株価上昇率トップ10を発表します
ネット記事を見ていたら「東洋経済オンライン」で面白い記事があったので、それを解説しようとおもいます。
どんな記事だったのですか?
「2023年に株価上昇した企業トップ300」が出ていました。
今回はトップ10に絞ってシェアしていきたいと思います。
株価上昇率が100%を超えた、つまり2倍になったということですね。
こういう銘柄は日本にどれくらいあると思いますか?
トップ300ということは…
300社以上あるということではないのですか?
300位の株価上昇率が50%くらいだったとすると…
1.5倍くらいにしかなっていませんね。
それでも上昇率300位に入れてしまうのです。
2倍になっていたら128位には入れるのですね。
前年2022年に続いて、前年末の終値から2023年の年末の終値、ここの対比で10倍になった。
つまり「テンバガー」を達成した銘柄は1つもありませんでした。
意外とテンバガーの銘柄はないのです。
しかし、2023年の途中で達成した銘柄はあったそうです。
早速ランキング形式で発表したいと思います。
知っている会社があったら教えてください。
分かりました…!
動画で確認したい方はこちら
ランキング発表
10位
細川さんは知っていましたか?
字も浮かばないですね…
内に海と書いて内海(ないかい)と書きます。
何をやっている会社か
・尾道市に本社のある船の建造や修理を行うメーカー
・手掛ける種類は造船業界の中でも群を抜いており、国内外で活躍する
・フェリーをはじめ、プロダクトタンカー、自動車運搬船、RORO船、コンテナ船など
株価上昇の理由
・売り上げ対象船の船種の違いがあったほか、工事進捗度が進んだことが増収に寄与
・前期から継続して取り組んでいた大口の改造船工事、修繕船工事が完工した
・円安の影響で売り上げ対象船の船価の評価額が増加した
・既受注船において前期末で引き当てていた工事損失引当金の一部を取り崩したこと
9位
9位も細川さんは知らない気がしますが…
う〜ん…知りませんでした…
何をやっている会社か
・半導体製造工程におけるウエハテストおよびファイナルテスト受託事業で発展し続ける会社
・半導体検査の受託事業を展開している
株価上昇の理由
・今期経常を一転1%増益に上方修正・最高益更新へ
・車載用や5G基地局向けロジック製品の受託が増勢となり、これに為替のドル高・円安効果も加わった
8位
ここはタイルメーカーですね。
何をやっている会社か
・日本の大手タイルメーカー
・株式会社DantoTile等の傘下事業会社を持つ持株会社
・明治時代から真摯な姿勢でタイルづくり一筋に励み、世界へ日本のタイル文化を築いて135
株価上昇の理由
・連結子会社のタッチストーン・キャピタル・マネージメントが第三者割当増資を実施すると発表
・米国の不動産事業に精通する割当先から、企業価値向上のための協力関係の申し出があったといい、ダントーHDに対しては業績面でのプラス効果を期待した買いが集まった
7位
聞いたことありますか?
パッとは思い浮かびません…
何をやっている会社か
日本初のブログネットワーク企業として2007年2月13日に設立された。
SNSでの口コミを利用した企業の販売促進事業を展開。
インターネットを利用した広告配信やマーケティング事業を行なっている。
株価上昇の理由
・株主優待の新設を発表
(100株以上の株主に、特設サイトで優待価格で買い物できる権利)
・株主限定の特設家電ECサイトにて、商品を優待価格で購入できるという内容
・持ち分法適用関連会社papaya japanが新たにアパレル事業を開始することも公表
完全にニュースで株価が上がった会社ですね。
優待目的でしょうか?
優待や今後は上がるのでは?という期待だと思います。
業績はすごく微妙で、売上4.6億円の赤字3億円です。
「こんな状態でも上場しているんだ」という感覚があるかもしれません。
直近の決算では債務超過になっていて、資金繰りの懸念もあります。
それでもランクインするのですね…
時価総額100億円未満のグロースの下部だと変な材料で一気に上がったりしますね。
あとは「臭うな」という感覚もあります。
材料がでるあたりでその材料を知っている人たちがインサイダーで取引をしたり…
出来高という株の商い自体が少ないので、買いの圧力が少し上がるだけで株価が一気に上がります。
小型株はこのようになりがちです。
6位
何をやっている会社か
・精密金型、半導体製造装置メーカー
・最先端の電子デバイス、LEDや車載用半導体など幅広い分野に採用されているモールディング技術の開発・革新で、世界をリードしている
・生成AIの普及により高速・大容量のデータ処理を可能にするHBM(広帯域メモリー)向けなどに同社のコンプレッション装置の受注が拡大していることが評価されている
大きな会社ですね。
今までで1番大きな4桁億円の時価総額を付けています。
半導体は強いのですね…
2023年は半導体の年でした。
5位
ここは聞いたことがあります!
私もこれまでの会社はあまり聞いたことがなかったのですが…
私も知っている会社です。
何をやっている会社か
・ホスティングサーバを中心とするデータセンター事業およびインターネットサービス事業を行う企業
・日本のインターネット黎明期よりホスティングサーバの提供を行っており、日本最大手でもある
株価上昇の理由
・2023年11月にデジタル庁が主導する政府のクラウドインフラ「ガバメントクラウド」のサービス提供事業者に採択された
・2023年6月には経済安全保障推進法に基づく「クラウドプログラム」認定の一環として
3年で130億円規模のクラウドインフラ投資を行うことを発表
・連続して政府関連のプロジェクトに参画すると分かったこともあり、同社の知名度と市場の関心はうなぎ上りに
・12月に来日したエヌビディアのファンCEOが生成AI開発の連携先として同社などを挙げた
面白いのが、さくらインターネットは15年くらい前、1株40円くらいで取引されていたパッとしない銘柄だったのです。
しかし、その時から持っていたとすると今の株価は約50倍になっています。
100万円持っていたら5,000万円になっているということで…
珍しい上がり方ですね。
利回りで言うとスゴイですね…!
単利で計算すると年に2.4倍で、340%…!
すごいですよね。
4位
何をやっている会社か
IJP成膜製造装置、半導体製造装置(パッケージ関連、プロセス関連) 及び液晶パネル製造装置等の開発、設計、製造、販売、アフターサービスなど…
株価上昇の理由
・設計から始まり調達、組み立て、検査を一貫して行っており、お客様のご要望をタイムリーに製品に反映できるという点
・海外の大手半導体関連メーカーからウェハハンドリングシステムの大口受注を獲得したと発表
3位
この会社はお会いしたことがある会社です。
何をやっている会社か
・アプリ開発サービス企業
・人型ロボット「Pepper」向けのアプリ開発をはじめ、AI技術を活用したロボットアプリ政策サービスを展開している
株価上昇の理由
・米オープンAIが開発した「ChatGPT」の登場で人気が高まる 生成AI(人工知能)関連として年初から注目を集めた
・6月には米エヌビディアのパートナー企業に認定された
・マイクロソフトなどとのアライアンス戦略が堅調に推移
一時、株価上昇率が10倍くらいになった会社ですね。
エヌビディアとのパートナー企業になる前からすごく株価が上がり始めていました。
2023年を振り返ってみると、1月下旬くらいからオープンAIのChatトGPTがものすごく人気が出てきて、それ以降AI関連の株価がうなぎのぼりでした。
2位
社名の通り、物流の最後ですよね。
ラストワンマイルという言葉はよく使われますが、ここのマーケットです。
ECの取引が伸び続けてきており、最後に消費者にどう商品を届けるのか?
Amazonの配達員がヤマトと契約を解除して…など色々ありますが、物流の話ですね。
ここに来て物流系なのですね…!
何をやっている会社か
ラストワンマイル物流という拡大するマーケットを対象に「軽貨物運送業」と「車両リース販売業」を行っている。
株価上昇の理由
・大幅増益と株主優待制度の導入を発表し、好感を得た
・年間配当は無配が続いているが、株主優待に前向きに取り組んでいる
(これまでギフト券としていた優待品を「Amazonギフトカード(コードタイプ)」に決定した)
ふるさと納税でも「Amazonギフト券」を配っている自治体がありましたよね?
色々と問題になりましたね…
みんな現金が欲しいのですよ。
この会社と何も関係ないAmazonギフト券を配るという、泉佐野市のようなことをやっています。
1株3,000〜4,000円のようですがそれを半年以上保有すると、Amazonギフト券が1,000〜1,500円ほど貰えるようです。
株価以上に貰える可能性もあるのですね?
どういうばら撒きなのかが分かりませんが…
これは裏技的なやり方でビックリしましたね。
1位
栄えある1位は、483%の上昇で株価が約5.8倍。
何をやっている会社か
・兵庫県明石市に本社を置く発動機メーカーで主力製品は主機用大型ディーゼル機関
・旧社名は神戸発動機株式会社
株価上昇の理由
・4月に次世代燃料エンジン関連として脚光を浴びた
・その後も決算内容が3回にわたって評価された
・2024年3月期の経常利益を15期ぶりの最高益見通しに大幅上方修正
・配当も100円(従来計画は55円)に増額修正すると発表
株の配当利回りが変わらないと考えると…
配当金を2倍にすると株価も2倍になります。
なので配当を上げれば、当然株価も上がります。
結果から言えること…
10社紹介してきましたが…
正直、あまり知らない会社ばかりでしたよね?
ほとんど知りませんでした…
私達が知っている会社は、プライム市場の時価総額が1兆円を超えている会社でないと名前も知らないのだなと思いました。
そういった会社が3倍・4倍・5倍となるのは難しい話ですものね…
おっしゃる通りです。
時価総額30億円の会社が、300億円になるというのは可能性があります。
ココザスも毎年頑張っていたら10年後には会社の価値が10倍になる可能性があります。
しかし、ユニクロを運営しているファーストリテイリング。
時価総額が10兆円近い会社が100兆円になるのか?というと、それは難しいですよね。
テンバガーや今日並べたのは3〜5倍の企業ですが、このような銘柄はグロースかスタンダードになってくるということです。
番外編として、10位には入っていなかったのですが知っている会社があったので紹介したいと思います。
12位
何をやっている会社か
英語コーチングサービス「プログリット」とサブスクリプション型英語学習サービス「シャドテン」を展開している。
株価上昇の理由
・高成長背景とした株式3分割発表で人気加速
・上方修正した業績予想を更に上回り着地
・今期はAI活用の英会話サービスをローンチ予定
英語のコーチングサービスで、本田圭佑さんがCMなどに出ています。
むしろ、本田圭佑さんのファンドが出資して上場時の株主でもありましたね。
私も英語のスクールを探している時に、無料相談を受けたことがあります。
伸びそうだなと感じた企業でした。
16位
次は16位だったのですが「丸千代山岡家」
細川さん知っていますよね?
朱と白が特徴的なラーメン屋さんですね…!
何をやっている会社か
・フードビジネス(ラーメン専門店)を複数ブランド店舗展開している会社
・ラーメン山岡家は全店直営店で現在181店舗(2023年9月末現在)を運営している
株価上昇の理由
・今期経常を76%上方修正、最高益予想を上乗せ
ランキングから学べること
ランキングは以上ですが…
ここから何が学べるか?という話なのです。
この結果を見ると、やっぱり名の知られていないような銘柄の方が増やすことができるのかな?と感じました。
ただ正しいものが選べるのか?不安です…
そうですよね。
誰も知らない会社がトップ10を占めているので、難しいですよね。
5倍・10倍になるかもしれないと思っていても、4,000社が上場している中の他の3,900社余りは知らないですものね。
個別銘柄で勝つ方法
私からポジショントーク全開のアイデアをお伝えしたいと思います。
IFAは独立系の金融アドバイザーで、このような方に任せるしかありません。
配当株など安定的な銘柄で運用したい場合は、みんなが知っている株を買えば良いのです。
しかし、これから新NISAでも個人投資家が株を買っていくと思いますが…
小さな株を目指すのであれば、中には倒産する会社もあります。
そうなると大損するのです。
だからこそ私はIFAに任せて、プロに銘柄選定をしてもらっています。
いっとき買っていたのは先ほどのようなグロースの株で知らない会社ばかりでした。
先ほどいった株主優待や海外の大型受注が取れた!などは、決算発表前に漏れたりするのです。
こういった情報を四六時中勉強しているのがIFAです。
このような人が銘柄をオススメしてくれて、もちろん外れることもありますが3倍〜5倍になったりもします。
なので出資している会社にIFAがありますが、私もそこに一部お願いしています。
個別銘柄で勝っていきたいと思うのであれば、IFAだと思います。
もし自分で銘柄選定をすることが難しい場合はIFAをお繋ぎすることもできるので、気軽にLINEからご相談ください。
最後に注意点をお伝えします。
こういった小型株で数倍を目指していくのであれば、やっぱりリスクがあります。
小型株を買うのであればリスク許容度がどのくらいか?
使える余剰資金がいくらあるのか?を教えていただきたいのです。
なので、そういったこともご相談しながら進めていくことが大事ですので、覚えておいていただければと思います。
今回は「2023年に株価上昇した企業トップ10」を取り上げていきました。
ありがとうございました。