個人向け国債ってナニ?
社長、お客様から「安心安全なので、個人向け国債に取り組んだ方がいいと思ってるのですが…」と相談がありました。
社長は個人向け国債をどう思いますか?
日本国債の話をしていますか?
そうですね。
その中の個人向け国債です。
固定3年、固定5年と変動10年と3種類ある商品で、それに取り組もうかなと考えていらっしゃるそうです。
よく国が「借金をしている!」という話を聞くと思いますが…
国債で1,000兆円、そして地方政府の借金である地方債というのが200兆円、合わせて1,200兆円が「国の借金だ!」という言い方をしています。
ある意味、債券=借金というか…
お金を多くの人から集めてそれに対してリターンを出す。
そしてそこに乗りましょう!個人の方が投資としてやりましょう!というものが今回お話をしていく個人向け国債です。
債券というのは資金を借り入れする際に発行する有価証券のことです。
と言っても今ネットで買ったりするので、紙が家に届くわけではありませんが…
昔は紙の債券が家に届いてこれを保管しておくと、1年に何%という金利が払われます。
というこんな仕組みです。
先ほど言った地方公共団体などが発行しているのが地方債です。
そして、企業が発行している債券があります。
これは何だか分かります?
社債(しゃさい)ですか?
そう、それが社債なんですよ。
その中で法人ではなくて個人だけが購入できる国債、これが個人向け国債というものなんです。
国債に取り組むことによって、国にお金を貸すみたいなイメージでいいですか?
わかりやすいイメージとしては、そういうことになりますね。
利息をもらう。
それで投資をしましょうみたいな。
なので応援してる企業の社債を購入したりしますね。
例えばソフトバンクという携帯電話の会社がソフトバンクのホークスの「ホークスボンド」という名前で社債を発行していたりとか。
楽天は今資金調達を非常に頑張っていて、経営があまりよろしくないというところもあって…
非常に高い金利を出してお金を集めてました。
動画で確認したい方はこちら
個人向け国債の運用は3種類
国債は物凄く安全な資産、安全な運用になります。
どういう運用ができるかというと、時間軸が3つあります。
3年間の固定の金利、5年間の固定金利、あとは10年間の変動金利。
それぞれ利回りがどれぐらいなのかというのは、少し計算方式が変わってきます。
今日の質問者様の質問の意図がよく分かっていないのですが…
安心安全だからこそローリスク、ローリターンみたいな。
そうですね。
計算式は色々と検索すれば出てきますが…
3年、5年の固定金利型に関しては基準金利という国が決めている金利から、マイナス0.05%という一律の計算式があります。
10年ものの場合は、変動です。
「基準金利×0.66」という値でパーセンテージが求められるんです。
日本のマイナス金利政策と言われていますが、この政策金利が上がれば、基準金利が上がっていくと利回りも増えるのが10年ものです。
変動金利ですものね。
3年もの3年ものというのは固定金利なので、今購入すると3年間同じ利回り・5年間同じ利回りになります。
では将来的にどれぐらいになるか?というのは、その場で分かると。
そうですね。
リターンはどれぐらいだと思いますか?
1%くらいでしょうか…?
巷では2%、3%というモノも沢山あるじゃないですか?
ソフトバンクのホークスボンドは1.5%ぐらいですよ?
2023年4月に償還期限を迎えるのは1.9%みたいですね。
今のホークスボンドは1.57%です。
では、個人向け国債は半分くらいで0.7%くらいでしょうか?
もっともっと低いですよ。
固定5年で0.18%、約0.2%ですね。
ホークスボンドは1.5%なので、比べようもないですね。
変動10年で今やると、0.33%だそうです。
0.数%とか0.0数%が入るという話。
銀行に置いとくよりは若干マシかな?みたいな感じですね。
メガバンクは0.001%なので、五十倍の利息がもらえますよね。
ただ、あおぞら銀行だと思うのですが、定期預金の金利0.2%ぐらいだったと思います。
固定5年の個人向け国債よりも定期預金の利回りの方が高いですよね…
個人向け国債のメリットは何ですか?という話になってくる。
比べるとそうですね。
個人向け国債はリスクがないの?
0.2%の金利で銀行にお金を預けました!というのと、固定5年の個人向け国債を買いました!というのは、どっちがリスク高いと思う?
やっぱ国と銀行なので、銀行の方がリスクが高いのかな?と…
単純ですね(笑)
日本はペイオフと言って、預金保護の金額の上限が1,000万円あるのです。
1,000万円までだったら守られるのですよ。
なので銀行も1,000万円までなら、リスクがありません。
預金保護の中でやるのであれば、定期預金でやるのとあまり変わらないんじゃないかな?と僕は思っちゃいますね。
これは国が出している商品なんですよね?
そうですよね。
財務省のホームページがあるので、参考に見てみてください。
・元本割れ無し
・国が発行だから安心
・中途換金も1万円から
すごいですよね。
年率0.05%の最低金利保証とも書いてあります。
それだけリスクは少ないからというところが売りというところでしょうか。
国がしっかりとやってる仕組みですので、本当に最低金利保証というのを謳える商品ですよね。
ただ、選択肢としては色々あるよということですね。
思うのですが、発行後1年経過すれば中途解約が可能になります。
しかし、中途解約をした時に手数料がかかるんですよ。
受け取る直近2回分の受け取った利子の税引前相当額の約0.8%が差し引かれる。
言ってること分かりますか?
2回分の配当がないというような事ですか?
利子配当税は多分0.215だと思うので、約0.2が税金として引かれて源泉徴収された0.8が利息として入ってきている。
解約手数料0.8って書いてあるの。
丸々なくなっちゃうという条件だったら辞められる。
そうすると本当に何も残らないって話になっちゃいますよね…
「元本割れしないです!」という点が売りなのでしょうかね。
2年やってたら1年分は残るよみたいな。
きれいに元本保証しますということですね。
それだから利回りも相当低いということでしょうか。
社長だったら、個人向け国債をやりますか?
やりませんね。
今、毎年何%インフレしていますか?
例えば固定3年で1,000万円をここに預けるとすると、0.05%貰えるらしいんですよ。
いくらかもらえるわけじゃないですか?
でも今、どれだけインフレしていますか?
電気代は3月、4月にいくら上がりましたか?
ペットボトルのお茶なんかは昨日20%くらい値上がりしましたよね。
140円のペットボトルが175円か何かに…
お金の価値がどんどん下がっていってませんか?という。
こんな状態で資金をロックされると…というね。
どんな人がやるといいの?
個人向け国債は元本の保証がされている珍しい金融商品です。
利子の支払い、そして元本の償還を約束します。
しかし、手数料は別途かかります。
ただ3年満期のものを3年間持っていたとすると、ちゃんとリターンだけを受け取り、確実に元本が返ってくる。
こういう商品なんですね。
安全性が非常に高い運用でもありますので、お金が余って余ってしょうがない!という方はいいんじゃないかなとは思います。
固定の5年もので、0.2%もらえると書いてありますが…
細川さんがもし1,000億円持っていたらどうですか?
1,000億円持っていると1.8億円が毎年入りますよ?
元本保証されて1.8億円が毎年入るってすごくないですか…?
そこまでいくと、すごいですね。
5年後にちゃんと細川さんの1,000億円は戻ってきますからね。
こういう方がやるにはいいと思いますが…
個人でそれだけお金を持ってる方は一部、100億円くらいを入れたらいいのではないでしょうか。
細川さんも100億円くらい入れたらどうですか?
あればいいですけどね(笑)
そうではない多くの方にとっては、ここにお金を入れても多分資産増加のペースは加速しないと思いますので。
インフレに対抗できるような投資商品に回していくと。
運用目的や自分がお金が必要になる時期に合わせてね。
あとは自分が使える運用に回せるお金ですね。
本当に1,000億円あるならやったらいいと思います。
このように置かれた状況によって資産はうまく配分していく必要があるかなという風に思います。
自分の資産のポートフォリオに悩んでいるという方がいらっしゃったらLINEからご連絡ください。
もっと魅力的な金融商品もたくさんありますので、そういったものをご案内することも可能です。
今回は「個人向け国債」についてのお話でした。
ありがとうございました。