株式投資

株の損切りラインを決める4つの方法!損失額は何%が目安?具体的な設定方法を解説

  • #資産形成

「株の損切りラインはどう決めるの?」
「損失額は何%が目安なのか知りたい」
「損切りラインの設定方法とは?」

上記のような疑問を持つ方は多いのではないでしょうか。

株式投資において、損切りは資産を守るための最も重要なスキルの1つです。

しかし、多くの初心者が「もう少し待てば戻るかもしれない」と考えて損切りを先送りし、気づけば取り返しのつかない大きな損失を抱えてしまうケースが後を絶ちません。

損切りができないまま損失が膨らむと、その1回のミスで投資資金の大部分を失い、投資自体を続けられなくなることもあるものです。

そこで、この記事では損切りラインの決め方から許容損失額の目安、損切りラインの設定方法について紹介します。

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この記事の監修者

持丸 雅士

ココザス株式会社|コンサルタント|FP

持丸 雅士

Masashi Mochimaru

突如起きた父親の入院・手術をきっかけにお金に対する不安を感じ、ファイナンシャル・プランナーの勉強を始める。
ファイナンシャルプランナー技能士2級及びAFP認定を取得後、お金に対する正しい知識・情報を世の中に伝えていきたいと思い、個人向け資産形成コンサルティング事業を展開しているココザス株式会社へ入社。
資産形成で不安を抱えているお客様の視点に立ち、年間800人以上の資産形成のサポートを行っている。
また現在はセミナー講師として講演会を行うなど、正しいお金の知識を広げる活動にも取り組んでいる。

株の損切りラインを決める4つの方法

株の損切りラインを決める4つの方法

損切りラインとは、「この価格まで下がったら損失を確定して売る」と事前に決めておく価格のことです。

自分自身でラインをあらかじめ設定しておくことで、感情に流されず冷静な判断ができるようになります。

ここでは損切りラインを決める代表的な4つの方法を紹介します。

(1)購入価格から一定割合で決める方法
(2)直近の安値を基準に決める方法
(3)サポートラインを基準に決める方法
(4)許容損失額を設定して決める方法

(1)購入価格から一定割合で決める方法

株の損切りラインを決める方法の1つに、購入価格から一定割合の損失で決めるという選択があります。

例えば、購入価格から5%や10%下がったタイミングで損切りする、といった考え方です。

5%に設定した場合、株を買ったその時に「購入価格×0.95=損切りライン」と計算するだけで設定が完了します。

難しいチャート分析が不要なため、投資を始めたばかりの方でも迷わず使える方法です。

一方で、銘柄や相場の状況を考慮しないため、値動きの荒い銘柄や相場が不安定な時期には、損切りが頻繁に発生するデメリットもあります。

例えば、株価の変動幅が大きい銘柄で5%の損切りラインを設定すると、少し下がっただけで損切りが発動し、その後すぐに株価が戻ってくるという事態も起こりえます。

慣れてきたら後述の方法と組み合わせることで、より精度を高めることができるでしょう。

(2)直近の安値を基準に決める方法

直近の安値(チャート上で最近つけた一番低い価格)を下回ったら損切りすると決める方法もあります。

株価には「この価格では買いが入りやすい」という水準があり、直近の安値もその1つです。

この安値を下回るということは、買い支えが崩れた状態を意味し、相場の流れが変わったサインと考えられます。

例えば、直近1カ月の最安値が980円の場合、その少し下の975円あたりを損切りラインに設定します。

980円ぴったりに設定すると、一時的に下回ってすぐ戻る場面でも損切りが発動してしまうためです。

安値から5円程度の余裕を持たせることで、こうした誤発動を防ぐことができます。

購入価格ベースではなく、チャートの形に基づいた判断ができるため、より実践的な方法といえるでしょう。

ただし、自分でチャートを確認する必要があるため、証券会社のツールで日足チャートを見る習慣をつけておくことが重要です。

(3)サポートラインを基準に決める方法

サポートライン(株価が何度も跳ね返されてきた価格帯)を下回ったら損切りする方法もあります。

サポートラインとは、チャート上で「この価格になると買いが集まって株価が反発する」という水準のことです。

過去に何度も意識されてきた価格帯であるため、そこを下回ると大きな下落につながりやすい傾向があります。

サポートラインを基準に決める方法

例えば、過去3カ月のチャートで950円前後で何度も反発している場合、950円を割り込んだら損切りするという設定になります。

より精度の高い損切り設定ができる反面、チャートの読み方に慣れが必要なため、少し経験を積んでから活用するのがおすすめです。

サポートラインは、過去のチャートを遡り、「同じ価格帯で何度も反発しているか」を確認することで見つけられます。

(4)許容損失額を設定して決める方法

「1回の取引で最大いくらまで損をしてもよいか」という許容損失額を決め、そこから損切りラインを逆算する方法です。

許容損失額とは、「この取引で負けても良い金額の上限」のことです。

例えば、投資資金が100万円の場合、1回あたりの損失を5万円(資金の5%)と設定します。

1,000円の株を100株(10万円分)購入した場合、5万円の損失は1株あたり500円の下落に相当します。

この場合、「1,000円-500円=500円」が損切りラインとなります。

損失の上限が明確になるため、資金管理と組み合わせることで、より安定した運用につながる方法です。

株の損切りラインを決める4つの方法

株の損切りラインは何%が目安なのか

株の損切りラインは何%が目安なのか

損切りラインの割合は、投資スタイルや取引期間によって異なります。

短期トレードほど損切りを小さく、長期投資ほど多少の値動きを許容するのが一般的な考え方です。

ここでは、投資スタイル別の損切り目安を紹介します。

(1)デイトレードの場合の損切り目安
(2)スイングトレードの場合の損切り目安
(3)長期投資の場合の損切り目安

(1)デイトレードの場合の損切り目安

デイトレードでは、購入価格から1〜3%程度を損切りの目安にするのが一般的です。

デイトレードとは、1日のうちに売買を完結させる取引スタイルのことです。

1日に複数回取引を行うため、1回あたりの損失をできるだけ小さく抑えることが最優先になります。

例えば、1,000円で購入した株であれば、30円(3%)下落した時点で損切りする、といった設定です。

取引回数が多い分、小さな損失でも積み重なると大きなダメージになるため、早めの判断が重要です。

(2)スイングトレードの場合の損切り目安

スイングトレードでは、購入価格から5〜10%程度を損切りの目安にするのが一般的です。

スイングトレードとは、数日〜数週間の中期的な値動きを狙うスタイルのため、一時的な価格変動はある程度許容する必要があります。

その分、デイトレードよりもやや広めに設定するのが一般的です。

ただし、10%を超える損失を許容すると、元に戻すために大きなリターンが必要になるため、広げすぎには注意が必要です。

「5〜10%」はあくまで目安であり、サポートラインや直近の安値と組み合わせることで、より精度の高い設定ができます。

例えば、直近の安値が購入価格から7%下にある場合、その安値割れを損切りラインにするのが自然な設定といえるでしょう。

チャートの節目と割合の目安が一致するタイミングでエントリーできると、より根拠のあるラインを引きやすくなります。

(3)長期投資の場合の損切り目安

長期投資では、購入価格から10〜20%程度を損切りの目安にするケースが多いものの、企業の業績悪化が損切りの主な判断基準になります。

長期投資とは、数年以上の時間軸で企業の成長を期待して株を保有するスタイルです。

短期的な値動きに一喜一憂せず、企業の本質的な価値に注目するため、ある程度の価格変動は許容する考え方になります。

ただし、「長期投資だから損切りしなくて良い」というわけではありません。

企業の成長性・業績・財務体質など、購入した理由が崩れた場合は、価格に関わらず早めに見切りをつけることが大切です。

例えば、「業績を大幅に下方修正した」「主力商品の競争力が低下した」「不正会計が発覚した」といったケースでは、購入時より株価が高くても低くても売却を検討する必要があります。

一方で、「一時的な外部要因で株価が下落しただけで、企業の本質的な価値は変わっていない」場合は、保有継続の判断材料になります。

価格だけでなく、「投資した理由が今も有効か」を定期的に確認することが重要です。少なくとも3カ月に1度は見直す習慣を持つと良いでしょう。

株の損切りラインは何%が目安なのか

テクニカル分析を使った損切りラインの決め方

テクニカル分析を使った損切りラインの決め方

テクニカル分析とは、過去の株価や出来高のデータをもとにチャートを分析し、将来の値動きを予測する手法のことです。

これを活用することで、感覚に頼らず、客観的な根拠に基づいた損切りラインを設定できるようになります。

ここではテクニカル分析を活用した損切りラインの決め方を3つ紹介します。

(1)移動平均線を基準にする方法
(2)トレンドラインを基準にする方法
(3)出来高(売買量)を基準にする方法

(1)移動平均線を基準にする方法

一つ目は、移動平均線を株価が下回ったタイミングを損切りのサインとする方法です。

移動平均線とは、一定期間の株価の平均値をつないだ線のことです。

例えば、「25日移動平均線」は、過去25日間の終値の平均をもとに描かれます。

株価がこの線を上回っている間は上昇トレンド、下回ると下降トレンドに転換したと判断する投資家も多いです。

なお、移動平均線には複数の種類があり、期間設定も投資家によって異なります。

代表的なものとしては、「5日線(約1週間)」「25日線(約1カ月)」「75日線(約3カ月)」「200日線(約1年)」などがあります。

どの期間が正解というわけではなく、デイトレードやスイングトレードなど、自分の投資スタイルに合わせて選ぶことが重要です。

とはいえ、チャートツールで簡単に表示できるため、初心者でも取り入れやすい方法といえるでしょう。

(2)トレンドラインを基準にする方法

二つ目は、株価の上昇トレンドを示すラインを下回ったタイミングを損切りとする方法です。

トレンドラインとは、チャート上の安値同士を結んだ線(上昇トレンドの場合)のことを指します。

株価がこのラインに沿って推移している間はトレンドが継続していると判断できますが、下回るとトレンド崩れのサインとなります。

具体的には、直近の安値を2点以上結んでラインを引き、そのラインを終値で割り込んだタイミングで損切りを行います。

例えば、「4週目の安値870円」と「10週目の安値895円」を結んだラインを下回った場合が、損切りの判断基準になります。

トレンドラインを基準にする方法

トレンドの転換を早めに察知できるメリットがある一方で、ラインの引き方に主観が入りやすい点には注意が必要です。

ただ、最初から完璧を目指す必要はありません。チャートを繰り返し見ることで、自然と精度は高まっていきます。

(3)出来高(売買量)を基準にする方法

三つ目は、出来高(その日に売買された株の数量)が急増したタイミングを損切りの判断材料にする方法です。

出来高とは、1日に売買された株数のことを指します。

株価が下落しながら出来高が急増している場合、多くの投資家が一斉に売りに出ている状態と考えられます。

例えば、普段は10万株程度の出来高の銘柄で、ある日突然50万株を超える取引が発生し、その際に株価が下落している場合は、強い売り圧力がかかっているサインです。

このタイミングで損切りを行うことで、さらなる下落を回避できる可能性があります。

出来高は、証券会社のチャートツールで株価の下に棒グラフとして表示されるため、値動きとあわせて確認する習慣をつけると良いでしょう。

テクニカル分析を使った損切りラインの決め方
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資金管理から考える損切りラインの設定

資金管理から考える損切りラインの設定

資金管理を意識した損切りラインの設定は、長期的に投資を続けるための土台となります。

ここでは資金管理の観点から損切りラインを設定する方法を紹介します。

(1)1回の取引で許容する損失を決める
(2)ポジションサイズから逆算する
(3)リスクリワードを意識する

(1)1回の取引で許容する損失を決める

1回の取引で失ってもよい金額をあらかじめ決め、それを超えないように損切りラインを設定することが資金管理の基本です。

前述では損切りラインの計算方法を解説しましたが、ここでは「何%に設定するか」という基準に注目します。

一般的に、1回の損失を総資金の1〜2%以内に抑えることが、資金管理の目安とされています。

この水準が重要なのは、連敗したときの資金の減り方に大きな差が出るためです。

例えば10回連続で負けた場合、1回あたり2%の損失であれば資金は約82万円残ります。

一方で、毎回10%ずつ失うと約35万円まで減少し、元に戻すには約186%もの利益が必要になります。

このように、損失を小さく抑えることが、長く投資を続けるための最大の防御策といえるでしょう。

(2)ポジションサイズから逆算する

許容損失額と損切りラインが決まったら、次に購入するポジションサイズである株数を逆算します。

例えば、総資金100万円で、1回の許容損失を2万円(2%)に設定したとします。

さらに、損切りラインを購入価格から5%下に設定する場合、購入できる金額は以下のように計算できます。

購入可能金額=許容損失額÷損切り幅
→2万円÷5%=40万円分まで購入可能

つまり、購入金額を40万円以内に抑えれば、損切り時の損失は2万円以内に収まります。

このように、感覚ではなく数字で投資額を決めることで、リスクを一定に保ちながら取引できるようになります。

(3)リスクリワードを意識する

損切り幅と利益目標の比率(リスクリワード)を意識して損切りラインを設定することも、収益を安定させるうえで重要です。

リスクリワードとは、「どれだけのリスク(損失)をとって、どれだけのリターン(利益)を狙うか」の比率を指します。

例えば、損切りラインを3%に設定する場合、利益目標は9%以上(リスクリワード1:3)にする、といった考え方です。

リスクリワードを1:2以上に保てれば、勝率が50%を下回っても、長期的には利益を残しやすくなります。

そのため、「損切りは小さく、利益は大きく伸ばす」という意識でラインを設定することが重要です。

銘柄の種類別・損切りの考え方

銘柄の種類別・損切りの考え方

損切りラインは、どのような銘柄を選ぶかによっても考え方が変わります。

成長株・割安株・配当株では投資の目的が異なるため、それぞれに応じて損切りの基準を変えることが重要です。

ここでは、銘柄の種類別の損切りの考え方を紹介します。

(1)成長株の場合
(2)割安株の場合
(3)配当株の場合

(1)成長株の場合

成長株は、将来の高い成長に期待して買う銘柄であるため、業績の成長ストーリーが崩れたら価格に関わらず損切りすることが基本です。

成長株とは、AIや新薬開発など、将来の大きな成長が期待されている企業の株を指します。

現時点の利益よりも「数年後にどれだけ稼ぐか」という期待で株価が形成されるため、その前提が崩れると株価は大きく下落しやすい特徴があります。

例えば、「業績予想を大きく下方修正した」「主力製品の競争力が失われた」といった場合は、株価が購入時より高くても早めに売却を検討すべきでしょう。

また、金利上昇局面では将来利益の現在価値が下がるため、成長株は特に下落しやすくなります。価格だけでなく「成長の根拠が今も有効か」を定期的に確認することが重要です。

(2)割安株の場合

割安株は、企業の本来の価値より株価が低い状態を狙って買う銘柄であるため、業績の悪化や財務の悪化が損切りの主な基準になります。

割安株(バリュー株)とは、利益や資産に対して株価が低く評価されている企業の株を指します。

市場がいずれ適正な価値を認識し、株価が上昇することを期待して保有するため、短期的な値動きで損切りするケースは多くありません。

ただし、「業績が継続的に悪化している」「借金が増え続けている」「配当が減額・廃止された」といった変化が起きた場合は注意が必要です。

このようなケースでは、単なる割安株ではなく「本質的に価値が低下している銘柄」である可能性があります。

そのため、損失が小さいうちに見切りをつけることが重要です。

(3)配当株の場合

配当株は、毎年安定した配当収入を目的に保有する銘柄であるため、配当の減額・廃止が損切りのサインになります。

配当株とは、株主に対して定期的に配当金を支払う企業の株のことです。

値上がり益よりも配当収入を目的とするため、多少の株価下落は許容するのが基本的な考え方です。

ただし、配当が減額または廃止されると、保有する最大の理由が失われます。

例えば、「業績悪化により配当を半減した」「無配転落(配当なし)になった」といった場合は、株価に関わらず売却を検討すべきでしょう。

また、配当利回りが著しく低下した場合も、保有を続ける根拠が薄れているサインといえます。

銘柄の種類別・損切りの考え方

損切りラインを守るための実践テクニック

損切りラインを守るための実践テクニック

損切りラインは、設定するだけでなく、実際に守れてこそ、リスク管理として機能します。

そのためには、感情に左右されずルールを実行できる仕組みと習慣を身につけることが重要です。

ここでは、損切りラインを確実に守るための実践テクニックを紹介します。

(1)逆指値注文を活用する
(2)エントリー前に損切りを決める
(3)感情でルールを変えない

(1)逆指値注文を活用する

逆指値注文を活用することで、損切りを感情に左右されず自動で実行できます。

逆指値注文とは、あらかじめ設定した価格を株価が下回ったときに、自動で売り注文が出る仕組みのことです。

通常の指値注文が「この価格で売買する」注文であるのに対し、逆指値は「この価格を下回ったら売る」という条件付きの注文になります。

例えば、1,000円で購入した株に対して950円の逆指値を設定しておけば、株価が950円を下回った時点で自動的に売り注文が発動します。

多くの証券会社で無料で利用できるため、購入と同時に設定する習慣をつけるとよいでしょう。

「画面を見ていられず損切りできなかった」といった事態を防げる、実践的な方法です。

(2)エントリー前に損切りを決める

株を買う前に損切りラインを決めておくことが、感情的な判断を防ぐ重要なルールです。

買った後にラインを考えようとすると、「せっかく買ったのだから」という心理が働き、判断が甘くなりがちです。

一方で、購入前であれば損益が発生していないため、冷静に判断できます。

「1,000円で買うなら950円で損切りする」といったように事前にルールを決め、メモや注文履歴に残しておくとよいでしょう。

さらに、エントリーと同時に逆指値注文を入れておけば、ルールを確実に守ることができます。

(3)感情でルールを変えない

一度決めた損切りラインは、相場が動いても安易に変更しないことが鉄則です。

株価がラインに近づくと、「もう少し様子を見たい」「今売ると損が確定してしまう」といった感情が生まれやすくなります。

その結果、損切りラインを下げてしまうケースも少なくありません。

しかし、これは実質的に損切りを先延ばしにしているだけであり、損失が拡大する原因になります。

損切りラインを見直してよいのは、新たな情報や分析に基づいて判断する場合に限られます。

「怖いから」「もう少し待ちたい」といった感情だけでルールを変えるのは避けましょう。

ルールを徹底して守ることこそが、長期的に資産を守る最も重要なポイントです。

損切りラインを守るための実践テクニック

損切りができない人に多い失敗パターン

損切りができない人に多い失敗パターン

損切りができない投資家には、共通した思考や行動パターンがあります。

自分が当てはまっていないかを確認することで、同じ失敗を繰り返すリスクを減らせるでしょう。

ここでは、損切りができない人に多い代表的な失敗パターンを3つ紹介します。

(1)含み損を放置してしまう
(2)ナンピンで損失を拡大する
(3)損切り後にすぐ買い戻してしまう

(1)含み損を放置してしまう

含み損(まだ売っていないため確定していない損失)を放置することは、損失を雪だるま式に膨らませる最も典型的な失敗パターンです。

「売らなければ損失は確定しない」という考え方自体は間違いではありませんが、その間にも株価が下がり続けるリスクがあります。

「いつか戻るだろう」と待ち続けた結果、数年経っても大きな含み損を抱えたまま売れなくなるケースは少なくありません。

損切りは「損失の確定」ではなく、「損失の拡大を防ぐための行動」と捉えることが重要です。

早めに損切りして資金を回収し、次の投資機会に活かす方が合理的といえるでしょう。

「損を確定させたくない」という心理こそが、さらなる損失を招く最大の原因になります。

(2)ナンピンで損失を拡大する

ナンピンとは、株価が下がるたびに追加購入して平均購入単価を下げる行為で、損失をさらに拡大させるリスクがある危険な行動です。

一見合理的に見えますが、下落トレンドの中で行うと損失を拡大させるリスクが高い危険な手法でもあります。

例えば、1,000円で購入した株が900円に下がったタイミングで追加購入すると、平均単価は950円になります。

「950円まで戻れば損益ゼロになる」と考えがちですが、株価がさらに800円、700円と下落した場合、損失は一気に膨らみます。

ナンピンが有効な場面もありますが、特に初心者が下落局面で行うのはリスクが高いといえるでしょう。

「下がったから買い増す」ではなく、「下がったら損切りする」という考え方が基本です。

また、ナンピンを繰り返すと1銘柄への資金集中が進み、下落時のダメージがさらに大きくなります。

追加購入するたびに同じ銘柄への投資比率が高まり、さらに下落した際の損失が雪だるま式に膨らみます。

投資初心者のうちは、ナンピンをしないルールを徹底することが重要です。

(3)損切り後にすぐ買い戻してしまう

損切りした直後に「やっぱり戻るかもしれない」と同じ銘柄をすぐ買い戻すのも、よくある失敗パターンです。

損切りは、その銘柄への投資根拠が崩れたと判断したうえで行うものです。

それにもかかわらず、すぐに買い戻すということは、判断に一貫性がないか、感情に左右されている可能性があります。

結果として、同じような損失を繰り返してしまう原因にもなります。

損切り後は一度冷静になり、改めてチャートや業績を見直してから判断することが大切です。

まとめ

まとめ

損切りとは、単なる損失の確定ではなく、資産を守るための重要なルールです。

損切りラインの決め方は、購入価格からの割合・直近の安値・サポートライン・許容損失額の4つが基本となります。

投資スタイルによって目安となる損切り幅は異なりますが、共通して大切なのは「エントリー前に損切りラインを決め、感情でルールを変えない」ことです。

また、逆指値注文を活用することで、損切りを機械的かつ確実に実行できるようになります。

含み損の放置・ナンピン・損切り後の買い戻しといった失敗パターンを避け、小さな損失をコントロールすることが、長期的な資産形成の基本です。

損切りを正しく実践できるようになることが、株式投資で生き残るための第一歩といえるでしょう。

そして、「自分に合った損切りルールが分からない」「感情に左右されずに運用したい」と感じている方は、プロの視点を取り入れることも有効な選択肢です。

ココザスでは、資産形成や投資戦略について、あなたの目的や資金状況に合わせた最適なプランをご提案しています。

自己流の投資に不安を感じている方は、まずはお気軽にご相談ください。

この記事の監修者

持丸 雅士

ココザス株式会社|コンサルタント|FP

持丸 雅士

Masashi Mochimaru

突如起きた父親の入院・手術をきっかけにお金に対する不安を感じ、ファイナンシャル・プランナーの勉強を始める。
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AFP(日本FP協会認定)

2級ファイナンシャル・プランニング技能士

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