おすすめの共有口座の銀行
そもそも「共有口座」とは、複数の人が共同で所有し、管理する銀行口座のことを言います。
銀行口座の名義を共同にすることはできませんが、共有口座であれば、家族カードや代理人カードを使って、お金の流れを一元化し、家計管理をしやすくできます。
ですから、共有口座を作る銀行を選ぶ際には、手数料の有無や制限、自動入金・振込サービスの有無などがポイントとなります。
おすすめの共有口座の銀行は以下の5つです。
2:三井住友銀行
3:楽天銀行
4:住信SBI銀行
5:みんなの銀行
それぞれ特徴が異なるため、1つずつ確認して自分に合った銀行を見つけましょう。
1:ゆうちょ銀行
ゆうちょ銀行では共有口座の「家族カード」を無料で作成することができます。ATM設置台数も多いうえ、ほとんどのコンビニATMに対応しているため、入出金しやすいのが特徴です。
また、ゆうちょアプリでも管理ができるうえ、スマホでお金を引き出すこともできるため、使い勝手が良いと言えます。
手数料に関しては、ゆうちょATM内であればいつでも無料となるため、職場や自宅など、ゆうちょATMが最寄りある方におすすめです。
2:三井住友銀行
三井住友銀行では、無料で口座を開設することができます。SMBCダイレクトなら、三井住友銀行の口座同士の振込手数料は何度でも無料です。
さらによく使う振込先を事前に登録しておけるため、振込がラクな特徴があります。共有口座を使って振込をよくされる方などにおすすめです。
3:楽天銀行
楽天銀行では無料で口座を開設することができるうえ、さまざまなプランが設けられています。
共有口座の目的が出産・育児用であれば、口座開設と入金でお祝い金1,000円が受け取れますし、資産形成用で楽天証券口座の開設なども行えば、現金還元など、さまざまなキャンペーンを開催しています。
楽天銀行では、給与の受取・振込・口座振替など、お取り引き毎に楽天ポイントが貯まるシステムです。普段から楽天ポイントを利用されている方におすすめです。
4:住信SBI銀行
住信SBI銀行では、定額自動入金サービス、定額自動振込サービスもあり、同行あての振込手数料も無料です。
目的別に口座の設定が可能なため、「住宅取得用」「子どもの教育用」などと分けることができます。
ライフスタイルに合わせた貯蓄を行いたいという方におすすめの銀行です。
5:みんなの銀行
みんなの銀行は、スマート決済はもちろん、記録も貯蓄もすべてスマホで完結する銀行アプリです。
貯蓄や送金だけでなく、デビットカードとしても利用でき、なおかつ「Record(レコード)」を使えば、ほかの銀行口座や証券口座、クレジットカードなどを連携して、お金の動きをまとめて管理できます。
そのため、夫婦のお金を全て一元管理したいという方におすすめです。
夫婦で共有口座を利用するメリット
夫婦で共有口座を利用するメリットは以下の3点挙げられます。
2:各種料金の支払いが便利
3:家族のお金と自分のお金が分けやすくなる
どのようなメリットがあるのか気になる方は、1つずつ確認してみましょう。
1:支出が一元管理できる
共有口座を開設すれば、支出を一元管理することができます。
住宅ローン返済、保険料引き落としなどの固定費や日々の生活費など、共有口座を使えば、月々いくら使っているのかを把握しやすくなります。
また、キャッシュカードだけでなく、クレジットカードも家族カードを発行して、引き落とし先を共有口座に変更すれば、ポイントも貯めやすくなります。
2:各種料金の支払いが便利
共有口座であれば、各種料金の支払いを1つにまとめられて便利です。
例えば、夫婦が別々の口座を開設し、分担して引き落としするとなると、いくら支払っているのか、毎月、お互いに確認しなければなりません。
また、別々の口座であれば、残高を把握するのは一人だけとなるため、残高不足に気が付かない可能性もあります。
しかし共有口座であれば、二人で管理していますから、各種の支払いの明細や口座残高などをダブルチェックできます。
3:家族のお金と自分のお金が分けやすくなる
夫婦といえども、プライバシーは重要です。また、自分で稼いだお金は自分自身で管理したいという方もたくさんいらっしゃいます。
共有口座があれば、家族で使う分と自分で使う分のお金が分けやすくなります。
例えば、給与振り込み口座は、それぞれの個人用口座のままにして、夫婦それぞれ給与から共有口座に振り込む金額を決めているケースや、夫の給与振り込み口座を共有口座にして、一定額を夫の個人用口座に自動送金するケースなどさまざまです。
いずれにせよ、共有口座があることで、プライバシーを保ちつつ、家族のお金と自分のお金の分別管理がしやすくなります。
夫婦で共有口座を利用するデメリット
一方、共有口座を利用する際はデメリットもあります。
2:お金の使い方や支出に関するプライバシーがなくなる
3:別居・離婚した時に揉める可能性がある
ここでは3点挙げられるため、1つずつ確認しておきましょう。
1:お金の使い方で揉める可能性がある
共有口座は、夫婦のお金の使い方で揉めてしまう可能性もあるでしょう。お互いお金の入出金ができるため、どちらかが自分のために使ってしまうリスクも考えられます。
浪費やお金の使い方などの金銭トラブルは、離婚原因の一つです。
共有口座を作る際に、しっかり目的や用途、ルールを決めておくことが大切です。そして、「このような場合はどうするか?」など、お金について定期的に話し合う場を持てれば、夫婦円満にもつながります。
2:お金の使い方や支出に関するプライバシーがなくなる
個人用の口座を保有せず、共有口座のみの場合、お金の使い方や支出に関するプライバシーが失われるデメリットがあります。
お互いが自由にチェックできる共有口座ですから、「どちらが何にいくら使ったか」「何回、いくら引き出しをしたか」等が見える化されてしまいます。相手には知られたくない支出などを隠すことができないため、個人用の口座はキープしておいた方が無難です。
3:別居・離婚した時に揉める可能性がある
万が一別居・離婚した際、共有口座の預金をどう分けるかで揉める可能性もあります。例えば「自分の方が多く入金しているから自分のものだ」「元々夫婦のお金だから半分にするべき」など、意見の相違が生まれるケースも少なくないでしょう。
共有口座のこれまでの入出金を全て把握して、完全に平等に分けるというのは現実的とは言えません。
また、夫婦間だけでなく、パートナーや同棲カップルも共有口座を作って家計管理をする場合もありますので、共有口座を解約することになったルールも話し合っておくと安心です。
共有口座でお金を管理する際の注意点
共有口座でお金を管理する際は以下の3点に注意しましょう。
2:大きい出費などは事前に共有する
3:プライベートな個人用口座も作る
夫婦になった、同棲を始めたという理由で、すぐに共有口座を作る方もいらっしゃいますが、注意点を理解しないと後悔することにもなりかねません、1つずつ確認しておきましょう。
1:共有口座についてルールを決めておく
はじめに共有口座についてのルールを決めておきましょう。
ルールを決めておくことで、無駄使いやどちらかの勝手な支出を抑えることにつながります。
ルールにはさまざまありますが、主な例を挙げると以下のような項目が挙げられます。
・外食費は月末に余った口座から使う
・毎月5万円ずつ入金する
お金の使い方を誤ると、夫婦間でトラブルになる可能性も高まります。そのため、共有口座を利用する際は、必ずルールを決めておきましょう。
2:大きい出費などは事前に共有する
共有口座から大きな金額の支払いなどを行う際は、事前に共有しておきましょう。後で知られてしまうと、トラブルになる可能性も高まります。
もちろん小さな金額でも伝えておいた方が良いですが、金額が大きくなるほど、相手の不満も高まってしまいます。例え伝えにくい支出であっても、黙って使うより相手に伝えておいた方が良いため、共有するようにしましょう。
3:プライベートな個人用口座も作る
共有口座だけでなく、個人用のプライベート口座と分けて作りましょう。
先程もお伝えしたとおり、家族のために使うお金と個人のためのお金を一緒にすると、お金の管理ができなくなります。
そのため、どの支出にいくら使ったのかわからなくなり、節約できる支出の見極めも困難となります。
また、別居や離婚した際、自分で生活できるお金がない状態にもなりかねないため、プライベートの口座と分けておきましょう。
まとめ
おすすめな共有口座が作れる銀行を5つ紹介しましたが、各行の特徴が異なります。また、ATMの場所なども大切なため、自分達が使いやすい銀行を選ぶようにしましょう。
共有口座があれば、夫婦のお金を一元管理することができ、各種料金の支払いが簡単になるメリットがあります。
一方で、お金の使い方や離婚時などに揉める可能性もあるため、あらかじめ共有口座のルールを作っておきましょう。
共働き世帯に限らず「お金を貯めるにはどのように家計管理をすれば良いですか?」といったご質問はよく受けます。
最もお金が貯まるのは、口座を一元化して管理する方法です。
よくあるパターンは、夫の給与の振込口座をメイン口座にして、妻が管理をし、夫にはお小遣いとして、一定額を渡すタイプです。
逆に、夫がすべてを管理して、妻には一定額の生活費を渡し、それでやりくりするタイプもあります。
しかし、これだと、お金が貯まる可能性は高いかもしれませんが、管理をする側の考え方や価値観が大きく反映され、そうでない側の不平・不満が貯まりやすくなります。
共有口座であれば、双方の意見をすり合わせた話し合いやルールづくりが基本ですので、日頃から、お金に関する意思疎通もはかりやすくなるでしょう。