オルカン投資の利回りはどれくらい?

はじめにオルカン投資の利回りの目安について紹介します。
利回りは運用年数によって変動するので、ここでは「20年」と「30年」に分けて解説します。
(1)20年間の年平均利回り
オルカン投資の20年間の平均利回りの目安は「6.42%」です。
高い年には利回りが10%近くなるケースもありますが、低い年には3.7%に落ち込むこともあります。
仮に毎月1万円をオルカン投資に積み立てた場合、20年後には240万円が486万円になるシミュレーションです。
一般に、投資の利回りは運用年数が長くなるほど下落のリスクも増えるため、利回りが低くなる傾向があります。
あくまで目安として認識しておきましょう。
(2)30年間の年平均利回り
オルカン投資の30年間の平均利回りの目安は「7.55%」です。
こちらも20年間の利回りと同様に年によって浮き沈みはありますが、比較的安定しています。
毎月1万円を30年間積み立てた場合は、360万円が1,361万円になるシミュレーションです。
投資期間が長くなるほど資産が安定して増えることがわかります。
S&P500の利回りはどれくらい?

続いてS&P500の利回りを見ていきましょう。
オルカン同様に「20年」と「30年」に分けて解説します。
(1)20年間の年平均利回り
S&P500の20年間の平均利回りの目安は「7.95%」です。
S&P500は1957年にスタートし、2025年時点で68年にわたる歴史を持つ株価指数です。
過去のデータを確認すると、利回りがばらつく傾向にありますが、平均するとオルカンより高い利回りを示しています。
(2)30年間の年平均利回り
S&P500の30年間の平均利回りの目安は「8.39%」です。
オルカン同様、長期的に見ると年平均利回りは比較的安定し、高めの水準を維持する傾向にあります。
さらにS&P500はここ数年で高い利回りとなっており、投資を始めるには良いタイミングかもしれません。
もちろん利回りは年によって変動するので、高い利回りを維持できるという保証はありませんが、月単位で見ても上昇傾向が続いています。

オルカン投資とは

オルカンとは、三菱UFJアセットマネジメント株式会社が運用する「eMAXIS Slim(イーマクシススリム)全世界株式(オール・カントリー)」が正式名称の投資信託のことです。
ここではオルカン投資のメリット・デメリットを紹介します。
(1)オルカン投資のメリット
オルカン投資のメリットは3点挙げられます。
・運用コストが安い
・選択肢が多い
・相場暴落にも強い
オルカン投資は運用コストが安いというメリットがあります。
投資信託の運用や管理にかかる信託報酬率は、S&P500が年率0.09372%であるのに対し、オルカンは年率0.05775%~0.22%以内と定められています。
またS&P500は米国株で構成されているのに対し、オルカンは全世界(日本を含む先進国・新興国)の株式を投資対象としているので、投資先の選択肢も多いのです。
万が一米国株全体が暴落してしまえば、S&P500も連動して暴落するリスクが伴いますが、オルカンであれば、米国株や日本、新興国などに分散できるので、損失リスクを最小限に抑えられます。
その結果、過去の暴落相場ですらプラスのリターンを出しているほど信頼感が高いというメリットもあります。
(2)オルカン投資のデメリット
一方オルカン投資にはデメリットも3点挙げられます。
・為替リスクがある
・国の経済に影響する
・新興国にはリスクもある
オルカン投資は為替の変動によって利益が増減します。例えば1ドル=150円の時に投資したものの、10年後に1ドル=100円になっていた場合、得られる利益が少なくなる可能性もあるでしょう。
また、オルカン投資は全世界に投資できるので、新興国など経済や政治が安定しない国も対象です。
新興国は将来的に成長する可能性がある一方で、経済的に不安定な国も多く、比較的リスクが高く、大きく下落する可能性もあります。
(3)オルカン投資に向いている人
オルカン投資に向いている人は、さまざまな国へ投資したい方や、リスクを分散させたい方におすすめです。
オルカンの投資先は、先進国23カ国、新興国23カ国の株式です。日本やアメリカ、イギリスなどの先進国以外に、インドやブラジル、エジプトやチリなどの新興国にも投資できます。
引用|eMAXIS Slim 全世界株式 (オール・カントリー)
新興国は日本ではあまり投資先として馴染みはないものの、今後急成長する可能性を秘めてもいるのです。つまり、将来的に大きな資産に増える可能性があるということでもあります。
加えて、多くの国の銘柄に投資できるため、分散投資がしやすいです。投資の基本は、複数の投資先に分けて運用する分散投資です。
当然ながら1つの投資先で運用すると、大きな利益になる可能性もある分、損失が大きくなる可能性も伴います。
投資では、資金を失ってしまえば相場から退場することにもつながるため、いかに損失を抑えて利益を積み上げていくかが基本です。その点において、その点、オルカンは複数の国を対象としているため、リスク分散がしやすいと言えるでしょう。
またオルカン投資は、投資信託やETFを通じて自動的にポートフォリオがリバランスされるため、ポートフォリオの管理が苦手な方にも向いていると言えるでしょう。
S&P500とは

S&P500とは、Standard & Poor’s 500 Stock Index(S&P500種指数)のことを指します。米国の代表的な株価指数の1つで、約500社の米国企業の時価総額を基に算出されています。
S&P500には、「Microsoft」や「Amazon」「Apple」など誰もが知っている企業なども多く含まれているのです。
構成銘柄に選ばれるためには、時価総額が82億ドル以上、浮動株比率50%以上などと厳しい条件が設けられています。そんなS&P500のメリット・デメリットを紹介します。
(1)S&P500のメリット
S&P500のメリットは2点挙げられます。
・運業種ごとに分散投資しやすい
・長期的に安定している
S&P500にはさまざまな業種の企業が含まれているので、分散投資がしやすいです。
例えばMicrosoftやappleなどの「ITセクター」や、JPモルガンなどの「金融セクター」、Amazonやディズニーなどの「消費財セクター」などが挙げられます。
同業の株式だけに投資していると、万が一業界の大企業の株価が大きく下落すると他の企業の株価も暴落するリスクが伴います。
しかし、業種ごとに分けて投資しておけば、損失リスクも軽減できるのです。
さらにアメリカは世界一の経済大国であり、世界の大企業がS&P500に含まれています。
今後も高い成長を期待できる企業も多いことから、安定的な利益を得られる可能性が高いというメリットがあります。
(2)S&P500のデメリット
S&P500にはデメリットも2点あります。
・米国経済に依存している
・短期的な値動きが大きいこともある
S&P500は米国企業で構成されているので、米国経済に依存しているといっても過言ではありません。
業種ごとに分散投資していても、米国経済が悪化すると、連動して株価も下がる可能性があります。
もちろん近年の米国はアメリカファースト主義を掲げているため、株価が大きく下がるとは考えにくいとも言われます。
しかし、リーマンショックの時には株価が最大56%も下落した過去もあるので、必ず上昇し続ける保証はありません。
さらに米国株式は金融政策や要人発言などによって短期的な値動きが大きいです。
指標などは週に数回程度もあるので、短期的な値動きに一喜一憂される方も多くいらっしゃいます。
そのため、増えたと思っていても、すぐにマイナスになっていることもよくあります。
大きな資金でS&P500に投資すると、損失が許容できないほどの金額にもなりかねないため、オルカンと比較すると多少リスクが高いというデメリットがあります。
(3)S&P500に向いている人
S&P500への投資に向いている人は、多少リスクがあっても米国経済の成長に期待している方です。
米国市場が好調になれば、S&P500の利回りも高くなり、大きな資産になる期待もできるでしょう。
その分短期的な値動きが大きいものの、資金管理さえ徹底すれば安定的な利益を生み出すことも可能です。
また過去のS&P500のチャートを見ても、長期的に見れば右肩上がりなので、今後も米国経済が伸び続けると思う方に向いています。
オルカン投資とS&P500はどっちを買うべき?

オルカンとS&P500はどっちを買うべきか悩む方もいらっしゃることでしょう。
もちろんどちらに投資しても良いですが、目的に合わせて選ぶのも選択肢の一つです。
ここではどっちを買うべきか悩んでいる方に向けて、目的に合わせた選択を紹介します。
(1)利回り重視は「S&P500」
利回りを重視し、将来的な資産増加を高めたい方は「S&P500」へ投資すると良いでしょう。
オルカンと比較してもS&P500は高い利回り実績を出しています。
さらにS&P500は、四半期に1回構成銘柄の見直しがされるため、成長力の確保に期待ができます。
成長が低下した企業はS&P500から外され、新たな企業が組み入れられる仕組みです。
その結果、長期間右肩上がりでもあるのです。
時代に合わせた米国企業が銘柄として組み入れられるので、利回りも高い水準を維持しやすいため、資産増加を目的としている方はS&P500を選択しましょう。
(2)リスクを抑えたい方は「オルカン投資」
損失リスクを抑えたい方は「オルカン投資」がおすすめです。
オルカン投資は多くの国の企業へ投資できるので、オルカン一本で分散投資することが可能です。S&P500の1本だけでは、米国に依存しすぎてしまうため、リスクが必然的に高くなります。
その分オルカンは先進国と新興国のバランスがうまくできており、分散投資によって、1国の経済に依存する度合いを抑えることができます。
もちろんオルカンは米国企業の割合が非常に多いですが、うまく他国の企業へも投資すれば損失を最小限に抑えることができるでしょう。
投資は「損失は最小限に抑えて増やしていく」ことが基本なので、これから投資を始める人にもオルカンは向いていると言えます。
(3)理想は両方に分散投資する
資金に余裕のある方は「オルカン」と「S&P500」の両方に投資するのをおすすめします。
S&P500は米国経済の成長に合わせて、リターンも期待できます。
しかし、米国の成長が鈍化する可能性も0ではありません。その際オルカン投資でさまざまな国に投資しておけば、米国が成長しなくてもオルカンで資産を増やし続けることも可能です。
また米国経済が悪化した時も、オルカンに投資しておけば損失を最小限に抑えることができるでしょう。
割合としては人それぞれですが、「オルカンに7割〜8割」「S&P500に2割〜3割」にしておくと、バランスの取れた投資ができるため、資金に余裕がある方は、両方に投資することも検討してみましょう。
オルカン投資を始める人はファイナンシャルプランナーへ相談

オルカン投資を始める人は、はじめにファイナンシャルプランナーへ相談するところからスタートしましょう。
ファイナンシャルプランナーはお金に関するスペシャリストです。
投資を始め、資産運用や保険、ローンや家計の見直しまで、さまざまなアドバイスを行ってくれます。
投資にはさまざまな方法や選択肢があり、「オルカンに投資したいけど、本当にいいのかな?」「どの方法でオルカンに投資すべきだろう」という悩みを持つ方もいらっしゃることでしょう。
オルカン投資は新NISAやiDeCoなど、さまざまな方法が投資ができます。しかし投資方法によって運用実績や節税点、出金までの時間などが異なるのです。
ファイナンシャルプランナーへ相談すれば、投資初心者の方に投資の基礎を教えてくれるので、無理な運用をせずにスタートすることができます。
ココザスはファイナンシャルプランナーとして、オルカンやsp500をはじめとした投資や資産運用のサポートを行っております。
投資の基礎知識から運用方法、リスクなど、初心者でも一からスタートできるように、さまざまな視点からアドバイスを行います。相談料も無料なため、ぜひ一度ご相談下さいませ。
実際にご相談いただいた方の声
COCOZASにご相談された方からは、こんなお声をいただいています。
まとめ

オルカンの利回りは20年で6.42%、30年で7.55%ほどです。S&P500と比較すると利回りは多少低くなってしまいますが、その分分散投資がしやすく損失リスクを軽減することができる特徴があります。
また投資した新興国の経済が急成長するポテンシャルを持ち合わせているので、平均利回り以上の資産増加にも期待ができます。
これからオルカン投資を検討している人は、S&P500と比較してどちらが自分に合っているのか見極めてから始めましょう。