不動産投資

不動産投資の空室対策で効果あるもの7選|収益を下げずに満室を目指すポイント

不動産投資の空室対策で効果あるもの7選|収益を下げずに満室を目指すポイント

不動産投資で空室が続き、収支が悪化していませんか?
もし焦って家賃を下げてしまうと、将来の売却価格を下落させる恐れがあります。

本記事では、原因にあわせた空室対策や低コストで取り組める実践的な手法、管理会社との交渉術を詳しく解説します。
この記事を読めば、資産価値を落とさずに物件の収益性を保つ方法が分かるでしょう。
ぜひお役立てください。

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この記事の監修者

持丸 雅士

ココザス株式会社|コンサルタント|FP

持丸 雅士

Masashi Mochimaru

突如起きた父親の入院・手術をきっかけにお金に対する不安を感じ、ファイナンシャル・プランナーの勉強を始める。
ファイナンシャルプランナー技能士2級及びAFP認定を取得後、お金に対する正しい知識・情報を世の中に伝えていきたいと思い、個人向け資産形成コンサルティング事業を展開しているココザス株式会社へ入社。
資産形成で不安を抱えているお客様の視点に立ち、年間800人以上の資産形成のサポートを行っている。
また現在はセミナー講師として講演会を行うなど、正しいお金の知識を広げる活動にも取り組んでいる。

【原因別】不動産投資の空室対策・効果あるもの7選

空室が埋まらない原因は物件ごとに異なります。

やみくもに対策を打つのではなく、現状の課題に合わせた適切な戦略を選ぶことが重要です。

こちらでは、原因に応じた7つの空室対策をご紹介します。

(1)反響が少ないなら“広告の見栄え”を良くして露出を増やす

ポータルサイトからの問い合わせを増やすには、まず物件の認知を広めて、競合物件の中で検討候補に残ることが重要です。

その第一歩として、掲載するポータルサイトを追加して閲覧機会を広げましょう。

あわせて、クリック率を左右するメイン写真の見栄えや、設備・周辺環境の入力漏れを確認してください。

不備があると、一覧画面の段階で検討対象から外れてしまう恐れがあります。

どれほど魅力的な物件であっても、検討者の目に留まらなければ比較の対象になりません。

写真や情報の見せ方を工夫してクリック率を高め、反響不足を解消していきましょう。

(2)内見はあるが決まらないなら“初期費用”を下げて決断を促す

内見数は確保できているものの成約に至らない場合、入居希望者が他物件との比較で契約の決断を下せずにいる状況が考えられます。

そこで有効なのが、引越しにともなうトータルコストを抑える方法です。

具体的には、礼金を免除したり、一定期間の賃料を無料にするフリーレントを設定したりしてみてください。

そうすることで、契約時の金銭的なハードルを大きく下げられるはずです。

毎月の家賃を維持したままでも、入居時の負担感だけを軽減できれば、契約への決断を後押しできます。

物件の収益性を守りつつ、空室期間を短縮するための有力な手段といえるでしょう。

(3)競合に負けているなら“人気設備”を導入して差別化する

近隣に新築や築浅の物件が増え、周辺物件と比べて魅力が落ちている場合は、設備の水準を見直す必要があります。

現代の賃貸市場では、特定の設備があることを条件に検索する入居希望者が多いため、不足しているだけで比較対象から外れる恐れがあります。

この不利な状況を覆すには、的確な設備投資が有効です。

ターゲット層が求める設備に絞って追加し、他物件と並ぶ水準まで物件の価値を引き上げましょう。

入居者の生活に必要な機能を補うことで、築年数の古さをカバーし、再び検討候補として選ばれる状態を作っていくのです。

ただし、何でも導入すれば良いわけではありません。

無駄な支出を避け、入居率の改善に直結する設備から優先的に導入することが重要です。

(4)魅力が伝わらないなら“室内ステージング”で好印象を与える

内装が綺麗でも、家具のない空室の状態では生活のイメージが湧かず、印象に残りにくくなります。

とくに殺風景な空間は実寸よりも狭く感じられやすく、特徴がないため内見者の記憶から消えてしまう可能性があります。

そこで有効なのが、家具や小物を置いてモデルルームのように飾り付ける「室内ステージング」です。

家具のレイアウトを見せることで、部屋の広さを正確に把握しやすくなり、入居後の生活をリアルに想像させることができます。

演出の工夫だけで物件の魅力を高め、内見者の“住みたい”という意欲を引き出しましょう。

(5)間口が狭いなら“ターゲット層”を広げて窓口を増やす

特定の入居者像にこだわりすぎた結果、空室を作っているケースがあります。

入居希望者からの問い合わせが少ないなら、募集条件を見直して対象を広げることを検討してみましょう。

もし外国人や高齢者、ペット飼育などを対象外にしていた場合、受け入れが可能か一度見直してみてください。

もちろん、家賃保証会社の利用や契約内容の調整といったリスク対策は欠かせません。

リスクを抑えつつ、需要がある層へ柔軟に対応できれば、入居が決まるチャンスを増やせる可能性があります。

物件に合わせて「どこまでなら許可できるか」を改めて考え、空室が長引く事態を防ぎましょう。

(6)紹介が足りないなら“管理会社”への働きかけで優先度を上げる

物件の条件や設備が整っていても、仲介担当者に存在を忘れられていれば、内見の候補にすら入らなくなります。

とくに繁忙期は、膨大な新着物件の情報が次々と入ってくるため、自物件が他の情報に埋もれてしまう可能性があります。

これを防ぐには、管理会社や仲介会社へ定期的に連絡を入れ、物件の魅力を思い出してもらう地道な働きかけが欠かせません。

また、広告料を見直して、担当者が進んで紹介したくなるような報酬条件を提示するのも有効です。

単に報酬などの条件を整えるだけでなく、現場の担当者とこまめに連絡を取って信頼関係を築いていくのです。

紹介の優先順位を高く保つよう工夫を凝らし、空室に悩まない安定した経営につなげていきましょう。

(7)現地でガッカリされるなら“清掃”を徹底して清潔感を保つ

ネット上の写真で期待を高めたとしても、清掃が行き届いていない様子を見ると内見者は一気に失望してしまいます。

とくに共有部のゴミや室内の臭い、水回りの汚れなどは、入居への意欲を削ぐ大きな原因となります。

物件の信頼を守るためにも、日頃のメンテナンスが欠かせません。

入居希望者は建物の清潔感から、管理の質や入居後の生活環境を判断する傾向があります。

どれだけ集客施策に力を入れても、肝心の室内が汚れていては成約には結びつかないのです。

定期的な巡回と細部までの清掃を徹底し、常に万全の状態で内見者を迎えるよう意識しておきましょう。

低コストで効果が見込める!不動産投資の空室対策5つのアクション

空室対策は、必ずしも多額の費用をかける必要はありません。

少しの工夫や取り組みの見直しだけで、入居希望者の反応が大きく変わることもあります。

こちらでは、オーナー自身が今日から取り組める、空室を埋めるための具体的な方法をご紹介します。

(1)募集サイトの写真を明るいものに撮り直す

空室対策としてまず見直したいのは、掲載している物件写真です。

もし現状の写真が薄暗いなら、晴れた日の午前中に明るく撮影し直すだけで、入居希望者からの第一印象を大きく変えられるはずです。

撮影の際は、室内の照明をすべて点灯させ、広角モードで部屋の四隅が収まるように構えましょう。

そうすることで、部屋の奥行きや広さを正確に伝えられます。

また、カメラを胸の高さで構えると天井と床のバランスが整い、より開放的な空間を演出できます。

多くの入居希望者は、写真の良し悪しで詳細ページを見るかどうかを判断する傾向にあります。

第一印象が暗いと、部屋の魅力を知ってもらう前に検討候補から外される恐れがあるのです。

まずは魅力的な写真でクリック率を高め、内見のきっかけを作っていきましょう。

(2)初期費用を割り引く期間限定のキャンペーンを行う

内見はあるものの成約に至らない場合、あと一歩の決め手が不足している可能性があります。

現状を打破するためにも、期限を区切った初期費用の割引を一度検討してみましょう。

例えば「今月末までの契約で初期費用5万円オフ」や「最初の1ヶ月分の家賃が無料」といったキャンペーンを打ち出します。

これらを不動産会社で配られる物件資料(図面)や、ポータルサイトの備考欄に目立つように記載するのです。

あえて期限を設けることで、「今決めなければ損をする」という心理を刺激し、決断を先延ばしにさせない効果が期待できます。

毎月の家賃を下げるわけではないため、長期的な収入減少を避けられるのも大きなメリットです。

お得感を演出し、入居を悩んでいる希望者の背中を後押ししましょう。

(3)紹介文に近隣の人気施設の名前を具体的に書く

物件の紹介文には、「スーパー至近」や「コンビニあり」といった抽象的な表現ではなく、近隣にあるお店の固有名詞を記載しましょう。

例えば「セブンイレブン〇〇店まで徒歩3分」「イオンモール〇〇まで自転車5分」のように店名と時間を明記することで、物件の位置がいかに便利かを具体的に伝えられます。

また、店名を出すことで、そのエリアに詳しくない方でも地図アプリなどで周辺環境を調べやすくなるメリットがあります。

さらに、ポータルサイト内で「スターバックス 近く」といった特定のキーワードを入れて検索した人に、自分の物件を見つけてもらえる可能性も高まるでしょう。

ネット上の検索結果に表示されやすくなる工夫を凝らし、物件が多くの人の目に触れるチャンスを広げていくことが大切です。

(4)物件のタイトルに目を引くキャッチコピーを付ける

物件のタイトルの冒頭には、入居者が重視する条件をキャッチコピーとして盛り込みましょう。

スマホで物件を探す際、タイトルは写真と並んで真っ先に目に触れる情報です。

単に「〇〇マンション 201号室」とするのではなく、「南向き・角部屋」「ネット無料・宅配BOX完備」といったニーズの高いキーワードを先頭に追加します。

一覧画面をスクロールしながら物件を探すユーザーは、ほんの一瞬で詳細を見るかどうかを判断する傾向にあります。

ターゲット層に響くメリットを短い言葉で並べることで、多くの物件の中でも目立ちやすくなり、詳細ページを見てもらえる確率を高められるのです。

魅力的なキーワードを効果的に組み合わせて、物件の存在をしっかりとアピールしていきましょう。

(5)内見者向けにメジャーやスリッパを設置する

内見時の満足度を高めるために、あらかじめ室内に採寸用のメジャーやスリッパ、靴べらを用意しておきましょう。

100円ショップのもので十分ですので、玄関や下駄箱の上など、目につきやすい場所に置いておきます。

カーテンや冷蔵庫置き場のサイズを測りたくても、内見の際にメジャーを持参し忘れてしまう方は意外と多いものです。

そこに「自由にお使いください」とメモを添えたメジャーがあれば、入居希望者はその場で気になる場所を測れます。

正確なサイズが分かれば「今の冷蔵庫が置けるか」といった具体的な判断ができるため、入居後の生活をより鮮明にイメージしやすくなるのです。 

わざわざ計測のために再訪問する手間も省けるでしょう。

こうした細やかな配慮は、管理の質の良さやオーナーの誠実さを伝えるきっかけになります。

わずかな費用でできる「おもてなし」として、ぜひ取り入れてみてください。

不動産投資の収益を守る:空室対策・効果ある設備の選び方

空室を埋めるための設備投資では、費用対効果(コストパフォーマンス)を優先して考えましょう。

多額の予算を投じて全面リフォームをしなくても、入居者の要望が強い設備を絞り込んで導入すれば、家賃を維持したまま物件の魅力を高められます。

こちらでは、不動産投資の収益を高めるために押さえておくべき、設備選びの基準を解説します。

(1)多くの入居者が求める無料インターネットを優先する

数ある空室対策の中でも、無料インターネットの導入は極めて高い効果が期待できます。

無料インターネットは人気設備ランキングでは常に上位に入っており、今や電気や水道に近い生活インフラとして求められているのです。

導入には、毎月の維持費がかかりますが、その支出は家賃の下落を防ぐための有効な投資といえるでしょう。 

入居者にとっては、自分で契約する場合の通信費が浮くことになるため、家賃の値下げと同等の大きな経済的メリットを感じてもらえるはずです。

また、ポータルサイトで「インターネット無料」を条件に検索する人は多く、未導入のままでは検索結果に表示されないリスクもあります。

家賃を下げるのではなく、ネットを導入して価値を足すことで、収益を守りながら入居者を集めていきましょう。

(2)防犯面で安心なモニター付きインターホンを選ぶ

女性の一人暮らしなど、セキュリティを重視する層において、訪問者の顔が見えない物件は敬遠される傾向にあります。

入居希望者が抱く防犯への不安を解消するには、モニター付きインターホンへの交換が有効です。

画面越しに来訪者を確認できる点は、入居の決め手にもなる大きな安心材料といえるでしょう。

既存のチャイムから数万円程度の費用で設置でき、大規模な工事も必要ありません。

低コストで物件の防犯性能を底上げできるため、費用対効果の高い設備として優先的に導入したいアイテムです。

(3)鍵の持ち歩きが不要なスマートロックを導入する

スマートロックの導入は、入居者の利便性を高めるだけでなく、内見の案内数を増やすうえでも効果的です。

スマートフォンや暗証番号で解錠できるため、仲介会社のスタッフが管理会社まで鍵を借りに行く手間がいりません。

急な内見希望にもすぐ対応できるようになり、成約のチャンスを逃す場面を減らせます。

また、従来の金属製の鍵を持ち歩く必要がなくなるため、紛失のリスクを不安視する入居者にとっても安心材料となるはずです。

さらに、退去時の鍵交換も設定のリセットだけで完了するため、費用や手間を大幅にカットできる点も見逃せません。

設備が新しいという現代的なイメージをアピールしつつ、管理の効率化も図れる、合理的な空室対策といえるでしょう。

(4)清潔感をアピールできる温水洗浄便座を設置する

水回りの清潔感は、入居を決めるうえで重要なポイントです。

中でも温水洗浄便座は、一般家庭での普及率が高く、賃貸物件であっても付いていて当たり前の設備として定着しています。

部屋がどれほど綺麗でも、トイレが旧式のままだと古臭さを感じさせてしまい、内見時の印象を悪くしかねません。

また、ポータルサイトの検索条件にもなっているため、設置されていないというだけで候補から外れてしまうことさえあるのです。

数万円程度で導入でき、大規模な工事も不要なため、費用対効果は非常に優秀といえるでしょう。

もし未設置であれば、選ばれない理由をなくすための最低条件と捉え、早めの導入をおすすめします。

(5)部屋干しニーズに応える室内物干しを取り付ける

雨の日や夜間でも安心して洗濯物を干せるように、室内物干しの設置を検討しましょう。 

共働きで日中留守にするため急な雨が心配、花粉や防犯対策として外干しを避けたいといった声は少なくありません。

浴室乾燥機のような高額な設備がなくても、室内で干せる場所があるだけで、入居者の感じる不便は軽減されるはずです。

さらに、天井や壁面に器具を取り付けるだけで済み、数千円程度の低コストで導入できる手軽さも魅力といえます。

毎日の家事負担を減らす実用的な設備として、室内干しの設置はコスト以上の効果が期待できるでしょう。

不動産投資の空室を解消する:管理会社を動かす3つの交渉術 

空室を早期に解消するには、管理会社に募集を丸投げするのではなく、オーナー側からも担当者と連携を図ることが重要です。

こちらでは、現場の担当者を味方につけ、所有物件を優先的に紹介してもらうための具体的な交渉術を解説します。

(1)広告料(AD)を上乗せして紹介の優先度を上げる

競合物件よりも優先して紹介してもらうために、広告料を交渉材料として活用しましょう。 

成約時に仲介会社へ支払う報酬額を相場より上乗せして提示すれば、営業担当者が積極的に紹介したくなる魅力的な案件へと変わります。

数多くの物件が並ぶ仲介店舗では、担当者の判断で紹介順位が決まるケースも珍しくありません。

そこで報酬条件を厚くすれば、自分の物件を優先的に案内してもらうための明確な動機づけになるはずです。

まずは管理会社に地域の相場を確認し、通常が1ヶ月分であれば、あえて1.5ヶ月分や2ヶ月分を提案して営業担当者のやる気を引き出すのがポイントです。

空室が続いて家賃収入が途絶える損失を考えれば、広告料を投資して早期入居を狙うほうが、最終的な収支を守れる賢明な判断といえるかもしれません。

(2)定期的に連絡を入れて物件の存在を強く印象づける

募集を依頼した後は、ただ報告を待つのではなく、1週間〜2週間に一度を目安に連絡を入れるようにしてみてください。

担当者は、日々膨大な数の物件を扱っています。

そのため、連絡のない物件はどうしても記憶から薄れていき、紹介の優先順位が下がってしまう恐れがあります。

ただし、単に「状況はどうですか」と聞くだけでは、プレッシャーを与えるだけで逆効果になりかねません。

「内見で断られた理由は何か」「家賃を数千円下げれば決まりそうか」など、具体的な改善策を相談する形で連絡を入れるのがコツです。

オーナーの本気度が伝われば、担当者も「なんとか決めたい」と熱意を持って営業してくれるようになるはずです。

(3)改善が見られない場合は管理会社の変更を検討する

広告料の上乗せや条件緩和といった提案をしても状況が変わらないなら、管理会社の切り替えを検討する必要があるかもしれません。

とくに募集情報の更新が遅かったり、具体的な対策が出てこなかったりする状態が続くのであれば、担当の営業力が不足している可能性があります。

管理会社によって、集客力や担当者の熱意には明確な差があるものです。

成果を出せない会社と契約を続ければ、機会損失を広げることになりかねません。

情に流されることなく、実力のある会社へ切り替える選択肢を持つことも、大切な資産を守るための重要な戦略といえるでしょう。

不動産投資の売却価格を下げない:安易な家賃値下げのリスクと対策

空室を埋めたいからといって安易に家賃を下げてしまうと、不動産投資の収支を大きく崩しかねません。

こちらでは、家賃値下げが資産価値に及ぼす影響と、家賃水準を維持して収益を守るための具体的な対策を解説します。

【リスク】将来の売却価格が数百万円単位で下がる可能性

投資用不動産を売却する際、その価格は「年間の家賃収入」と「利回り(期待する利益率)」を使って、以下の計算式で決められるのが一般的です。

【計算式】年間の家賃収入÷利回り=売却価格

例えば、年間で120万円の家賃収入がある物件を、利回り6%(0.06)で売るケースを計算してみましょう。 

「120万円 ÷ 6% = 2,000万円」となり、売却価格は2,000万円になります。

ここで、空室を埋めるために家賃を月5,000円下げたとします。

月5,000円の値下げは、年間で「6万円」の収入ダウンです。

しかし、これを先ほどの計算式に当てはめると、売却価格には大きな差が生まれます。

【値下げによる損失額】6万円(年間の減収)÷ 6%=100万円

つまり、月々の家賃をたった5,000円下げただけで、将来の売却価格は100万円も下がってしまうのです。

目先の空室を解消するためとはいえ、安易に家賃を下げてしまうと、将来手元に残るはずだった大きな資金を失うことにもなりかねません。

【対策】月額家賃を維持して収益性を守るフリーレントを活用

家賃そのものを下げずに、入居者にお得感を感じてもらうにはフリーレントが有効です。

先ほどお伝えした将来の売却価格への影響を踏まえ、家賃を月5,000円下げる場合と、1ヶ月のフリーレントを設ける場合で、手元に残る資金がどう変わるか比較してみましょう(家賃6万円、2年間入居のケース)。

・月5,000円の値下げをした場合
2年間での家賃収入は12万円のマイナスとなり、さらに将来の売却価格も100万円下落してしまいます。

・1ヶ月のフリーレントを設けた場合
2年間での家賃収入は6万円のマイナスで済み、売却価格への影響もありません。

このように、フリーレントであれば一時的な負担はあっても、帳簿上の家賃設定(2,000万円という評価額)をキープできます。

目先の空室の解消だけでなく、将来の売却まで見据えた運用を考えるなら、家賃を維持したまま負担を軽減できるフリーレントは賢明な選択といえるでしょう。

まとめ:収益性を保ちながら空室の早期解消を目指そう

不動産投資における空室対策の真の目的は、単なる入居者の確保ではなく、安定した家賃収入と物件の資産価値を守り抜く点にあります。

本記事の重要ポイントを振り返ってみましょう。

確認すべきポイント

  • 安易な家賃値下げは、将来の売却価格を大きく下落させる要因になるため、避けるのが賢明
  • まずは写真の撮り直しや管理会社への連絡など、コストのかからない改善から始めるのが効果的
  • 家賃水準を維持できるフリーレントを活用すれば、目先の空室解消と資産価値の保全の両立が可能

適切な戦略を持って行動すれば、収益性を損なわずに入居者を獲得できるはずです。

焦って資産を安売りするのではなく、長期的な利益を守るために、まずは今日できる改善から1つずつ始めてみてください。

この記事の監修者

持丸 雅士

ココザス株式会社|コンサルタント|FP

持丸 雅士

Masashi Mochimaru

突如起きた父親の入院・手術をきっかけにお金に対する不安を感じ、ファイナンシャル・プランナーの勉強を始める。
ファイナンシャルプランナー技能士2級及びAFP認定を取得後、お金に対する正しい知識・情報を世の中に伝えていきたいと思い、個人向け資産形成コンサルティング事業を展開しているココザス株式会社へ入社。
資産形成で不安を抱えているお客様の視点に立ち、年間800人以上の資産形成のサポートを行っている。
また現在はセミナー講師として講演会を行うなど、正しいお金の知識を広げる活動にも取り組んでいる。

保有資格

AFP(日本FP協会認定)

2級ファイナンシャル・プランニング技能士

第一種証券外務員

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