オルカン投資の利回りはどれくらい?

オルカンの利回りの目安は、直近10年で年率約8〜10%、20年で年率6%台、30年で年率7%台です。ただし、オルカン自体は2018年設定の投資信託のため、20年・30年の数値は全世界株式指数などをもとにした参考値です。
毎月1万円を積み立てた場合、年率6.42%なら20年後に約486万円、年率7.55%なら30年後に約1,361万円が目安になります。
(1)10年の平均利回り
直近10年で見ると、オルカンの参考利回りは年率約8〜10%程度が目安です。
近年は米国株の上昇や円安の影響もあり、円ベースの利回りは高く見えやすい傾向があります。ただし、為替の影響を除いた場合や、今後円高が進んだ場合は、同じような利回りが続くとは限りません。
そのため、直近10年の利回りは「かなり好調だった期間の参考値」として見ておくのがよいでしょう。
(2)20年間の平均利回り
オルカン投資の 20年間の平均利回りの目安は「6.42%」です 。
高い年には利回りが10%近くなるケースもありますが、低い年には3.7%に落ち込むこともあります。
仮に毎月1万円をオルカン投資に積み立てた場合、20年後には240万円が486万円になるシミュレーションです。
ただし、この試算は毎年同じ利回りで運用できた場合のシミュレーションです。実際の運用では、プラスの年もあれば大きく下落する年もあります。
長期投資では短期的な値動きの影響はならされやすくなりますが、将来の利回りが一定になるわけではありません。過去の平均利回りは、あくまで長期的な傾向を知るための参考値として考えましょう。
(3)30年間の平均利回り
直近30年間で見た場合、オルカンの参考利回りは年率7%台が目安です。
仮に年率7.55%で毎月1万円を30年間積み立てた場合、元本360万円に対して、将来の資産額は約1,361万円になります。
20年より30年の方が資産額が大きく増えるのは、投資期間が長くなることで複利効果が働きやすくなるためです。
ただし、30年の間には株価の暴落や円高、景気後退などが起こる可能性もあります。過去のデータでは長期的に成長してきたとしても、将来も同じ利回りが続くとは限らない点には注意が必要です。
(4)40年の平均利回り
40年間積み立てた場合も、長期の参考シミュレーションとして確認しておきましょう。
仮に年率7.55%で毎月1万円を40年間積み立てた場合、元本480万円に対して、将来の資産額は約3,067万円になります。
30年積み立てた場合の約1,361万円と比べても、運用期間が10年長くなるだけで資産額に大きな差が出ます。これは、運用で得られた利益がさらに運用される「複利効果」が、期間が長くなるほど大きく働くためです。
ただし、40年間の運用では、株価の暴落や円高、景気後退、税制・制度変更など、さまざまな変化が起こる可能性があります。シミュレーション上は大きく増える結果になっても、実際の運用では毎年同じ利回りで増えるわけではありません。
40年のシミュレーションは、将来の金額を正確に予測するものではなく、長期積立における複利効果をイメージするための参考値として見ておきましょう。
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オルカンの利回り推移をチャートで確認

オルカン(eMAXIS Slim 全世界株式)は2018年10月に設定された比較的新しいファンドですが、その間の値動きには長期投資の本質が凝縮されています。
基準価額の推移
設定時1万円からスタートし、主な値動きの節目は以下のとおりです。
- 2020年3月:コロナショックで約30%下落
- 2020年末:下落前の水準を回復
- 2021年:米国株主導で上昇継続
- 2022年:米利上げ・ドル高局面で調整
- 2023〜2024年:AI・半導体ブームで大幅上昇
- 2025年初頭:3万円台(設定時比3倍超)に到達
長期で見るとどれくらい増えたのか
約6年間で基準価額は3倍以上に成長。年率換算(CAGR)では約20%前後で推移しており、これは世界株式インデックスとしては非常に高い水準です。ただし2022年のような調整局面もあり、短期では元本割れのリスクもあります。長期・積立・分散という原則のもとで保有することで、複利効果が最大限に働く設計になっています。
※過去の実績は将来のリターンを保証するものではありません。
オルカンの利回りを見るときの注意点
オルカンの利回りを正しく理解するために、投資前に押さえておくべき注意点を3つ解説します。
為替の影響を受けます
オルカンは為替ヘッジなしのファンドです。円高局面では株価が上昇していても基準価額が下落することがあり、逆に円安局面では実態以上のリターンに見えることもあります。2022〜2024年の急激な円安はオルカンの基準価額を大きく押し上げた要因の一つであり、株式市場だけでなく為替レートの動向も常に意識しておく必要があります。
短期では元本割れする可能性があります
2020年のコロナショックで約30%、2022年の利上げ局面で約20%下落したように、短期では大幅な値下がりが起こります。数年以内に使う予定の資金を投資に回していた場合、下落局面と重なると元本割れのまま取り崩さざるを得ない状況になります。オルカンは10年以上の長期保有を前提とした商品です。
過去の利回りは将来を保証しません
過去10年の好パフォーマンスは米国メガテック企業の異例ともいえる成長に支えられた部分が大きく、今後も同じ水準が続く保証はありません。運用シミュレーションを行う際は、保守的なシナリオも必ず合わせて検討するようにしましょう。
オルカンとS&P500の利回りはどちらが高い?
投資信託を選ぶ際に必ずといっていいほど比較されるのがオルカンとS&P500です。過去の実績では利回りの高さと分散性はトレードオフの関係にあります。
利回りだけならS&P500が上回りやすい
過去10年の年率リターン(概算)を比較すると、S&P500が約13〜15%、オルカンが約10〜12%程度で、S&P500が上回る傾向にあります。背景にあるのはGAFAMやNVIDIAといった米国メガテック企業の圧倒的な成長です。オルカンは構成比率の約60%が米国株のため、S&P500との相関は高いものの、日本・欧州・新興国などの低パフォーマンス銘柄が混在する分、純粋な利回りではS&P500に劣後しやすい傾向があります。
※上記の数値は概算です。正確な最新データは三菱UFJアセットマネジメントの公式サイトでご確認ください。
分散性を重視するならオルカンが適しています
S&P500は米国一国への集中投資になるため、米国経済の停滞や政策リスクをそのまま受けることになります。一方オルカンは、米国以外の成長市場が台頭した場合に自動的にその恩恵を取り込める設計になっています。「米国が今後も世界経済をけん引し続ける」という確信があればS&P500、どの国が成長するか分からないという前提に立つならオルカンというのが、合理的な選択の基準になります。利回りの高さだけで判断するのではなく、自分のリスク許容度と投資哲学に合わせて選ぶことが重要です。
オルカンとS&P500の詳細な比較(コスト・構成銘柄・過去リターンのデータなど)は下記の記事で詳しく解説しています。
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オルカン投資とは

オルカンとは、三菱UFJアセットマネジメント株式会社が運用する「eMAXIS Slim(イーマクシススリム)全世界株式(オール・カントリー)」が正式名称の投資信託のことです。
ここではオルカン投資のメリット・デメリットを紹介します。
(1)オルカン投資のメリット
オルカン投資のメリットは3点挙げられます。
・運用コストが安い
・選択肢が多い
・相場暴落にも強い
オルカン投資は運用コストが安いというメリットがあります。
投資信託の運用や管理にかかる信託報酬率は、S&P500が年率0.09372%であるのに対し、オルカンは年率0.05775%~0.22%以内と定められています。
またS&P500は米国株で構成されているのに対し、オルカンは全世界(日本を含む先進国・新興国)の株式を投資対象としているので、投資先の選択肢も多いのです。
万が一米国株全体が暴落してしまえば、S&P500も連動して暴落するリスクが伴いますが、オルカンであれば、米国株や日本、新興国などに分散できるので、損失リスクを最小限に抑えられます。
その結果、過去の暴落相場ですらプラスのリターンを出しているほど信頼感が高いというメリットもあります。
(2)オルカン投資のデメリット
一方オルカン投資にはデメリットも3点挙げられます。
・為替リスクがある
・国の経済に影響する
・新興国にはリスクもある
オルカン投資は為替の変動によって利益が増減します。例えば1ドル=150円の時に投資したものの、10年後に1ドル=100円になっていた場合、得られる利益が少なくなる可能性もあるでしょう。
また、オルカン投資は全世界に投資できるので、新興国など経済や政治が安定しない国も対象です。
新興国は将来的に成長する可能性がある一方で、経済的に不安定な国も多く、比較的リスクが高く、大きく下落する可能性もあります。
(3)オルカン投資に向いている人
オルカン投資に向いている人は、さまざまな国へ投資したい方や、リスクを分散させたい方におすすめです。
オルカンの投資先は、先進国23カ国、新興国23カ国の株式です。日本やアメリカ、イギリスなどの先進国以外に、インドやブラジル、エジプトやチリなどの新興国にも投資できます。
引用|eMAXIS Slim 全世界株式 (オール・カントリー)
新興国は日本ではあまり投資先として馴染みはないものの、今後急成長する可能性を秘めてもいるのです。つまり、将来的に大きな資産に増える可能性があるということでもあります。
加えて、多くの国の銘柄に投資できるため、分散投資がしやすいです。投資の基本は、複数の投資先に分けて運用する分散投資です。
当然ながら1つの投資先で運用すると、大きな利益になる可能性もある分、損失が大きくなる可能性も伴います。
投資では、資金を失ってしまえば相場から退場することにもつながるため、いかに損失を抑えて利益を積み上げていくかが基本です。その点において、その点、オルカンは複数の国を対象としているため、リスク分散がしやすいと言えるでしょう。
またオルカン投資は、投資信託やETFを通じて自動的にポートフォリオがリバランスされるため、ポートフォリオの管理が苦手な方にも向いていると言えるでしょう。
オルカンの利回りに関するよくある質問
オルカンの平均利回りはどれくらいですか?
オルカンの平均利回りは、参考値として年率6〜8%程度がひとつの目安です。ただし、オルカンとして知られる「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」は2018年に設定された投資信託のため、20年・30年の運用実績があるわけではありません。
長期の利回りを確認する場合は、連動を目指す全世界株式指数などの過去データを参考にします。
オルカンは毎年同じ利回りで増えますか?
いいえ、オルカンの利回りは毎年一定ではありません。世界経済や株式市場、為替の影響を受けるため、プラスになる年もあればマイナスになる年もあります。
平均利回りは長期的な傾向を示す目安であり、毎年同じ利回りが得られるという意味ではありません。
オルカンは新NISAで長期積立するのに向いていますか?
オルカンは世界中の株式に分散投資できるため、新NISAで長期積立をしたい人に向いている投資信託のひとつです。
ただし、短期では元本割れする可能性があります。10年以上の長期保有を前提に、余裕資金で積み立てることが大切です。
オルカンとS&P500ではどちらの利回りが高いですか?
過去の実績では、S&P500の方がオルカンより高い利回りになる傾向があります。
ただし、S&P500は米国株に集中する一方、オルカンは全世界に分散投資できる点が異なります。利回りだけでなく、リスク許容度や分散性も含めて判断することが重要です。
オルカン投資を始める人はファイナンシャルプランナーへ相談

オルカン投資を始める人は、はじめにファイナンシャルプランナーへ相談するところからスタートしましょう。
ファイナンシャルプランナーはお金に関するスペシャリストです。
投資を始め、資産運用や保険、ローンや家計の見直しまで、さまざまなアドバイスを行ってくれます。
投資にはさまざまな方法や選択肢があり、「オルカンに投資したいけど、本当にいいのかな?」「どの方法でオルカンに投資すべきだろう」という悩みを持つ方もいらっしゃることでしょう。
オルカン投資は新NISAやiDeCoなど、さまざまな方法が投資ができます。しかし投資方法によって運用実績や節税点、出金までの時間などが異なるのです。
ファイナンシャルプランナーへ相談すれば、投資初心者の方に投資の基礎を教えてくれるので、無理な運用をせずにスタートすることができます。
ココザスはファイナンシャルプランナーとして、オルカンやsp500をはじめとした投資や資産運用のサポートを行っております。
投資の基礎知識から運用方法、リスクなど、初心者でも一からスタートできるように、さまざまな視点からアドバイスを行います。相談料も無料なため、ぜひ一度ご相談下さいませ。
実際にご相談いただいた方の声
COCOZASにご相談された方からは、こんなお声をいただいています。
まとめ

オルカンの利回りは20年で6.42%、30年で7.55%ほどです。S&P500と比較すると利回りは多少低くなってしまいますが、その分分散投資がしやすく損失リスクを軽減することができる特徴があります。
また投資した新興国の経済が急成長するポテンシャルを持ち合わせているので、平均利回り以上の資産増加にも期待ができます。
これからオルカン投資を検討している人は、S&P500と比較してどちらが自分に合っているのか見極めてから始めましょう。
