太陽光発電投資のメリット
太陽光発電投資は、発電設備を使用して発電した電力を電力会社に買い取ってもらう仕組みです。
買取価格は20年間にわたり固定されているのが1番の特徴となります。
次のようなメリットがあるので、順に解説していきましょう。
(2)不動産投資に比べてメンテナンスが簡単
(3)消費税還付で節税効果が高い
(1)20年間の買取価格保証で利回りが高い
太陽光発電投資では、設備から発電される電力の買取価格が20年間固定されています。
これを固定価格買取制度(FIT制度)と言います。
この制度により長期にわたり安定した収入が保証されるので、高い利回りを長期間にわたり見込むことが可能です。
(2)不動産投資に比べてメンテナンスが簡単
太陽光発電は設置時こそコストと手間がかかりますが、設置してしまえばその後は大きなメンテナンスは不要です。
設置者は毎月の発電状況をチェックして異常がないか確認するだけとなります。
ケースによっては草刈りや障害発生時の修理が必要ですが、管理会社に委託しておけば計画外に大きな出費となることは少ないので、収支計画を立てやすいです。
(3)消費税還付で節税効果が高い
太陽光発電投資の一番の節税効果は消費税還付です。
消費税は課税売上にかかる消費税から課税仕入れ等にかかる消費税を差し引いて納税します。
このとき課税事業者であれば、毎年の消費税申告時に仕入れ等にかかった消費税の還付を受けることができるのです。
例えば本体価格が2,000万円の発電設備を購入し10%の200万円を仕入れ業者に支払っている場合、支払いの翌年にこの200万円の還付を受けられるお得な制度となります。
ただし、課税事業者を選択すると3年間は消費税を納税する義務も発生するので、各種制約はしっかり確認しましょう。
参考|国税庁「消費税はどんな仕組み?」
太陽光発電投資のデメリット
太陽光発電投資にもデメリットはあります。
2012年に固定価格買取制度(FIT制度)によりブームを起こしてきた太陽光発電投資ですが、制度発足から10年経過して状況が変わってきているのです。
次のようなデメリットがあるので、順番に見ていきましょう。
(2)固定価格買取制度(FIT制度)が終了する
(3)売買価格が低下している
(1)天候や気象条件に左右される
太陽光発電投資は、いかに効率よく電力を発生させ電力会社に売却するかが事業成功の鍵となります。
そのため、日照条件のよい立地条件選定が重要なのはもちろんのこと、立地が好条件でもそのときの天候や気象条件に左右されることになるのがデメリットです。
時期的にも春から夏にかけての発電量が大きい反面、秋から冬は小さくなるなど自然条件に左右されるので、一年トータルで発電量を確保することが重要となります。
自然が相手なので、異常気象の際などは有効な対策が打てない場合もあるでしょう。
(2)固定価格買取制度(FIT制度)が終了する
これまで20年間に渡り固定価格で買い取ってくれていた固定価格買取制度(FIT制度)が、2022年3月から順次終了します。
既にこれまで整備してきた発電システムでは買取条件は同じままなのですが、新規設備では4月以降固定価格では買い取りされません。
このため、これから新規で設備投資する場合は、固定価格ではなく自由な価格で売買が行われることになるので、これまでのような固定価格に基づく収益予想を立てることはできません。
(3)売買価格が低下している
固定価格買取制度(FIT制度)で保証される買取価格は2012年の42円以降毎年下落を続けており、今では4分の1程度です。
設備投資の年によって保証される買取価格は変動している点は留意しておきましょう。
今後は固定価格制度から自由な価格制度へ変更されるので、収益性を気にする投資家も多くなっています。
不動産投資のメリット
次に、太陽光発電投資と比較されることの多い不動産投資について解説します。
不動産投資は以前からある投資で、安定した利回りと節税効果が特徴です。
この項では、不動産投資のメリットについて見ていきます。
(2)安定した収入が得られる
(3)生命保険の代わりになる
(1)節税効果が高い
不動産投資は、不動産事業で赤字が発生した場合に他の所得と損益通算できるうえ、相続税上現金より不動産で保有していた方が資産価値が低く抑えられるので節税効果が高くなります。
(2)安定した収入が得られる
不動産投資は家賃収入として決まった収入を見込めるため、長期間に渡って安定した収入となります。
老後の年金が不安な方にもおすすめの投資と言えるでしょう。
(3)生命保険の代わりになる
不動産投資を始める際には、金融機関から融資を受けることが一般的です。
借入時には団体信用生命保険に加入するので、もしものことがあれば保険から残債の支払いが行われます。
その際、対象の不動産はそのまま遺族の手元に残るのがメリットです。
不動産投資のデメリット
不動産投資のデメリットについても確認しておきましょう。
太陽光発電投資のメリットとの裏表になる事項も多いのでしっかり解説します。
(2)入居者とのトラブルが起こる可能性がある
(3)修繕費用が高い
(1)空室リスクが発生する
不動産投資において、稼働率100%で事業見込みを立てることはまずありません。
入居者が交代する性格上、切れ目なく入居状態が続くことはあり得ませんし、老朽化や周囲の物件との競争により入居率に影響がでる場合もあります。
一旦整備してしまえばフル稼働してくれる太陽光発電とは異なる点です。
(2)入居者とのトラブルが起こる可能性がある
不動産投資は不動産を通して人間を相手にする投資なので、人間関係によるトラブルが発生する可能性があります。
入居者同士のトラブルや家賃の滞納まで、物件のオーナーは心配することが多くなるのが特徴です。
この点、太陽光発電であれば人間が介在しないので気にする必要がありません。
(3)修繕費用が高い
不動産は建築から年数が経過するにつれて劣化するので、都度修繕する必要が発生します。
毎年発生する軽微な修繕はもとより、退室時に発生する原状回復費用、10年程度に一度の大規模修繕に備えて利益のうちから積み立ても行わなければなりません。
一度設置してしまえば、大規模な修繕が不要な太陽光発電とは大きく異なります。
太陽光発電投資と不動産投資のリスク比較
太陽光発電投資と不動産投資のメリット・デメリットを確認したところで、次にそれぞれのリスクをおさらいしておきましょう。
まとめると次のようになります。
太陽光発電投資と不動産投資の両方に、自然災害によるリスクが存在します。
豪雨災害や地震災害など保険で備えるには、保険料が高額となるのが大きなリスクです。
また、太陽光発電投資には固定価格買取制度が終了するのが大きなリスクです。
国によりカーボンニュートラルの動きはありますが、新しい買取制度に移行しても安定した高い利回りを実現できるかどうかは不透明な状況です。
一方、不動産投資には人間に係るリスクが常にあります。
空室が生じないか、入居トラブルや家賃滞納が発生しないかは、常に気を配っておかねばなりません。
太陽光発電投資と不動産投資のどちらが収益性が高いか
最後に、太陽光発電投資と不動産投資のどちらが収益性が高いかを解説します。
主に次の点に留意が必要です。
・利回り
・メンテナンス
・将来性
太陽光発電投資は、不動産投資ほどの初期投資額を必要とせず、金融機関からの融資も容易となります。
これは、既存の中古物件については今後も固定価格買取制度の恩恵が存続するためです。
同様の理由で利回りが高く安定しているのは太陽光発電投資です。
空室率を心配することなく、安定した収入を確実に計算できるメリットは大きいものがあります。
不動産投資で太陽光発電投資と同様の10%以上の利回りを実現するのはなかなか難しいと言わざるを得ません。
また、太陽光発電投資は不動産投資と比べて、大規模なメンテナンスが不要なのも大きなメリットです。
これらのことから、現在のように中古市場が盛況な時期には、太陽光発電投資の方が収益性が高いと言えます。
まとめ
今回は、太陽光発電投資と不動産投資のメリット・デメリットやリスクを比較しました。
どちらも安定した収入が得られることから人気の投資ですが、太陽光発電投資は一定期間確実で安定した収入が見込めるのが大きな特徴です。
固定価格買取制度(FIT制度)は終了しますが、今後再生可能エネルギーの需要は伸びるので今後の展開次第では成長分野となるかもしれません。
一方、不動産投資は空室リスクや入居者リスクがある点が懸念材料です。
改修費用がかさむ点もデメリットとして挙げられます。
どちらか悩む場合は一度、FP(ファイナンシャルプランナー)など知識を持っている第三者に相談してみるのも良いでしょう。
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太陽光発電投資のメリット・デメリットを分かりやすく解説していくため、これから太陽光発電投資を始めたいと検討している人におすすめです。
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