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為替ヘッジとは
為替ヘッジとは一言でいうと為替変動リスクを回避(ヘッジ)することです。
ヘッジは英語で回避する、避けるという意味をもちます。
分かりやすいように、もう少しかみ砕いて解説していきます。
為替変動リスクとは
まず為替変動リスクとは、米ドルなどの外貨建て資産を日本円に換算するとき、為替の変動によって価格が上がったり下がったりするリスクのことです。
例えば10,000ドルの商品を1ドル=100円のときに買うと、100万円します。
しかし為替が変動し1ドル=110円(円安)になれば、価格は110万円になり利益がでます。
この利益を為替差益と言います。
一方1ドル=90円(円高)になれば、価格は90万円になり損失が発生します。
この損失を為替差損と言います。
為替の変動によって、円換算したときの資産価格は変わっていきます。
次に注意したいのがリスクの意味です。
普段リスクと聞くと「危険」というイメージを持ちませんか?
しかし投資の世界では、上がるか下がるか分からない不確実性をリスクと表します。
つまり為替変動リスクは、円高になって為替差損が生じることだけを言っているのでありません。
為替が円高になるか円安になるか分からない、不確定であることを示していると覚えましょう。
為替ヘッジの仕組み
為替変動リスクが分かったところで、次はへッジ(回避)の仕組みを説明します。
為替ヘッジする方法はファンドによっていろいろありますが、一般的には為替予約取引を行いヘッジします。
為替予約取引とは、文字通り将来の為替レートを予約して取引することです。
外貨建ての資産に投資するときに、将来の受け渡しレートをあらかじめ決めて契約を結びます。
そうすると将来どんな為替レートになっても、契約時に決めたレートで取引することが可能になります。
将来の為替レートが決まっているので、為替変動リスクを回避できるというわけです。
為替ヘッジの目的
為替ヘッジの目的は、為替変動による投資信託の基準価額への影響を防ぐために行います。
外貨建て資産に投資している投資信託では、為替が円高になれば為替差損が生じて基準価額が下がります。
逆に円安になれば為替差益がでて基準価額は上がります。
つまり為替ヘッジをして為替の変動を防げば、基準価額が変動するのを防止します。
一般的には基準価額が下がることを期待して、為替ヘッジをしていると言えます。
ただし基準価額が変動する要因は、為替変動リスクの他にもいろいろあります。
主なその他のリスクを4つ紹介します。
1:価格変動リスク
株式や債券価格が変動するリスク。
一般的に投資先の政治・経済情勢や企業の業績等の影響を受けます。
2:信用リスク
株式や債券を発行する国や企業の信用力によって価格が変動するリスク。
例えば財政難や倒産等により、分配金や償還金が約束通りに支払われないケースがあります。
3:金利変動リスク
債券の金利変動が価格に影響するリスク。
一般的に金利が上がると債券価格は下落し、金利が下がると債券価格は上昇する傾向があります。
また満期までの期間が長いほど、金利変動の影響が大きくなります。
4:カントリーリスク
投資対象国や地域によって政治・経済情勢の変化で市場の混乱を招いたり、取引が制限され運用方針に沿った運用ができなくなるリスク。
特に新興国は市場の規模が小さく制度が未発達な場合もあるため、先進国に比べてリスクが高くなる傾向にあります。
このように様々なリスクがあるため、為替変動リスクひとつを取り除いたからといって基準価額の変動を完全に防ぐことはできません。
あくまで為替変動リスクのみをヘッジしていると、覚えておきましょう。
為替ヘッジのメリット
投資信託における為替ヘッジのメリットは、為替が円高になっても基準価額が下落するのを防ぐことです。
例えば海外の資産価格が上昇しても、為替が円高になると総合的には利益を得られない、もしくはマイナスになる可能性もあります。
為替ヘッジをすると、資産価格の利益をそのまま得られます。
為替ヘッジのデメリット
次に為替ヘッジのデメリットを3つ説明します。
1:完全にリスクを回避できるわけではない
為替ヘッジをしたからと言って、為替変動リスクは完全になくなりません。
為替が大幅に動くと、為替ヘッジの効果が効かない場合もあります。
あくまで「リスクを軽減できる」くらいと考えておきましょう。
2:為替差益の恩恵を受けられない
為替ヘッジをすると、円高による為替差損を防ぐ反面、円安による為替差益の恩恵を受け取れません。
リスクとリターンは比例するので、リスクを抑えるとリターン(為替差益)も抑えられてしまいます。
メリットとデメリットが表裏一体になっていると言えます。
3:コスト(費用)がかかる
為替ヘッジを行うためにはヘッジコストと呼ばれるコスト(費用)がかかります。
ヘッジコストは投資対象国との短期金利の差で計算します。
例えばアメリカの資産に投資する場合は、アメリカドルの短期金利と日本円の短期金利の差になります。
ここで言う短期金利はアメリカは「FFレート」、日本は「無担保コール翌日物」を用いています。
金利差が高い国に投資すると、コストが高くなり運用成果を下げる要因となります。
為替ヘッジをする場合は、投資対象国の短期金利を確認しましょう。
反対に、自国の短期金利よりも低い国に投資する場合はどうなるのでしょうか?
その場合は、為替ヘッジプレミアムといって金利差分を受け取れます。
為替ヘッジプレミアムを受け取ると、基準価額の上昇要因となります。
ただし日本では2016年からマイナス金利が導入され低金利が長く続いています。
他国よりも短期金利が低く、さらにその差が大きくなっている傾向があるため為替ヘッジプレミアムはあまり期待できないでしょう。
為替ヘッジあり・なしの選び方
為替ヘッジあり・なしの違い
前述でお伝えした為替ヘッジのメリット、デメリットをふまえて、違いを比較してみましょう。
為替ヘッジあり | 為替ヘッジなし | |
---|---|---|
メリット | ・円高になったとき基準価額の下落を軽減できる | ・円安になったとき為替差益を享受できる |
デメリット | ・円安になっても為替差益を享受できない ・ヘッジコストがかかる | ・円高になると基準価額が下落する |
為替ヘッジあり・なしそれぞれにメリット・デメリットがあり、一概にどちらがいいとは言えません。
では、どのように為替ヘッジあり・なしを選べばいいのか次で解説します。
為替ヘッジありがおすすめの方
・為替変動のリスクを抑えたい
・低金利な国に投資したい
・短期で運用したい
円安になったときの為替差益を受けれなくても、為替変動リスクを抑えたいという方は為替ヘッジありを選ぶといいでしょう。
また為替が円高になると予想しているのであれば、為替ヘッジありの方がメリットが大きくなります。
低金利の国へ投資したい場合も、為替ヘッジプレミアムを受け取れるので基準価額の上昇に繋がり有利といえます。
為替ヘッジはコストがかかりますが、短期で運用するのであればコスト負担が小さくリスクヘッジできるのでおすすめです。
為替ヘッジなしがおすすめの方
・リスクを取っても為替差益を獲得したい
・投資コストをかけたくない
・長期で運用
これからの為替相場が円安になると予想しているならば、為替ヘッジなしを選びましょう。
為替変動リスクは伴いますが、為替差益の恩恵を受け取れる可能性があります。
投資コストをかけたくない方も為替ヘッジなしが向いています。
他国の短期金利は、日本と比較すると高い国の方が多いです。
仮に金利差があまりなくても、長期運用すると累計のコストは増加していきます。
中長期での運用を考えているなら、為替ヘッジなしをおすすめします。
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まとめ
今回は為替ヘッジについて解説しました。
為替ヘッジあり・なしどちらにもメリット・デメリットがあります。
為替変動のリスクを抑えたい方は為替ヘッジありを、リスクを取っても為替差益を獲得したい・コストをかけたくないという方は為替ヘッジなしを選んではいかがでしょうか。
あなたの為替相場の考えや運用方針で決めることをおすすめします。
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