不動産投資

ワンルームマンションの不動産投資は得?損?失敗を回避するポイントとは

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ワンルームマンションの不動産投資は得?損?失敗を回避するポイントとは

不動産投資には、区分マンション投資、一棟投資、戸建て投資など、さまざまな投資方法があります。
また、区分マンション投資(一棟ではなく、1部屋単位で購入し、入居者と長期契約を結んで安定的に家賃収入を得る投資)の中には、ワンルームマンション投資というものがあります。

価格が安かったり、フルローンを組めたりと、取り組みやすい点から、投資を始める際に耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか?
今回は、ワンルームマンション投資が本当に得なのか損なのか、そして失敗を回避するためのポイントについても紹介していきます。

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この記事の監修者

持丸 雅士

ココザス株式会社|コンサルタント|FP

持丸 雅士

Masashi Mochimaru

突如起きた父親の入院・手術をきっかけにお金に対する不安を感じ、ファイナンシャル・プランナーの勉強を始める。
ファイナンシャルプランナー技能士2級及びAFP認定を取得後、お金に対する正しい知識・情報を世の中に伝えていきたいと思い、個人向け資産形成コンサルティング事業を展開しているココザス株式会社へ入社。
資産形成で不安を抱えているお客様の視点に立ち、年間800人以上の資産形成のサポートを行っている。
また現在はセミナー講師として講演会を行うなど、正しいお金の知識を広げる活動にも取り組んでいる。

不動産におけるワンルームマンション投資とは

不動産におけるワンルームマンション投資とは

ワンルームマンション形式で行う不動産投資はどんなものなのか。
まずは、相場や利回りなどについて紹介します。

(1)投資形態について

ワンルームマンション投資とは、冒頭でも触れたとおり「区分マンション投資」にあたります。
1部屋単位で購入し、貸し出したり、部屋ごと売却したりして利益を得る投資方法です。

一般的にはマンションを1部屋だけ購入して投資運用しますが、人によっては異なるマンションでさらに1部屋を購入し、複数の部屋を所有して運用するケースもあります。

(2)相場について

ワンルームマンションの相場については、新築か中古で変わってきます。

例えば「ライオンズマンション新宿御苑」4階にある築44年のワンルームの価格は1,800万円となっています(※記事公開時点の情報であり変動している場合がございます)

引用|LIFULL HOME’S「ワンルームの中古マンション

新築マンションのワンルームの価格は東京都心だと1,800万円以上です。
ワンルームマンションの相場は、今後も大きく下がる兆しはないと考えられます。

(3)利回りについて

ワンルームマンション投資の利回りは、新築か中古など購入環境によって変わってきます。

表面利回りは、以下の式で計算されます:

年間家賃収入 ÷ 物件購入価格 × 100

表面的な利回りを計算してみましょう。

(例)中古区分マンション
物件価格:2,000万円
月額賃料:80,000円

96万円÷2,000万円×100=4.8%

利回りは4.8%と算出されました。
さらに経費などを差し引いた実質利回り(じっしつりまわり)は、4.8%よりやや低くなります。
実質利回りは、実際の収益性を判断する重要な指標となります。

ここでは詳しく触れませんが、利回りが高いほど利益を得やすい傾向にあります。
しかし、必ずしもそうとは限らないためしっかりとシミュレーションをすることも大切です。

引用|【2024年最新版】不動産投資の利回りとは?計算方法や相場を完全解説

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ワンルームマンション投資のメリットとデメリットについて

ワンルームマンション投資のメリットとデメリットについて

ワンルームマンション投資を行う際のメリットやデメリットも気になるところです。
本章では、主な理由を3つずつ紹介します。

ワンルームマンション投資のメリット

メリット

(1)少ない資金・元手から始められる
(2)ピンポイントで購入でき需要が高い物件なら収入が見込める
(3)相続対策に活用できる

(1)少ない資金・元手から始められる

文字どおり、ワンルームマンションで投資を行うメリットとして、マンション1棟まるごと購入するよりは安く投資を始められます。

上記で取り上げましたが、都内の中古のワンルームマンションで1,800万円を支払うことで始められる物件もあります。

一括購入もできますし、不足分は金融機関からお金を借りて対処可能です。
マンション1棟の場合だと億単位のお金が必要(大都会では中古物件でも億単位)となるので、ワンルームマンションでは購入しやすい点がメリットに挙げられます。

(2)ピンポイントで購入でき需要が高い物件なら収入が見込める

ワンルームマンションの場合、ピンポイントで購入したい部屋を1つ選び、投資運用することができます。

例えば、都心にある駅から5分以内でアクセスも良く、30階建てのマンションの最上階の1室を買い押さえて賃貸契約としてインカムゲインで収入を得ようとする場合、需要があれば、周りの賃貸相場より少し抑えて契約する。
あるいは想定以上に需要が高ければ、少し家賃を値上げして運用し、契約に至るといったやり方が可能です。

需要と供給のバランスを考え、良い物件を購入できればピンポイントで運用ができます。

(3)相続対策に活用できる

ワンルームマンション投資では相続対策として活用することができます。

特に都心の中古ワンルームマンションが相続対策に向いているとされます。
ここでは詳しく書きませんが、相続する現金を不動産に変えて財産としての評価を下げ、相続税を下げる目的が考えられます。

また、減価償却費や固定資産評価額などを利用して計算すれば、控除額が算定されます。
控除によって課税対象額が減れば、相続対策としては成功と言って良いでしょう。

ワンルームマンション投資のデメリット

デメリット

(1)大きな収益に繋がりにくい
(2)空室リスクによる維持費がかかる
(3)建物の資産価値の減少は避けられない

(1)大きな収益に繋がりにくい

ワンルームマンションは文字どおり、マンションの中の1室を購入して投資運用する方式です。

例えば、ワンルームマンションを2,000万円で購入し、経費を差し引いた後の純利益が毎月10万円だとします。
この場合、年間で120万円の収入となり、単純計算で元を取るには約16年かかります。

しかし、築年数の経過とともにマンションの価値が下がるため、家賃も下げざるを得ない場合があります。

それ以前に同じ入居者が16年も住んでいるとは限らないのです。
退居後に次の入居者が決まるまで空室になる場合もあります。
つまり、ワンルームマンション投資は大きな収益につながりにくいわけです。

(2)空室リスクによる維持費がかかる

ワンルームマンション投資を行うにあたって、本来ならすぐに入居してもらえれば理想ですが、購入して半年たっても空室のままというリスクがあります。

空室状態が続くと、マンション管理会社に支払う維持・管理費を支払う必要が生じます。
不動産会社と購入契約する際に、空室リスクについて別途協議した契約を結んだ場合は別ですが、空室のままであればインカムゲインができず、キャピタルゲインを考えるにも短期的には相場が変わらないので、収益を上げることができず、資産としても活用しづらい状態に陥る可能性があります。

(3)建物の資産価値の減少は避けられない

ワンルームマンション投資は建物の1室を購入するわけですが、マンション全体の資産価値が下がってしまうことは避けられません

例えば中古マンションだとして、どこかで耐震性や耐久性が落ちてマンション全体の価値が下がってしまうと売却を考えなければ、結果的に損をしてしまうことになります。
極端に資産価値が下がる前に売却できれば損切りが可能ですが、中古のワンルームマンション投資は十年単位での運用が難しいと言わざるを得ないでしょう。

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ワンルームマンション投資の失敗例4選

ワンルームマンション投資の失敗例4選

「ワンルームマンション投資で失敗した…」と耳にしたことがあるかもしれません。
何が要因で失敗につながってしまったのか、失敗例を4つ紹介していきます。

例1:ワンルームの安さに釣られてしまい安易に購入
例2:空室リスクを和らげるための「家賃保証」に落とし穴
例3:設備の老朽化により、長期的な運用に向かず赤字に
例4:仕事の都合で転勤が多く管理できない

例1:ワンルームの安さに釣られてしまい安易に購入

何かしらの理由でマンションのワンルームが周辺の相場より2〜3割安く販売されていたとします。
物件自体に問題もなく、大都会にある物件で通常2,000万円のところ1,400万円で購入できました。

しかし、購入後は入居者が見つからず空室が続いてしまっています。
調べてみると、購入した物件は駅から遠く、交通アクセスが悪いとは言わないまでも良くはない状態で、入居需要が高いエリアではなかったのです。
つまり、収入を得るどころか下手すれば赤字に転落する可能性があります。
インカムゲイン方式の場合、入居需要がなければ成り立たないのです。

購入時には物件の価格に注目するだけでなく、その物件があるエリアの特徴や需要度についても調べましょう。

例2:空室リスクを和らげるための「家賃保証」に落とし穴

ワンルームマンション投資をする場合、すぐに入居してくれれば収入につながるので問題ないのですが、必ずしも入居してくれる保証はありません。

そのため、不動産会社の中には家賃保証(サブリース)を別途付けている場合があります。

良心的な会社であれば手取り足取り説明しますが、不動産会社にとっては利益になりにくい保証ですので、中には契約の際にわざとわかりにくくして家賃保証の期間を短くしたり、保証する金額の割合を小さくしたりなど購入者にとって不利益となる可能性があるのです。

契約の際に書面を隅から隅まで把握しておかないと、家賃保証が永遠に続くと思いきや、わずか1年、下手すれば3カ月で終了という場合があり得ます。
契約書は隅々まで確認をし、不動産会社にも気になる点は細かく確認をするなど自身でもしっかりと対応していく必要があります。

例3:設備の老朽化により、長期的な運用に向かず赤字に

中古ワンルームマンションを購入した際に起こりうることですが…
購入してから内部の設備が老朽化していたことが判明したとします。

不動産会社が説明していなかった可能性も考えられますが、耐用年数やマンション自体の耐久性などに問題があり、自前で部屋を改装しないと入居してもらえないことにつながりかねません。
最悪の場合、家賃交渉となり家賃の値下げをしなければならないでしょう。
つまり、物件によってはインカムゲインとして成り立たなくなり、失敗につながってしまいます。

(例1)では物件の所在地などの需要を確認することもポイントとして挙げましたが、物件そのものの状態を把握しておくことも重要です。

例4:仕事の都合で転勤が多く管理できない

ワンルームマンション投資を副業として始めている場合、注意が必要です。
例えば、会社の都合で海外赴任が決まってしまった場合、自分では管理できなくなります。
マンション管理会社に頼めばワンルーム自体の状況保全は可能ですが、所有しているワンルームに何かあった場合、すぐに対応できません。
対応できなければ、入居者が退去してしまう可能性があります。

管理会社と別途詳細な契約を結んでいる場合は別ですが、資産運用するうえで管理が行き届いていないと、売却のタイミングを逃し、損切りも難しく赤字に陥る可能性があります。
管理会社の選定もしっかりと吟味していきたい大切なポイントです。

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ワンルームマンション投資の失敗を回避するポイント

ワンルームマンション投資の失敗を回避するポイント

上記で失敗例について紹介しましたが、もちろんしっかりと見極めて取り組めば良い投資になります。
また、ワンルームマンション投資は、不動産投資ローンを利用することで自己資本ゼロでも始められるため、人気の高い投資手法の1つです。
これから始める方も多いと思います。

そこで、失敗を回避するポイントについて要点をまとめました。
下記の3点を意識して物件を選ぶことで、ワンルームマンション投資の失敗を回避しやすくなるでしょう。

1:マンション内で過去に事故や事件があったかどうか過去の事故や事件など、心理的瑕疵の有無を確認する
2:購入後1年以内に修繕が必要になる可能性や、物件価値が下落するリスクを考慮する
3:インカムゲイン運用が成り立つかどうかを確認する

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まとめ

まとめ

ワンルームマンション投資を成功させるためには、緻密な長期的計画と物件選びが必要です。
失敗例でもあったとおり、安く始められるからという理由で物件を選定せずに購入した結果、空室が続いてしまった…など、最初に調べておけば防ぐことができたことも多くあります。

一方で、しっかりと物件選定や管理会社の選定を行うことで成功し利益を得ている方も多くいらっしゃいます。
まずは、しっかりと調べることから始めましょう。
不明点や不安な点はそのままにせず、不動産会社や管理会社も含めてしっかりと確認していきましょう。
またFP(ファイナンシャルプランナー)のような不動産投資に詳しい専門家に相談することもおすすめです。

この記事の監修者

持丸 雅士

ココザス株式会社|コンサルタント|FP

持丸 雅士

Masashi Mochimaru

突如起きた父親の入院・手術をきっかけにお金に対する不安を感じ、ファイナンシャル・プランナーの勉強を始める。
ファイナンシャルプランナー技能士2級及びAFP認定を取得後、お金に対する正しい知識・情報を世の中に伝えていきたいと思い、個人向け資産形成コンサルティング事業を展開しているココザス株式会社へ入社。
資産形成で不安を抱えているお客様の視点に立ち、年間800人以上の資産形成のサポートを行っている。
また現在はセミナー講師として講演会を行うなど、正しいお金の知識を広げる活動にも取り組んでいる。

保有資格

AFP(日本FP協会認定)

2級ファイナンシャル・プランニング技能士

第一種証券外務員

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