営農型太陽光発電投資とは?
「営農型の太陽光発電投資」がありますが…
この事業者さんの買取り制度などを一部止めるというニュースを見ました。
一体どういうことなのでしょうか…?
営農型とは何か?というと…
ソーラーシェアリングという名前でよく売られていた商品です。
ただ、太陽光パネルはいっぱいありますよね?
その下の地面の部分で…
つまりキャベツやレタスなどを栽培するわけです。
その畑のままで、太陽光発電投資もできるよ!という仕組みでした。
これは一括償却ができたり、30%・50%など色々な制度がありますが…
加速度償却ができるというのが1つの売りでした。
また、固定資産税がほとんどかからなかったのです。
どういうことかというと…
土地の地目を本当であれば「宅地」や「雑種地」などに変えて太陽発電所を作らなければいけないのです。
しかし、農地のままで、要は農地転用しないで行うことができます。
「農業をやっています」という、触れ込みの商品パッケージでした。
太陽光発電投資として考えた時、その商品として考えた時にもメリットがあり…
もう1つは農作物は売れますよね?
最近だと、物価が上がってなかなか買えないものもありますよね…
自分の太陽光発電所からたくさん農作物が取れたら嬉しいですよね。
そして、さらに自分の家の電気代が安くなる…
いいことしかありませんよね。
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これから投資する際に注意すること
今回問題視されたのは…
ニュースでは「営農型の342件の発電所に対して農地法違反」という書き方をしていますね。
要はソーラーシェアリングは非常に優遇されていましたが…
ちゃんと農業を営むことが前提なので、様々な優遇がありました。
かつ、FIT。
つまり電力買取制度で売電収入も見込める仕組みだったわけです。
違反した事業者名は非公表になってます。
ただ、違反とみなされた342件は20事業者が行っていたので…
1つの事業者あたり十何件も作っているということだと思われます。
節税と言うとやはり法人格をたくさん持っているのですね…!
たくさん持っているのでしょう。
「FIT認定3年以内に農転許可を受けることが要件とされている事業」など制約があります。
その代わりメリットがあるという約束だったのでしょうね。
しかし、それらが守られていなかったと…
農業が途中で終わってしまったのでしょうか?
農業をやっていない人もいるのではないでしょうか。
そうなると「ただの太陽光発電投資じゃん!」という話です。
節税だけ取るということですね。
であれば「地目を変更して普通の太陽光発電投資としてやりなさい!」という話になります。
なので、FIT・FIP交付金を一時停止する措置を新設したということです。
一時停止した上で違反が解消されなかった場合、認定を取り消し、交付金を徴収するということで…
経産省が厳しい態度で当たるというのが今回の話みたいですね。
今回の問題は購入した側の事業者の問題もありますが…
「売る側は説明をしていたのか?」というのも気になりますね。
どちらかというと販売者側に問題があるのでしょう。
「節税できますよ!」
「レタスが取れますよ!美味しいですよ!」などと言うわけです。
「農作物を作らなくてもバレないですよ!」みたいな…
それはもういけない業者ですよね…
一時、えげつない営業をしている会社もありましたからね。
産業用もそうですが…
太陽光発電投資は今後キツイことが多そうなイメージを持ってしまいそうです。
ココザスが低圧の産業用の太陽光。
つまり、皆さんが知ってる太陽光発電投資を商品として取り扱いし始めたのが2017年ぐらいでした。
当時はFIT価格が27〜29円の案件がまだまだ残っていた時代でしたが…
あの時取り組んでいただいた方は相当な利益を出していました。
当時はローンの年数も20年ではなく、15年と短いローンで組めたので、残債がどんどんどんどん減っていったのです。
減った残債に対して途中で売却した時に売値と残債にの差額が数百万円残って…
つまりローンで1円もかけずに取り組んだにも関わらず最後は数百万円残ってる状態です。
しかも消費税還付も受けられるということですね。
一基あたり200万円という時代もありましたが…
それがかなり苦しくなってきてるというのは確かです。
これは誰だって分かったことです。
「FITがもう終わります」と国が言ってたわけですから。
ですが、事業者選定をすれば…
ちゃんとした会社でちゃんとしたものを選ぶということですね。
そういうことです。
節税を使用している会社はやめた方がいいです。
なぜなら、節税は事業者で責任が取れないからです。
ルールも変わるかもしれませんものね…
税制の変更もありますし…
結局、購入した事業者と国税管轄の税務署の話です。
ここで認めないと言われてしまったらそれで終わってしまいます。
話が違うじゃないかと販売業者に言ったとしても何も責任はとってくれません。
そうですよね。
税のことはなんともできませんよね。
なので、なかなか厳しい中でも業者をしっかりと見定めていきましょう。
これが、これからの太陽光発電投資の戦い方だと思います。
いいニュースが入ってきた!
しかし、久しぶりに太陽光発電投資業界に良いニュースがありました!
どんなことですか?
経産省が8月7日、蓄電地を活用する再生可能エネルギーの発電事業者を優遇するためのルール改正案を正式に発表しました。
蓄電池を用いて電気を貯めれば電力供給が過剰になった時に発電を止められてしまう出力制御(出力抑制)と言いますね?
特に九州の案件を持っている方だとよく止められています。
春頃と秋頃はそうですね。
クーラーもガンガン使わないですし…
電気をそこまで使用しないので電気が余ってしまうのです。
昔はこういったこともなかったので、プレイヤーが増えました。
なので、相当打撃を受けてる方も実際いると思います。
ただ、2026年度から出力制御の対象から外すと蓄電池を用いて電気を貯めればいいという制度が始まるというのです。
これはとてもスゴイことです…!
発電量が増えすぎた場合に国が出力を制御する順番を決めています。
火力発電を止めバイオマスを止め太陽光、風力…という順で再エネの発電を抑えているということなのですが…
この再エネと蓄電池をあわせて活用する「フィードインプレミアム」という新制度を使う事業者のことを優遇していくそうです。
なので「出力制御で止めませんよ」ということなのですよ。
これはなかなか大きいことですよね。
先ほど言ったとおり、結局、電気をあまり使わないエリアで発電所がたくさんあるエリア。
九州だとそうなってしまいますが…
東京電力などは電気が足りないのです。
日本の人口の大部分が一都三県に住んでるわけですから。
こう考えると九州の物件はやはり苦しいですね。
ここの方々にとってはこのニュースは良かったと思います。
以前、大手電力会社間の電力を例えば九州電力から関西電力へということなども…
経産省は長期的に考えているのかもしれないですね。
日中抑制を受けてしまい、せっかく電気を作っているにも関わらずこの電気が利用されていない。
「何がエコだ!」「何が再エネだ!」と言う話じゃないですか。
ただこの日中に作った電気を蓄電池、つまり蓄えるわけです。
夜間に売るということができるようになるということなので…
これから太陽光の業界が蓄電池絡みで変わっていくのではないかと思います。
中古市場も盛り上がるかも…?
中古市場も活発化する可能性もありますよね。
どういう収益性なのか?
物件の収益に応じて再販価格が決まってくるわけですから…
もしこの出力制御されて売上が下がっていた分戻りますということであれば高値で売れるという話になります。
また、新たに取り組むプレイヤーとしてもこれだったら安心だというのでまた取り組む方が増えると。
そうなると売る金額を高めていけるので、投資業界の話としては…
蓄電池によって今後太陽光が活発化になるかも?
蓄電池が入ることによって、デメリットとして考えられることはありますか?
現時点ではこの日経新聞社が報じていたこのニュースの情報ぐらいしかないですが…
デメリットはあんまりないと思います。
ただ、蓄電池に蓄えておくことを条件にと書いてある以上、蓄電池を導入するコストが新たにかかってきますよね。
だからこれを追加で投資してそしてさらなるリターンを得に行く。
この決断をしなければいけません。
この辺りはまだ現段階では細かな話が出てないのです。
なので太陽光発電投資の先行きというのが…
そういう兆しとして捉えていただいて、蓄電池導入しようと思った時にいくらぐらいのコストがかかるのやどこから買えるのか、うちが扱うかどうかも含めてです。
もしかするとリースでとかもありそうですよね。
可能性はありますね。
ただ今度は蓄電池の物理的なハード自体の盗難はどうなるのか?
盗難のための損害保険はどうなんだろう?など…
この辺もまだ何にもノープランな状態だと思います。
新たな情報が出たタイミングで資産形成チャンネルで取り上げていきたいと思っています。
うちにも色々問い合わせ相談がきますが…
やはり、太陽発電投資出力制御が厳しすぎてやりたくないや、もうやめたいという方もたまにいらっしゃいます。
そういう場合は、なるべく高値で売却するためにうちがお手伝いすることっていうのもできます。
また、そもそも売る必要があるのかも含めて相談にはいくらでも応じることができます。
2017年から低圧太陽光発電投資をやり始めて、知見も溜まっています。
どういう業者から買ったらいいのかという、ある意味同業他社さんの情報も相当もっていますから…
不安な点がある方はお気軽にLINEから相談していただければなという風に思います。
今回は久しぶりに太陽発電投資に対する吉報ということで…
蓄電池を導入すると出力制御がなくなるのではないかという大きなニュースでした。
新しい情報が入ってきたら記事・動画を発信しようと思います。
ありがとうございました。