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孫正義から学ぶ投資術!意外と知られていないWeWork(ウィーワーク)以上の失敗があります

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半導体関連事業を展開している会社への投資を行い、大成功している孫さんは「すごい投資家」と言われていますが、一体どんなところがすごいのか?
そして、孫さんの最大の失敗とは…?

今回は過去の投資実績から孫さんのすごい投資術を学んでいきましょう…!

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孫正義さんのスゴさを徹底解説…!

孫正義さんのスゴさを徹底解説…!
細川
細川

昔から社長が尊敬してた孫正義さんは、やっぱりすごいですね!
経営者としても、投資家としても…

安藤
安藤

動画を撮影しているのは2024年2月の下旬ですが、少し前にイギリスのアーム(90%の株を持っている子会社)の決算が良くて…

上場した時には60ドルぐらいまで上がったのですが、150ドルぐらいまで今上がってるわけです。

そういった企業をたくさん持っているので、ソフトバンクグループという会社自体も株価がものすごく上がった。
6,000円台だったものが、この動画を撮影している時点では8,700円ぐらいまで来ています

この後どうなっていくのか?と言うと、NVIDIAの決算をまだ控えてるので、それによって今後の半導体やAIの分野が決まってくるので…

その決算次第で今後の半導体やAIの分野が決まる


それまでちょっと分かりませんが、非常に順調です。

今日は投資家としての孫さんをあんまり詳しく知らない方も多いと思うので…
投資家としてどれだけすごいのか?」という話をシェアしていけたらなと思います。

動画で確認したい方はこちら

ARMへの投資がスゴい

ARMへの投資がスゴい
安藤
安藤

ARM(アーム)は半導体の設計などをやっている会社です。

イギリスの会社で、2016年に3.3兆円で買収しました。

この時は2.3兆円手元の資金を出してるのと、みずほ銀行から1兆円借入れをして資金繰りを賄っています。
その後すぐに借り入れした1兆円を個人向け社債でリファイナンスしてるので、孫さんは実質2.3兆円で買収したみたいなことを言っています。

アームは2023年9月に上場しましたが、その時の時価総額は10兆円近くありました。

3.3兆円で買ったものが10兆円になっているのですよ…!
この動画を撮影している現在だと、18兆円ぐらいまで上がっています。

上場した時に1割売り出して、現在9割を持っています。
なので16.2兆円の価値を持っているということなのです。

アリババへの投資がスゴい

アリババへの投資がスゴい
安藤
安藤

ソフトバンクグループで1番有名な投資は何だったか覚えていますか…?

細川
細川

え…何でしょうか…

安藤
安藤

1番当たったと言われてるのは中国のアリババです。

中国のアリババ

ジャック・マーさんという方にかなり前に投資したのですが…
これは「最も伝説的なディール」と言われています。
「ジャック・マーさんと会ってわずか6分で投資を決断した!」というような逸話があります。/

2000年に28億円を初めて投資しています。
その後に確か追加していて、合計で100億円ぐらいの投資だったはずです。

それによって一時アリババの株式1/3を保有する筆頭株主だったのです。
最終的にアリババという会社から10兆円分を現金化しています。

74億円が10兆円に変わったということです…!

細川
細川

すごいですね!

安藤
安藤

アリババの株は一時期すごく上がっていたのですが、世界的に脱中国の流れになってしまったため、下がってきたりもしています。

脱中国になる前のタイミングからソフトバンクグループは中国離れをしていっているので、段階的に売却しており、今はほとんど持っていません。

なので既に10兆円も売却して現金化しているので、含み益でもなく100億円ぐらいが10兆円になったというレコードがあるのです。

孫正義のココが凄い①


この投資がなかったら今のソフトバンクグループは無いということ。

ボーダフォンからソフトバンクへ

ボーダフォンからソフトバンクへ
安藤
安藤

他に日本国内の人からすると有名なところで言うと…

携帯電話を扱っているソフトバンクです。

元々携帯電話の事業は買収して始めています。
経営がいまいちうまくいってなかったイギリスのボーダフォンを2006年に1.7兆円で買収しました。

買収したボーダフォンの持っている資産を担保にした、LBOローンというのがあるのですが…
(ちょっと難しい話なので、今回は割愛しますね)
色々あり、ボーダフォンがソフトバンクモバイルに変わりました。

その資産とその会社が将来生み出すキャッシュフロー。
これを担保にした「事業証券化ローン」という少し難しいやり方があるのです。
それで1.5兆円ぐらいを借換えしているので、

2000億円しか損をしないような買収スキームを組んで事業をスタート

証券化ローンの商品を買った人達は、ソフトバンクモバイルがうまくいくこと。
そこから生まれるキャッシュフローでお金を返してもらうというようなスキームです。

なので、万が一あのまま潰れていたとすると、ソフトバンク本体から出してる2,000億円だけが損失の条件で済んだという、とてつもなくテクニカルな手法を使ったのです。

その後もiPhoneの独占契約を孫さんが1番最初にジョブズと握手をして取ってきた。
あとは「お父さん犬」のCMを覚えていますか?
他にも、ソフトバンクホークスという野球球団を買収した。
あれも携帯事業を伸ばすためです。

このように、あらゆる手を使ってこの会社を伸ばしていきました。

そして2018年に上場させ、33%の株式を売り出して2.4兆円にしています
この会社は非常に経営が順調で、毎年毎年営業利益が7,000億〜1兆円弱を出しています。
配当利回りも非常に高く、5%近い。

上場させてから6年間親会社として配当をずっと取り続けているので、最初に2.4兆円キャッシュ化したものプラス、もうすでに1兆円ぐらい配当を得ています。

この前、株式比率を見ていたらソフトバンクグループの持ち株比率が67%あったのが40%まで下がっていました。
少しずつ売却しているのです。

市場での株価は上場時1,500円ぐらいだったのですが、安定してそこから300円ぐらいのズレです。
平均の時価総額は多分7.2兆円くらいです。
そこから27%という掛け算すると、もう2兆円超えていますよね?

先ほど言った3.5兆円の既に現金化した部分にプラスアルファ2兆円も売却益が乗っていて…
恐らく5.5兆円ぐらいになっています。

現在は株価が上がって10兆円近い時価総額になっている・
40%をまだ持っているということは、4兆円ぐらいの含み益を持ちながら5.5兆円は現金化済み。
9.5兆円ぐらいのリターンを生み出したということです。

孫正義のココが凄い③

1.7兆円が10兆円に化けた。
しかも最初の1.7兆円のうち1.5兆円は失敗したら返さなくてもいいお金の調達の仕方をしています。
なので、2,000億円で10兆円を作ったというレバレッジなのです…!

先見の明がスゴい

先見の明がスゴい
安藤
安藤

本当に投資の勉強になるなと思っているので、孫さんの過去の投資実績を色々紐解いていきましょう。

他にも有名な会社で言うと「Yahoo(ヤフー)」です。
確か1995年、最初に2億円ぐらいを出して株式の5%くらいを貰っています。

その時は設立から半年の会社で、社員が6名ぐらいです。
売上が1億円あったのですが、赤字が2億円という、とんでもない状態でした。
確かこの翌年に100億円を追加投資して、これまた1/3の筆頭株主になりました。

その後もYahooに対しては投資を繰り返していて、1998年だったかな?
300億ぐらい多分追加で投資をしています。

この会社は最盛期、時価総額13兆円でしたが、その40%近くを持っていたので5兆円ぐらいの価値になっていたのです。

孫正義のココが凄い④

今も日本国内で言うと、元々YahooJAPANをやっていたYahooは、ZホールディングスになってLINEヤフー株式会社 として今存続してるのかな?
今でも3兆円ぐらいの価値を持つ会社として、毎準利益1,000億くらいを多分出していると思います。

長い期間、20数年間Yahooに関わっているので、そこから生まれたリターンはちょっと計測不能ですが…
それなりなリターンを得ていると思います。

最近だと「ZOZO」も買収したり「一休」もかなり前に買収して…
あとは「アスクル」も持ってるし「PayPay」もやっていますよね。
今のこういう会社は全て、そのYahooの投資から始まったってことです。

失敗からの逆転がスゴい

安藤
安藤

もう1つ、2013年に「アメリカで携帯電話市場を取ろう!」ということでスプリントという会社を手にしてます。

すでにベライゾンという会社とAT&Tという会社があり、そこと戦っていくためスプリントという会社に、確か1.6兆円を出しました。

そもそも投資家としてすごいのが、ドル円が80円の頃にアメリカの会社を買収していることです。
すぐドル円が100円になりました。
それだけで数千億円のリターンが入っていますからね。

スプリントに関しては相当苦しんで…
ずっと赤字でしたし、失敗と言われ続けていたのです。

最終的にどうなったのか?と言うと、2020年に4位に落ちてしまっていたスプリントと、元々4位だったけど3位に上がってたTモバイルという会社。
そこを合併させるというディールを孫さんがまとめました。

新生Tモバイルの株式を一部受け取るというような形でディールは収まった。
確か合併後に30%近くの株式を持つというやり方をしたので、この時点で最初に買収した金額は回収できました。

とこの前の決算発表で言っていましたが、新生TMobileの株式を1.1兆円無償で貰っています
合併時の契約の際に「アーンアウト条項」と言って「こういう条件を満たした場合、追加でこれをもらえるよ、こういう報酬があるよ」という、M&Aの時によくやりますね。

結果、スプリントも大失敗と言われていましたが、数兆円を生み出しています。

他にも国内で行くとゲーム会社で「ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社」という会社とか…
あとは海外で「スーパーセル」
これもゲーム会社ですが、数千億円のヒットを出しています。

他にも韓国の「クーパン」
フリップカート、Uber(有名なとこだとUber Eatsですね)
ここも一時ソフトバンクが相当株式を持っていました。

孫さんの失敗から学べること

孫さんの失敗から学べること
安藤
安藤

このようにリターンをすごく得ていますが…
数えきれない失敗もあります

細川
細川

こんなに成功してる方でも、やっぱり失敗はあるのですね…

安藤
安藤

1番有名なところだと、最近ニュースにもなっていましたが「WeWork」です。

ソフトバンクグループ本体とビジョンファンドで合計すると1.7兆円。
これが最終的にほぼ0円になり、破産法を適用するという散々な結果になり、相当なバッシングを受けました。

孫正義の失敗

他にもたくさん失敗をしています。

1994年にソフトバンクグループは上場しましたが、上場した後1994年〜1996年くらいに100億円、1000億円、2000億円の買収を連発しています。

上場して得た資金でジフデービスとかコムデックスという、アメリカの展示会や出版をやっている会社を買っていました。
2年ぐらいで数百円を損切りして売却しています。

ただここで勉強になるのが、買った会社は損切りして売ったのですが、その会社の事業の一環として展示会をやってるわけなので…
ビルゲーツとかジョブズとの人脈が深まったのもこの時と言われていますが、その中の人脈の中からYahooを見つけた。

いらない会社は損切りしていって得たお金をYahooを始めとしたインターネット企業に全部投資していったのです。

Yahooの創業者のジェリーアンの紹介でジャック・マーさんに会ったので、中国に投資を始めたのもYahooがいたからです。

全部繋がっており、全て回収しているのです。

細川
細川

もしかすると「見越して」ということなのでしょうかね…?

安藤
安藤

結果、見越してということはないのですが…


アメリカでこれから伸びていくインターネットの会社を見つけるという目的のために、展示会の会社を買っているのは確かです。
なので狙い通りと言えば狙い通りですね。

色々な失敗をしていますが、ただでは転ばないということです。

細川
細川

何かに繋げていくのが大事ということですね。

安藤
安藤

私がよく話している回収の意識。


「投資としては失敗したとしても、他の部分でリターンを補えるのであればそれは失敗じゃないよね」という考え方です。

孫正義のココが凄い⑤

なので、何兆円単位で失敗したりもしますが、そこでただでは転ばないというのが投資家にとって必要な力です。

孫さん1番の失敗とは?

孫さん1番の失敗とは?
安藤
安藤

ただ意外に知られていない事実があります。

1番の失敗は実はWeWorkではありません

多分世界で1番注目されている会社は「NVIDIA(エヌビディア)」です。
半導体を作ってる会社ですが、ソフトバンクはNVIDIAの筆頭株主だった時代があります。
2016年アームを買った直後に3,000億円を投じて5%を保有しています。

当時は時価総額が1/10くらい?(もっと低かったかな…?)だったのですが…
この株式をなんと2年間しか保有せずに、2018年末に売ってしまっています。

「数千億円のリターンが出た!」と誇らしげに決算説明会で話していましたが…
もし今保有していたらどうなっているでしょうか?

細川
細川

10倍、20倍になっていますよね?

安藤
安藤

投資した3,000億円が5兆円になっている
このくらいの計算です。

5兆円の含み益を保有しながら、アームの15兆ぐらいを持っている。
世界最大のAIにおける投資家になれていたと思います。

ちょっとこれ痛すぎる失敗で…
NVIDIAを手放した後に、NVIDIAにアームを買ってもらって合併して新しい会社の株式をもらうという、スプリントとTモバイルの時にやったスキームをやろうとして合併交渉もまとまったのです。

しかし、アメリカの規制当局に反対されて最後断念したという話なので…
新生アームかNVIDIAの筆頭株主になっていたら、もう何もしなくても何十兆円と稼げたのですが、様々な要因でそれができなかった。
これが実は1番痛い失敗です。

孫正義最大の失敗

株式投資をやってる方でも同じことが言えると思います。

例えば、今時価総額が10兆円になっている会社を1兆円だった時に持っていて、株価が2倍になったから売ってリターン得たとします。
その後ぐんぐん上がって10兆円になって、8倍の部分を取り損ねました。

こういうことは普通にあります。
私も散々やっています。

これをちゃんと失敗と捉え「早めの利益確定はダメだ」と学んだから、今アームの株式の90%をまだ持っているのです。
だから失敗から学んでいくことがとても大事だと、本当に思います。

今回のまとめ

今回のまとめ
細川
細川

孫さんは失敗もありますが、成功もスゴイですよね?


世界一の投資家のような…
ウォーレンバフェットさんと同じような位置付けみたいな感じでしょうか?

安藤
安藤

ベンチャー投資家という意味では、孫さんを超える人はいないのでは?と思います。

ウォーレンバフェットさんはとても手堅い投資家なので、ちゃんと利益を生み出していく目に見える実業が好きですよね。

孫さんは10年後や30年後の未来を考えながら生きてる人なので…
これから伸びる産業を見極める力と、やるであろう企業家を見極める力が素晴らしいのです。

動物の目をしてるから、ジャック・マーさんを前に6秒で投資した理由はそれらしいのですが…
そんなことをやっちゃってるからWeWorkで失敗もしちゃう。
でも、大きな本当の特大ホームランが打てるのは、孫さんみたいなやり方です。

あとは何回失敗してもやり続ける力が素晴らしいと思っています。
失敗しても、もう1回打席に立ち続ける。
これをやっていくといつか当たりますよね。

逆に教訓にしなければいけないことは、お金を持ちすぎてしまったことによって一社一社の投資先のDD(デューデリジェンス)が甘くなってしまったことです。
これは孫さんだけではなく全員に言えることです。

コストのかかるお金を集めてしまった。
つまり投資家から集めているわけですよね?

そうなると要求リターン以上の結果を出さなければいけないので、急いでバーっと投資するのです。
サウジの国王から何兆円といただいて、全部で10兆円を運用していたわけですが、1社あたり100億円だったとしても1,000社くらいに投資しなければいけませんよね?
そうなってくると、1社あたり何千億円・1兆円などの投資をし始めてコケたということです。

なので教訓にできることは、お金があるからといって焦って投資してはいけないということ。
DDをしっかりやることが重要であるということです。

孫正義の失敗から学べる事

今回は孫さんの今までの投資の成功・失敗をかなりこと細かに説明してきましたが…
学べることがたくさんあったと思います。

同じ時代に生きてるだけでも本当にスゴイことです。
是非ここから学び取っていただきたいなと思ってます。

最後に私から言いたいことは、やっぱり孫正義さんは世間から過小評価されてると思っています。
アームを持っていて、ソフトバンクモバイルを持っていて…
アーム以外にもソフトバンクビジョンファンドを通じて、面白いAI企業にたくさん投資しています。

その中から絶対、未来のアリババのような会社が出てくると思うので…
1994年上場した時からずっとソフトバンクグループをウォッチし続けてるので、私には分かるのです、買っておけば上がっていくと…!

投資勧誘ではありませんよ!!!
私が孫さんの株を売ったところで一銭も入りませんから。

以前から言ってる通り、孫正義さんが現役のうちはまだまだいいんじゃないかな?と思っています。
なので、世間が何と言おうと孫さんを応援していく!と、そんな決意表明でございます。

今回は以上になります。
ありがとうございました。

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