30代での不動産投資は、まだ早いのか?
30代で賃貸用の区分マンションを購入(投資)している方が増えてきました。
しかし、30代で不動産投資を始めようとすれば、「やめとけ」、「まだ早いじゃないか」などとの声が聞こえてきそうです。
「まだ早い」という忠告には、物件の頭金、不動産購入の際の諸経費などある程度の自己資金が必要だから、「無理するな」ということなのでしょう。
また、「まだ早い」の忠告には、いまの仕事を続けるとして、給与は増えるのかどうか分からないから、「無理するな」ということも含まれているのでしょう。
つまり、「まだ早い」は、不動産投資には「ある程度の自己資金が必要」で、「ローン支払いをするためのコンスタントな収入が必要」という前提のアドバイスと言えます。
ローン審査は通過するか?
ただ、30代前半の方にとっては「不動産投資ローン」の審査が通過するかは、心配なところです。
大学卒業後に就職した方なら、勤務年数は10年前後、ちょうど結婚をする方が多い頃です。
不動産投資ローンの審査項目には、物件の担保価値、物件の収益性がメインですが、加えて借り入れ本人の信用力も審査の対象です。
ただ、収益物件への不動産投資のためのローンですから、なんといっても物件の収益性と担保価値がどうか、という点が最重要となります。
そのため物件選びを間違えなければ、職務経験10年くらいあって一定の収入があれば、問題と思われます。
だれに相談すればよい?
30代ではよほどの資産家でなければ、不動産投資の対象は、大都市部で2000~3000万程度で購入できる不区分マンションが多いことでしょう。
30代で区分マンション投資を行った方の中には、誰かの紹介がきっかけで購入(投資)に踏み切ったという方が多いようです。
職場の先輩、上司、学生時代の友人などです。
比較的先輩後輩の関係(絆)の深さが強い、大学教員、医師、歯科医などではこうした事例をよく聞きます。
すでに、区分マンション投資を行っている身近な方に相談することは、いいことだと思います。
しかし、いくつか注意が必要です。
一つ目は、「購入した時期」についてです。
例えば、5年前と現在では価格・利回りはだいぶ異なります。
また、融資環境も大きく異なります。
最も大きな違いは、好立地物件がなかなか出回らなくなっていることです。
こうした状況の違いを理解して、相談する必要があります。
二つ目は、「ネガティブな経験をした方の意見をどう参考にするか」です。
不動産投資においては物件選びが大きなカギとなりますので、物件次第では「失敗した」投資になってしまいます。
こうした点に注意しながら、先輩投資家の意見を聞くといいでしょう。
どんな会社から購入すればいい?
最後にどんな会社から購入すればいいかについても悩むところです。
不動産投資セミナーは連日のように行われていますので、どのセミナーを聞けばいいのか、そしてどの会社で不動産投資の相談をすればいいのかは悩ましい問題です。
いろんな会社がありますが、少なくとも以下の条件は満たしている企業を選ぶべきです。
2:物件情報が多くある
3:資産戦略のアドバイス(アセットマネジメント)がしっかりしている
最後に、こうしたことがよく分かることが、「その会社から、何度も購入している顧客がどれくらいいるか」ということです。
複数棟、複数戸購入している顧客が多いということは、物件選びだけではなく、その後の経営についても満足度が高いということの表れ、と言えるでしょう。
営業担当者の方に、「御社では、複数棟、複数戸、購入されている、オーナーさんはどれくらいいますか?」と、まず質問してみるといいでしょう。