投資

ミニ株をおすすめしない理由6選!向いていない人の特徴や初心者向け投資法も紹介

  • #ミニ株

「ミニ株はおすすめしないって本当?」
「実際にどんなデメリットがあるのか知りたい」

ミニ株は、少ない資金でも始められる投資方法です。
ですが、手軽さの裏には、見落としやすい落とし穴もいくつかあるため注意が必要です。

この記事では、ミニ株をおすすめしない理由や注意点を整理しつつ、どうしても始めたい人に向けた対策や、ほかの少額投資との比較も紹介します。
始めてから「こんなはずじゃなかった」とならないために、ぜひ最後までご覧ください。

中立的な立場で最適な人生設計をサポートします

中立的な立場で最適な人生設計をサポートします

ココザスではお金に関する悩みや疑問をしっかりとお聞きし、理想のライフプラン実現をサポートします。

<ココザスの強み>
・営業は一切なし、第三者の中立的で公平な立場でご相談に乗ります
・グループ会社に金融/不動産会社があるからこそ、机上の空論ではない解決策をご提案できる
・24の資格を持つ専門知識の高いコンサルタントが対応

<こんな方はご相談ください>
・貯蓄がなくて、将来が不安だ
・資産形成/運用したいけど何から始めていいのかわからない
・老後資金、教育資金、住宅ローン、保険のお金に悩みがある

プロのFPへ無料で相談する

この記事の監修者

持丸 雅士

ココザス株式会社|コンサルタント|FP

持丸 雅士

Masashi Mochimaru

突如起きた父親の入院・手術をきっかけにお金に対する不安を感じ、ファイナンシャル・プランナーの勉強を始める。
ファイナンシャルプランナー技能士2級及びAFP認定を取得後、お金に対する正しい知識・情報を世の中に伝えていきたいと思い、個人向け資産形成コンサルティング事業を展開しているココザス株式会社へ入社。
資産形成で不安を抱えているお客様の視点に立ち、年間800人以上の資産形成のサポートを行っている。
また現在はセミナー講師として講演会を行うなど、正しいお金の知識を広げる活動にも取り組んでいる。

ミニ株をおすすめしない6つの理由

なぜミニ株はおすすめしないと言われることがあるのでしょうか?
理由は以下の6つが挙げられます。

(1)売買手数料が割高
(2)約程タイミングが遅く、価格が読みにくい
(3)注文時に価格指定できない
(4)株主優待がもらえない
(5)売買のたびに手間がかかる
(6)取引できる銘柄や証券会社が限られる

それでは詳細を見ていきましょう。

(1)売買手数料が割高

ミニ株では取引ごとに手数料が発生し、少額投資では手数料率が相対的に高くなります。

例えば、5,000円の取引で55円の手数料がかかると、手数料率は約1.1%。

これが1,000円程度の取引になると、最低手数料の影響で5%を超えるケースもあります。

このように、金額が小さいほど手数料の“割合”が重くなってしまうのです。

通常の株式取引では、定額制や無料枠、ポイント還元が用意されている証券会社も多く、比較するとミニ株のほうがコストが重くなりやすい傾向があります。

とくに少額で取引を繰り返すほど、その分コスト負担が大きくなりがちです。

(2)約定タイミングが遅く、価格が読みにくい

ミニ株はリアルタイムで注文が通らず、1日1回の決まった時間にまとめて約定されることが一般的です。

このため、注文時の価格と実際の約定価格にズレが生じるリスクがあります。

とくに株価が大きく変動する場面では、思ったような価格で購入や売却ができない可能性を考えなければなりません。

価格の予測がつきにくく、売買のタイミングをコントロールしづらい点には注意が必要です。

(3)注文時に価格指定できない

ミニ株では多くの証券会社で指値注文が使えず、成行注文のみ対応となっています。

あらかじめ「この価格で買いたい」「この価格になったら売りたい」といった注文ができないため、価格を自分でコントロールしづらくなります。

希望価格での売買を重視する人にとっては、自由度の低さを感じる場面もあるでしょう。

(4)株主優待がもらえない

ミニ株は「単元未満株」の扱いとなるため、多くの企業で株主優待の対象外です。  

たとえ100株を保有していても、単元株とはみなされず、優待が受けられないケースがほとんどとなっています。  

株主優待を期待してミニ株を購入しても、特典が受けられない可能性がある点はあらかじめ把握しておきましょう。

(5)売買のたびに手間がかかる

ミニ株は銘柄選びから購入のタイミングまで、自分で判断してその都度取引を行う必要があります。

積み立てや分散を自動で進められる投資信託と違い、手間や時間がかかりやすい点はデメリットの一つです。

忙しい人や、投資の管理にあまり時間をかけたくない人にとっては、継続が負担に感じられることもあるでしょう。

(6)取引できる銘柄や証券会社が限られる

ミニ株では、購入できる銘柄の種類が証券会社ごとに制限されています。

例えば、新興企業やETFなどは対象外となっているケースも多く、全銘柄から自由に選べるわけではありません。

また、証券会社によってはミニ株サービス自体を提供していない場合があるため、「買いたい株が対象外」「普段使っている証券口座でミニ株が使えない」といったケースも考えられます。

希望どおりの取引ができない場面がある点は、ミニ株のデメリットといえるでしょう。

ミニ株をおすすめしない人の特徴チェックリスト

「おすすめしない理由」をふまえて、とくにミニ株が向いていない人の特徴を挙げていきます。 

ご自身の投資スタイルと照らし合わせながら、当てはまる項目がないか確認してみてください。

(1)相場の動きを常にチェックしていたい人

細かなタイミングで売買を繰り返したい人には、ミニ株は不向きです。

ミニ株ではリアルタイム取引や指値注文ができず、自分のペースで売買しづらくなっています。

「今買いたい」「この価格で売りたい」をその場で実行できない状況がストレスになる可能性があります。

相場の動きにあわせて即座に反応したいタイプの人は、思いどおりに操作できる通常取引のほうが向いているでしょう。

(2)企業との“つながり”を重視したい人

ミニ株では、議決権や株主優待といった権利が得られません。

単なる値上がり益だけでなく、「株主としての実感」や「企業とのつながり」を求める人には物足りなく感じる可能性があります。

応援する企業の総会に参加したり、優待を楽しみにしていたりする人にとっては、単元株のほうが満足度は高くなりやすいでしょう。

(3)「簡単に儲かる」と思って始める人

「少額だから損しても平気」「安全に始められそう」といった安易なイメージで始める人には、ミニ株が合わない場合があります。

たとえ金額が小さくても、値動きに慣れていなければ、わずかな損失で「怖い」「向いていない」と感じてしまうこともあるためです。

思考停止のまま始めると、仕組みやリスクを理解しないまま不安だけが先行し、投資自体に苦手意識を持ってしまうリスクがあります。

例えば、数百円の値下がりでも「損した」と焦ってしまうような性格であれば、まずはミニ株の特徴や注意点を把握してから始めるのが無難です。

ミニ株ってどんなもの?特徴とメリットを確認

そもそも、ミニ株とはどのような投資方法なのでしょうか?

仕組みや特徴、初心者に選ばれやすい理由をご紹介します。

ミニ株の基本|1株から投資できる仕組み

ミニ株とは、通常100株単位で売買する株式を、1株から購入できる取引方法です。

「単元未満株」と呼ばれ、証券会社によっては「S株(SBI証券)」「まめ株(マネックス証券)」などの名称で提供されています。

必要な資金が数百円から数千円程度と少なく、まとまったお金がなくても株式投資に参加できます。

また、少額から始められるため、1つの銘柄に偏らず複数の企業に投資しやすい点も魅力です。

ミニ株のメリット|少額で分散投資しやすい

ミニ株は、投資初心者に選ばれやすい投資手段です。

 1株から気になる銘柄を選べるため、有名企業や成長企業にも少額で投資できます。  

例えばソニーや任天堂といった高額銘柄でも、1株単位なら数千円〜1万円程度で購入可能です。  

また、複数の銘柄に分散しやすく、リスクを抑えながら投資の経験を積みたい人にもミニ株は適しています。

ミニ株をどうしても始めたい人へのアドバイス

デメリットを理解したうえで、それでもミニ株を始めたいと考える人もいるでしょう。

そんな方のために、ミニ株の賢い活用方法と失敗しないためのポイントをご紹介します。

長期・分散・積み立てを前提に、リスクを抑えて運用する

ミニ株で損失を避けるためには、長期分散積み立ての基本を押さえておくことが大事です。

長期保有
頻繁に売買せず、数年単位で持ち続けることで価格変動の影響を受けにくくなる。
分散投資
少額ずつ複数の銘柄に分けて購入すれば、1つの銘柄の値下がりリスクを補える。
積み立て投資
毎月決まった金額でコツコツ買い続けることで、買うタイミングに悩まず投資習慣も定着しやすい。

値動きに一喜一憂せずに続ける運用法をとることで、リスクを抑えつつ精神的な負担も減らしていけます。

手数料が安い証券会社を選ぶ

ミニ株は少額で取引できる反面、手数料の割合が大きくなりやすいため、コストの軽い証券会社を選ぶことが重要です。

例えば、SBI証券の「S株」は買付も売却も手数料が無料で、少額投資でもコストを気にせず続けられます。

一方で、マネックス証券の「ワン株」は買付無料・売却時は0.55%(最低52円)。

三菱UFJ eスマート証券の「プチ株®」は買付・売却ともに0.55%(最低52円)といったように、会社によって差があります。

少額投資では、たった数十円の手数料でも利回りに与える影響が大きくなります。

継続していく前提であれば、あらかじめ各社の条件を確認しなるべくコストのかからない証券会社を選んでおくことがおすすめです。

代替案:ミニ株以外の少額投資

実はミニ株以外にも、少額で始められる投資手段はあります。

それぞれの特徴や仕組みを比較することで、自分にとって最適な投資法が見つかるかもしれません。

ここでは、代表的な3つの代替案を紹介します。

投資信託

投資信託は、複数の株式や債券などをまとめて運用する金融商品です。

投資信託とは

100円から購入でき、プロが運用を担当するため初心者でも取り組みやすいのが特長です。

分散投資も自動で行われるため、ミニ株よりもリスクを抑えやすい選択肢と言えるでしょう。

ロボアドバイザー

ロボアドバイザーは、AIが自動で資産配分や運用を行ってくれるサービスです。

ロボアドバイザー

質問に答えるだけで自分に合ったポートフォリオが提案され、運用の判断や手間はほとんどかかりません。

投資の知識に自信がない人や、時間をかけずに資産形成を始めたい人に向いています。

NISA

NISAは、一定額までの投資に対して利益が非課税になる制度です。

NISA

同じ少額投資でも、NISAを活用するかどうかで将来的に収益の差が大きくなることがあります。

ミニ株と比べる際は、非課税メリットがどのくらい活かせるかや、長期投資として続けやすいかどうかといった視点もあわせて検討してみてください。

まとめ|ミニ株は「万能」ではない。目的に合った投資選択を

ミニ株は、投資に慣れていない人でも始めやすい取引方法です。

ですが、すべての人に向いているとは限りません。

リアルタイムで売買できなかったり、価格を指定できなかったりといった不便さがあります。

そのため、「とりあえずやってみよう」で始めた結果、思ったように売買できず、不便さを感じるケースもあるでしょう。

手軽さだけで決めず、自分の投資目的や管理のしやすさに合っているかを一度立ち止まって考えてみてください。

そのうえで、ほかの少額投資とも比べながら、自分に合った方法を選んでいきましょう。

この記事の監修者

持丸 雅士

ココザス株式会社|コンサルタント|FP

持丸 雅士

Masashi Mochimaru

突如起きた父親の入院・手術をきっかけにお金に対する不安を感じ、ファイナンシャル・プランナーの勉強を始める。
ファイナンシャルプランナー技能士2級及びAFP認定を取得後、お金に対する正しい知識・情報を世の中に伝えていきたいと思い、個人向け資産形成コンサルティング事業を展開しているココザス株式会社へ入社。
資産形成で不安を抱えているお客様の視点に立ち、年間800人以上の資産形成のサポートを行っている。
また現在はセミナー講師として講演会を行うなど、正しいお金の知識を広げる活動にも取り組んでいる。

保有資格

AFP(日本FP協会認定)

2級ファイナンシャル・プランニング技能士

第一種証券外務員

この監修者の記事を見る

SAME CATEGORY

同じカテゴリの記事

RECOMMEND

この記事を読んだ人に
おすすめの記事

OTHER SEMINARS

この記事に
関連するセミナー

Page Top

オンライン相談可!
お金のプロが中立的にアドバイスいたします。

無料で相談する