計算する頭にはなっています。
私の場合事業者なので、先ほど話していた会社のお金や個人のお金のことですが、極論いうと私がお金をどう使おうが私の勝手なのです。
これどういう意味かと言うと私のお給料は会社のお財布から頂いてるんですよ。
他に仕事をしていません。
人生の全てを自分の会社に注いでいます。
そう考えると給料を決めるのは自分なわけですが、権限を理屈上・法律上持っているわけです。
株主が代表取締役を任命する権利があります。
代表取締役は会社の全てを決定する権利があるみたいに遡っていくとなんか自分で決めなきゃいけないわけです。
そうなると自分のお給料すらも投資として正しいかを考えていかなければなりません。
自分の中に何人か人格がいて、立場でそれを使い分けています。
これは20代の時に学びました。
いろいろ話をしてきましたが、20代の方が何をやるべきかをまとめると正直今は仕事をした方がいいと思います。
あとは人生を楽しみましょう。
経験として自分自身のためになりますから。
そうでもっと上に行きたいなみたいに思うことが大事なので。
まず今は貯金も特にしなくていいので経済の勉強のために5000円でも3000円でも無理ない範囲で積立ててやるぐらいですかね。
1年ぐらい経った時に林君の稼ぎが増えていると思うので、その時に続編をやりましょう。
そうなるとアドバイスが変わると思います。
今日は以上です。
ありがとうございました。