太陽光の購入相談が増えている?
最近、太陽光投資の売却相談や購入相談が増えてきています。
資産形成チャンネルでも太陽光の新しい話は出していませんでしたが…
なぜ、今、相談が増えてると思いますか?
ココザスも2017年頃から低圧の太陽光発電投資を会社員の方や個人投資家の方に対してご紹介するということをずっとやってきました。
当時FIT価格は32円の案件や29円、27円、24円…その後下がって21円くらいのものを中心に扱っていましたが…
何百名とお客様がいると思いますが、多くの方に太陽光発電投資に取り組んでいただいて、消費税還付のメリットっていうのを十分に取って、その方たちは長期譲渡に変わってきたタイミングなのですよね。
お客様もやっぱり売ろうとしてる方はいらっしゃいます。
最近は自然災害や出力抑制、盗難事件とあらゆることがあって…
つまり「今売るべきなのか?」という売却の相談はここ数年でもありました。
でも、ちょっと遅いぐらいだと思っていて…
今の時点で売却せずに持っている方はセカンダリーの市場価格がだいぶ崩れたので今売っても思うような金額で売れないケースがあります。
1年〜1年半ほど遅いというイメージなのです。
ココザスのお客様で初期に取り組んでいただいた方に関しては…
短期譲渡の期間だったとしても消費税還付のメリットが十分ありました。
なので、そこで利確済みで、もう他の投資をしているという方が多くいます。
太陽光発電投資を今から買いたいのは明らかに遅いでしょうというのが私の考えです。
購入の相談が増えている理由
しかし、中古の物件自体はマーケットに増えてきています。
なぜだか分かりますか?
売る人が多いからでしょうか?
そうですね。
「売却したいよ!」という方が多い分、物件が市場に出てきているということです。
あと、太陽光だけで生計を立ててきた業者は今年も来年も再来年も太陽光発電所を売るしかないのです。
もうそれしかできない。
ただFIT期間も短くなってきてFIT価格も減ってきて…
この状況でどうやって太陽発電投資を勧めますか?
難しいですね…
値段を安くすると利益が取れませんものね?
そもそもがもう薄利です。
利益が薄くなっている中でどうやって業者を生き残るんだろうというのを考えた時に…
彼らは節税商品として売るという新しいスキームを生み出したわけです。
なので「太陽光発電投資をやると節税になりますよ」と…
こういう提案を受けた方からの相談がものすごく増えてます。
動画で確認したい方はこちら
中古物件がマーケットに増えている理由
資産形成チャンネルでも定期的に太陽光の記事・動画を以前からアップしてきましたが…
改めて購入する際の注意点など簡単に教えてもらえたらなとは思います。
過去15年ローンだった時、それが20年ローンに変わりました。
しかし、FIT期間がほぼMAX20年取れていた時の商品性と…
今はもう全く変わってきているので過去の話はもうしません。
今はそのスキームで買うことができませんからね。
昔の記事や動画がたくさん上がっていますが…
今じゃどういう売り方になってきてるのかというと先ほど申し上げたように節税売りです。
節税と言っても「消費税還付ががっぽりもらえるよ」とこれでプッシュしていたのは昔も今も変わらずです。
さらにもう1つ所得税。
「住民税でここを思いっきり落とせるよね!」という売り方がずっと流行していました。
これはワンルームマンション投資の新築物件を売る時のトークスクリプトと一緒なのです。
設備を買って短い期間で減価償却をして、毎年毎年費用計上をします。
つまり会計上赤字を出すことによって、払いすぎていた税金が戻ってく。
こういう話はよく聞きますよね?
はい、ありますね。
だから「高年収の方必見!」というような広告がよく出ているのです。
太陽光だと償却の耐用年数も短いので不動産より…ということですね。
そういうことになります。
結局、そのやり方はどこかのタイミングでその物件を売却するわけですよね?
税額控除とか一旦抜きにすると…
減価償却をしきったということは会計帳簿上、固定資産1円として積まれているわけです。
最後に売ったら、売った金額はほぼ丸々が益金になるので…
そうなるとそこに対してMAXで税金がかかってくる。
つまり何が言いたいかと言うと…
結局、先に還付とか受け取れますが、最後にまた払うという感じなのです。
これは昔の法人用の保険のプラチナフェニックスなどあらゆる法人保険と一緒ですが…
そんなことやっても意味ないよねというので最近さらに巧妙な節税スキームを編み出した太陽工業者さんがいます。
いま購入する時の注意点
巧妙というと…
なんか怪しく聞こえますね…
今のところ税法上、問題ないという感じです。
まず、償却資産税(土地でいう固定資産税みたいなもの)があります。
設備を買ったら毎年減価償却していくわけですが償却しきれずに残っている資産額に対して一定のパーセンテージで税金がかかるのです。
今まで2,000万円の発電所を買ったら2,000万円丸々、設備資金という形で減価償却をしたり…
固定資産税も払うことになっていたということなのですが、この2,000万円をFITの権利金という名目で1,500万円、設備金額は500万円だけですということにしたとします。
そうすると設備が500万円だから償却資産税の支払いが減るのですよ。
見積もり上、名目を分けて償却資産税対象の設備金を小さくしてるということですか?
そういうことですね。
もっと極端な例を言ったら2,000万円ですが、1,999万円は権利金だったとしましょう。
「1万円の価値しかない設備なんです」と言ったら…
すごいですね…!
よく同じような話で不動産を買う時に土地と建物の比率というのがあって…
業者が自由に決めれるわけではもちろんないですが、ある程度コントロールすることができます。
50%:50%や40%:60%みたいなことですかね?
そうです。
だから、買う場合には土地を1割にしてもらって建物9割にしてもらうと消費税をたくさん払えるよねみたいな…
消費税を払ったということは消費税を消せるような調整をしたりしますがそれと同じような類いです。
業者の販売方法が変わった?
消費税という言葉で思い出したのですが…
さっきの例だと設備金額を500万円にして権利金も1,500万円にするわけじゃないですか?
そうすると、太陽光のメリットである消費税還付は500万円の設備に対してあるということですか?
そこに関してはFITの権利金に関しても課税支払いという形にしてるみたいです。
ただ結局丸々…
消費税還付は変わらず…
支払う償却資産税だけ抑えられるということですね。
だから「完全に消費税還付だけ受け取って抜けましょう」のようなスキームなんですが…
以前この資産形成チャンネルで太陽光の発電投資というのはすぐに売る前提で取り組むべきではない!と。
やるのであればちゃんと固定価格買取り制度があるわけで、収入を得ていくインカムでやりましょうって話をどっかの記事・動画でしたと思います。
最近もいろんな業者が「5年で売りましょう」「税理が短期譲渡から長期譲渡に変わるタイミングで売却して売却したらほぼ買った金額で売れますよ」など…
消費税還付の部分だけが残りますみたいな提案をしているのが結構多いのです。
ただ売却は約束された金額で売れればいいですが…
それもなかなか難しいですもんね。
消費税還付は受けられるの?
最近「5年後にこの金額で買い取ります」という契約書を最初に販売した時点でセットで買い取りの契約を巻いたりする業者も出てきました。
それってどうなのでしょうか…
会社経営してる社長として、5年先の契約はアリですか?
アリかなと思っています。
私は細川さんに、とりあえずうちの玄関に飾ってある壺を100万円で買って欲しいんですね。
この壺を100万円で買っていただいたら、同時に5年後に1,000万円で買い戻すという契約書も巻きます。
なので、まず100万円振り込んで欲しいです。
待ってください!
それは、怪しい話にしか聞こえないのですが…
あれは価値が上がるので…
5年後に1,000万円で買い戻しますから!
それもちゃんと契約してくれますよね?
同時に契約しますから、そうすれば安心ですかね。
なのでとりあえずクラウドサインで100万円の契約書を送るのでサインしてもらって…
ちょっと怖いです…
では「1,000万円で」という契約書だけを送って…
対面で同時に判子を押しましょうよ!
少し考えますが…
社長が今この例を出したということは「これは詐欺」と言ってるようなものですか?
そういうわけではありません。
細川さんは実際そういう提案をされたらどう思いますか?
「ちょっと怪しいな…」と思いますね。
すみません…
例が怪しすぎましたね(笑)
うちの玄関にある壺10万円でまず売り、5年後に10万円で買い戻しします。
その壺はすごくいい壺なので細川さんが持っている最中、年間で1万円だから5年で5万円ぐらいレンタル料が入ります。
リスクのない最後出口で同じ10万円で買い戻すので…
細川さんと私の関係性なのである程度信頼してもらってやってもらえたらなと思うんですけど…
これだったら、どうですか?
年利10%ということですよね?
社長からだったらいいと思います。
約束してもらえますか?
契約を本当に締結するから出口の予測が立てられるじゃないですか?
そうですね。
そこはちょっと安心しますね。
5年後に5万円になりますが、家族と旅行の予約でもしてもらって…
こういうことやっていただければいいんだよ!という話です。
リスクは何か?というと…
そこをどう捉えるかの話だと思います。
信用的な部分をクリアしてもらったから今の契約は成り立ちますよね?
そうですね。
でもやっぱり我々のところに相談が来ている「太陽光の業者さんから営業されています」という話は、細川さんと安藤との関係性とは違います。
業者さんとどこかのEXPOなどで出会って、それで提案を受けている状態だと思います。
そうなると「どこを見なければいけないのか?」と言うと…
同時に買取りの保証をしてくれるのはいいですが、その会社が存続していなかったらダメじゃないですか?
僕がその壺を1,000万円の時に思ったのは、逃げられたらもう終わりということでした。
100万円いただいたら逃げちゃうかもしれないですよね?
悪いこと考えてる会社ならね。
太陽光を2,000万円で販売したとします。
それを「5年後に1,500万円で買い取りますよ」というような値段を約束してくれるんだと思いますが…
例えば同じグループだけど買取りの契約をしてくれるのは別法人です。
「同じ社名ですが、別法人です」など、そんなのいくらでもできちゃうわけです。
買取りの契約を結んだ法人だけ最後に破産して終了させたらいいじゃないですか?
契約上なくなるってことですよね。
法人格が消滅するわけなので、何言われても売った側は「売っただけですから」ということだってできちゃいますし…
そもそもそんな悪いこと考えずに一生懸命だったとしても、潰れてしまったらダメなのです。
そうですよね…
なので…
他の記事・動画で紹介しているDDのやり方を全て抑えてもらった上で買取りしてくれる金額が数字として合ってるのであればいいと思います。
契約できる=安心は間違い
買い取ってくれるから安心ではなく、その先に踏み込んで調べないとだめなんですね。
契約できるから安心ではないですね。
むしろまともに経営をやってる側からすると販売した商品の買い戻しを約束するなんてそんなリスキーなことしたくないですし…
それをしなきゃ売れない商品は売らなきゃいいと思うのです。
経営者の立場になるとそうですよね。
もし運用してる間にボロボロになってしまって。それでも買い取らなくてはいけないという約束をするわけですものね?
だからおそらく米印に注意書きがたくさん書いてあるのだと思います。
要は、完全返金保証と一緒で何回以上通うことや、全ての動画を見ること。
宿題を1回も遅れずに提出することなど全部クリアしたら満足保証ですと…
つまり満足していないのであれば全額返金しますということです。
物理的に無理な米印がいっぱい入っている返金保証はたくさんありますよね?
それと同じような契約書になっているのかもしれないですが…
細かなところまでは分かりませんが、最近そういった新しい売り方をしてる業者さんもいるのでLINEでご相談をくださる方もいらっしゃいますよね。
ですが、そんな商品を検討するぐらいだったらうちの玄関にある壺を買って欲しいですね(笑)
利回り10%の壺ですね…!
「買い戻しをしますよ!」という感じで…
なので太陽光発電投資もいいのですが、壺やアートなど売りますからご相談いただければいいんじゃないかなと…
というのは例え話ですが、それぐらいいいかげんな話に踊らされるのはやめてくださいねということが言いたいのです。
今から太陽光を買っても、ほとんどの方はうまくいかないと思います。
本当にいい物件じゃないと難しいですよね。
業者さんは商品を売ったら終わりですから。
しかし、国税は違います。
ある時、突然税制かえますからね…
こんな節税スキームやったらダメになるに決まってるでしょう。
増えれば増えるほど目をつけられちゃいますね…
そういうことです。
節税メリットが得られませんとなったら何のために買ったのって話になりますよね?
変動金利の額も太陽光の信販会社もかなり上がってきていますし…
当時の金額で商品買った方に関しては中長期で持てば変なシュミレーションに近い値が残りますが…
ただ節税を目的にしてとなると根本がなくなるリスクがあるわけです。
本当はやめていただきたいですが、一概にこれはNGと言うつもりもありません。
よろしければ、LINEからご連絡いただければアドバイスをさせていただくことができますので。
気軽にお問い合わせください。
今回は「太陽光発電投資の新しい売り方として節税スキームが出始めてる」ということをお話しさせていただきました。
別に注意喚起というわけではないですが、数字を見た上で良ければやったらいいと思いますし…
でもこれが皆さんの課税所得の額にもよります。
また、消費税還付受けれる人と受けれない人というのも意外にいるのです。
受けれない方が買ったらまた大変ですからそういうことも踏まえて総合的に判断していただければなと思います。
ありがとうございました。