30万円で投資はできる?
結論から申し上げますと30万円で投資することが可能です。ただし、利益が少ないうえに、より資金管理が重要となります。
一般的な投資の利回りは3%〜5%前後となっており、30万円の場合ですと年間の利益は1,000円前後と計算することができ、大きな利益とは言えません。
また投資額を多くすると、損失額も大きくなる可能性があるため、30万円を複数の投資に分散してリスクを抑える必要があります。その結果、利益が安定し次の投資資金にすることもできるでしょう。
ではどのような投資に分散すべきなのでしょうか。次の項では30万円で投資する際におすすめな方法を紹介します。
30万円から始められるおすすめ投資3選
ここでは30万円で投資する場合におすすめな投資先を3つ紹介します。
(1)株式投資
株式投資は企業が発行する株式を安い時に購入し、高くなったタイミングで売却して差額の利益を受け取る方法です。
例えば一株1,000円の株式を100株購入し、1,050円になったタイミングで売却すれば5,000円の利益を獲得することができます。さらに配当金を受け取ったり株式優待を受けられるなどの恩恵も得ることが可能です。
株式投資は、日本株以外にも米国株などさまざまな株式銘柄があるため、投資先の選定の目が必要となりますが、30万円あれば複数株を購入することができます。
(2)投資信託
投資信託とは複数の投資家から専門業者(ファンド)が資金を募り、ファンドが運用して得られる利益を投資家へ分配する方法です。専門業者が投資先の銘柄の選定と運用を行ってくれるため、初心者でも安心して始めることができます。
投資信託はファンドによって異なるものの、近年では100円から始めることができるため、30万円の投資資金でも十分な金額です。
ただし、専門業者であっても損失が生じる可能性があります。金融商品は金利や為替、株価などによって価格が左右されるため、場合によっては大きな利益が得られる一方損失も大きくなる可能性が挙げられます。
(3)REIT
REITとは複数の投資家から集めた資金を募ったり、金融機関からの融資を受けた投資法人がオフィスビルや商業施設、マンションなどの不動産を購入し賃料収入などの利益を投資家へ分配する仕組みです。
日本ではJapanの頭文字をとってJ-REITとも呼ばれ、1万円から始めることができ、平均して利回りが3%〜4%前後となります。しかし銘柄によっては7%近い商品もあります。
一方で金利の影響を受けやすいため、値幅変動によって損失がでる可能性もあります。そのため、複数の銘柄に分散投資を行い、収益の安定を図ることが大切です。
30万円でどれくらいのリターンが見込める?
では30万円で投資した場合、どれくらいのリターンが見込めるのでしょうか。ここでは先程紹介した3つの投資を行った場合を紹介します。
株式投資は数百万円になることもある
株式投資は大きな値幅変動があるため、30万円が数百万円になる可能性もあります。購入した銘柄の企業の事業が成功したり、重要な経営方針を発表した場合などは、株価が急上昇することがあるためです。一方で投資した企業が倒産すれば30万円が0円になる可能性もあります。
ハイリスクハイリターンな投資方法ではあるため、30万円分を全て株式投資するのは危険性が高いです。
(1)投資信託は1年で7,000円程
投資信託の利回りは平均して5%前後が多く、毎月2.5万円を1年間運用した場合は、以下の画像のとおり7,000円程度の利益になります。
引用|金融庁「資産運用シミュレーション」
しかし毎年30万円を20年間運用した場合、600万円の資金が約1,020万円と約1.7倍にすることも可能です。長期的に積み立てていけば、投資信託は大きな利益にすることが可能です。
(2)REITは1年で5,000円前後
REITの場合は、1年間で5,000円程度の利益が見込めます。利回りが3%〜4%の銘柄が多いため、30万円では大きく増えるケースは少ないです。
しかし投資信託同様、毎年積み重ねていけば将来的に大きな利益になる可能性もあります。とはいえ、金利の影響を受けることから、複数の商品に分散投資して利益を安定化することが望ましいです。
30万円で成功するポイント
30万円の投資額では1年間で大きな利益を見込むのは難しいです。ではどのようにすれば増やすことができるのでしょうか。ここでは30万円の投資額で成功するポイントを3つ紹介します。
(1)目標を明確にする
始めに「いつまでにどれくらいの金額を目指すのか」という目標設定を行います。目標を設定することで投資別の利回りを比較してどれに投資するかを決めることができるためです。またどれくらいの金額を運用すればよいのかを明確にすることにもつながります。
(2)常に情報収集を行う
投資で成功するためには常に投資に関する情報収集を行うことです。情報収集することで投資に関する知識が身に付き、今後の投資能力の成長につながります。
一方で情報収集しないと投資判断が遅れてしまうことにもなり、場合によっては損失が大きくなることもあるでしょう。そのため常に投資に関する知識が求められるため、情報収集は欠かせません。
(3)長期視点の維持を行う
「30万円であればリスクを負って大きな取引としてみよう」と考える方もいらっしゃいますが、何度も損失を生むとメンタルにも支障をきたすため、長期視点での投資を行うことが大切です。
株式投資などで1つの銘柄に30万円投資したものの、株価が暴落、倒産に直面した場合には、0円になる可能性もあります。
もちろんJ-REITや投資信託も同様に、大きな金額を投資するということは大きな金額を失う可能性も高いということです。
そのため30万円を一度に投資せず、長期間にわたって積み立てていくことが大切です。
先程の投資信託を1年間で30万円運用した場合のリターンは7,000円程度でしたが、5年間にわたって30万円を運用すると、以下の画像のとおり約4万円ものリターンを受け取ることができます。
引用|金融庁「資産運用シミュレーション」
同じ投資額であっても長期視点で運用することで、より多くの利益が得られることになるということです。
そのため短期的な取引をするのではなく、5年や10年、20年と長い目で運用することで、より成功につながることでしょう。
30万円で投資する際の注意点
ここで30万円で投資する際の注意点を3つ紹介します。
(1)大きく増やすことを意識しない
30万円を一度に大きく増やすことを意識してはいけません。何度もお伝えしているとおり、投資額が大きくなると損失額も大きくなるためです。
投資は長期間運用することに渡って利益が大きくなります。一度に大きな金額を取引し、万が一うまくいってしまうと、その成功例があるため、次の投資でも行うことでしょう。しかし何度もうまくいくとは限らないことから、一度に大きく増やすことは控えるようにしましょう。
(2)分散投資で損失を抑える
投資をする際は分散投資を行い損失額を最小限に抑えることが大切です。仮に30万円の投資資金であれば、10万円を3つに投資に分けるなどが必要です。
1つの投資だけに運用すると、万が一損失が生じた時に大きく資金を減らすことにもなりかねません。例えば株式投資に30万円投資し、1週間後には10万円になっていたということはよくあることです。
しかし株式投資、投資信託、REITなど3つに分けておけば、株式投資で失敗しても20万円は残る可能性も高くなります。
投資は資金が0円になってしまえば行うことができなくなります。そのため増やすことはもちろん、減らさないことも重要です。少しでも減らさないようにするためにも分散投資を行うようにしましょう。
(3)専門家から自分に合う方法を聞く
これから投資を始める方は、専門家から自分に合う投資方法を聞いてから投資をしましょう。投資にはさまざまな種類があり、それぞれ運用方法が異なります。
例えば株式投資などは、東京証券取引所が平日9時〜11時30分、12時30分〜15時までの取引となっているため、会社員の方が投資するのは困難です。
しかし投資信託などは専門家に一任できるため、仕事が終わってからや月に一回程度の確認で済んだりします。その他にも投資信託のようにほったらかしできる方法もあるため、自分に合う方法を選ぶことが大切です。
ココザスではお客様から資産状況や目標の利益をヒアリングさせて頂いたうえ、最適な投資方法をご提案しております。また一から利益が安定するまでの戦略立案や、運用後のサポートもさせて頂きますので、ぜひ一度ご相談くださいませ。
まとめ
投資額は30万円では短期間で大きな利益が見込めないものの、長期投資することで利益の安定化を図ることができます。株式投資や投資信託などを行い、将来的に新たな投資資金にすることもできるでしょう。
ただし、一度に大きな金額を掛けてしまうと損失が生じた時に資金を大きく失うことにもなりかねません。そのため自分に合った投資方法を分散して投資した方が良いです。
これから投資を始める方は、専門家に相談し、アドバイスをもらってから投資しましょう。
30万円での投資は、投資の初めの一歩としては適切な投資金額と考えます。
まずは30万円で複数の金融商品に投資を行い、ご自身のポートフォリオを作成してみましょう。
そして中長期的な投資を目指してみましょう。
基本的には年3%のリターンが得られればよいです。
大きなリターンを狙うというよりも安定的なリターンを得られるような運用を目指すべきですね。