新NISAの3つの変更点
2024年から新NISAが始まるということで、ニュースでも色々と発信されていますね。
投資枠が増えるということは何となく知っているのですが、具体的にどんな変更点があるのでしょうか?
新NISAは2024年1月から開始なので、あと半年弱で新しい制度が始まります。
準備しておくべきことっていうのもあると思いますので…
新NISAがどういう制度なのか?
今回は変更点や準備しておくべきことなどを話していきましょう。
まず大きな変更点が3つあります。
一つ目は、非課税期間がなくなりました。
「恒久化(こうきゅうか)」という書き方をよくされていますが…
二つ目は、投資できる金額の上限が上がります。
三つ目は、再投資できるようになります。
それぞれ分かりやすく解説していきましょう。
動画で確認したい方はこちら
変更点(1)非課税期間
NISA制度には「一般NISA」と「つみたてNISA」があります。
つみたてNISAは、年間40万円まで投資ができ、非課税期間は20年間です。
一般NISAは120万円が上限で、非課税期間は5年間という決まりがあります。
そして、この2つは併用ができなかったのです。
そのため、多くの方がつみたてNISA枠を使って、年間40万円なので、毎月の最大額33,333円×12ヶ月ということをやってる方が多かったのです。
しかし、これからは併用ができます。
これは大きな変化ですね。
積立ということは、当然ながら投資信託を買っていたと思いますが…
「個別銘柄の選別はやったことがないよ」という方も多分いらっしゃるのでは?と思います。
株式投資(個別銘柄への投資)もできるようになるというのが、1つ大きな動きではないかな?と思います。
変更点(2)上限金額&(3)再投資
そして、一般NISA、つみたてNISAという名称が変わったみたいですね。
「つみたて投資枠」に変更
・投資額
2023年まで:40万円/年
2024年から:120万円/年
投資額が3倍に増えたのですね…!
年間で120万円なので、毎月10万円まで投資ができますね。
「成長投資枠」に変更
・投資額
2023年まで:120万円/年
2024年から:240万円/年
こちらの投資額は2倍になっていますね。
つみたて投資枠と成長投資枠、この2つを合わせて年間360万円まで投資可能になります。
以前からあった「生涯投資枠」という、その方自身の累計の投資上限がありますが…
生涯1,800万円まで投資ができ、その中で成長投資枠に関しては1,200万円までという決まりがあります。
あとは非課税期間の期限です。
以前は定められており、一般NISAは5年、つみたてNISAは20年と定められていましたが、もう永久に非課税になります。
これは大きいですね…!
これは大きいですよね!
20年経ったタイミングで利確しないでもいいですし。
今22歳で働きに出た方が、つみたて投資枠を活用して毎月1万円からでも始めたとして、投資額は増やすこともできますから(毎月10万円まで)続けていって。
これを30年、40年スパンで積立をして、それを老後資金に充てる。
これは無税ですからね…!
積立投資はだいたい私は20年ぐらいで考えています。
毎月数万円程度なので1,000万円ぐらい積み立てて…
それが2,000万円ぐらいになるかな?とそんなふうに思っていましたが、30年まで引っ張ると複利の効果でもっと膨らむわけです。
これは全ての国民に対して「もう自分で投資をやりなさい!」という、ある意味国のメッセージだと思います。
ここまで良いルールに変わったのなら、絶対やるべきですよね?
絶対にやったほうがいいと思います。
しかし、注意点ももちろんあります。
後悔しないための注意点
毎月数万円をコツコツ積立していたら「老後はこれくらいになるな」という計画があると思います。
1回決めた毎月数万円という投資額を下げることもできますし、途中で止めることもできる。
しかし、ドルコスト平均法は毎月一定額をコンスタントにどんな相場だったとしても買い続けるというやり方です。
なので無理のない範囲で積立枠はセットしましょう。
無理をして今の生活が悪くなってしまうということだと本末転倒なのでね。
そこは気をつけていただきたいなと思います。
あとは今のうちにたくさん貯金(預金)をしておいてもらいたいです。
貯金(預金)はしてはいけません!とよく言っていますよね!?
基本的に預金はしてはいません。
しかし、2024年1月1日から新NISA制度が始まるのです。
多分、そのタイミングで日経平均に影響を与えるんじゃないかな?と思うくらい、あらゆる方が株を買うと思うのです。
これって結構日本のマーケットにとって株価の下支え要因になっていて、すごくいいことなんです。
ただやはり金融商品の運用ですから…
NISAというのはただの制度です。
積立だったら投資信託、そして成長投資枠は個別銘柄を買うでしょう?
そう考えると、全部変動するものなのです。
尚且つ、今の日経平均はバブル後の最高値ということで非常に高値圏にあります。
だからといって、割高ではなくPER等の色々な指標を見ていると、まだまだ適正水準かなと思います。
しかし、下がる可能性がある。
もし下がった時に生活防衛資金を全く持ってないと結構危ないですよね?
投資は余剰資金でやるものだという風に思っています。
国がこういう風にNISA制度を拡充してくれて、多くの国民に「自分で投資しましょう!」と。
「貯蓄から投資へ」というスローガンのとおり、いい流れだとは思います。
ただし、それはあくまで生活防衛資金以外の預金があって、その余剰資金でやることなのです。
まだ投資に慣れていない方へ
株式投資を今まであんまりやったことがない方や、つみたてNISAしかやっていなかった方が個別銘柄を始めることになる。
そういう方は多分たくさんいると思います。
貯金(預金)の大部分をそこに入れてしまうと、いきなり痛い洗礼を浴びることが有りえます。
2022年度にレバレッジナスダック、IFREE、楽天で投資額が出てましたが…
丸1年で約65%落ちてますよ?
そのタイミングで初めて取り組んだ人は「株式投資は怖い…」という風になっちゃいますね。
怖くて、もう退場していると思います。
しかし、それも結局100が35くらいまで落ちてしまいましたが…
つまり何が言いたいかというと…
やっぱり、戻るので下がったら買わなければいけないのです。
なので成長投資枠(今でいう一般NISA)の枠で、個別銘柄にチャレンジするのも良いですが…
あんまり慣れてない方は積立の枠でコツコツと時間をかけて戦っていくのが良いのでは?と思います。
結構手堅いと言われる、S&P500などでしょうか?
S&P500も、絶対に増えていくわけではありませんが…
ただ過去100何十年のチャート等を見ていると、とてつも伸びていっている。
今後もこれが続くかどうかっていうのは分かりませんが、アメリカは非常に大きなハイテク企業があるので…
そういったところはAIブームに乗って、まだまだ伸びるかな?と思っています。
なので、何かあった時に対応できるだけの資金をちゃんと得ながら、S&P500などに積立していくと良いのでは?と思いますよ。
新NISAまでにやっておくべきこと
NISAが新しくなりますが、手続きは必要なのでしょうか?
2024年に新NISAの口座に自動的に切り替わります。
私も不安だったので担当に確認しましたが「何もしなくていいですよ」ということでした。
運用していた商品はどうなるのでしょうか…?
つみたてNISAの枠に関して、2023年末まで投資してた分は投資した年から20年間の非課税というのがあります。
2024年以降の新規投資はもちろん新NISAになります。
一般NISAに関しても2023年末までは5年間という当初のルール通り。
2024年1月以降は成長投資枠というところに振り分けられます。
今までやっていた方は、商品入れ替えとかもあるかもしれませんね。
いいきっかけなのではないでしょうか?
2024年1月からこの制度に対し、金融庁が「この投資信託が対象ですよ」と決めています。
あまりにレバレッジがついている商品に関しては、対象にならなそう…
結構安全な投資信託が中心で、1,000本ぐらいが今選ばれているというニュースがありました。
こういうことが決まるタイミングなので、一旦年末ぐらいに今の投資がこのままでいいのか?これは見直しした方が良いと思います。
もう少し年末が近づいてきたら、改めて新NISAの話をしていけたらと思います。
気になることはプロに相談しよう
NISA制度は2024年に大きな改正があるということもあり、今とても盛り上がってるテーマです。
YouTubeの検索ワードでも「新NISA」という言葉は結構検索ボリュームも多いのですよ。
できる方は始めたほうが良いと思いますが…
先ほど言ったように、途中で辞めてはいけないと…
積立は途中で辞めてはいけません。
本当に意味がなくなってしまうのです…
成長投資枠で一般の株式を買っていくにしても、どういう銘柄を買うのか?
しっかりと勉強していただきたいなと思っています。
資産形成チャンネルでは色々な投資にまつわる情報発信をしています。
ぜひ色々と見ていただいて、最低限の基礎知識を学んでいただきたいです。
しかし、金融関係はやっぱり難しいと思います。
弊社のようなFP(ファイナンシャル・プランナー)に相談しながら進めていくのも良いと思いますので。
LINEからメッセージいただければ無料でいくらでも相談にのります。
ぜひ気軽にご活用ください。
今回は「2024年からの新NISAについて」簡単な解説をさせていただきました。
ありがとうございました。