FCって儲かるの?
ココザスの仕事と別に、副業でフランチャイズビジネスをやろうかなと思っています。
大きな会社の名前を使って、楽して稼げそうなイメージがあって…
そんな甘い世界はありませんよ?
FCは儲からないのですか?
大手コンビニのフランチャイズに加盟するとしましょう。
もちろんフランチャイズには沢山のメリットがあります。
しかし、細川さんが「コンビニエンスストア創史」という独自ブランドを作ったところで、2万店舗くらいあるセブン-イレブンさんには勝てないのです。
まぁ…無理ですね…
世の中にはたくさんのフランチャイズビジネスがあります。
今回は、資産運用・資産形成の観点でやったらどうなるの?という実際の話しをしていきましょう。
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FCのメリット
私は定期的に「フランチャイズEXPO」といったイベントに参加しています。
フランチャイジーが加盟店側、チャイザーというのが本部側です。
チャイジーになりたい立場として私は行くわけです。
最近見ていると、時計の買取り。
この分野が非常に伸びています。
あとは美容系だったり、英会話教室や学習塾。
これらのフランチャイズオーナーになりませんか?という勧誘を受けるわけです。
そんな中で、フランチャイズの仕組みに対して思ったことがあります。
基本的に、まず加盟金が最初にかかります。
大体300万円〜400万円ぐらいが今の相場です。
それにプラスして、売上高に応じたロイヤリティがあります。
つまり、売上よりも多くの経費がかかってしまうのです。
赤字になっているにも関わらず売上の15%を本部に納めなければいけず…
本部側はリスクを一切取らずに収益を上げれる仕組みです。
そこに細川さんみたいなカモが飛び込んでくるわけです。
しかし、フランチャイズには当然メリットもたくさんあります。
まず運営のノウハウや経営の指導を受けられます。
初めて取り組むにあたっては1番のメリットですよね。
私が1番メリットに感じているのは「ブランドを借りられること」です。
細川商店よりも、どう考えてもセブン-イレブンの方が良いですよね?
単純にここのメリットが大きいんじゃないかな?と思います。
あとは商品開発。
プライベートブランドのおにぎりなど、あらゆるものをコンビニで作っていますよね?
それが「細川さんが握ったおにぎり」新商品を出しても全然食べたいとは思わないですよね…
自分でも…ちょっと……
これを本部が作ってくれる。
なので売上を上げていくことに専念できるのです。
あとはですね仕入れコスト。
ここはスケールメリットが活かせると思います。
他の店舗と一緒に仕入れられますものね。
2万店舗で一緒にやるわけなので、1店舗で作るよりは圧倒的にいいですよね。
FCのデメリット
逆にデメリットはどんな点ですか?
そのブランドを借りれるということは、例えば風評被害でブランドの力が低下した場合はどうでしょうか?
自分のお店にもその影響がきますよね…
そういうことです。
ブランド既存によるリスクがあります。
あとは売上に対してのロイヤリティです。
先ほど言ったように、赤字なのにロイヤリティを払い続けなければいけない。
あと運営方法や経営の仕方だ、仕入れ先も「もっとうまくやりたいな…」と思っても、かなり制限されます。
先にルールが決まっちゃっているのですね。
そこを超えようと思うと、もう契約でガチガチに縛られているケースが多いのです。
あとは競業避止義務だったり、そもそも契約が10年縛りだったりするので、その最中は辞められないなど…
色々な話があったりするわけです。
私からすると「もうデメリットしかないじゃん…」と思うのです。
どれだけ自分が頑張ったところでフランチャイザーを超えることが出来ない。
こんな怖いことはないなと思います。
加盟店側には勝ち目がない…?
少し前の話ですが、セブン-イレブンの東大阪でしたっけ…?
裁判をやってるのを知っていますか?
フランチャイズ契約を結んでいた元オーナーは60代の方みたいですが…
人手不足などを理由に、24時間営業を自発的にやめた。
ですが「24時間営業を続けなさい」ということを、セブン-イレブン本社は言っています。
これも正直、オーナーの勝手な行動という風になってしまいます。
契約だからです。
労働力確保は全部オーナーの話ですから。
本部は「そのためにはこういう媒体を使いましょう」などアドバイスしてくれるだけです。
「人が集まらなくなった」とか「自分が風邪を引いて寝込んでしまったので24時間営業をやめた」と…
勝手にこれをすると、セブン-イレブン本社からフランチャイズ契約の解除、そして店舗を明け渡しなさいと、訴えを起こされてしまった。
それに対して「いや、そんなのたまったもんじゃない!」というので裁判が始まっています。
現状は第一審に関しては本部側の訴訟を認めて、オーナーに対して店舗の明け渡しをしなさいと。
あとは「賠償金を払いなさい」という裁判判決が出ています。
「最高裁まで争う」などと言っていますが、勝ち目はないと思います。
最初の契約がそうだったからですか?
そう書いてある契約書に自分の手で印鑑を押してるわけなので…
これは覆りませんね。
こんなリスクも
正直ひどいフランチャイズ本部だと、フランチャイジー(加盟店)の方々をテストマーケティングとして利用しています。
「創史マート」を経営してるとしましょう。
僕はその本部で「細川さん順調なので、他にも店舗広げましょう!またお金を払ってください!」と言って…
2店舗・3店舗・4店舗と順調に拡大したとします。
その上で「このエリアは商圏が存在していて、ちゃんと売上上がるんだな」と私(本部)は分かったので、細川さんが経営している創史マートの近くに、私が経営してる創史マートを出店します。
そうすると、食い合いますよね?
大体、財力的に本部の方がお金を持っているので、細川さんはジリ貧になっていくわけです。
交差点の4つ角に同じコンビニが2つあることはありませんか?
直営なのかフランチャイズ店なのかは、外から全く見えませんが…
あの辺を調べていくと「結構えげつないコンビニが本当にあるのだな…」と思いますよ。
フランチャイズが裁判になることは、今に始まったことではありません。
他にも裁判事例がたくさんあります。
高級食パンの「乃が美」も相当揉めています。
これも裁判になっていますが、基本的には本部がやっぱり勝ちます。
乃が美は高級生食パンを作っていましたが、普通にブームが去ったのです。
店舗の9割が赤字だと…
しかし、それを隠して新規の加盟店を募ったことで訴訟されていたと思います。
本部の方が悪いように聞こえますが…
それでも本部が勝つのですか?
そこの証拠の出し合いみたいな話になってくるので…
言った・言わないになるでしょうね…
言った・言わないになると1番強いのは「結局、契約書」という話になりますので。
契約書は本部側が優秀な弁護士に作ってもらって、ガチガチに本部を守るようにしています。
「人件費の割合がこうなりそうですよ〜」とか「売上はこれぐらいになりそうですよ〜」と、シミュレーションを出しますよね?
当然ですが「これは数字を約束するものではありません」と、契約書に書いてありますよね?
なので、揉めてオーナー側が泣く。
こういうケースがほとんどなのです。
FCで成功した事例
ただ、今フランチャイズの悪いところばかりを話してしまいましたが…
メリットもたくさんあります。
牛角の事例
例えば「牛角」を知っていますか?
焼肉店舗の中で史上最速で1,000店舗を達成した焼肉屋さんです。
なぜ最速で広まったのかを知っていますか?
フランチャイズモデルだったからですか?
そうなんです。
2000年前半にベンチャーリンクという、フランチャイズの加盟店開発を行う会社がありました。
今は潰れてしまったのですが…
他にもドトールやガリバー、最近だと上場したフィットネス系の会社でカーブスがありますね。
こういった会社を支援していました。
うまくいった事例もたくさんあるのです。
ただ、なぜベンチャーリンクが倒産してしまったのか?と言うと…
やっぱり色々問題があります。
「牛角を出しましょうよ!」と言って一生懸命営業をしていたのですが、お金を払ってオーナーになりたいという方を待たせているわけです。
しかし店舗が見つからず、ずっと待たせてしまっていた。
あとは最初の条件と全然違う状態でスタートさせてしまう。
先にとにかく売りまくったのです。
これで相当な訴訟を起こされて「結局このモデルは永続しないな」というところで、ベンチャーリンクも倒産に至ったという感じなのです。
中にはうまくいったオーナーもいますが、大体のパターンで初期オーナーだけです。
どうなるかわからない事業に対して「ここのフランチャイズをやりますよ」ということは、相当なリスクがあるのです。
伸びない可能性もあるし…
伸びた場合でも本部の社長とはかなりいい関係だと思いますが、1000店舗目のオーナーの顔なんて知らないという状態になっちゃうわけよ。
あとは数字が見えてくる分、ロイヤリティもどんどん上げていき、それで渡されてるので何事も「やっぱり最初にやろうね」という話になります。
「一気に店舗拡大できますよ」というのは、本部のメリットですよね?
加盟店側のメリットが何かと言うと、やっぱりあまりないのかな?と…
しかし、チャイジー側でうまくいった事例がありました。
確か、ファミリーマートの加盟店運営だけをやって上場している会社があります。
「ファミリーマートを何百店舗もやっています」という会社です。
今回のまとめ
「ほっともっと」というブランドを知っていますか?
もちろんです。
元々「ほっかほっか亭」という名前でやってた弁当チェーンです。
これもだからチャイザーとチャイジーの間で揉めて、力の持ってるチャイジーが自分の会社を作って名前をちょっと変えて同じようなことをやるみたいな…
ここも結局、うまくいってない…
同じようなことが大手のラーメンチェーンでも起きています。
フランチャイジーとして何店舗かやって稼がせてもらいました。
しかし、やっぱり何かで揉めるのです。
うまくいくと独自のメニューの開発もしたくなりますよね?
本部からすると、手放したくない。
そういうところで利害が一致しなくなって、名前を変えて独立する。
こういうことは飲食だと本当に多いのです。
なので細川さんは副業程度にやりたいという話だったので…
「そんな甘い気持ちでやらない方がいいじゃない?」というのが、今回の私の意見です。
それだったら、今の仕事頑張ろうと思いました…!
簡単に変わりますね(笑)
脱サラして独立しよう!全てをかけて借金をしてでも始めよう!くらいだったら、うまくいくのでは?と思います。
しかし、それぐらいの覚悟がある方が、わざわざフランチャイズとして独立する意味が私はないなと思っていて…
人生をかけるのであれば、ゼロから「創史マート」を作った方がいいです。
もちろん商品開発や仕入れなども整えなきゃいけません。
とても大変ですが、それぐらいやった方がやりがいがありますよ?
「大手の看板に乗っかってチャリンチャリンしたいな〜」みたいな…
実際は全くそんなことはありません。
大体の場合、オーナー本人が24時間365日働き続けるみたいなね。
そういう前提で人件費なども組まれていると思います。
そうなると今働いているこの仕事をやめてコンビニに立ち続けるだけですから。
だったら24時間自分の名前の店舗に全てを使った方がいいんじゃないかな?と思いますよ。
しかし、フランチャイズを勧める1つのパターンがあります。
「脱サラしていずれ独立したいな」と思ってる方が事業の練習のために300万円ぐらいの加盟金を払って、最悪は赤字撤退。
500万円〜1,000万円ぐらいの損失で済みました。
これでまず経営者とは何なのか?を学び、その上で学んだことを元に自分でやってく。
こういう感覚で使うのであれば良いなと思います。
あとは、ココザスも多角化して色々な事業をやっていますが、ここにもう1つ2つ他でうまくいっている事業をフランチャイジーでやらせてもらう。
これはありだと思います。
なぜかというと、お客様の基盤があって集客の導線があって、YouTubeチャンネルを持っていて…
この状態であれb、どこかのブランドを持ってくるとうまくいくケースは平気であります。
フランチャイズは「ビジネスの素人がやるものではありません!」ということです。
経営なんです。
私からすると自分でやるよりも、もっと難しい経営だなという感覚です。
だって全部人の決めたものでやらなければいけないので、それが非常に難しいかなと思います。
なので資産運用の観点でフランチャイズを考えている方は、正直やめた方がいいと思います。
フランチャイズの募集は、本部は加盟金が欲しいので…
「300万円で楽してオーナーになれますよ!」というような甘い広告を出しています。
しかし、実際は全然そんなことはありません。
なので、細川さんも変な夢を見ずにYouTube撮影を頑張りましょうね…!
はい、頑張ります…!
今回は「フランチャイズビジネス」について説明させていただきました。
ありがとうございました。