オルカン投資とは?

はじめにオルカン投資の概要やメリット、向いている人の特徴について紹介します。
(1)eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)のこと
オルカンとは、三菱UFJアセットマネジメント株式会社が運用する「eMAXIS Slim(イーマクシススリム)全世界株式(オール・カントリー)」が正式名称の投資信託のことです。
オルカン1本で先進国・新興国の全世界の株式に分散して投資することができます。
また、「投信ブロガーが選ぶ!FOUND OF THE YEAR」で、投資信託の中から10位以内にeMAXIS Slimシリーズの商品が5本も選ばれているほど、国内投資信託の中でも屈指の人気を誇ります。
(2)オルカン投資のメリット・デメリット
オルカン投資のメリット・デメリットは以下のような点が挙げられます。

それぞれ紹介します。
1.オルカン投資のメリット
・全世界(日本を含む先進国・新興国)の株式を投資対象
・分散投資がしやすい
オルカン投資は運用時に発生するコストが低いという特徴があります。オルカンは購入時にかかる手数料、売却時にかかる信託財産保留額ともに0円です。
信託報酬率(年率、税込)はファンドにより定められた一定率(年率0.05775%(税抜年率0.0525%)以内~年率0.22%(税抜年率0.2%)以内となっています。
またオルカンは全世界(日本を含む先進国・新興国)の株式を投資対象としています。新興国に連動するファンドだけでなく、債券やREITにも投資ができ、新NISAにも対応しています。
多くの銘柄があることから分散投資がしやすいです。過去の暴落相場ですらプラスのリターンを出しているほど信頼感が高いというメリットもあります。
2.オルカン投資のデメリット
・新興国の株式で急激な変動の可能性
オルカン投資は世界中の株式市場に投資しているため為替相場の変動によって、投資元本や利益が増減する可能性があります。
円建てで投資する場合、米ドルやユーロ、新興国通貨の為替変動によって資産価値が変動する可能性があります。
また、ある国で経済的な危機が生じると、その影響は他国にも影響を及ぼし、新興国などの経済にも波及する可能性があるのです。新興国は成長のポテンシャルが高い一方で、先進国と比べて政治的・経済的なリスクが高いです。そのため為替の急激な変動が起こりやすいため、株式市場にも影響を与えやすいというリスクもあります。
(3)オルカン投資に向いている人
オルカン投資は、先進国23カ国、新興国27カ国の合計50カ国が投資対象国になるので、全世界に分散投資を行いたい人におすすめです。
先進国だけでなく、将来的な成長にも期待したいという人は、新興国にも投資できるオルカン投資に向いているでしょう。
オルカン投資は、投資信託やETFを通じて自動的にポートフォリオがリバランスされるため、ポートフォリオの管理が苦手な方にも向いています。
sp500とは?

つぎにsp500の概要やメリット、向いている人の特徴について紹介します。
(1)Standard & Poor’s 500 Stock Index(S&P500種指数)のこと
sp500とは、Standard & Poor’s 500 Stock Index(S&P500種指数)のことを指します。
米国の代表的な株価指数の1つで、約500社の米国企業の時価総額を基に株式市場の指数やレポートを作っている会社であるS&Pダウ・ジョーンズ・インデックスが算出しています。
Microsoftやapple、NVIDAなど大手企業などもsp500に構成銘柄として選べており、sp500は米国株式市場全体に対し約80%の時価総額比率を占めており、米国市場全体の動きを概ね反映していると言える指標でもあるということです。
(2)sp500のメリット・デメリット
sp500のメリット・デメリットは以下のような点が挙げられます。

それぞれ紹介します。
1.sp500のメリット
sp500は米国の主要500社によって構成されているので、分散投資がしやすく、特定の業種や企業のリスクを抑えることができます。
また過去の成績から見ても長期的に成績は右肩上がりです。

トランプ政権になった今、アメリカファースト主義を抱えているため、同国の株価には期待ができ、今後もsp500の成長に期待することができます。
2.sp500のデメリット
一方sp500は米国経済が不調に陥るとパフォーマンスも悪化する可能性が高いでしょう。リーマンショックのように、金融危機などが発生すればsp500も大きく下落するリスクが伴います。
また米国株式は金融政策や要人発言などによって短期的な値動きが大きいです。場合によっては急激な下落が発生する可能性もあるため、多額の資金で運用すると大損失にもつながるリスクが伴うデメリットがあります。
(3)sp500に向いている人
S&P500は米国株式で構成されているため、米国市場が好調なときは高い利回りが期待できるので、利回り重視の人に向いています。
オルカン投資より多少リスクは高いですが、ある程度資金に余裕がある人なら資金管理を徹底していれば大きな損失は生じないことでしょう。
また過去の成績から見ても、今後も米国の成長に期待する人にもおすすめです。

オルカンとsp500の違いは?

オルカンとsp500について紹介しましたが、いまいち違いが分からない方もいらっしゃることでしょう。ここでは双方の違いを4つの点から紹介します。

(1)主要国の違い
sp500は米国株で構成されておりますが、オルカン投資は米国を中心にさまざまな国で構成されています。
フランス・カナダ・スイス
ドイツ・インド・台湾・オーストラリア
オルカン投資は先進国23カ国、新興国27カ国の合計50カ国が投資対象国となります。ただし、オルカン投資でも60%がアメリカ企業であるため、必然的に米国株の影響を受けやすくなる点は注意が必要です。
(2)組入銘柄
オルカンでは「米国約60%、米国以外の先進国約30%、新興国約10%」の割合で銘柄が組み込まれているのに対し、S&P500は米国100%で銘柄が組み込まれています。さらに上位10銘柄のうち9銘柄は重複しているので、実質投資先は同じになりやすいということです。
(3)信託報酬額
信託報酬額はオルカン投資の方が安い傾向になります。オルカン投資の信託報酬額は0.05775%であるのに対し、sp500は0.09372%です。
ただし、sp500の信託報酬は1月9日時点で純資産残高に応じて年0.09240〜0.09372%の間で変動する設定ですが、これを年0.07568%〜0.08140%に変更する予定です。
とはいえどちらも大きな利率ではないので、時に気にする必要もないでしょう。
(4)平均利回り
オルカンとsp500の利回りを比較すると、sp500に軍配が上がります。
過去30年間の平均利回りは、「オルカンが7.55%」に対し、「sp500は8.39%」です。もちろんあくまで平均値なので、投資銘柄によって変動します。
しかし、利回りはsp500の方がどの年数を比較しても高い傾向にあるため、リターンを狙うのであればsp500の方が良いでしょう。
オルカンとsp500はどっちを買うべき?

オルカンとsp500にそれぞれ良い点と悪い点があるので、どっちを買うべきか悩んでいる人もいらっしゃることでしょう。
結論としてはどちらもおすすめなので、両方買う人も多いです。ここではオルカンとS&P500を両方買うメリットとデメリット、向いている人について紹介します。
(1)オルカンとS&P500を両方買うメリット
オルカンとS&P500を両方買えば、米国経済に連動して成長が期待できます。sp500は米国株式100%であり、オルカンも約6割は米国企業で構成されています。
もちろん新興国に投資される方もいらっしゃいますが、基本的にどちらも米国が主軸です。アメリカ経済が成長し続けていけば、オルカンとsp500を大きな資産にすることも可能となるでしょう。
(2)オルカンとS&P500を両方買うデメリット
一方で、オルカンとS&P500を両方買うことで、分散投資の効果が薄れてしまうデメリットがあります。アメリカの経済が破綻すれば、米国株式への相場にも大きな影響がでるためです。
そのため、投資先をオルカンとsp500の2つだけにするのではなく、日本企業や欧州企業など、他国への分散投資が求められます。
(3)オルカンとS&P500を両方買うのに向いている人
オルカンとS&P500を両方買うのに向いている人は「資金力があり、他にも投資や資産運用を行っている人」です。
ポートフォリオが米国だけに依存していると、アメリカ経済の影響を大きく受け、悪化した時は最悪の場合資産が0円になってしまうことにもなりかねません。
そのため、運用資金に余裕があり、あくまで投資だけで生計を立てていきたいという方は他の資産運用と組み合わせてリスクヘッジしておく必要があります。
大きく増やそうとして両方買われる方もいらっしゃいますが、リスク面を考慮して分散投資を行うように心がけましょう。
(4)オルカンとS&P500を両方買うのに向いていない人
分散投資を重視する人は、両方買うのにむいていません。2つの投資先はリターンが大きいですが、アメリカへの依存が高すぎるためです。
分散投資を重視する人には、オルカン一本だけや他の投資先などにも資金配分して買うことをおすすめします。
オルカンとsp500はどっちを買うか悩んだら

オルカンとsp500はどっちを買うか悩んだら以下の3点を意識して選んでみましょう。
(2)リスクを抑えて少額からスタートする
(3)専門家に相談する
1つずつ紹介します。
(1)アメリカ経済の確認をする
どちらか買うか悩んだ場合は、アメリカ経済の確認を行いましょう。経済が右肩上がりであればsp500、右肩下がりであればオルカンで米国以外の国へ投資するのも一つの選択肢です。
SP500だけに投資すると、アメリカ経済が好調な時は大きな利益を得られますが、失速して暴落するようなことがあれば大損失が生じます。
「今後もアメリカ経済は成長する見込みだという方は」sp500「アメリカ経済への依存には不安もある」ならオルカンと分けることをおすすめします。
(2)リスクを抑えて少額からスタートする
投資は損失が付きものなので、少しでもリスクを抑えるためにも少額からスタートしてみましょう。
どちらに投資するにせよ、必ず利益が生まれるという保証はありません。そもそも投資や資産運用のほとんどが、元本保証されていないのです。
しかし、投資を始める人の多くは、「利益を大きくしたい」「お金持ちになりたい」という思惑を持っています。
その結果多額の資金で運用してしまい、損失に耐えられず投資の世界からいなくなる人も多いのです。
投資は運用資金に比例して増減するので、まずは無理のない金額からスタートし、少しずつ増やしていくようにしましょう。
(3)専門家に相談する
どちらか買うか悩んだ場合は、専門家であるファイナンシャルプランナーへ相談しましょう。
ファイナンシャルプランナーはお金に関するスペシャリストです。投資を始め、資産運用や保険、ローンや家計の見直しまで、さまざまなアドバイスを行ってくれる職業の人です。
投資初心者の方には、投資の基礎を教えてくれるので、無理な運用をせずにスタートすることができます。
ココザスはファイナンシャルプランナーとして、オルカンやsp500をはじめとした投資や資産運用のサポートを行っております。
投資の基礎知識から運用方法、リスクなど、初心者でも一からスタートできるように、さまざまな視点からアドバイスを行います。
相談料も無料なため、ぜひ一度ご相談下さいませ。
まとめ

オルカンは米国を中心に世界各国へ投資できるのに対し、sp500は100%米国です。リターンを優先するのであればsp500、分散投資を中心に運用したい人はオルカンがおすすめです。
ただし、オルカンは米国中心となっているので、sp500と一緒に運用する場合はアメリカ経済の動向を常にチェックしておかなければいけません。
また投資初心者の方は、両方購入するのではなく、まずは専門家であるファイナンシャルプランナーに相談し、適切なアドバイスをもらってから始めるようにしましょう。