外国人観光客が増えています!
今日は「インバウンド」についてです。
大阪や京都など主要なインバウンド観光客が好きそうなエリアでホテルがバンバン建っていますという話です。
まず7月19日に日本政府観光局が発表したデータによると、6月の訪日外国客数は313万5600人ということで、前年同月比51.2%増でした。
去年の6月が207万3300人ですから、100万人以上増加ですね。
コロナ前の2019年の6月を見ても100万人以上上回ってると。
内田:もう過去最高ですよ。
吉崎:上期の累計1月〜6月累計で1777万7200人。
単純2倍にすると、3550万人くらいになります。
恐らく尻上がりに上がっていったとすると、3,600万人ぐらいの見通しです。
一方でオーバーツーリズムなどと色々言われていますけれども、ここでは不動産の視点で考えます。
当然、そこに人が集まれば不動産の利用価値が高まり、不動産価格は上がります。
多くの方が利用すればするほど、そこを狙って新たなホテルや商業施設、他の住宅などが建築されるということになり…
その中でも特に外国人観光客に人気の大阪や京都などではホテル建築ラッシュですね。
内田:大阪や京都、もうここ数年行けてないんですけど、吉崎さんよく行ってますよね。
吉崎:向こうには月に1回〜2回行ってますからね。
内田:全然違いますか?
吉崎:すごい増えてますね。
そこで外資系のホテルに泊まると当然、外国人の方にとっては馴染みがあると思いますので…
日本人で泊まってんの僕だけかなと。
内田:そんな感じなんですね…!
吉崎:5時くらいにチェックインしようと並んでいると…
ジムかプールで少し夜の会食までの間に時間潰せるかなと思っても、そんな時間がないのです。
チェックインになると当然パスポート出してたらなんだかんだ時間かかるじゃないですか。
ということで、もうそれぐらいすごい人が多くて…
今回、大阪だけを訪れた観光客の1月〜6月を見れば、この6カ月間で643万5000人と過去最高です。
コロナの前の同期・同期間を3%上回っているということで、外資系ホテルが満杯だということです。
内田:すごいですね。
インバウンドの影響で今後はどうなる?
カンデオホテルができるみたいですよ。
堂島のところに大阪ザタワー、すごい豪華らしいですよ。
これは大阪のディベロッパーの方が言っていました。
為替が動いてますけど、円安ってところが効果あって高いホテルでも円安いし、泊まれますよね。
吉崎:このホテルは最上階に露天風呂があったりします。
一方でIHG、インターコンチなど高級ホテルもやるけれども、中価格帯のブランドのホテルも関西では導入していこうと検討されているようです。
もう関西行くとニョキニョキホテルができてるので…
内田:外資系のホテルっていうと本当にいいホテルばっかりのイメージでしたけど、中価格帯なんですね。
吉崎:メルキュールなども沖縄にできましたし、結構あちらこちらにいろいろなホテルができているので…
このあとオーバーツーリズムになるのではないかと言われていますが、ホテルさえ作れば吸収できるというか、オーバーにならないわけですよね。
ホテルの供給数が合えばオーバーにならないんだけど、観光地方の清水寺などは1個しかないので…
清水寺2を作ったら別だけども。
内田:そういうわけにもいかないですね。
吉崎:清水寺の道はすごい人ですよ。
内田:写真や動画を見ると、なかなか何か進まなそうですよね。
政府は色々な地方にインバウンド客が行ってもらえるような政策をしていくことになるんでしょうけど…
吉崎:こうするとホテルが関西にいっぱいできます。
なぜなら旅行に特徴があるからです。
最初に首都っぽいところで…
例えば我々も仮にイタリアへ行くとするでしょう。
じゃあ、とりあえずローマやミラノへ。
やっぱりそれで1回ローマに行ったら次はフィレンツェ行ってみよう、違うところに行ってみようか、ボンベイに行ってみようと、どんどん変わって良いですからね。
内田:そうですね、違う国々で。
吉崎:2度目3度目4度目と、インバウンドの観光客を利用してくるようになれば、そういうエリアも発展してくるんじゃないかなと思うんですね。
内田:そうですね。
我々も全然知らないようなところの魅力を外国人の方々が広げてくれてるっていうのがありました。
吉崎:富士山が見えるローソンとか知らなかったですよね。
内田:新たな魅力発見はできていると思いますけど…
インバウンドの影響で日本人はどうなるのか
内田:ただ日本は人手不足っていうのはもう常に言われることじゃないですか。
ホテルを建てて、さらに人手不足になっていて…
100%それを稼働できるのかっていうとなかなか難しいと思います。
ホテルだけ建ててうまく行かないんじゃないかと。
吉崎:飲食店やレストランがもう全然回らないと言ってました。
内田:そうなんですよ。
うちの近所にミシュランのレストランもあるんですけど、そこの時給とても高く募集してますよ。
人が入らないから、ミシュランでももう人手不足なんです。
吉崎:少し話を戻すと、日本から外国に行く人、出国日本人の6月の数が今の段階で全然増えてきてないのです。
内田:為替の影響は大きいでしょうね。
吉崎:93万200人で、全然伸びてないですね。
為替の影響で80万人、90万から上がったり下がったりな感じです。
当然休みの影響もありますがが、6月は増えていません。
7月8月9月とかでどれぐらい増えてくるかですね。
去年の8月とかは120万人ぐらい出ていて、9月も100万人ぐらい出ています。
このペースで上がってくれればいいけれども、為替が去年よりもね…
内田:今調整してますけど、去年の夏よりも全然円安でしょう。
だから少し厳しくなりますね。
ただ、夏頃に実質賃金がプラスになっていくとなるとマインドが変わってきて
「高いけど行っちゃう人たち」がどれぐらい増えてくるかですね。
吉崎:そうですよね。
11月の頭に海外に行く用事が入っていて、ホテルの予約どうしようかなと思い…
最近は先決済するとちょっとは安くなったりします。
為替が円高に振れそうだなと考えると多少安くなっても、「あと決済か…」と思いながらみんな考えますよね。
日本人観光客が多かったハワイなどは意外とホテルが空いていて、高くないって言うもんね。
ということで、海外旅行が狙い目かもしれんよ。
内田:まだ行けません。
吉崎:行けませんね。
せっせこ働きましょう。
内田:これで本当に訪日外国人客がまだまだ増えていくんだとすると、本当に日本の人口の何割かに達してくる枠じゃないですか。
そう考えると内需って大きいですね。
吉崎:人口は、今年三百何十万人外国人が増えましたね。
三百何十万人、今現在日本に滞在しているので…
人口の話を僕がまとめておいたので、次のこの番組の時間にこの話をしようかなと思います。
※ 本記事はラジオNIKKEI第1「5時から”誠”論 NEXT」の番組内コーナー「ワクワク人生COCO the Style」の内容を抜粋/改変したものです
※ 2024年7月29日(月)放送
※ 日経ラジオ社の承諾を得て作成しています