インデックスファンドは絶対に負けないって本当?
今回はインデックスファンドについて話していきます。
よく僕もYouTubeで見ますが、インデックスファンドの積立投資は勝てる!負けない!みたいな…
絶対に負けないということはありません。
「絶対に負けない!」と、インデックスファンドの積立の話をしている人が多いですが、それはどういうことなのか?と言うと…
細川さん、ドルコスト平均法という言葉をご存じですか?
平均に買っていくみたいな…
毎月一定数購入することによって、例えば株価が下がった時は量が多く買えます。
株価が上がっているのであれば、少なくなります。
毎月感情を入れずに、毎月3万円買うというやり方です。
そうすることによって、長期的に見れば勝てる確率が非常に上がるというわけです。
動画で確認したい方はこちら
勝ちパターン!株価の動きを知ろう
それはなぜですか?
4つの株価の動きで説明できます。
ずっと上がっていくチャートの時にドルコスト平均法で買ったら、当然買った時よりも最後の方が上がっているので勝てますよね。
そうですね。
ジグザグしながらという場合も、下がった時に大量に買えています。
ならした時に株価が変わっていなくても、これも勝てるんです。
もっと言うと、株価が100円のものが30円に落ちて、それが100円に戻ったという時。
本来、個別銘柄を自分で買って、10年経っていってこいだったら、10年間の利回りは0%ですよね。
変わらずですよね。
ただドルコスト平均法の場合、100円が30円に下がっている時も、その最中にずっと買っているんです。
安いところでいっぱい買っていて、それが上がる。
年平均10%以上など、とてつもない利回りが出ると思います。
実際は変わっていないけど、安いところで買えているからなんですね。
100円が30円まで下がって、50円まで戻してくれた。
100円が50円に下がってますよね。
でも、下がっている30円のときにも大量に買っているんです。
つまり、平均取得価格を下げているので、ちょっとでも戻してくれただけで勝てるんです。
これが日経平均株価、日本の株にバブルの頂点で投資をした人が今勝てる理由です。
すごい下がってますよね。
あの時は約38,000円でしたが、そこからリーマンショックで約7,000円まで落ちました。
例えば3,800万円の株を持っていた人は、700万円まで下がっています。
そのくらい日本の株は落ちていたのです。
とは言え、今は27,000円くらいまで戻しています。
と言っても、38,000円から27,000円なので下がっていますよね…
でも、この間ずっとドルコスト平均法を活用していた人は、この期間でも資産を増やしているんです。
ドルコスト平均法の負けパターン
色々なパターンで、ドルコスト平均法だと勝てるというのは正しい意見なんです。
ただ、負けてしまうパターンが二つだけあります。
1つはすぐに浮かびました。
ずっと下がるパターンですね?
その通りです。
下がり続けている時にどれだけ買っていっても、戻らないのでダメですよね。
もう一つのパターンが、かまぼこです。
上がって下がるということですか…?
そうです。
高いところでたくさん買ってしまったものが、少し下がったり、戻ってしまった。
この場合は、普通に負けます。
詳しい方は、エクセルで数字計算を入れればいいと思いますが、全ての場面で勝てると誤解をしている人がいるので、それは最近のYouTubeの動画が良くないと思います。
インデックスファンドの積立は、必ずしも安心というわけではないということですか?
そうです。
超長期で老後資金を増やしたいという場面であれば、日経平均を買っていればいいんじゃないかなと思います。
米国の方が、今後ずっと伸び続けると思われていますから、米国だったら絶対勝てると言いたくなる気持ちも分かります。
例えば、教育資金だったり、住宅のリフォーム代のように必要資金と呼ばれるもの。
何年後に息子が大学に行きたいからとか。
この時って、絶対にお金が増えていないと大学の費用が賄えないわけじゃないですか。
このような必要資金を、インデックスファンドで賄おうという考えは本当に危険なので、やめていただきたいです。
ここ数年、株価が絶好調なので「インデックスファンド!インデックスファンド!」と多くの人が言っています。
ですが、かまぼこになり始めた瞬間に「あんな投資はやってはいけない!」に変わりますから。
インデックスファンドの注意点!
つみたてNISAとか、それも絶対に安心というわけではないということですか?
そうですね。
結局、つみたてNISAも税金の仕組みであって、何かしらの投資信託やインデックスファンドを選んでいる方もいると思います。
なので、今回の話が当てはまります。
iDeCoに関しても、何かで運用するわけです。
それが債券のようにブレが少ないものであれば、節税効果が高いので、節税のメリットを得て、積み立てたお金がほんの少し増えた。
これならいいと思います。
ただ、iDeCoの中身をアグレッシブなファンドにしてしまうと、節税効果はあったけど、チャートがかまぼこ型になってお金が減ってしまった。
このようなリスクもありますので、投資の知識をある程度つけた上で「何のお金として必要だからこの商品をやる」というのをしっかりと組み合わせる。
これがポートフォリオの設計になってくるわけですが、リスクの分散はした方がいいんじゃないかなと思います。
1つに集中させないということですね。
ということで、まずはドルコスト平均法について学んでいただきたいと思います。
積立投資というのは、長い期間やればやるほどリスクはなくなります。
つまり、行ったり来たりする。
そして、戻っただけでも勝てるというのが積立投資です。
そう考えると、早く始めた人の方が増えやすいです。
ウチのお客様の中で、大学生の時から積立投資をやっている方がいますが、その人は焦ってないですね。
いつ換金するかとかは、本人の自由ですから。
教育資金にするといった目的がないのです。
このように、先々の資金として取りあえず増やそうという方は、気軽にやってみてもいいんじゃないかなと思います。
世の中で言われていることは、確かにその通りだと思う部分はありますが、かまぼこ型だと負けてしまいます。
こういう部分が抜けてしまっていることがあるので、そこはこの動画で押さえていただければと思います。
今回は「インデックスファンド」についてのお話でした。
ありがとうございました。