資産形成チャンネル

年率24%!S DIVISION HOLDINGS(エスディビジョン)の配当が止まっています

年率24%!S DIVISION HOLDINGS(エスディビジョン)の配当が止まっています

資産形成チャンネルの視聴者さまや、ココザス・グループのお客様からも「S DIVISION HOLDINGSの配当が止まっていますが…詐欺でしょうか?」などのご相談をいただきます。

金融庁からも金融商品取引法違反行為に係る裁判所への禁止及び停止命令が出ており、ニュースを目にしたこともある方もいらっしゃると思います。

社債への投資だったようですが、1000万円を預けて24%の利回りで謳っていたとのこと。
すごく怪しい感じがしますがどうして200〜300億円まで集められたのでしょうか…

今回は資料などを見ながら解説していきます。

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S Division Holdings Inc.は詐欺なのか…?

S Division Holdings Inc.は詐欺なのか…?
細川
細川

社長は「S DIVISION HOLDINGS(エスディビジョン)」という会社をご存知ですか?

安藤
安藤

フィリピンですね。

細川
細川

視聴者の方から「こんな投資があるのですが、詐欺じゃないの?大丈夫?」というお問い合わせをいただきました。

どういった投資なのでしょうか?

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安藤
安藤

「Sディビジョンホールディングス」というフィリピン籍の会社です。

日本の大阪府にも関係会社があり、実質的支配者は同じという感じですが…

日本国内の投資家さんに対して社債の勧誘をし、資金を集めたものをフィリピンの事業で真っ当に使っていくんだ!というような話でした。

私が聞いたのは今からちょうど2年ぐらい前の話です。

色々な方から、当時「これはどう思いますか?」という相談が入り…
「やめといた方がいいんじゃない?」というやり取りをたくさんしていました。

しかし、投資されてる方もそれなりにいるはずなのです。
というのが、国内で多分200億円〜300億円の規模で資金を調達しています。

細川
細川

結構な金額を集めていますね…!

安藤
安藤

かなりな金額ですよね。

動画で確認したい方はこちら

金融商品取引法違反?

金融商品取引法違反?
安藤
安藤

結果、今どうなっているのか?という話ですが…

金融庁のリリースがあります。

金融庁のリリース

このSディビジョンホールディングスに対して、そしてあと役員1名、代表者かな?に対して「金融商品取引法違反」が出ています。

何が問題だったのか?と言うと…
日本国内で社債を発行する時は、基本的に社債管理者という銀行や、そういったお金のプロフェッショナルがちゃんとついた上で「この社債は大丈夫ですよ」ということを認めてもらう必要があります。

それをやらなくてもいい条件というのが、49名以下への勧誘です。
これは私募(しぼ)と言って、私募集なんですよ。

50人を超えてくると公募(こうぼ)公の募集という形になります。
公の募集なのであれば、先に申し上げた社債管理者の設置が必要になります。

あとは「同一の形態の社債を1億円以上集めてはいけない」など…
色々な制約があるのです。

先ほど話したように49名以下で、1億円未満であればなんら問題はないのですが…
先ほど言ったように「200億円」ですよ…?

細川
細川

私募の枠から大きく外れていますよね?

安藤
安藤

そうなのです。

私が知った半年ぐらい前でしょうか?
令和3年6月〜令和4年9月の間、私もこの最中に話を聞きました。

少なくとも2,340名の投資家に対して、150億円を超える外国社債を購入させています。
それ以外にも、200億円以上のお金を集めてるという話があります。

細川
細川

これによって金融庁に注意されたということでしょうか?

安藤
安藤

注意というか…

裁判所から活動の禁止、停止命令が出されました。

逮捕はされていないみたいですが…
裁判官(大阪地方裁判所)が、申し立てを行っていることがWeb上に残っています。

調べていくともうすでに配当も止まっているみたいです。

細川
細川

そうなんですね…

被害者の方から様々な声がもう出ているのですね。

安藤
安藤

社債を発行するという行為自体はココザスも、楽天グループもやっています。

社債自体は問題ありません。

先ほどの公募については、私募の部分をちゃんと守りましょう。
うちは当然守っていますけども、世の中には守っていないという方や、法律すら知らない人もいます。

その人たちが集めていることは、金商法違反ですが…
すぐに逮捕されるかというとそういう話でもないです。

誰かを損させているということじゃないですか?

細川
細川

ちゃんと払っていればそうですね。

安藤
安藤

そういうことです。

公募と私募の境い目を超えてしまったというだけなので、悪質性が低いのです。

しかし配当が止まると今度は元々この事業を本当にちゃんとやるつもりだったのに、よくあるポンジスキームの疑いがかけられるわけです。

細川
細川

もう中身がないというか…

安藤
安藤

内容を見ていると、配当が止まって半年以上は経つみたいです。
なのでこれは、もう遅延していてダメだと考えられます。

配当が止まって半年以上は経つ
細川
細川

もうお金も集められないですしね…

安藤
安藤

新たに集めるなんてことは当然できないわけですし…

フィリピンでマイクロファイナンス(小口の貸し付けの事業)をやるみたいな、ライセンスも取って本当にやっていたようです。

しかし、こんなにお金はいらないですよね?
少しポンジの要素があるんだと思います。

なぜ200億円もお金が集まったのか

なぜ200億円もお金が集まったのか
細川
細川

やっぱり話を聞くと“海外の”ということもあり、怪しいと感じてしまいますが…

どうして、こんな200億円もの投資をしてしまったのでしょうか…

安藤
安藤

1番は投資としてのリターン。

このメリットの部分が大きいのでは?と思います。
よくある甘い話に踊らされたという話ですね。

内部の資料があるので見てみましょう。

これが会社概要の資料です。

「エスディビジョンホールディングス」で、フィリピン籍の会社ですが…
「フィリピンは伸びるぞ!」というような事がずっと書かれています。

会社の歩み

会社のことに関しては、2012年日本で合同会社、ステップLLCというのは合同会社のことですね。

その後に株式会社ステップキャピタルマネジメントというのを大阪で設立しています。
「資産コンサルティング」という、よくある感じですね。

そこからフィリピンへ進出し、不動産販売やレンディング、つまりお金の貸し付け…
そういったことを色々やっていたみたいです。

見ていると色々書かれていて、すごそうな感じがしますが…

細川
細川

写真を見ると、そう感じますね…

安藤
安藤

よくある、典型的なものではないでしょうか?

細川
細川

「怪しいな…」と感じる部分はありますが…

先ほど社長が言ったようにリターンが目的となると、どれくらいのリターンが戻ってくるような商品だったのでしょうか?

安藤
安藤

会社概要の資料には、リターンの数字は書かれていません。

我々のビジネスモデルがどれだけ優秀か〜、どれだけ利益率が残るのか〜というような内容が散々書かれています。

「もし仮に預けた場合、あなたのお金がどれぐらい増えますよ」と、なんか典型的な勧誘の話ですね。

「日本の普通預金は0.001%で、定期は0.01%ですよ?それに対してうちの商品は〜」というような営業?セミナー資料なのだと思います。

投資の内容とは

安藤
安藤

私がこの話を聞いた時に、出してもらった投資商品の内容についてはこちらの資料です。

見てみて、どう思いますか?

細川
細川

100万円で年12%…
ちなみに1,000万円を預けると?

100万円で年12%…
安藤
安藤

24%になりますね。
ちょっと理解ができないのですが…

細川
細川

すごいですね!
12%でも相当すごいのに、さらにその倍のリターンを得られるとは…

安藤
安藤

いま話していて、私がこの相談を受けていた時のことを思い出しました。

・100万円で12%
・300万円で16%
・500万円で18%

というような刻みがあるのです。

普通に考えておかしいと思っていまして…
「より多くの金額を入れてくれたらメリットがありますよ」と言って、1,000万円に誘導するための資料ですよね?

細川
細川

そうですね。
どんどん階段になっていますものね。

安藤
安藤

普通、社債ではこんな集め方をすることはありませんよね?
怪しさ満点といいますか…

細川
細川

しかも、伸び率がスゴイですよね…!

安藤
安藤

普通に事業者の立場で考えると、私も社債の発行をたまにしますが…
1,000万円で24%を払わなければいけませんよね?

だからある意味、お借りして1,000万円で24%の営業前利益になるのかな?
それを払わなければいけない。
正直なかなか苦しいのです…

しかし、100万円であれば12%で済む。
これだったら20%の利益が出るようなビジネスをやって(12%でも戻しすぎだと思いますが…)
「8%のスプレッドをいただこう」という考えは分かります。

自分がここの経営者だったら、100万円の方を10名集めますね。

細川
細川

そうですよね?
そのほうが得ですよね?

安藤
安藤

にも関わらずこんな設計をしている時点で「何かおかしい…」と思わないとダメだと思います。
お金を集めたいだけですよね…

細川
細川

利益率50%のビジネスだったらまだ成り立ちますかね…

安藤
安藤

それだったら「言葉にならない」という感じですが…
こんな状態なので、誰がどう計算したって回らないに決まっています。

少し前にアップした「ポンジジスキームはなぜ5年から7年で破綻するのか?」という内容があります。

シミュレーションをしてみて、どんな動きをするのか?を解説しました。
そこに数字を入れてみても、2、3年で枯渇します。

細川
細川

このくらいの%でシミュレーションはしていませんでしたが…

さすがにここまで行くとすぐですよね…

安藤
安藤

新規が集まり続ける計算式を入れた上で、5年〜7年で破綻するという計算でした。

ただここの場合は、現地でライセンスを持って、レンディングの仕事をしてたのでは?という話なのですが…
あんまりそこはもうどうでもよくて、興味がないという感じですね。

しょうがないと思うので、今後フィリピンでこの会社がIPOするなり、大きな富を作って投資家の皆さんが報われることを願っています。

しかし、無理でしょう。
私の考えとしては厳しいんじゃないかな?と思っています。

騙されないためにやるべきことは?

騙されないためにやるべきことは?

となると、過去のこととして振り返っていきたいのですが…
ではなぜこの会社に投資をしてしまったのでしょうか?

今後投資しないためにはどうすればいいのか?というところで、まずホームページを見てみましょう。
いつもの作業ですね。

ホームページでは、今画面がこんな風にスクロールしていきますが…

細川
細川

すぐに終わってしまいますね…

安藤
安藤

これは何でしょうか…

カンパニーのところを開くと、代表メッセージなど全部英語で書かれていますが、これ何ですか?

代表さんメッセージとか
細川
細川

ページが見つからないところもありますね…

安藤
安藤

代表さんのインタビューだけはなんか残っていますね。

会社概要は残っているので、消し忘れでしょうね。
あとフィロソフィー、ミッション、ビジョンみたいなところが残ってたりします。

こんな会社に投資しちゃだめだよね」という話です。
これをまず見ましょうというのが1つです。

この投資は社債なので、リターンが24%である代わりに全額なくなるリスクがあります。
会社が破綻したら、合法的に「ごめんね」と言われてしまうのです。

もういい加減こういう投資をやめていただきたいなと思っていて…
代表のことを調べましたか?と聞きたいです。

細川
細川

代表にお金を貸すようなものですものね…

安藤
安藤

代表取締役が全権を握っているとなると、細川さんが言う通り代表者に個人的にお金貸すのと同じような感覚でないと、社債の購入はできないと思います。

実は、この代表さんに昔会ったことがあります。

10年ぐらい前か…全く別のビジネスをしていました。
昔、情報商材をやっていましたね。

細川
細川

社長が覚えているということは、名の知れた方だったのですか?

安藤
安藤

「すみはじめさん」と言って、名前が特徴的じゃないですか?

当時の画面も出てきますね。
全く関係のない物販かなにかを確かやっていたと思います。

物販のノウハウを情報商材として売っていたかと…
その直後ぐらいにこの仕事というか、フィリピンの方に行ってるみたいですね。

なので、恐らくその時の情報商材で高額塾みたいなものを売っていたのです。
そこで手にした1億円か2億円か分かりませんが、その儲けを元にフィリピンで事業の展開を始めたんじゃないかな?と。

それ自体はなんらおかしなことではないのですが…

細川
細川

ビジネスを大きくしていくという考えですよね。

安藤
安藤

そこからフィリピンでレンディングのビジネスを始めるという、その流れ自体は全然問題ないとは思います。

法律も知らなければ、お金が必要だったのでしょう。

絶対ダメなことですが、代理店を使ってお金を集めています

細川
細川

実際そういう形で集めていたのですか?

安藤
安藤

そこにフィーを払って集めるというやり方をして…
ネズミ講みたいなものですよね。

どうして資金集めをわざわざ他人に頼るのか?
どうにかしてお金が欲しいからですよね?

細川
細川

しかも代理店を挟んでいるということは…
先ほどの24%にさらに何かフィーが発生してたということですよね?

安藤
安藤

販売手数料みたいなものを払っていると思います。

こういう話は「有り得ないよね」ということです。

なので、もし社債をやるということであれば、代表さんと直接話した上で…だったり、人となりを見た上でなど。
そういう流れがいいのでは?という気がしますね。

向こうは高い金利を払ってでも資金を調達したいですし、こちらとしては眠っているお金をいい会社に預けて、それなりのリターンが得られたらいいですよね?

以前に公開した動画・記事では「非上場企業のDDの仕方」を紹介しましたが…
ここのマッチングは成り立つよねという話をしました。
とはいえ、今回のようなケースもあります。

これが実際に「社債だった」という風に考えると、法令遵守をしてるかどうか?
ここはちゃんと見ていただきたいのです。

49名以下にしか入ってこない、勧誘できない話がなぜ自分に入ってくるのか?
ここを考えた方がいいと思います。

細川
細川

自分から行かないと難しいですよね?

安藤
安藤

うちのIFAがヘッジファンドをよく提案していますが…

ヘッジファンドというのは、まさに私募です。

勧誘依頼書を書いてもらい、それを頂いてからでないと資料も見せません。

見せられないのです。
日本の金融庁の管轄なので、そういうものなのです。

許認可(許認可っていうのは免許)や、法律関係。
この辺がしっかりしているのか?をまずチェックすることです。

あとは事業をどれだけ理解していましたか?と聞きたいです。
フィリピンで行っているマイクロファイナンスの事業にどれだけ共感をしていましたか?と…

利回りだけに惹かれてませんか?

これを再度考え直してほしい

ほとんどのケースで別に事業への共感や代表への共感がなく「24%が欲しいから…」と、そういう話だと思います。

世の中にはお金を集めて逃げてしまう人がたくさんいます。

細川
細川

最近、ニュースでもそういう話題が多いですものね…

安藤
安藤

こんな話ばかりしてますが、私も社債の発行をしてます。

人様のお金を預かって、事業運営するということをしています。

それは事業の本質なので、当たり前にやっていますが…
私はこうやって顔を出して、かつ実名でかつ住所までさらけ出してるわけです。

「登記簿を見てください」という話で、隠すことができないわけです。
そういう立場で真っ当にやっている人間。

自分のことを聖人と言うつもりはありませんが、こういう詐欺師たちを見ていると非常に腹立たしいなと思います。

代表を見て「ちょっと違うな…」と思ったら投資しませんよね?

細川
細川

そうですね…少し怖いと言うか…

安藤
安藤

日々細川さんが色々な方とお話をして「お宅の代表さんがなんかいっつもパーカー着て、腕組みながら偉そうなこと喋ってるから辞めます」という人もいますよね?

細川
細川

創業当時は若い会社で、社長だけではありませんが…昔はやっぱり…
でも、最近は少ないと思いますよ?

安藤
安藤

なるほどです…

ココザスのことを調べていただくと色々出てくると思いますが…
昔から一貫して同じことをやっていて、過去に「これを破った」等、そういった記事は多分出てこないはずです。

自分のことはあまり調べたことないので分かりませんが…
あまり悪いことは書かれてないはずです。

今後、色々書かれたりすることがあるかもしれませんが、そういうネット上の風評を、全て見て、その上で自分で代表さんの話を聞きに行き、その上で自分の大切なお金を預ける。

この流れを必ず徹底していただければ、被害が防げるんじゃないかな?と思います。

私からのお願いは、もう今後2度とこういうよく分からない投資やポンジスキームにお金を出さないで欲しいのです。

お金を出しても、ろくなことになりません。
世の中のためにならないのです。

なぜかというと、200億円集めたお金がどこに消えたのか?
本当にわからないのです…

もしかしたら本当に真っ当にビジネスをやっていた可能性があります。
なので、この会社Sディビジョンという会社が詐欺ということは全くないと思います。
実際に事業をやっているわけです。

しかし結果として法律違反で、すごく高い権利を集めているわけです。
これはうまくいかないでしょ?経営としてダメだよね?と。

代表者にはその責任があるわけですか、良くないんじゃないの?と…
警鐘を鳴らしてるわけです。

彼らはどうなのか?は分かりませんが、一般的にこういうお金を集める人は金の亡者のような人たちが多いので…
そんなところにお金を使うよりも、もっと周りの大切な人にお金を使ってあげた方がこの世の中がね、もっと良くなるんじゃないかな?と思います。

自分自身のお金もゼロになったらもうしょうがないじゃないですか?

細川
細川

そうですね…

安藤
安藤

1回ゼロになってしまったら、他の投資がすごくうまくいっていたとしても…
そこで得たほとんどの利益を失ってしまうことになります。

なので自分の大切なお金を失わないように資産形成チャンネルをちゃんと見ていただきたいですね。

今回は以上になります。
ありがとうございました。

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