新NISAを始める人が注意すること
2024年から新NISAが始まりましたが、これをきっかけに初めて積み立てに取り組もうとしている方からのお問い合わせが増えています。
初めて取り組む方に向け、NISAを始める時の注意点を教えていただけると、安心して取り組んでいただけるのでは?と思っています。
ぜひ、注意点などあれば教えてもらいたいです。
新NISAはとても盛り上がっていますよね。
今回は初心者の方向けにNISAに取り組む際に…
をお話していきます。
新NISAに関する記事を過去にも数本公開しています。
ぜひ、そちらも読んでみてください。
動画で確認したい方はこちら
新NISAの注意点(1)
早速ですが一つ目は…
つみたてNISAについて、2024年からは「つみたて投資枠」という名前になります。
枠は元々年間40万円/20年間だったところが、これからは年間120万円(月10万円)…
元々の一般NISAについては、2024年からは「成長投資枠」と言うようですが…
つみたて投資枠の120万円とは別に、年間240万円の運用ができます。
さらに併用ができるので、つみたて投資枠の120万円+成長投資枠の240万円、あわせて360万円が投資できるのです。
以前、つみたてNISAだけやっていた方は年間40万円だけの運用だったので、2024年からは9倍になるわけです…!
最初の投資金額が多ければ増えるスピードも大きくなるので…
早めに入れた方がいいかな?という気持ちになると思うのですが、どうですか?
もちろんその通りです。
ただ無理があってはいけません。
例えば生活防衛資金(生きていくために必要最低限のお金)は手取りの収入の半年分〜1年分ぐらい現金で確保できているのか?
あとは直近で大きな資金の需要があるのか?など…
そういったところによっても変わってきます。
全てクリアしているのであれば「当然、投資に回そうね」という話なのです。
早いうちに大きな金額を運用に回さなくても…
これは前に公開した「【新NISA積立シミュレーション】50代・60代からでも老後資金を増やすことができる理由」でもお話しました。
その内容を見て、私のLINEにメッセージをくださった方がいます。
いま運用資金が500万円あります。
この500万円をなるべく早くNISAに使いたいので、5年間で全て積み立てしていきます。
というような内容でした。
しかし、そんなに急ぐ必要はありません。
前回もお話しましたが、マーケットが下がっていると思う場合は買えばいいですし、高値圏だなと思うのであれば枠を使い切らなくても良いのです。
「制度に踊らされない方がいいですよ!無理な金額を投資することはやめてくださいね!」というのが一つ目です。
新NISAの注意点(2)
二つ目は…
長期でやるのが重要ですものね。
そうですね。
積み立て続けるという意味と、運用を続けるという意味があります。
そもそも積み立てというのは長期でお金が増えていく取り組みです。
時期を分散させることによって、リスクヘッジになるのです。
例えば下がったからといって辞める。
こういったことをしてしまうと、積み立ての効果が出ません。
しかし、下がるとやっぱり怖くなってしまいますよね…
なので、見ないことをオススメします。
「これは20年後、30年後に向けたコツコツした積み立てなんだ」と切り替えれば見る必要がなくなりますから。
無理のない金額でやれば気にしなくても済みそうですが…
無理な金額でやっていると、そこに踊らされてしまうことに繋がってきますね。
旧NISAだと1回売却すると枠が復活できないので、短期売買の抑止力になっていたのです。
1年の中で何度も売買を繰り返す考えにはならなかった。
勿体ないから、このまま持っておこうという考えですね。
しかし、制度が変わったことによって、短期で入れ替えをする人がこれからは多くなるんじゃないかな?と思っています。
特に年末ぐらいに「1回利確しよう!損切りしよう!」というような動きが出るのではないかな?と…
金融商品に長年投資していて、ノウハウが分かっている人であれば良いと思いますが…
この新NISA制度ができたことをきっかけに、今まで株式投資していなかった方が多く市場にデビューすると思います。
そういう方には特に覚えていただきたいのですが、短期売買は本当に難しいのです。
それよりも長い期間一時的に含み損を抱えたとしても、とにかく長期で投資していく方が…
まだその辺はきっと慣れていないと思うので「短期売買は辞めましょう」というとこだけ覚えておいてください。
新NISAの注意点(3)
あとそういった新しくデビューした方にありがちなのですが…
「どこで情報を取ればいいのか分からない」ことがあると思います。
大体がSNS、要はインフルエンサーの発信を鵜呑みにしてトレードする人が結構いらっしゃるのです。
そうなると、さっき言った無理な金額を設定したり、短いタイミングで売買を繰り返してしまうことも起きてしまいがちです。
YouTubeもそうですが、結構いい情報発信してるところもあったり…
「実際に運用してみた!」というような動画もあったりますよね?
なので、参考になるというイメージがあるのですが…
YouTubeやX、Instagramなどを見ていると「毎月◯円の積み立てで、何千万円の資産を達成しました!」など、エビデンスを見せながらアップしている人がいますよね?
「FIREしました!」というような内容をアップしてる人もいると思います。
「これを買っておけば間違いなし!」「もうリスクだから、全部売った方がいい!勝てる銘柄はこれだ!」など…
本当に色々な情報がありますよね。
こういう煽られ方をすると、本来の自分の考えではないのに「あまりに影響力がある方が言っているからそうなんだろう」と思って、色々なミスが起きてしまうことがあります。
しかし、彼らはあなたのトレードの運用成績に一切、責任を持っていませんよね?
もちろん…
フォローしてくれるわけではありませんよね…
そうですよね。
では、彼らがなぜそういう内容を発信しているか分かりますか?
みんなに良いことを伝えたいから…でしょうか?
そんな善人はいないのではないでしょうか…
再生数を稼いだり、結局は広告料です。
発信をすることでお金が稼げる。
あとは概要欄などに証券口座のアフィリエイトリンクURLが貼ってあって…
その報酬で稼いでいる人もいると思います。
なので、いくらを投資に回すのか?どんな目的で投資するのか?
こういったことは本当に人それぞれなのです。
SNSの情報を参考にすることはいいとは思います。
ただ、最終的には自分の無理のない運用方法、無理のない範囲で投資していただきたいのです。
注意点(4)
最後に四つ目を上げるとすると…
手数料がネットは安く、銀行は高いというようなことでしょうか?
まさにそうですね。
しかし、それだけではありません。
新NISAで取り扱える銘柄は金融庁が厳選して選んだ約200本が対象になっています。
しかし、銀行の窓口で投資信託を買おうと思うと10本ぐらいしかないのです。
一方でネット証券ってほぼ全部があります。
全然買える商品が違うのです。
あとは最低積み立て金額がありますが、ネットだと100円単位で設定ができます。
積み立て頻度も毎月ではなく毎日など、色々なやり方ができるのです。
毎日にすることによって、よりリスク分散になりますよね。
銀行であれば1,000円単位、場合によっては1万円単位のところもあったりします。
その観点から言っても…
あとはクレジット決済が可能だったり、ポイント還元があるという部分で…
ネットの方が良いのでは?と思う点もありますね。
一生懸命「ポイ活」をやっている方、特に楽天経済圏の方。
楽天証券で積み立てて…
あとはポイントで運用できたり、色々なサービスがあります。
※ ポイント運用はNISAの話とは異なります(得たポイントっていうのが現金同等物として使えるという意味合いです)
このように色々工夫していくことで、さらに資産が増えるペースが早まっていくと思います。
最低限これらのことに注意して、初めて積み立て投資にチャレンジしていただきたいです。
どれぐらいの金額を積み立てに回せるのか?資金計画をどうするのか?
そもそものライフプランはどうなっているのか?
この辺りはココザス・グループの得意としてるところです。
NISA制度だけではなく、そもそもこれからどれぐらいお金が必要なのかな?を把握し、しっかりと決めた上で…
手段の1つであるNISAを活用していくという話だと思います。
なので、お金にまつわる相談ごとなどございましたら、お気軽にLINEからご相談ください。
今回は初心者の方に向けて「新NISAの注意点」をお話させていただきました。
ありがとうございました。