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楽天グループの次なる打ち手を予想してみよう…!

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楽天グループの次なる打ち手を予想してみよう…!

楽天が5月16日に約3,300億円の公募増資を行うと発表してから、株価がぐんぐんと下がっています。
その際に安藤は「株価は約25%下がる」と予測をしていましたが…
発表から約2週間経ったいま、株価を見てみましたが、やはり右肩下がり。

これからどんな打ち手を行い、社債の返還をしていくのか‥?
今後の楽天グループの今後の動き予測をしてみました(※ あくまでも個人の見解です)

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公募増資による株価への影響は?

公募増資による株価への影響は?
細川
細川

社長、以前楽天グループの動画や記事をアップしましたが…
その後はどうなのでしょうか?
株価とかもあまり良さそうには思えないんですが。

安藤
安藤

撮影日時点で言うと、株価は576円ということなんですけども…

実際どうなっているかというと、今の株価は576円ですが、公募増資のニュースを発表する前の株価はだいたい700円でした。
「25%下がるよ」と言うと、525円ぐらいまで下がるということです。

当然、発表から右肩下がりで…

どこまで下がるかの目安がこの525円ということになるので、まだ下振れ余地があるんじゃないかな?と思っています。

動画で確認したい方はこちら

資金調達をし続けなければいけない理由とは

資金調達をし続けなければいけない理由とは
細川
細川

今回の楽天グループの取り組みによって資金を調達したということは、楽天自体は一旦、安定するのでしょうか?
株価が下がる可能性はあったとしても…

安藤
安藤

資金繰りという観点で言うと…

生き延びることができるという言い方が多分正しい

しかし、この3,300億円の公募増資および第三者割当増資ということで仲の良いサイバーエージェントからもお金を入れてもらうのですよ。

その資金を何に使うかというと、2025年までの間に約9,000億円の社債を返さなきゃいけない
つまり借金を返すために新株を発行しているということで、かなり追い詰められてる打ち手なのです

今回調達した資金を新たな事業投資に使えるわけではありません
大半を楽天モバイルのために借りてきた借金の返済に充てるということで、あまり攻めの投資ができるわけではない。

そうするとまた資金を調達しなければいけない。
そのタイミングはどこかでくると思います。
いつまで資金調達し続けると思いますか…?

細川
細川

借金を返すまで続くのかなと…

安藤
安藤

携帯電話の事業が黒字化してかつ、フリーキャッシュフローといって現金の出入り、入金と出金がありますよね?
この差がプラスに転じるところまでお金調達し続けないといけないと思います。

フリーキャッシュフロー

楽天は金融事業、フィンテック事業、eコマース(楽天市場)ですね。
この辺で儲かってるわけなので、年間何千億円という赤字を掘ってしまうお荷物がいるわけです。

それまでの間、いろんなものを切り売りしていくことになると思います。

今後どういう手を打つのか?
動画や記事は後まで残るものなので、あまり確定的な話や予想をあまりしたくないんですけども…
僕がもし楽天の経営陣だったら、三木谷さんに提案するであろうして役員会で多分決めるだろうことっていうのを共有しちゃいますね。

今後の資金調達方法を予測

今後の資金調達方法を予測
安藤
安藤

もう既定路線ですが、楽天証券をIPOさせると思います

細川
細川

そうなると楽天グループ本体にキャッシュが入ってくる?

安藤
安藤

そうですね。

銀行よりも多分ちょっと価値がつかないぐらい、3,000億円ぐらいで証券上場すると思います。
だけど3,000億円が入るわけではないのです。
上場したら親会社が持っている株式を30%ぐらい市場に出します。
なので1,000億円ぐらい調達できるということです。

銀行の時も全く同じスキームでした。
次は多分、楽天カードだと思いますよ

あの会社はものすごく価値があって、カードの発行枚数日本一ですよね?

あの会社はものすごく価値があって、カードの発行枚数日本一ですよね?
どれぐらいの価値と言われているかというと、1兆円を超えると言われてます。
1兆の30%、3,000億ぐらいを調達できる。

このように金のなる木、事業をいっぱい持っているんですよ。
それだけ価値がある事業なので、自分たちで持っておきたい。
でも、もう四の五の言ってられないので投げ売りしてるという感じですね。

多分、常に最悪のリスクシナリオを考えていて、次こういうことやろうって全部決めてるはずです
できるなら、なるべく手前のところでやめたい。

楽天モバイルの成功にかかってる

債券格付けが下がったことによる影響とは

債券格付けが下がったことによる影響とは
安藤
安藤

最近は個人向けに社債を発行して資金調達をしているのです
何で個人向けの社債やっているのか?と言うと、海外の大口のファンドだったりとかそういった何兆円単位でお金を動かせるようなところはもう楽天の社債は買わないのですよ。

楽天の社債は買わないのですよ
細川
細川

どうしてでしょうか?

安藤
安藤

この前、楽天の社債の格付けが下がってしまったのです
どれぐらい下がったかっていうと…

投資不適合
細川
細川

それは楽天モバイルの件があったからでしょうか?

安藤
安藤

その通りだと思います。
S&Pなどの有名な機関が、格付けを何段階も下げちゃっているのです。

これをやられてしまうと、機関投資家からの社債の調達ができなくなってしまう。
今後の動き次第では「あなた方はゴミです」みたいに言われてしまう可能性があるのです。
「全然価値がないもの」みたいになってしまうと、もういよいよ終わりです。

楽天モバイルが撤退しないと思う理由

楽天モバイルが撤退しないと思う理由
細川
細川

楽天モバイルを撤退する選択肢はないのでしょうか?

安藤
安藤

色々な方がYouTube等で言っていて、私は予想師ではありませんが…

そんなことはしないと思っています。

この状況になる事は、絶対三木さんは分かった上でやっていると思うんです

かなり悪いと思うけれど、別に想定されてるリスクの中の1つにきてるだけの話だと思っています。
あんな意思決定をして、もうすでに累積で1兆円近く使っているわけです。
「そんなことはしないでしょう?」と思っています。

あともう1つ、切り売りしてやめるという選択はないと思っているのは…
「携帯電話事業を始める」と、これを決めた時の総務省との取り決めが「同業他社に事業を売却しない」ことになっているのです

だから「KDDIが買ってくれるんじゃないか?」と言っている人もいますが、取り決めとしてNGになってますからね。
これは時間を稼げばどうにかなると思ってます。

なぜどうにかなるのか?というと、まず1つがプラチナバンドと言って繋がりやすい周波数。
これを自前で得られるタイミングがどこかでくるでしょう。

あともう1つはあまり知られていませんが「楽天シンフォニー」

モバイルのインフラを提供している

仮想化ネットワークという技術なんだけども、技術を売りにしています。
「携帯電話がどうだ…」というより、もう全く新しい携帯通信の仕組みを作ってドイツテレコムとかにも売っているのです。

何百億円の売り上げが受注ベースで発生している。
だから、多分いま個人投資家の方々には見えていない何らかの打ち手を三木谷さんは考えていると思います
私はこの「楽天シンフォニーなのでは?」という風に思っています。

楽天シンフォニーが楽天モバイルのインフラの仕組みをどんどん売り、売り上げも拡大中みたいな記事が出ています。
今ドコモがそれに追随していっています。

ドコモよりも楽天が先行しているのです
まだ見えてない事業で、どっかのタイミングで売上が上がってくるんじゃないかなという風に思っています。

冒頭でも言ったように、株価はどこかのタイミングで下げ止まります
そうなったぐらいの時に私はちょっとだけ株も買おうかなと思っています。
目が離せない企業であることは間違いないので。

次は証券の上場の時かな?
その時に動画や記事にできたらと思います。

今回は「楽天の次なる一手を予想」してみました。
ありがとうございました。

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