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急成長するビズリーチの親会社「ビジョナル」の決算書を見てみよう!上場企業のIR情報の見方を解説

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急成長するビズリーチの親会社「ビジョナル」の決算書を見てみよう!上場企業のIR情報の見方を解説

株式投資で銘柄を選定する際に、IR情報をチェックしている方も多いと思います。
みなさんは具体的にどの部分を見て良い会社かを判断していますか?

今回は安藤が気になっている企業「ビジョナル・インキュベーション株式会社」の公開IR情報を見ながら…
この数字が伸びていると良い企業と判断するのか?どんなことが書かれていると安心なのか?など、安藤が見ているポイントを解説していきます。

ぜひ、様々な企業のIR情報をチェックしてみてください…!

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安藤が気になっている企業とは?

細川
細川

株式投資では様々な銘柄がありますが…
社長が今気になっている銘柄はありますか?

安藤
安藤

では、それなりに知名度もあるような会社を軽く紹介しましょう。
「ビジョナル」という会社を知ってますか

細川
細川

会社名だけでは、分からないですね…

安藤
安藤

ビズリーチ」ですよ。

ビジョナルがホールディングスカンパニーのトップです。

ビジョナルが100%持っている会社に「ビズリーチ」があります。

元々始めた仕事がビズリーチなのですが…
上場したのが2011年4月くらいでしょうか?

そこから株価上がって・下がって・上がってという、うねうねしているのですが…
もっと長期の目線で見ていた時に「ここの会社はまだまだ伸びしろはあるな」と思っています。

では、どうやって会社のことを調べるの?という話しなのですが…
HPなどにある「IR」というところを開くと、あらゆる情報がここに全部集まっています

この前にも“銘柄選定”のお話しをしましたが「具体的にどういうところを見ればいいの?」という点を今回は説明させていただきますね。

動画で確認したい方はこちら

いい会社を見極める方法

いい会社を見極める方法
安藤
安藤

どういう部分を見て私が「いい会社かどうか?」を決めてるかと言うと…
いわゆる決算説明資料みたいなものを見るわけです

“こんな業績ですよ”というハイライトがだいたい最初にあって…

YoYが30%、20%、30%伸びていますよいうようなものもあって…

毎期これぐらい伸びているのですよ。
ビズリーチで言ってもQ3までの累計で営業利益率が41.8%ある。
営業利益率48%は凄いことです。
売上の伸び率というような話でいっても、YoY(1年前と比べて)33%伸びています。

他にもハーモスというサービスがありますが、こちらは49%伸びていたり…
それによってガン!ガン!ガン!と伸びています。
売上そして利益は、まだQ3の数字の状態ですからね。

売上そして利益は、まだ3Qの数字の状態ですからね。
細川
細川

まだQ4が残っているのですね…

安藤
安藤

残りがまだある中で、ここまで来ているのです。
これだけ見ても「なかなか伸びているよね」という話です

他にも色々と前期比較で数字を見ていったりするのですが…
「決算説明資料」はフォーマットを指定されてるわけではないので、各社自由に作ることができるのです
「決算短信」というものもありますが、こちらは自由には作ることができない
すでにフォーマットが決められているのです。

よく見たことがある、バランスシート(BS)

非上場企業の場合は、流動比率を見たり色々とやるわけですが…
この辺の数字を前期と比較していくと(だいたい100万円単位なので)525億4,700万円と総資産に対して、361億円の純資産があるみたいです。
なので、自己資本比率が70%を超えています。

細川
細川

もう潤沢という感じですかね?

安藤
安藤

「ものすごく潤沢」という言い方が正しいのではないでしょうか?

これがいわゆる「損益計算書(P/L)」です。

全部が30%ずつくらい伸びてきています。

この辺の情報をさらさらさらっと目通した結果…
ビジョナルグループはいいんじゃないかな?と思っています。

細川
細川

ポイントはどこですか?

安藤
安藤

上場企業の場合で言うと、最初に見せた決算説明の資料がやっぱり非常に分かりやすくて…

「伸び率」だと思うのです。

このように数10%の伸びを継続していること
これが非常に大事だと思っています

それは何故かと言うと、基本的には純利益。
この伸びと株価の伸びというのが、最終的には比例します。

ただ一時的に赤字を掘ってでも後から上げていくということであれば…
赤字の時から株価は上がっていったりもしますが…
長い目で見るとやっぱり純利益のグラフに最終的には比例して株価が上がっていくので「成長性」という部分をしっかり見ていくことが大事でしょう。

細川
細川

ちなみに何社かあって、連結決算というのでしょうか…?
例えば「4社中1社はすごい赤字だったけれど、全体的には右肩上がりだった」場合、こちらも特に問題はないと思いますか?

安藤
安藤

今の例で言うと1番分かりやすいのは「楽天」だと思います。
なんでかと言うと、楽天は「全体で言ったら良かった」という言い方が正しいかな…?
ただ、モバイルを始めてからは良くないのです。

ではそこをどう捉えるか?という話しなのですが…
モバイルをどうにかする方法があったり、切り売りしてスッキリすることができたとしたら、それは本体のコア事業の業績だけが残るわけなのでプラスですよね?

なので、とある単独事業が悪いということになった時、その事業がどれだけ足を引っ張るのか?とか。
あとは、どういう出口を迎えるのか?というところによって考えていく必要があるのでは?と思います。

細川
細川

もうちょっと深く調べていかないといけない部分でしょうかね…/p>

安藤
安藤

そうですね。
時間がある時にでも少し見てもらえたらなと思います。

ビジョナルの話でいくと、そこまで多岐に渡っていないので「事業が全然伸びてないよね」みたいな始めたばっかりの事業ではあるのですが…
例えば、M&Aの仲介も始めているのですが。意外に多分伸びていないのです。
ただ、そもそもが大赤字を掘るようなモデルじゃないのでね。

なので、そういう場合は別に気にしないで、大きく載せてるような重要な事業。
ここを見ていくのが賢いんじゃないかな?と思います。

この辺に全部書いてあるはずなのです。
それぞれの事業ごとのいわゆるKPI(重要にしている指標)
あと労働生産性や日本のマーケットサイズが〜など、そういう話を色々としています。

決算資料を見るときの注意点

決算資料を見るときの注意点
細川
細川

素朴な疑問なのですが…
決算書はフォーマットがなく自由に作れるという話でしたが、嘘も書けるのでしょうか?

安藤
安藤

嘘を書くことは、さすがに無理でしょう。
ただ悪い数字を隠していい数字を資料に載せるこういうことは、結構やっている会社は正直多い

決算短信(フォーマットが決まっている方)は、もちろん無理です。
しかし、そうではない場合はスライドの作り方が全社違うのでね…

いま全く別の会社の資料をお店で来たらと思うのですが…
「クックパッド」という会社があります。

これが決算説明資料です。

さっきのビジョナルグループ資料、覚えていますか?
色々なグラフがありましたよね?
今更、決算説明資料でミッションを出してきています。
次に目次で1ページを使って…

細川
細川

数字が出てきていませんね…?

安藤
安藤

“CO2の出現が〜”とありますが「は、は、はい…」と感じるわけです。

紙芝居が続きます。
“どうすれば人や社会や地球を健康に豊かにできると思いますか?”など、問いかけが始まり、紙芝居はまだまだ続きます。

“食の良し悪しが大事なんです〜”で“料理は素晴らしい〜”というようなことが、ずっと書かれています。
ついにはもう画像1枚で1ページで使いました。

“10年間でこんなことをするんだ”という、未来の話がある。
“10年間の投資フェーズを振り返ってみましょう”
“こんなことやってきましたよ、廃止を決めたんです、実現に向けてこんなことをやっていきます、KPIはこれです”と言って、世界平均の料理の回数業績…
「あ、ようやく来ましたね」みたいな。

でも「販管費の推移?は、はい…」「販管費の割合?は、は、はい…」となるじゃないですか?
そして、なぜか次に売上収益が来るのです。
全然伸びていないのですが…

細川
細川

現状維持というか…

ジリ貧で下がっていますね。
安藤
安藤

収益の状況は全て横ばいで、会員もプレミアムサービスだと思いますが、広告は横ばい?下がってるのね?みたいな。

そして、利益はずっと赤字というような

一応最低限は出してはいます。

「純利益はずっと大赤字です」「現金ずっと下がってます」
「退職金」「リストラに伴うコスト」で「え、終わり!?」みたいな。

細川
細川

なんかシンプルというか…
あまり内容がないですね…

安藤
安藤

これがネット上で「このポエムヤバすぎるだろ…」と書かれていたものです。

今のことから分かるように、伸びる会社はちゃんとその事業上のKPI
つまり「こことここを達成したら業績が達成できるという計算され尽くした数字」をちゃんと追いかけています
そして、それが全て右肩上がりになっている。

よくわからない話を濁すようなポエムだったり、ストーリーなどがたくさん書かれてるスライドは「さすがに会社がやばいんじゃないの?」と思ってしまいます。
先ほどのものはすごく分かりやすい事例ですよね。
「思いの丈をつづられても…」という感じがあります。

この記事を見ていただくだけで会社の選定ができるようになるわけではありませんが…

興味を持ってまずIR資料を見てくださいと言いたいです。

そして、いくつかの会社のIRを見て「この会社良さそうだな」と思ったら株価の推移を見てみてください。

基本、業績が右肩上がりに伸びている会社は株価も伸びてるはずです。
そうなっていないのであれば、何かに要因があります。

例えば、AbemaTVにも投資を続けているサイバーエージェント。
業績こそ伸び基調ですが、株価は今右肩下がりです。

それは「Abemaは赤字を抜けれないんじゃないか?」とか…
あと「数年前の絶好調はウマ娘の影響であって、次の大ヒットゲームを作れないと業績がついに反転していくんじゃないか?」と、下がっていくんじゃないか?という風なね…
株価は結局、未来に対する期待というような部分なので。
少し今は期待されていないのでしょうね。

逆に言うと、本当に経営が分かっていて藤田さんの次なる一手が見えている人にとっては、業績上がってるのに株価が下がっていっている。
「これは最高に割安じゃない?」という判断もできます。
興味を持った人は、サイバーエージェントの株価とIRの資料を1回見てもらうと面白と思います。

こんな風に、知っている会社のIRを見てみてください。
僕は電車移動の時もずっとIRなどを見ています。
ニュースで名前を聞いた会社のIRなどを見て、業績の伸びと株価のバランスを見て…
「あ、この会社はこれからいいかもしれない…」みたいなことして、トレーニングしています。
これをやっていくと勉強になるんじゃないかな?と思います。

今回は「ビジョナル」という会社を取り上げさせていただきました。
気になる・伸びるであろう会社の見つけ方のヒントみたいなところを少しシェアできたかな?と思います。

ありがとうございました。

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