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現金一括で住宅購入!住宅ローンを使わないデメリットは?

  • #住宅ローン
現金一括で住宅購入!住宅ローンを使わないデメリットは?

マイホームを購入するとき、多くの方が住宅ローンを組んで購入されます。
しかし「現金があるのであれば現金一括で購入した方がいいのでは?」といった疑問をお持ちの方もいることでしょう。
住宅ローンは必ずしも利用しなければならないというわけではなく、住宅を現金一括で購入する利点もいくつか存在します。
本記事では、現金一括で住宅購入をするメリット・デメリットについてわかりやすく解説します。
また現金一括と住宅ローン利用時のシミュレーション比較も行いますので、住宅購入を検討されている方はぜひ参考にしてください。

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この記事の監修者

持丸 雅士

ココザス株式会社|コンサルタント|FP

持丸 雅士

Masashi Mochimaru

突如起きた父親の入院・手術をきっかけにお金に対する不安を感じ、ファイナンシャル・プランナーの勉強を始める。
ファイナンシャルプランナー技能士2級及びAFP認定を取得後、お金に対する正しい知識・情報を世の中に伝えていきたいと思い、個人向け資産形成コンサルティング事業を展開しているココザス株式会社へ入社。
資産形成で不安を抱えているお客様の視点に立ち、年間800人以上の資産形成のサポートを行っている。
また現在はセミナー講師として講演会を行うなど、正しいお金の知識を広げる活動にも取り組んでいる。

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住宅ローンにかかる諸費用

住宅ローンにかかる諸費用

まずは住宅ローンにかかる諸費用についてみていきましょう。
現金一括購入とは違い、住宅ローンの場合は金利だけでなく諸費用もかかります
一例として、3,000万円の住宅ローンを利用する際にかかる費用は以下の通りです。

・ローン保証料 約60万円
・融資手数料 約5万円
・契約書に貼る印紙代 約2万円
・火災保険 約30万円
・団体信用生命保険料 約10万円

住宅ローンの諸費用は、中古物件であれば物件購入金額の6〜10%、新築物件であれば物件購入金額の3〜7%が相場といわれています 。
金融機関や住宅ローンの種類によって諸費用の金額は異なりますので、上記で挙げた住宅ローン利用時のお金はあくまで一例として捉えておくとよいでしょう。

住宅ローンなしで家を買うメリット

住宅ローンなしで家を買うメリット


住宅ローンを使わずに、現金一括で家を購入するメリットは以下の2点です。

(1)金利や手数料がかからない
(2)購入手続きの手間を省ける

それぞれのメリットについて見ていきましょう。

(1)金利や手数料がかからない

住宅ローンなしで家を買う最大のメリットは、金利を支払う必要がないことに尽きるでしょう。
住宅ローンを借り入れた場合は、借りた元金と合わせて利息を支払っていく必要がありますが、ローンの返済期間は一般的に35年と長期にわたるため、利息も多額になりがちです。
また金融機関に対して事務手数料や融資手数料などの諸費用が数十万円単位で発生します。
しかし住宅ローンを利用せずに現金一括で家を購入する場合には、金利負担や諸費用が不要となりますので、金銭的な負担が抑えられます。

(2)購入手続きの手間を省ける

現金一括で住宅を購入する場合、手続きが簡易化され、引き渡しまでの期間を短縮することができます。
住宅ローンを利用して家を購入する基本的な流れは、以下の8ステップです。

1:購入申し込み
2:住宅ローン事前審査
3:売買契約
4:住宅ローン本審査
5:住宅ローン承認
6:ローンの借り入れ契約
7:融資実行
8:引き渡し

一方で住宅購入を現金一括で行う場合は、1、3、8の3ステップのみで手続きが完了します。
このように住宅ローンの手続きと比べて、現金一括であれば手続きに費やす時間や労力を大きく省くことができます

住宅ローンなしで家を買うデメリット

住宅ローンなしで家を買うデメリット


住宅ローンを利用せずに、現金一括で家を購入するデメリットは主に以下の3つです。

(1)住宅ローン控除の適用外となる
(2)手持ちの現金が減ってしまう
(3)税務調査が入る可能性がある

それぞれのデメリットについて解説します。

(1)住宅ローン控除の適用外となる

現金一括でマイホームを購入した場合は、住宅ローン控除を受けることができないというデメリットがあります

住宅ローン控除は、毎年末の借入残高の最大0.7%に相当する金額を所得税と住民税から控除できる税の優遇制度です。
最大で年間35万円を最長13年間にわたって控除適用されますので、満額まで控除できれば住宅ローンの金利分が全額戻ってくる可能性もあるでしょう(※)
しかし現金一括で購入した場合、住宅ローン控除の適用外となるため、減税の恩恵を受けることができません。
(※)令和5年までに入居、長期優良住宅・低炭素住宅の場合

(2)手持ちの現金が減ってしまう

住宅を現金一括で購入すると、当然手持ち資金を大きく減らすことになります。
家は購入すればそれで終わりではなく、固定資産税や修繕のための維持費用がかかるものです。
また一括購入後に、転職や怪我などによって収入の変化が生じ、貯蓄を大きく切り崩さねばならない場合もあるでしょう。
一括購入しても手元資金に余裕がある方は問題ありませんが、キャッシュに余裕がない方が行うと当面の生活で苦労することも増えます

(3)税務調査が入る可能性がある

家を現金一括で購入した場合、購入日の半年から1年後に「お買いになった資産の買入価格などについてのお尋ね」という書類が税務署から送られてくることがあります
税務署がそのような書類を送ってくる理由は、住宅の購入資金に不正なお金が使用されていないかどうかを確認するためです。
自身で購入資金を準備していた場合や贈与などを受けていない場合には、正しく記入して返送すればそれで終わります。
もし問い合わせに曖昧な回答をしたり書面を無視すると、税務署に呼び出されることもあり、税務調査が入ってしまう可能性があるでしょう。

現金一括と住宅ローン利用時のシミュレーション

現金一括と住宅ローン利用時のシミュレーション


現金一括と住宅ローンではどのくらい支払い金額が変わるのでしょうか?
たとえば、以下の条件で現金一括とローンを組んだ場合のシミュレーションをしてみましょう。
また住宅ローンの諸費用として100万円かかることを前提とします。

住宅購入金額:3,000万円
頭金:500万円
返済期間:35年(金利1%)
元利均等返済

今回の一例で試算すると、住宅ローンを組んだ場合、完済までの返済総額は約3,460万円です。
さらに諸経費の100万円が追加されるため、合計で約3,560万円がかかります。
もし現金一括で購入していた場合は3,000万円で済んでいたため、差額の560万円を多く支払うことになります。

しかし住宅ローン控除を10年間適用すれば、差額560万円のところを200〜300万円まで縮めることも可能です。
さらにより多くの頭金を用意すれば、借入額が減る分だけ金利を抑えることができますので、条件によっては現金一括購入とさほど変わらない差額となる場合もあります

住宅の現金一括購入が向いている人

住宅の現金一括購入が向いている人


現金一括での住宅購入が向いている人の例をみていきましょう。

(1)余剰資金で住宅購入をする場合

前述のとおり、住宅を現金一括で購入する場合のデメリットとして、手持ちの現金が大きく減ってしまうことによる欠点について挙げました。
しかし住宅を購入したあとに十分な手持ち資金が残る状態であれば、一括購入によるデメリットを抑えながら「住宅ローン金利や手数料の負担がなくなる」「購入手続きが簡素化する」といったメリットをしっかりと受け取ることができます

(2)住宅ローン控除の対象外となる物件を購入する場合

住宅ローン控除は、一定の条件を満たさなければ適用となりません
たとえば床面積が40㎡未満の物件を購入する場合、住宅ローンを組みたくても住宅ローン控除の対象外となります。
床面積が30㎡ほどの物件であれば、現金一括で購入するのも選択肢の1つでしょう。

まとめ

まとめ

本記事では、現金一括で住宅購入をするメリット・デメリットなどを解説しました。
現金一括での住宅購入は住宅ローンを借りずに済むため、金利負担がなく購入手続きが簡素化されるのが強みです。
しかしながら住宅ローン控除の恩恵を受けられず、手持ちの現金が大きく減ってしまったり、税務調査の対象となる可能性があるといったデメリットも存在します。
現金一括か住宅ローンを組むのか、またはどのように住宅購入をすればいいかわからないなど、住宅についてお悩みのある方はぜひココザスにご相談ください。

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この記事の監修者

持丸 雅士

ココザス株式会社|コンサルタント|FP

持丸 雅士

Masashi Mochimaru

突如起きた父親の入院・手術をきっかけにお金に対する不安を感じ、ファイナンシャル・プランナーの勉強を始める。
ファイナンシャルプランナー技能士2級及びAFP認定を取得後、お金に対する正しい知識・情報を世の中に伝えていきたいと思い、個人向け資産形成コンサルティング事業を展開しているココザス株式会社へ入社。
資産形成で不安を抱えているお客様の視点に立ち、年間800人以上の資産形成のサポートを行っている。
また現在はセミナー講師として講演会を行うなど、正しいお金の知識を広げる活動にも取り組んでいる。

保有資格

AFP(日本FP協会認定)

2級ファイナンシャル・プランニング技能士

第一種証券外務員

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