太陽光発電投資は長期保有?売却前提?
社長、視聴者の方から太陽光発電投資について相談がきています。
太陽光発電投資を検討している方からの質問です。
太陽光発電を長期で保有するか、途中で売却を前提に保有するかで迷っています…
※ 視聴者様からのご質問
社長はどちらがいいと思いますか?
なるほど。
原則的に今購入する物件はセカンダリー(中古物件)なのです。
8割〜9割、そうですよね。
買取料金は12円(1kWhあたり)だと思います。
新築だと14円あたりでしょうか?
そうですね。
FIT価格が削られているという話ですよね。
最初のオーナーからセカンドオーナーとして譲り受けるという形になります。
そうなると、最初のオーナーは売却前提で持っても良かったのです。
ココザスも5年ほど前は多く販売していましたが…
その方々は3年ほど経ったタイミングで売却をして数百万円の益を出したというような記事を以前アップしました。
そういう方が多くいたのです。
ただ、次に買う方が同じことできる確率は低いのです。
FIT期間20年で、最初の3年持っていた方から譲り受けたのであれば残り17年です。
この17年で最終的にトータルでいくら残るのか?
保有する前提の投資として考えた方がいいと思います。
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太陽光発電投資と不動産投資は別モノです
不動産投資も中古物件を購入して売却目的で保有すると思います。
太陽光発電投資は違うのですか…?
不動産投資と太陽光発電投資は根本的に違います。
なぜかと言うと、太陽光発電は設備であって…
パネルには寿命があるわけですよ。
しかし、土地にはほとんど価値がありません。
土地に担保価値があるかと言うとないのです。
パネルもパソコンがすぐ壊れるのと同じイメージです。
では、不動産投資はどうかというと、区分所有はワンルームマンションだとしても土地の一部を保有していることになります。
また、建物は簡単に劣化しません。
100年コンクリートなどもありますもんね。
そうなんですよ。
都心部の入居率は99%を維持しており非常に稼働もいいです。
今とんでもない額まで上がっています。
世界のマーケットの中で見ると安いと言われているので…
であれば不動産投資というのは売却目的で買うのもいいと思います。
太陽光発電投資はどんどん寿命がなくなっていくものと捉えた方がいいです。
なので最初のオーナーから、2人目、3人目と売却前提で転売し続けると…
価値も下がり続けていきます。
FIT価格は売上がある意味固定されてしまうということです。
だから来年、再来年、日射量が増えることがない限り、値上がりを期待できません。
売却前提で提案している業者もいるけれど…
キャピタルゲイン狙いは難しいということですか?
そうですね。
最初から太陽光発電投資に対してキャピタルゲイン狙いという人もいませんでした。
「20年で◯◯円を残しましょう!」という提案は今も変わりません。
ではなぜ、そういった提案が増えてると思いますか?
それは20年でいくら残るという提案がしづらくなってきてるからです。
投資家さんにメリットがないといういう意味ですか?
どんどん魅力的ではない投資になってきています。
そもそもFIT期間が削られていて17年や15年で400万円残りますというような提案になります。
以前であれば、20年で1,200万円残るように手打ちしていました。
ただ、その金額がどんどん減ってきているのです。
そのため、違うところにメリットを見出さないと業者として利益が取れません。
ということで、なにか別のメリットを作り出しています。
業者さんが言ってるメリットにはどういったものがありますか?
「売却益が取れますよ!」と提案されることが多いと思います。
数年保有して、売却することで儲けようということなのでしょう。
あとは消費税還付ですね。
そうですね。
インボイス制度の絡みもありますが、現時点では太陽光発電は保留というところでしょうか…
つまり課税事業になり、再び免税に戻した時に消費税還付を受け取ることができます。
だから「太陽光発電を持ちましょう」と提案があると思いますが…
もし税制が変わったらそれだけで破綻してしまいます。
売却前提と言って買い取ってくれる約束はおそらく結ばないですよね。
業者が「この金額で買い取ります!」というのは絶対に結ばれないです。
口約束状態なのです。
5年で売るようなプランがありますよね?
それは、太陽光発電投資だけではなくワンルームマンションも一緒です。
「5年後にこの金額で買い取りますよ!」や「3件の売却益で4件目完済しちゃいましょう!」と言って4件同時で営業マンが提案してくることもあります。
こういった営業マンのトークを鵜呑みにしないことが重要になると思います。
なぜ今ご相談が増えているの?
色々な方からLINEの相談がきます。
シミュレーションをたくさん見ていますが、ほとんど投資商品として成り立っていません。
残り15年持ったとしても「1円も残らないじゃん!」ということもあります。
これを上回るメリットがあるから投資ってやるのだと思います。
消費税還付でプラスになっているようなシミュレーションですが…
メンテナンス費や所得税、住民税の還付、節税効果まで全部差し引くとマイナスになってしまいます。
15年のローンを組んで太陽光発電投資を体験しよう!ということですか?
体験代が100万円ということですね。
やる意味がないですね…
物件を途中で売却してそれをまた買って…という提案をしてるということですね。
そうですね。
悪徳業者としては、物件を売れば、その方が数年後に首が回らない状態になればまた安く買い叩けるじゃないですか?
なので、儲かっているのは再販をしている事業者だけです。
ココザスも過去のお客様で物件を買い取って再販みたいなことをすることもあります。
その際は2人目のオーナーに利益が残るような設計にしています。
そうするためには、ココザスが利益を取ってはいけないという話になります。
相談を受けている物件も買い取りできますので、査定をしたりするわけです。
ただ、まともな商品としてもう成り立たないから買ってあげられないのです…
それを買って、次に売ることを考えた時に次の方がかわいそうです。
全くメリットがない状態になってしまいます。
相談してきた方がそもそも悪い物件を保有しているということですね。
太陽光発電投資はここ5年ぐらい流行っていますが、1番最初に買った物件が全部良かったかと言われると、そういうわけでもありません。
非常に盛られたシュミュレーションで購入した方は大した利益も出すことができずに手放そうとしています。
その物件を買い取って、次に適切な価格で販売しようかと思うともう成り立ちません。
この場合は「本当にごめんなさい」ということで正直に伝えてます。
「うちでは買取はできません」と言うわけですが…
いいものはやはり減ってきています。
ココザスで扱ってるものより200〜300万円高いこともありますよね。
ざらにありますね…
うちで言うと在庫が限られていてまともに売り物になるものは数が少ないのです。
だから広告を出して積極的に売りに行くほどの数がありません。
本日のまとめ
日々、YouTubeや既存のお客様がたくさんいらっしゃいますので…
その方々からの「もう一件欲しい!」というリクエストに応えるだけでいっぱいです。
今このご時世で太陽光発電を積極的に販売してくる会社の物件はロクでもないと思います。
なぜならいい物件があるのであれば…
お客様の数に対して物件数が少なすぎます。
まともな物件という意味では太陽発電投資以外にもいい投資はあります。
今、世の中に出回っている物件はかなり微妙なものが多いかなと思います。
その微妙な物件をいかに良く見せて売るのかというところに業者さんは頭を使っているケースが多いです。
毎日、5件〜6件ほど太陽光絡みの質問相談が私のLINEに届きます。
正直この物件大丈夫だろうと返答することは10人に1人ぐらいしかいません…
もう9件は「絶対にやめた方がいいですよ」と返事をしています。
資産形成チャンネルでも太陽光にまつわる記事は、たくさんアップしているので勉強に使ってもらったり、LINEで気軽に相談いただければと思います。
そしてちゃんと断ることを覚える。
太陽光をやめるという決断をする上でこの観点で情報収集をすることを…
やりたいが先になると変な物件の話がきてしまいます。
太陽光以外にもいい投資はたくさんあります。
そこも含めて色々勉強していっていただくといいんじゃないかなと思います。
今回は「太陽光発電投資は売却前提で保有せず、中長期でインカムゲインを取るために保有した方がいい」というお話でした。
ありがとうございました。