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投資信託はやめたほうがいい?投資信託のメリット・デメリットを詳しく徹底解説

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投資信託はやめたほうがいい?投資信託のメリット・デメリットを詳しく徹底解説

老後2,000万円問題などに代表される老後資金の不安を解消するため、資産運用にチャレンジする人が増えています。
資産運用の中でも初心者の方にもはじめやすいと言われる「投資信託」ですが、実際にどのように始めればいいのか不安な方もいらっしゃるのではないでしょうか。

本記事では、投資信託の始め方を初心者の方でもわかりやすく解説し、始める際のポイントも後半でご紹介します。
是非、この記事を参考に、資産形成の第一歩を踏み出してください。

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この記事の監修者

中山 悠司

ココザス株式会社|コンサルタント|FP

中山 悠司

Yuji Nakayama

新卒で大手不動産会社へ入社し、投資用マンションの販売からキャリアをスタート。
一つの商品のみ提案するポジショントークに疑問を感じ、幅広い提案が可能なココザス株式会社へ転職。
FP、証券外務員、生命保険・損害保険など様々な資格も取得。
常により良い提案ができるよう、コンサルタントとして日々活動している。

人生は十人十色。
資産形成も十人十色。

数ある選択肢から一緒に考え、お客様にとって最適なプランを提案する。

投資信託とは

投資信託とは

「投資信託」とは、投資家から集めた資金を1つの大きな資金としてまとめ、投資の専門家が株式や債券、不動産などに投資し、運用で生じた成果(損益)を投資額の割合に応じて投資家に還元する金融商品です。

投資信託においては、個別の銘柄を1つずつ選択して、取引を見守る必要がありません。
また、投資の専門家に運用を任せるという観点から、投資の知識がない初心者の方でも投資が始めやすいです。

<参考記事>
株式投資と投資信託の違いとは?初心者が選ぶならどっちがいい?

・よくある疑問
「株式投資」と「投資信託」の違いは?

株式投資投資信託
運用する人自分自身投資の専門家
投資対象数商品を1つずつ選択する複数商品のセット商品を選べる
投資金額通常、数万~数十万円小額(100円)から選択可能

投資信託の仕組み

投資信託の仕組み

「投資信託のしくみ」について、具体例と一緒に確認してみましょう。

例えば、「投資信託A」という商品を3万円分、10万人の投資家が購入したとしましょう。

(1)投資信託Aに30億円(3万円×10万人)の資金が集まる
(2)運用の専門家が計30億円を「株式・社債・国債」へ投資する
(3)運用の専門家が運用する投資先や割合などを環境に合わせて調整する
(4)運用によって得られた利益を投資額に応じて受け取る

投資信託において、投資家(私たち)が実施すべきことは1つだけ。
「投資信託A」を選んで購入するだけです。
それ以外は、運用の専門家(ファンドマネジャー)が収益性とリスクを考慮して、運用してくれます。

また、複数の投資家からお金を集め、大きな資金として運用するため、一人当たりの投資額が少なくても様々な投資対象商品を購入できることも投資信託のメリットと言えるでしょう。

<参考記事>
株式投資と投資信託の違いとは?初心者が選ぶならどっちがいい?

投資信託のメリット

投資信託のメリット

投資信託のメリットは、以下の5つが挙げられます。

(1)少額からの投資が始められる
(2)専門家に運用を任せられる
(3)株式や債券などへの分散投資でリスク軽減ができる
(4)個人では投資しにくい国、地域、資産に投資できる
(5)分配金がもらえる

全てにおいて他の資産運用商品とは異なる、投資信託ならではの魅力があるため、1つずつ確認していきましょう。

(1)少額からの投資が始められる

投資信託は、小額(100円程度)から投資が可能です。
通常、株式や債券投資などは、ある程度まとまったお金を必要とします。

例:X株式会社/1株500円/売買単位1,000株
X社の株を購入するには、最低50万円が必要になります。

代表的な金融商品における、必要最低限な費用目安を確認してみましょう。

金融商品名投資金額
投資信託100円〜
株式投資数万–10万円〜
個人向け国債1万円〜
不動産投資1,000万円〜
(投資用ローン活用の場合、数十万〜)
仮想通貨500円
ソーシャルレンディング1万円〜

各金融商品の最低金額を見てみても、投資信託の金銭的なハードルが低いことは一目瞭然です。
投資を始めたいけど、家計に負担はかけたくないという場合でも、気軽に始めることができます。

また、最近ではポイント投資と呼ばれる、楽天ポイント、dポイント、Tポイントなどを用いて投資信託を購入できるサービスも登場しています。
ポイント投資の場合、金銭的な負担は実質0円であるため、リスクを最小限で始めたい方にとっては嬉しい投資商品です。

(2)専門家に運用を任せられる

株式や債券などの投資に必要な知識や手法を身につけるのは、なかなか難しく時間も必要になります。投資信託は、運用のプロであるファンドマネジャーが投資家に代わって運用します。

具体的に、運用の専門家であるファンドマネジャーが担う役割は、以下の通りです。

・購入する商品(銘柄)を選定する
・運用商品の株価や市場の動向を定期的に確認する
・各種商品の投資価値を調査、判断する

例えば、株式投資などであればファンドマネジャーが担う役割を、投資する自分自身で実施する必要があります。
投資初心者にとって、投資信託は無知でも安心して実施できる資産運用だと言えるでしょう。

(3)株式や債券などへの分散投資でリスク軽減ができる

投資の基本は、資産をいくつかの商品に分けてリスクを分散させる「分散投資」です。
なぜなら、1つの銘柄だけに投資していた場合、企業倒産や国際リスク、株価の値下がりなどの影響をダイレクトに受け、損失を追う可能性があるためです。
投資信託では、複数の銘柄に資金を分けて投資することが可能な金融商品のため、値下がりなどのリスクを分散、軽減することができます。

(4)個人では投資しにくい国、地域、資産に投資できる

投資信託は、国内外の株式、不動産、債券など、多種多様な資産を組み込んだ金融商品です。
個人投資家が投資困難な発展途上国などの商品に対しても投資することができるのが特徴です。

例えば、個人では購入しづらい商品や市場は以下のようなものがあります。

・新興国市場
インドやブラジルなど成長見込みのある国への投資

・コモディティ市場
原油や穀物などインフレに強い商品へ投資

(5)分配金がもらえる

投資信託は、株式投資と同様に分配金を受け取ることができます。
分配金とは、投資信託の運用によって得られた収益を決算ごとに投資家(投資信託の購入者)へ分配するお金のことです。

しかし、注意が必要なのは、一定の利率に基づいて支払われる「預貯金の利息」や企業の収益に応じて支払われる「株式の配当金」とは異なり、投資信託の運用状況によって分配の有無が変わってきます。

また、分配金の活用方法として「(1)受け取る」と「(2)再投資する」の2つの選択肢があります。
分配金を受け取ると、手元のお金は増えますが、支払われた分配金の分だけ運用資産は減少します。
一方で、再投資した場合は、運用資産の規模が大きくなります。

運用資産額を増やせば増やすほど、利益が雪だるま式に増えていく「複利効果」を生み出せるため、分配金の活用方法もしっかりと考えると良いでしょう。

投資信託のデメリット

投資信託のデメリット

(1)コストがかかる

投資信託は、専門家に任せて「投資」を行うため、手数料としての費用を支払う必要があります。

・主な手数料

基本の手数料概要負担するタイミング
購入時手数料
投資信託を購入する際に支払う手数料購入時
信託報酬投資信託の運用や管理に対して支払う手数料保有時
監査報酬監査法人の監査にかかる手数料保有時
売買信託手数料株式の売買などで発生する手数料株式などの売買時
信託財産留保額投資信託の解約にかかる手数料換金時

投資家として負担すべき手数料(コスト)項目が多いように見えますが、概ね購入商品の1%前後程度(年間)であることがほとんです。そのため、投資額が少額のうちはそれほど気にする必要はないと言えるでしょう。

また、最近では販売時や解約時の手数料が「無料」の投資信託も増えてきているため、個別の投資信託の手数料を必ず目論見書(※)で確認するようにしましょう。

(※)目論見書とは
投資信託の募集・販売の際に用いられる投資信託の募集要項や費用、運用の内容などを記載した書面のこと(投資信託説明書とも呼ばれる)

ポイント
手数料の内、「購入時手数料」は購入の際に注意しておく必要があります。
購入時に毎回かかる手数料となるため、運用益をできるだけ大きくするためにも、手数料の低い商品を選択するようにしましょう。

(2)損をする可能性がある

「投資」の多くは、得をすることもあれば損をすることもあります。
投資信託も同様に、銀行預金と比較した場合、投資した金額よりも売却額が下回る(損する)リスクがあることを理解しておくことが必要です。(元本保証がありません)

投資信託の金額が下落するケースとしては、以下のような状況が考えられます。

・投資信託へ組み入れられていた銘柄の株価が下落した
・投資先の地域の経済、社会情勢が悪化した
・投資信託へ組み入れられていた企業が倒産した

投資信託における元本割れ(損をするリスク)を回避する方法としては、毎月積み立てる「時間分散」、複数の銘柄を積み立てる「銘柄分散」によるリスク分散、軽減があります。
このようにリスク軽減策をしっかりととっていれば、中長期的な視点では、資産が増加する確率は高くなるでしょう。

(3)自分自身の投資の勉強になりにくい

投資信託は、これまで解説してきた通り、投資の大半を運用の専門家(ファンドマネジャー)に任せることになります。
一方で、株式投資などでは、投資先や投資先の将来性など、投資判断を行う上での情報収集など全て自分自身で行う必要があります。
今後、投資信託以外の株式や不動産、仮想通貨など様々な資産運用にチャレンジしてみたい場合は、別途各投資案件に対する勉強を個人的に実施していく必要があります。

まとめ

メリットとデメリットの観点から、投資信託についてまとめました。

資産運用において預貯金(銀行預金)以外においては、リターン(利益)を得られる反面リスク(損)する可能性を秘めています。
その中でも、投資信託はリスクを最小化しながらも、リターンを得られやすい投資商品と言えるでしょう。

また、非常に少額(100円)やポイントを用いて投資を始めることができるため、初めて資産運用にチャレンジする人にとってはオススメの投資方法です。
資産運用に絶対はありませんが、投資信託のメリット・デメリットを理解した上で、ぜひ始めてみてはいかがでしょうか。

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この記事の監修者

中山 悠司

ココザス株式会社|コンサルタント|FP

中山 悠司

Yuji Nakayama

新卒で大手不動産会社へ入社し、投資用マンションの販売からキャリアをスタート。
一つの商品のみ提案するポジショントークに疑問を感じ、幅広い提案が可能なココザス株式会社へ転職。
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保有資格

AFP(日本FP協会認定)

2級ファイナンシャル・プランニング技能士

・住宅ローンアドバイザー

第一種証券外務員

・生命保険募集人

・損害保険募集人

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