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損保業界がヤバい…?|個人情報の流出や独占禁止法違反など

損保業界がヤバい…?|個人情報の流出や独占禁止法違反など

2023年5月頃に企業向け保険料の価格を調整した問題で大手損保4社に報告徴収命令が出されたり…
2024年7月には代理店での情報漏洩が相次いで発覚したり…
損保業界の悪いニュースがここ1年ほど続いています。

・個人情報流出ばかりで大丈夫なの?
・保険料って裏で調整されていたの?
など、不安なニュースばかりで心配になりますが利用者としてはどう対応していくのが良いのでしょうか?

今回はニュースを振り返って解説していきます。

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この記事の監修者

安藤 義人

ココザス株式会社 代表取締役CEO

安藤 義人

YOSHITO ANDO

2016年に個人向けライフデザイン(人生設計)事業を行うココザス株式会社を創業。
現在は事業領域を広げ、資産形成・転職支援・住宅関連の3つの事業を通じて、世界中の人々がワクワク生きていける世界を作るため、日々経営に没頭中。
2022年からは活動拠点を海外にも広げ、モンゴルに現地法人を設立し不動産業のライセンスを取得。

自身も10代の頃から株式投資をスタート。
新築収益アパート投資やモンゴルの不動産投資、国内スタートアップへのエンジェル投資など幅広く投資を行なっている。

URL: https://twitter.com/cocozas_ando

  • 書籍:3週間で身につく日本人が知らないお金の常識|2020年11月3日発売
  • 書籍:モンゴルがいま熱い!|2024年2月26日発売

損保会社の悪いニュースが続いている…

損保会社の悪いニュースが続いている…
細川
細川

最近、保険会社の情報流出のような悪いニュースをよくみます。
社長は知っていましたか?

安藤
安藤

この前も保険代理店から「もしかしたら情報が流出したかもしれません」のような連絡が来ましたね。

説明をしたいので時間をくださいと言われましたが、説明には及びませんと断りました。

細川
細川

大手損保会社の情報が出回ったと大きなニュースになっていますよね。

安藤
安藤

今回は、保険代理店の担当者が電子メールで保険の加入者の契約情報…

つまりどんな商品に入っているのか、契約の満期がいつなのかというような、本来外に出してはいけない個人情報を損保会社が他の保険代理店に送ったというような話だったと思います。

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ビッグモーター事件の衝撃

ビッグモーター事件の衝撃
細川
細川

昨年はビッグモーター事件があり、相次いで悪いニュースをみかけますね。

保険会社の悪いニュースがなんか止まりません。
安藤
安藤

ビッグモーター事件は保険金の架空請求云々より、もっと大きな社会問題として全体が取り上げられていました。

ひどい話は損保会社に対して請求しまくっていたということです。
たしか、事故車の修理に伴う保険金を水増しで請求していたと。
保険金を過大に受け取っていたということで調査が入りました。
弁護士や第3者機関が入った上で…

調査報告書がまとまっているはずです。

昔から「火災保険の申請コンサルやりましょう」という話がありました。

つまり個人宅で火災保険というと、実際は何の被害も起きていないのに天井から水漏れしたと装って申請を出すと数百万円を保険会社からもらえますよと。

そういうやり方などを個人の方に対して教えて、保険会社から保険金をもらえた場合そこから30%〜40%ぐらいをアドバイス料としてもらうというようなことをしている人が周りには多くいました。

カルテルと独占禁止法の関係

カルテルと独占禁止法の関係
細川
細川

何かしてお金を儲けようというのは全然なくならないですね。

安藤
安藤

人はお金を稼ぎたいですからね。


手段を選ばずお金を手にするような方々が一部いるのは事実ですからね。

細川
細川

今回の情報漏洩話もそうですが、大手損保会社3社〜4社で名前が出たりもしました。
ビッグモーター事件の後、カルテル問題のニュースが立て続けに出ていましたよね。

安藤
安藤

カルテルって何か?をちゃんと説明できない人も居ると思いますのでおさらいします。

カルテルとは、事業者とか業界団体の人たち(競合他社)が相互に連絡を取り合って…
本来は自由競争社会なので、各事業者が自分たちで決めるべき商品の価格、数量などの情報をお互いに決めていくという行為のことです。

例えば、携帯電話には大手3社がありますよね。
携帯電話の料金はどこもほとんど一緒になっています。
このことをカルテル…要するに談合です。

日本語でいうと談合です。

裏でそれぞれの携帯キャリアのトップが話し合って歩幅を合わせているとすれば、独占禁止法に該当して事件になります

独禁法と言いますが、どこもある程度やっていると思います。
競合他者に値段を合わせるために、トップの3社が会食をしながら話し合って決めるみたいなことは絶対にダメということです。

保険会社はどういう情報を決めていくのかと言うと…
確かね東京海上日動火災保険が主導する形で各社で連絡取りながら火災保険等の保険料を同じような水準にしていくことを実際やっていたことがニュースに出ていましたよね。

細川
細川

値段を合わせる行為は悪いことに当たるんですか?

安藤
安藤

まず、公正取引委員会がありまして…
独占禁止法などの法律に抵触してくるところがあるのと、独禁法の中に優越的地位の濫用があるわけです。

どういうことかと言うと、全てをコントロールできている強い立場にある事業者が業界の相場価格を不当に引き上げたりとかすることは強いものがその強さを濫用しているということに当たります
損保業界はそもそも大手の4社が正味保険料収入の9割を持ってるような業界なのです。

つまり寡占状態なんです。

先ほど例に出した携帯キャリアと全く一緒です。
楽天モバイルまだ10%もシェアを持ってないので、大手3社の携帯キャリアが9割以上持っていて…
こういうことが起きてしまうかというと、価格を彼らが上げていけるじゃないですか。

保険に関して言うと、企業活動をしているといろんな保険があります。


例えば、最近で言うとネットで炎上した時に”レピュテーションリスク”に対してえ発生した損害を保障しますという保険があったり…


もっと分かりやすく言うと工場の火災保険があります。
大手4社以外の中小企業の損保会社は工場をたくさん持っている大企業の仕事をリスクが多すぎて受け切れません。
仮に火災がたくさん発生した時にどれだけ払うんだという話になるじゃないですか。
結局どうなるかというと大手4社が契約を引き受けることになるんですね。

この大手4社が裏で価格を談合によってある程度引き上げていたとしたら…
これより安い商品っていうのはこの業界にありませんよみたいな交渉をしていって大手企業の契約を高値で取っていくことになります。


これがまさに独禁法違反…

優越的地位の濫用に当たると。

これがニュースに出ていて行政処分という話になりました。


東京会場日動火災保険、損害保険ジャパン、三井住友海上火災保険、あいおいニッセイ同和損害保険…
吸収合併もあるので社名はコロコロ変わりますが、これが大手4社です。

細川
細川

今回の情報漏洩も大手4社がカルテル問題から情報漏洩もどんどん明るみになりましたよね。

安藤
安藤

この大手4社が直で保険販売するわけではなくて…

下に代理店をたくさん抱えてるのでAという代理店とBという代理店などいろんなところに対して個人情報をメールのCCにいれて渡していました。
行きたいやつ行けという感じで、とにかく保険が売れればいいから手段は問わないみたいなことをやっていたわけですよ。

悪いことは悪いと言える人になろう

悪いことは悪いと言える人になろう
細川
細川

悪いニュースが多すぎて、何を信じればいいかわからなくなってきました。

安藤
安藤

冒頭に言いましたけど、個人情報流出の件でアポイントの時間をとりませんでした。

この対応が正しいですよ。

自分の個人情報は平気で流出することなので。
細川
細川

社長は気にしないということですか?

安藤
安藤

逆に細川さんは自分の個人情報が流出して何を気にしますか?
保険の契約状況が誰かに知られて明日から人生は何か変わりますか?

細川
細川

電話が来たりとかですかね、わからないです。

安藤
安藤

個人情報系に関しては正直過剰に反応する必要ないなって思っています。
これだけ情報社会でデータが飛び交ってるわけですからこういうことが起きちゃいますよね。

携帯会社も何百万件と流出させましたし、もうあらゆる会社が流出させてしまうのですよ。
それはもうハッカーのレベルが上がってきているので…

細川
細川

防衛力が伸びていないということですね。

安藤
安藤

なので、サイバーセキュリティの業界が伸びたりしています

ただ、いちいち個人が気にしても意味ないのである程度適当に流せばいいんじゃないかと思ってしまいます。

いちいち個人が気にしても意味ないのである程度適当に流せばいいんじゃないかと思ってしまいます

こういう事件はなくなりません。


ビッグモーターの事件は内部通報があってそこから明るみに出ています。
単純にそれがなかったら今も同じことが行われていたという話で…
大体こういう話は内部通報から明るみになります。

それがなければずっと続く。

なので我々がそのやるべきこととしては人としての正しさをちゃんと持っておくこと。
これはおかしい、違うと思うようなことがあったら、見てみぬふりをしないことが大事です

悪いことに対して「悪いですよ」というのをちゃんと言える人間がもっと増えていくしかないわけですよ

他人に対してもうちょっと興味を持っていくことをやっていくと、巡り巡って日本が良くなって世界が良くなっていくと思います。

この動画を見ている方は個人の資産運用・資産形成でより良くしていこうという考えを持ってるわけですが、自分が被害に遭わなくなるためにも、おかしな事案を目の前で発見したらちゃんと伝えていくことです。

世直しだよね。

これをやり続けていくと徳が積まれていくと思うので、これからもそこを意識しながら生きていくことが今できることですかね。

こういうニュースを見るたびに、正しく生きようと捉えていくのでいいんじゃないかなと思います。

誰かの役に立つことや、おかしいことにおかしいと言い続けていくと…
それに賛同してくれる仲間が集まってきたり、何かしら自分にとっても後から見返りがあることが人生の経験上分かっています。

なので、この投資はおかしいのでは?という記事・動画を発信したりするわけです。
それをやることによって、その関係者からなんか言われたりいろんなこともあるんですが、とはいえそういう圧力に屈するのではなく世の中にとって正しいと思うことをちゃんと伝えていく

こんなことができる人が増えたらいいんじゃないかなと思いますね。

今日は2023年〜2024年で一気にトラブルや悪いニュースが増えている気がしますが、業界がより良くなっていくための時期なんじゃないかなと思います。
またこういったニュースがあれば取り上げていきます。

ありがとうございました。

この記事の監修者

安藤 義人

ココザス株式会社 代表取締役CEO

安藤 義人

YOSHITO ANDO

2016年に個人向けライフデザイン(人生設計)事業を行うココザス株式会社を創業。
現在は事業領域を広げ、資産形成・転職支援・住宅関連の3つの事業を通じて、世界中の人々がワクワク生きていける世界を作るため、日々経営に没頭中。
2022年からは活動拠点を海外にも広げ、モンゴルに現地法人を設立し不動産業のライセンスを取得。

自身も10代の頃から株式投資をスタート。
新築収益アパート投資やモンゴルの不動産投資、国内スタートアップへのエンジェル投資など幅広く投資を行なっている。

URL: https://twitter.com/cocozas_ando

  • 書籍:3週間で身につく日本人が知らないお金の常識|2020年11月3日発売
  • 書籍:モンゴルがいま熱い!|2024年2月26日発売
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