モンゴルの書籍が出版されました!
モンゴルに関する書籍が出版されたということで…
反響はどうですか?
ぼちぼち…
反響もいい感じで増えてきています。
内田:表紙を見た時にすごい都会の感じがするんです。
表紙にはビルの写真が出ているのですが、裏表紙にはモンゴルの草原でゲルという移動式の家があって…
これがモンゴルの魅力なんだろうなと思って…この2面性かな?
何か裏表紙がモンゴルのイメージですが、実際はこの表の表紙の建物もたくさんあるのですね?
安藤:最初、裏と表の写真を逆にしたかったのですが…
ゲルや草原のイメージの方が、モンゴルっぽいじゃないですか?
でも「何が熱いのか少し伝わりづらいよね」となり、発展している都会の写真を持ってきました。
本当に都会の一部分にこういった高層ビルが建っており、車で1時間も移動すると、本当に裏表紙の世界にワープすることができて…
両方味わえるという、そういう感じでもあります。
吉崎:表紙だけ見ると、横浜のインターコンチネンタルホテルみたいな…
内田:「まさかねぇ…」と思いましたが、こういった建物があるのですか?
これは「ブルースカイホテル」という名前の建物です。
TBSでやっていたVIVANTというドラマの中でも何度も出てきます。
国の中の本当に中心部に面している中心部にスフバートル広場という広場があり、そこに面しているホテルです。
モンゴルでは5つ星ホテルがいくつかしかないのですが、そのうちの1つの有名な建物ですね。
内田:象徴的なものになっているわけですね。
吉崎:泊まったことはありますか?
安藤:あります。
すごく快適なホテルでした。
吉崎:いいですね!
泊まってみたいです。
安藤:今年の夏にでも行きましょう!
「モンゴルがいま熱い!」その理由とは?
モンゴルがなぜ今熱いのか?皆さんに感じていただけると…
この「熱い理由」をちょっと教えてください。
書籍の内容としては、ココザスが取り組んでいるモンゴル不動産にかかわる話ではあるのですが…
経済のことも、もちろん全般的に書いています。
熱いポイントとしては、やっぱり不動産価格が伸びていくということです。
実際どんどん上がっていっているという事実がありますので、2030年ぐらいまでは上がるだろうという読みで、家も投資をしています。
人口がそんなに増えているわけではないというか、元々人口が少ないのです。
350万人の国なんですよ。
ただ、それが5,00万人に向けて伸びていくという…
その小さな国の中で伸びていくことが分かっているので、今よりも5年後、10年後の方が当然物価だったり、地価も上がっていくという、そういう考え方をしています。
内田:しかも、今ゲルに住んでる人たちをアパートやマンションに移していこうという…
そっちで暮らしてもらうようにしていこうと、国を挙げて政策がとられてると以前番組で教えてくださいましたよね?
安藤:そうです。
「その流れに素直に乗ろうかな」というところで…
東南アジアのフィリピンや、他の国ももちろんいいのですが…
人口も1億人を突破してるわけですが、少し乗るには遅いかなとも思っています。
まだまだこれからのモンゴルは伸び代が大きいんじゃないかな?と、そういう考え方です。
伸び代が大きいというのは、若い人たちの人口も多いですよね?
安藤:そうですね。
人口ピラミッドは、非常にきれいなピラミッド形をしています。
内田:後はやっぱり今必要な鉱物と言うのでしょうか?
やっぱり「鉱物の国だ!」という印象はすごい強いのですが、そういうものもたくさん持ってるからということでしょうか?
安藤:例えばアメリカが輸入をする時に、今まで中国との取引が結構多かったわけですが、中国はこれからどうなるかな?というのがあるので…
アメリカの企業などが、モンゴルに自らアプローチをして、モンゴルとの直接の契約が実際に起き始めているのです。
なので、今後は中国の景気がちょっと雲行きが怪しいと…
ちょっと心配です…
もう既に心配はでてきましたよね。
安藤:リスクとして、もちろんそれはあるのですが…
逆にそれがモンゴルの国外の契約につながっていくっていう動きが出始めています。
そこまで大きな影響が中長期でいくとないんじゃないかな?というのが、一応言われていることです。
内田:逆に中国に集中してたものがバラけてきて、力強くなくなることもあるのでしょうか?
安藤:まさにそんな動きなんだと思います。
今少し流れてきているのが実際のところとしてありますので…
吉崎:今のモンゴルの政治は、中国政府とも良好な関係なのでしょうか?
安藤:モンゴルは結構特殊な外交で…
とてもうまく付き合っていると思います。
ロシアとも中国ともトラブルにならないように、非常に中立的な関係を取っているというのが…
内田:歴史的にもずっと挟まれているので、うまくやらないと潰されちゃいますものね…
安藤:おっしゃる通りですね。
自分たちの生き残り方というか、これからの発展の仕方を分かっているので、うまく付き合いをしているっていうところでしょうか。
ドラマでも見ましたが、結構外国とその中、鉱山の開発で契約すると凄い不利な契約をされていまい、あまり国が豊かになれないというのもありましたよね?
そういうのはどうなのでしょうか…
あれは実際の話なのです。
モンゴルはものすごくたくさんの鉱山があり、まだ全部発掘されておらず、これから幾らでも掘れると言われています。
モンゴルの南側(中国の北側分)にゴビ砂漠があります。
ゴビ砂漠の辺に有名なオユトルゴイ鉱山という鉱山があるのですが、そこに確かイギリス資本か何かが入っているのですが…
その契約をちょっとミスしてしまい、イギリスにかなりの利益が流れるような契約をしてしまったっていうのが結構数年前に実際起きた話です。
やはり自国が持っている資源・資産なのにも関わらず、自国があまり潤わなかった。
ようやく対外ビジネスが上手になってきたみたいで、これで改善をしてちゃんとした契約を締結していけば、もう今の埋蔵量だけでGDPが10数%上がるのでは?と試算されているのです。
内田:これまではあまり外交的な上手さがなく、負けてしまっていたところがようやく入ってくるのですね。
モンゴルが抱えるリスクとは?
モンゴルもあれですよね…
うまくいけばシベリア鉄道を利用できるのです。
そういう意味では、中国との関係もあれだけでロシアとの関係をうまくすることによって、港を使うことができますよね?
その辺なんかはいろいろ注目したいところです。
結構ロシア風の建築のビルがあると安藤さんは言っていましたよね?
うまくできているのでしょうか?
もともとウランバートルという首都自体が北にあり、緯度が高いと思います。
どうやって冬を生き抜いていくか?を考えた時に、ロシアの建築から学んでいる部分が多いので…
気候的なものの観点でロシア建築が多いのです。
断熱など、そういった部分ですね。
内田:なるほど…
そういうものを取り入れられるということは関係も悪くないっていうことも…
安藤:そうですね。
吉崎:不安なのはロシアと中国という大国に挟まれているところ。
リスクはあると思うのですが…
逆にそれをうまく使えばものすごい発展の可能性があるということですね。
安藤:書籍の中で、私はモンゴルを知っている人間なので、モンゴルのいいところをいっぱい書いてたのですが…
書籍として情報を偏ってもいけないよねということで、リスク面も相当書いてます。
(むしろ第5章が全部リスクのお話だったかも…)
内田:「モンゴル不動産投資で後悔・失敗しないためにやっぱりリスクはあります」と書いてあります。
安藤:リスクが高いものがあります。
こういう風にそれを切り抜けていきましょうというのも書いていますので、是非読んでいただきたいです。
書籍の見どころは?
私が読んで面白かったのがプロの視点というコラムがところどころに挟まっていて…
このメンバー凄いですよね?大物なんですよ。
銀行の頭取など、これは安藤さんの知り合いの方なのですか?
私がメッセンジャーで全員お願いしました。
内田:どうしてこんな方々と知り合えるのですか…?
安藤:何か新しい国でビジネスをやる時にどこから入るか?を考えた時、やっぱりトップから入るというので、紹介してもらいました。
そういった方々と先に繋がり…
そういう関係があるので「書籍を書きます。モンゴルのことを日本でPRしたいんです。」と言ったら、気持ちよく乗ってくださいました。
内田:このねコラボがいいんです。
モンゴル愛がね。
安藤さんに負けじとモンゴル愛が…!
安藤:もう何十年もモンゴルで仕事しているような方々に書いてもらってます。
私は足元にも及びません…
内田:在日モンゴル人会の会長とか本当にそうなんですよね。
モンゴルで安藤さんのつながった人たち。
そういう意味では積極的にそういう風にモンゴルを売り出していこうと思っている人たちも、今すごく増えてきているってことが多いですね。
※ 本記事はラジオNIKKEI第1「5時から”誠”論 NEXT」の番組内コーナー「ワクワク人生COCO the Style」の内容を抜粋/改変したものです
※ 2024年3月11日(月)放送
※ 日経ラジオ社の承諾を得て作成しています