ネット保険とは

ネット保険とは、保険商品の比較、資料請求から申し込みまでをインターネットで完結できる保険商品の総称です。
時間や場所に縛られず自分の都合に合わせて手続きができる点、保障内容などシンプルな商品設計である点、保険料が割安である点などがネット保険の特徴です。
一般的な対面販売の場合は、保険会社や保険代理店の窓口に出向くか、担当者が訪問して直接保険の説明を受けた上で、書面で加入手続きを行います。
自分に適した保険商品が分からない場合や、保険に関する不明点がある場合は、対面販売の方が適していると言えます。
しかし、対面販売型の保険は、人件費や店舗運営費などのコストが発生しているため、ネット保険と比べて保険料が高く設定されていることがほとんどです。
ネット保険と対面販売型の保険の両方に対応した商品もあるため、自分のニーズに合わせて保険商品や加入方法を選択することが重要です。
<コラム:生命保険はどのような加入経路が選ばれている?>
生命保険文化センターの調査では、「直近に加入した生命保険の加入経路」において、通信販売と回答した人の割合は7.7%(2022年)と少ない結果となりました。
しかし、前回(2019年)からは、約2ポイント増加しているため、加入経路としては増えていると言えます。

※:調査対象者の年齢は、2022(令和4)年は18〜79歳、2019(令和元)年以前は18〜69歳
引用|生命保険文化センター「生活保障に関する調査」/2022(令和4)年度
ネット保険のデメリット

まずネット保険のデメリット、つまり対面販売より劣るポイントをご紹介します。
ネット保険のデメリットをしっかりと理解した上で、賢く使い分けることが大切です。
<ネット保険のデメリット>
(2)保険商品の種類や特約の選択肢が少ない
(3)サポート体制が充実していない可能性がある
(1)自分で加入する保険の種類や保障内容を決める必要がある
最大のデメリットは、加入する保険の種類や保障内容を全て自分で決める必要がある点です。
対面販売の場合は、専門の担当者がライフスタイルや家族構成、将来設計などの情報をもとに、最適な商品や保障プランを提案してくれます。
しかし、ネット保険の場合は、加入する商品の種類や保障内容を自分で調べた上で、検討する必要があります。
特に、初めて保険に加入する方は、さまざまな保険会社のホームページや比較サイトを通じて情報収集から始める必要があるため、加入までに十分な検討時間が必要であることを理解しておきましょう。
また、よくあるトラブルとして、入院給付金や手術給付金といった給付要件に対する理解度が不十分であったことから「給付金をもらえると思っていたのに、要件の対象外になっていた」など、せっかくの保障が得られないこともあり得ます。
特に、商品によって給付要件が大きく異なる医療保険などに加入する場合は、給付要件をしっかり確認するようにしましょう。
(2)保険商品の種類や特約の選択肢が少ない
ネット保険は、対面販売に比べて保険商品の種類や特約の選択肢が少ない点もデメリットです。
ネット保険は保障内容や商品設計がシンプルな反面、個々のニーズや状況などに対応できる商品バリエーションが少なく、柔軟な保険選びが難しい場合があります。
選択肢が少ないため、商品や特約を選びやすいというメリットがある一方で、自分の希望に合う保障内容が見つからない可能性がある点は理解しておきましょう。
なお、一般的にネット保険で取り扱われている保険の種類は、以下のとおりです。
・生命保険(死亡保険):定期保険、終身保険、収入保障保険
・医療保険:定期型医療保険、終身型医療保険、引受基準緩和型医療保険
・がん保険:定期型がん保険、終身型がん保険
・就業不能保険
(3)サポート体制が充実していない可能性がある
ネット保険では、保険加入申し込み後に対面販売で得られる専属の担当者による手厚いサポートなどは期待することができません。
例えば、対面販売なら、ライフスタイルの変化などに応じて、保険会社や保険代理店の担当者から保険の見直し等の提案を受けたり、必要な保障内容について相談することができます。
しかし、ネット保険の場合は、住所変更などの事務手続きや保険金請求に関する問い合わせを含め、多くの手続きを加入者自身で行う必要があります。
ネット保険のメリット

次にネット保険のメリット、つまり対面販売より優れたポイントをご紹介します。
<ネット保険のメリット>
(2)保険商品がシンプルかつ分かりやすい
(3)申し込みが手軽
(1)保険料が割安
ネット保険の最大のメリットは、保険料が対面販売の保険に比べて割安であることです。
保険は加入後、毎月または毎年発生する固定費であるため、同じ保障内容であれば保険料は安いに越したことはないでしょう。
ネット保険の保険料が割安な理由は、シンプルな保障内容の保険商品が多いことに加えて、運営コスト(店舗の運営費、人件費、事務費用など)が低く抑えられていることが主な理由です。
加入する保険や必要な保障内容が決まっている場合は、割安で加入できるネット保険は非常に魅力的な選択肢と言えるでしょう。
(2)保険商品がシンプルかつ分かりやすい
ネット保険で加入できる保険商品の多くは、保障内容や特約などの選択肢が非常にシンプルです。
そのため、初めて保険に加入する人や保険商品の知識が少ない人でも、保険商品を比較・検討しやすいというメリットがあります。
もし商品や保障内容などに不明点がある場合は、メールやチャット、電話などで相談することも可能です。
ネット保険でも、加入する保険商品について十分に理解した上で、契約手続きを進めることができます。
(3)申し込みが手軽
ネット保険は、インターネットがつながるパソコンやスマートフォン等があれば、24時間365日、いつでも好きなタイミングで加入申し込みができます。
対面販売のように、店舗の営業時間内に足を運ぶ必要があったり、相談者が多く待ち時間が発生する可能性など、ある程度まとまった時間を作る必要があります。
保険加入を検討される多くの方は、仕事、育児、介護や家事などの家庭の事情で日々忙しくしているため、まとまった時間を捻出するのも大変でしょう。
そのような場合でも、自宅など自分のペースで気軽に保険加入の検討や手続きをすることができます。
また、「担当者と話すのが苦手な人」や「担当者から勧誘されたくない人」でも、対面で話す必要がないため安心して加入手続きを進められるでしょう。
ネット保険がおすすめなのはどんな人?

ネット保険のメリット・デメリットを踏まえて、ネット保険がおすすめな人の特徴をご紹介します。
<ネット保険がおすすめな人>
(2)保険に関する知識がある程度ある人
(3)加入したい保険がすでに決まっている人
(4)検討時間を含めて対面での相談時間があまりない人
(1)保険料を安く抑えたい人
ネット保険は、対面販売より保険料が安く設定されているため、毎月の保険料を安く抑えたい人はネット保険を選択することをおすすめします。
ただし、保険料の安さだけで、保障内容を疎かにしてしまっては本末転倒になってしまいます。
ご自身の家庭環境やライフプランなどを踏まえて、適切な保障が得られるネット保険かどうかを確認することが重要です。
(2)保険に関する知識がある程度ある人
ネット保険は、情報収集から保険選び、加入手続きまでを自分で完結させる必要があります。
そのため、保険に関する知識が一定以上備わっている人に向いていると言えます。
また、保険に関する知識がない場合は、一度対面販売などで保険全般の説明を受けたり、基礎知識を身につけたりした上で、ネット保険を選択する方法もあります。
(3)加入したい保険がすでに決まっている人
保険に関する知識がある人と同様に、加入したい保険や保障内容が明確になっている人は、ネット保険がおすすめです。
ネット保険の場合、シンプルな保険商品や保障内容であるため、加入する保険そのものが決まっている方は簡単に手続きをオンライン上で進めることができます。
(4)検討時間を含めて対面での相談時間があまりない人
「仕事や家庭の都合でまとまった時間が取れない」「店舗等で担当者と話しながら契約はしたくない」といった対面での相談を好まない場合は、ネット保険を活用しましょう。
インターネットにつながる環境さえあれば、スマートフォン1つで商品検討から加入手続きまで完結できます。
効率よく保険加入等を進めたい人にとっては、ネット保険は非常に魅力的な選択肢と言えるでしょう。
ネット保険を賢く選ぶポイント

ネット保険での保険加入を進める際、賢く保険商品や保障内容を選ぶためのポイントをまとめました。
ぜひ、ネット保険を検討している方は、必ずチェックするようにしましょう。
・理解できない保険商品や特約には無理に加入しない
・契約条件などをある程度揃えて複数商品を比較する
・一人で決めるのではなく、家族や知人にも相談する
・疑問点や不明点、重要な点などはメモでまとめる
・不明点がある場合は、チャット、メール、電話等で問い合わせをする
保険商品という特性上、保障内容や契約内容などに不明点がある、理解できない内容がある場合は、絶対に加入しないようにしましょう。
もし不明点がある場合は、コールセンターなどを利用して、解消した上で加入することが大切です。
また、1社だけで検討するのではなく、複数社の保険商品や保障内容を比較することで、保障内容や保険料を総合的に比較検討でき、より客観的に評価できます。
さらに、家族や知人にアドバイスをもらうことも客観的に評価することにつながります。
手厚いサポートは対面販売ほど期待できませんが、疑問点の解消はネット保険でも十分可能です。自身が納得できる保険商品や保障内容を選べるよう、紹介したポイントを意識して保険選びを行いましょう。
<コラム:ネット保険に申し込む際の注意点とは?>
ネット保険に実際に申し込む際は、以下のようなポイントに必ず注意するようにしましょう。
- 告知情報の記入ミス
- 必要書類の提出漏れ
- 保障内容や給付要件が自身の認識と合致しているかの確認
上記のミスや漏れがあった場合、保険金や給付金が支払われない可能性があります。
保障内容の認識違いや確認漏れがあったとしても、加入者自身の自己責任となってしまいます。
もしネット保険に加入する場合は、保障内容や給付要件などを含めてしっかり確認しましょう。
ネット保険に関するよくある質問Q&A

最後に、ネット保険に関するよくある質問をQ&A形式でまとめました。
すでにご紹介した内容と重複する部分もありますが、今後のネット保険の検討の際に、参考にしてみてください。
Q1: ネット保険の保険料はなぜ安いですか?
A1:ネット保険は、対面販売に比べて保険料が割安に設定されています。
これは、営業担当の人件費や店舗運営費などのコストを削減できるため、その分が保険料に反映されています。
Q2: ネット保険に加入する際、医師の診察は必要ですか?
A2: 多くのネット保険では、医師の診査は不要で、健康状態に関する質問(告知)に回答することで申し込みが可能です。
なお、告知内容によっては、追加の書類提出や詳細な確認が求められる場合があるため、各保険会社の加入要件等を確認しましょう。
Q3: ネット保険の申し込み手続きはどのようにできますか?
A3:ネット保険の申し込みは、保険会社のウェブサイトから行います。
必要事項の入力や告知情報の回答をオンラインで実施でき、24時間いつでも手続きが可能です。
一部の保険会社では、契約者専用のマイページで手続きを進めることができます。
Q4: ネット保険でも対面での相談はできますか?
A4:基本的にはネット保険はオンラインでの手続きが中心ですが、保険会社によっては電話やチャットでの相談サービスを提供している場合があります。
対面での相談を希望する場合は、事前に各保険会社のサポート体制を確認することが大切です。
Q5: ネット保険の内容は対面販売の保険と比較してどうですか?
A5:ネット保険は、保険商品や保障内容がシンプルで分かりやすい商品が多い傾向にあります。
そのため、特約の種類や組み合わせの柔軟性は対面販売の保険に比べて限定的な場合があります。
まとめ

本記事では、ネット保険のメリット・デメリット、ネット保険で賢く保険を選ぶコツなどについて詳しく解説しました。
ネット保険は、保険料が割安であったり、いつでもどこでも加入できるなどのメリットがある反面、保険知識がある程度必要だったり、加入できる商品や特約が限られているなどのデメリットも存在します。
保険に加入する最大の目的は、「支払える予算内で最も適した保障内容を得ることができるか」であり、自身のライフプランや家庭状況等に適した保険がある場合はネット保険の活用がおすすめです。
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