現在の家賃はいくらですか?
年収500万円の場合、手取りは約400万円(月々33万円)なので、家賃を9万円とした場合、収入の27%を家賃に充てている計算になります。
家賃を14万円とした場合は、収入の42%が家賃です。
今回の集計では家賃補助を含めての金額になっているため、正確な数字は把握できませんが、年収別で見ても、年収が高くなっても家賃にかける金額が上がっているようには見えません。
昔から言われている「家賃は収入の30%」という点は、いまも目安になっているのではないかと見て取れますし、あまり家賃を高くせず固定費を下げている人が多いようにも感じる結果となりました。
金額・金利変動に関わらず、将来は家を買おうと思っていますか?
思う派の意見
・昔からの夢だから
・自由に暮らしたいから
・60才超えた時の住居の確保をしたい
・資産として子どもに残したい
・賃料を払い続けるのがバカバカしいから
・金利があがりそうなので早く買いたい
アンケート結果をカテゴライズすると、最も多かったのは「自分の家を持つことが夢だから」「庭のある家に住みたいから」といった、マイホームを持つのが夢という意見で、「思う」と回答し26.01%が該当しています。
2番目に多かったのは「資産(財産)になる」で19.65%です。
「財産として家が欲しいから」「家賃と同じ金額を払い続けるならば資産になるものを購入して子どもに残してあげたいから」という意見でした。
3番目に多かったのは「家賃を払うのが勿体ない」で12.72%、次いで「老後のため」が10.40%でした。
(補足)
その他の理由には、下記の意見がありました。
・マイホームを購入して、社会的に認められたいから
・会社の人が皆持ち家だからです
・周りもそれが多い
結婚をしたら買う?結婚をしなくても買う?
また、「家を買おうと思う」と回答した172名の内、54.65%(94名)が「結婚をしたら買う」と回答しています。
性別毎の回答割合にも大差はありませんでした。
回答理由には下記の意見が上がっていました。
・お庭や気を遣わないことなど、お金よりも大切なものを得れると感じる
・転勤のある仕事ではないため、結婚したらここと決めて落ち着きたい
・家族が増えたりしたら賃貸よりも育てやすそうだから
・子供をのびのび育てたいから
・資産として子どもに残したいので
やはり結婚をしたりお子様が生まれると、家の広さや環境などを重視する傾向にあり住宅購入のニーズが高まることが分かります。
思わない派の意見
・家を買うより賃貸を借りた方が結局安く済みそうだから
・賃貸の方が気軽に引越しできるのでマイホームは必要ない
・常に新しい住居に住んでいたいから
・近隣住民ガチャが怖いから
・賃金が低いので負債を背負いたくない
・住宅ローンを払える自信がないから
「賃貸がいいから」という意見が最も多く「思わない」と回答した28.85%がこの理由でした。
「常に新しい住居に住んでいたいから」「家を購入すると、一生その土地に住まないといけなくなるから」「賃貸の方が気軽に引越しできるのでマイホームは必要ない」など、いまの
職場での転勤を考えたり転職する未来を考えたりと、自分のライフスタイルを重視する意見が多くありました。
2番目に多かったのは「お金に不安があるから」で、21.15%でした。
「家を持つと税金や修繕などの維持費が多くかかることが考えられるから」「経済的な余裕が無い」「物価高で住宅ローンを35年組んで払る自信がないから」など、現在の所得から購入できないといった意見が多くありました。
次点では「将来の不安・不透明さ」で13.46%で、「地震などの災害が多いので、購入はリスクと考えている」「将来の資産価値が落ちそうだから」「固定資産税や維持管理費がかかったり、もし手放したくても売れない事ある」といった、今後どうなるか分からない不安の意見がありました。
(補足)
その他の理由には、下記の意見がありました。
・処分に困るから
・ローンを組むなら不動産投資をする
・家を買う金額よりも他にお金を使いたい
年収別で見る購入したいと思う・思わないの回答
年収別でみると「〜500万円未満」のうち、購入したいと思うが38.93%、思わないが31.79%、分からないが29.29%ですが、「〜700万円未満」になると、思う65.52%、思わない17.24%、分からない17.24%になります。
年収が500万円以上からが「マイホームを購入する」という検討の土台にのる指標になるのではということが見て取れます。
家を購入するのに、いくらかかるか考えたり計算したことはありますか?
将来は家を買おうと思っていますか?で「思う」と回答した人の中で、いくらかかるか考えたり計算したことがある人は71.10%でした。
30代という、ライフイベントが多くなる年代ということもあり、ライフプランニングを実施する人が多くなっているのではと感じます。
家を購入する場合、どういった場所を購入したいですか?
東京都以外にお住まいの方(対象:221人)に住宅を購入する時に、どういった場所に購入したいか?をお聞きしました。
1番は「都心部など便利な地域が良い」で19.08%、2番目は「職場の近くにしたい」で17.87%、3番目は「自然のあるゆっくりとした地域がいい」で16.47%でした。
東京都以外の都市では車を持っていることも多い地域もあると思いますが、やはり利便性を求める意見が多く、職場から近いなど、家庭を持った時に住みやすく、長く住める街を重要視する傾向にあると感じます。
(補足)
その他の理由には、下記の意見がありました。
・治安が悪くないところにしたい
・アクセスが不便じゃないこと
・自然災害があった時に被害が少なそうなところ
【おまけ】東京都にお住いの方に、どこで家を購入したいか?聞いてみました
現在、東京都にお住まいの方(対象:156人)に「どの区に住みたいか?」をお聞きしてみました。
1位は「東京都以外」で17.95%、2位は「23区以外」で16.67%でした。
23区の中で最も上位だったのは「世田谷区」で、次いで「品川区」「千代田区」「杉並区」と続きました。
現在の住んでいる区と同じ区を選んだ方は全体の46.79%で、職場の利便性なども考慮し、住み慣れた地域に購入したいという意図が汲み取れます。
しかし、都内の住宅価格が上がってきていることもあり、住宅購入を考える場合は東京都以外を考える方も今後増えていくかもしれません。
今回の調査のまとめ
30代・独身の方にアンケートを実施しましたが、これから結婚を考える方も多く住宅購入に意欲的な数字が見て取れました。
国土交通省が公表している「不動産価格指数(令和6年1月・令和5年 第4四半期分)」では、住宅価格が前月比1.3%上昇しており、138.8になっています。
資材・建材の高騰や住宅ローンの金利変動もある中で、年々住宅購入のハードルが高くなっているように感じますが、「マイホームを買わない」という人よりも「マイホームを持つのが夢」という方が多いという結果になりました。
・参考
国土交通省|不動産価格指数(令和6年1月・令和5年第4四半期分)を公表
調査概要:30代独身の住宅購入に関する意識調査(2024年5月)
調査期間:2024年4月27日〜2025年5月12日
調査対象:30代・独身でマイホームを購入していない方
調査人数:377人(東京都在住156人、東京都以外に在中221人)
調査方法:インターネット調査
調査元:ココザス株式会社(自社調査)
※ 小数点以下第2位を四捨五入し表示しているため、合計が100%にならない場合がございます