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金投資でよくある失敗事例とは?損する人の特徴と原因、対策を紹介!

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金投資でよくある失敗事例とは?損する人の特徴と原因、対策を紹介!

「金投資で本当に損をしない方法はあるの?」
「なぜ安全資産といわれるのに損をする人がいるの?」
「失敗を避けるためには何に注意すればいいの?」

金は安全資産として注目されますが、高値掴みや短期売買のタイミングミス、為替変動や保管コストなど、思わぬ落とし穴があります。

本記事では、金投資でよくある失敗事例と原因を解説し、損失を防ぐための具体的な対策も紹介します。
初心者から経験者まで、安心して金投資を始めるためのポイントをしっかり押さえましょう。

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この記事の監修者

持丸 雅士

ココザス株式会社|コンサルタント|FP

持丸 雅士

Masashi Mochimaru

突如起きた父親の入院・手術をきっかけにお金に対する不安を感じ、ファイナンシャル・プランナーの勉強を始める。
ファイナンシャルプランナー技能士2級及びAFP認定を取得後、お金に対する正しい知識・情報を世の中に伝えていきたいと思い、個人向け資産形成コンサルティング事業を展開しているココザス株式会社へ入社。
資産形成で不安を抱えているお客様の視点に立ち、年間800人以上の資産形成のサポートを行っている。
また現在はセミナー講師として講演会を行うなど、正しいお金の知識を広げる活動にも取り組んでいる。

金投資でよくある失敗事例

はじめに、金投資でよくある失敗事例を5つ紹介します。

・高値掴みをして損失を出す
・短期売買でのタイミングミス
・為替変動で利益が減る
・保管・管理コストが想定以上にかかる
・全資産を金に集中投資してしまう

金投資で成功させるためには、まずは失敗例を理解しておくことが大切です。

1つずつ確認しておきましょう。

高値掴みをして損失を出す

金投資でよくある失敗は、高値掴みによる損失です。

金は世界情勢や経済指標に左右され、価格が短期間で急騰することがあります。

このタイミングで焦って購入すると、その後の価格下落で大きな損失を出してしまう「高値掴み」のリスクがあるのです。

特に金の高騰はニュースやSNSで情報が拡散されやすく、そのタイミングで購入すると、短期的な値動きに惑わされてしまうケースが多いのです。

そのため、購入タイミングを慎重に見極め、長期的な視点で保有することが重要であり、少額ずつ積み立て購入することで、価格変動リスクを平準化させる必要があります。

短期売買でのタイミングミス

短期売買を繰り返したり、購入タイミングを誤ると失敗リスクが高まります。

利益をすぐに得ようとして短期的に売買を繰り返しても、価格のピークや底値を正確に予測することは難しいため、売買のタイミングを誤った結果、損失が膨らむことがあります。

金は値動きが比較的安定しているとはいえ、短期の価格変動は予測困難です。

短期売買に依存すると、精神的なストレスや判断ミスも増えやすく、冷静な運用ができなくなることもあるのです。

そのため、金は長期保有を前提に、分散投資や積み立て投資を組み合わせることで、安定した資産形成につなげる方が現実的です。

為替変動で利益が減る

日本円での購入は為替の影響を受け、利益が目減りする可能性があります。

例えば、金価格は上昇しても円高が進むと、円換算での利益は減少し、逆に円安時には利益が膨らむ場合もあるのです。

為替の動きは予測が難しく、想定外の損失につながることも少なくありません。

そのため、金投資では為替リスクを理解し、必要に応じて為替ヘッジ付きの金融商品を検討することが大切です。

保管・管理コストが想定以上にかかる

保管・管理コストが想定以上にかかるケースがあります。

現物の金を保有する場合、金庫や貸金庫の利用料、保険料などの管理コストがかかり、利益を圧迫する原因になります。

また、盗難や紛失などのリスクも考慮しなければなりません。

コストを抑えたい場合は、金ETFや純金積み立てなど、保管の手間や費用が少ない方法を選ぶことが有効です。

管理コストを含めた総合的な運用計画を立てることで、損失を未然に防ぐことができるでしょう。

全資産を金に集中投資してしまう

金は安全資産として人気がありますが、全資産を金に集中させるのは非常にリスクが高いため注意しましょう。

金価格は長期的には安定していても、短期的には価格変動や為替の影響を受けます。

全額投資してしまうと、想定外の下落や円高による損失が資産全体に直撃するのです。

そのため、資産の一部として金を組み込む「分散投資」が重要です。

株式や債券、不動産などと組み合わせることで、リスクを抑えながら安定した資産形成が可能になるでしょう。

金投資の基礎知識

金投資を始める前に、基本的な知識を押さえておくことが重要です。

金の投資方法には現物やETF、積み立て、先物などがあり、それぞれ特徴やリスクが異なります。

ここでは金投資の基礎知識を紹介するので、自分の投資目的や運用期間に合った方法を選ぶようにしましょう。

主な投資方法(現物・ETF・積み立て・先物)

▼主な投資方法


金投資には主に現物、ETF、積み立て、先物の4つの方法があります。

現物
 └ 金の延べ棒やコインを購入して手元に保管する方法で、所有感があり安心感がありますが、保管コストや盗難リスクがあります。
・ETF
 └ 証券取引所で取引できる金連動型の商品で、売買が簡単で保管コストがかからないのが特徴です。
・積み立て
 └ 少額ずつ定期購入する方法で、購入価格を平均化しリスクを分散できます。
・先物
 └ 将来の価格で売買契約する取引で、価格変動を利用して短期的に利益を狙うことも可能ですが、リスクが高いため初心者には向きません。

自分の投資目的やリスク許容度に合わせた方法を選ぶことが重要です。

価格変動の要因(需給・金利・為替・地政学リスク)

金価格は需給関係、金利、為替、地政学リスクなど、さまざまな要因で変動します。

供給量が減ると金の価格は上がり、なおかつ需要が増えると同様に価格上昇の要因になります。

一方で金利が上昇すると、利息を生む資産の魅力が高まり、金の需要が相対的に減って価格が下がることがあるのです。

また、為替はドル建てで取引されるため、円高や円安でも金の価格に影響します。

加えて戦争や国際紛争、経済危機など地政学リスクが高まると、安全資産として金が買われ価格が上昇する傾向があります。

これらの要因を理解することが、金投資で失敗しないポイントです。

安全資産と呼ばれる理由

金は株式や債券と異なり、価値がゼロになる可能性が非常に低いため、安全資産と呼ばれます。

インフレや通貨価値の下落時でも、金は購買力を保つ効果があり、資産を守る手段として有効であると、投資家から認識されています。

そのため、金融市場が不安定な時や経済危機が起きた場合にも、金は比較的安定した価値を維持する傾向があるのです。

つまり資産の一部を金で保有することで、リスク分散や有事の資産防衛につながります。

ただし、価格変動はゼロではないため、長期的な視点で保有することが重要です。

金投資が失敗しやすい原因

「安全資産」とされる金投資ですが、実際には失敗してしまう人も少なくありません。

その原因は、価格変動リスクや為替・インフレの影響を過小評価していたり、投資目的や期間が曖昧であったりなどさまざまです。

ここでは、金投資で失敗しやすい代表的な原因を4つ紹介します。

・価格は安定しているわけではない
・インフレ・為替の影響を正しく理解していない
・投資目的や期間が明確でない
・情報不足や誤情報に基づく判断

1つずつ確認しましょう。

価格は安定しているわけではない

金は安全資産と呼ばれることが多いですが、価格が常に安定しているわけではありません

短期的には需給や金利、為替、地政学リスクなどで価格が大きく変動することがよくあるのです。

この変動リスクを過小評価すると、思わぬタイミングで購入や売却をして損失を出す要因となり、金投資の失敗につながる可能性があります。

長期的に安定した運用を目指す場合でも、価格変動の可能性を理解し、購入タイミングや保有期間を戦略的に考えることが重要です。

インフレ・為替の影響を正しく理解していない

特に投資初心者の方は、インフレ・為替の影響を正しく理解していないため、失敗する原因にもなりかねません

金の価値はインフレや為替の影響を大きく受けます。

インフレが進むと金は購買力を保つ手段として注目されますが、円高になるとドル建ての金価格が上がっても円換算で利益が減ることがあるのです。

これらの影響を正しく理解せずに投資すると、思わぬ損失につながる場合があります。

為替リスクや経済状況を把握したうえで、適切な投資方法を選ぶことが重要です。

投資目的や期間が明確でない

投資目的や期間が明確でない方は、金投資で失敗する可能性も高まります

特に初心者の方は、金をどのくらいの期間保有するべきか、どの投資方法を選ぶべきかの判断が曖昧なまま運用してしまいがちです。

短期的に利益を狙うのか、長期的な資産防衛として保有するのかによって戦略は大きく変わります。

目的や期間を明確にすることで、適切な投資方法やリスク管理の方針が決まり、失敗を避けやすくなるでしょう。

情報不足や誤情報に基づく判断

金投資で失敗する原因の1つに、情報不足や誤情報に基づく判断があります

インターネットやSNSには正確でない情報も多く、これに惑わされると不適切な購入や売却をして損失を出すことがあります。

これらを防ぐためには、信頼できる情報源から学ぶだけでなく、専門家に相談することで、より正確で安心な判断につなげることができます。

金投資の失敗を防ぐための対策

金投資で失敗を避けるためには、事前の対策が欠かせません。

ここでは5つの対策を紹介します。

・長期的な視点で保有する
・積み立て投資で購入価格を平均化する
・資産の一部として保有する
・為替ヘッジ付きの商品を検討する
・保管コストの安い方法(ETF・純金積み立て)を選ぶ

1つずつ確認していきましょう。

長期的な視点で保有する

金は短期的な値動きに左右されやすいため、長期的な視点で保有することが重要です。

値動きが大きかったりすると、焦って売買を繰り返してしまいがちですが、その結果損失が膨らむケースは良く見受けられるのです。

万が一価格が一時的に下落しても、金は長期で保有することで価値が安定する傾向があり、特にインフレや経済不安時には、金は資産防衛の手段として機能します。

焦って売買を繰り返すのではなく、購入後は長期保有を前提にした運用計画を立てることで、価格変動リスクを抑えながら資産を守ることができるでしょう。

積み立て投資で購入価格を平均化する

金投資を行う際は、一度に多額の資金で購入するのではなく、長期間積み立て投資を行いましょう。

積み立て投資で毎月少額ずつ購入することで平均購入価格が安定します。

特に価格が変動しやすい時期や相場の上下に関係なく定期的に購入することで、心理的な負担も軽減できます。

積み立て投資は初心者でも手軽に始められる方法としておすすめです。

資産の一部として保有する

金は資産の一部として保有することで、リスク分散の効果が得られます。

全資産を金に集中させると、価格変動や為替リスクの影響を大きく受けてしまうためです。

株式や債券、不動産など、他の投資と組み合わせることで、資産全体の安定性を高めることができます。

金は安全資産としての役割を果たしつつ、分散投資に組み込むことでリスク管理ができるでしょう。

為替ヘッジ付きの商品を検討する

為替リスクを抑えたい場合は、為替ヘッジ付きの商品を選ぶのがおすすめです。

金価格はドル建てで動くため、円高になると円換算で利益が減少することがあるのです。

為替ヘッジ付き商品を活用すると、ドル建て価格の変動はそのままに、為替リスクを抑えて運用することが可能です。

特に日本円で長期保有を考える場合には、安定した運用につながることでしょう。

保管コストの安い方法(ETF・純金積み立て)を選ぶ

現物保有の場合は、保管コストの安い方法を選ぶようにしましょう。

先程もお伝えしたとおり現物を保有する場合は、金庫や貸金庫、保険料などの管理コストが利益を圧迫することがあります。

これを避けるには、金ETFや純金積み立てなど、保管が簡単でコストの低い方法を選ぶことが有効です。

手間を抑えながら金に投資でき、長期的な資産防衛としても活用しやすくなるでしょう。

金投資のメリット

これまで金投資で失敗する事例や原因などを紹介してきましたが、もちろんメリットもあります。

メリット
1. インフレヘッジとして有効
2. 有事の際に資産を守る役割を果たす
3. 通貨価値下落時のリスク分散になる

1つずつ確認していきましょう。

インフレヘッジとして有効

金はインフレ時に購買力を守る手段として有効です。

物価が上昇すると現金の価値は目減りしますが、金は世界的に価値が認められているため、インフレによる資産価値の減少をある程度抑えることができます。

特に長期的な資産保全を目的とする場合、株式や債券と併せて金を保有することで、資産全体の安定性を高めることが可能です。

投資ポートフォリオの中でインフレリスクに備える1つの手段として活用できるメリットがあります。

有事の資産防衛手段になる

金は金融市場が不安定なときや経済危機が発生した場合に、資産を守る手段として注目されます。

金は比較的価値を維持するため、有事の際のリスク分散に役立ちます。

特に国際紛争や金融不安、地政学リスクが高まる局面では、資産の一部を金で保有することで、損失を最小限に抑えることができます。

長期的な資産防衛戦略の一環として活用するのが効果的という特徴があります。

通貨価値下落時のリスク分散になる

金は通貨の価値が下落した際のリスク分散手段としても有効です。

ドルや円などの紙幣はインフレや金融政策の影響を受けやすく、価値が減少することがあるのです。

金は世界共通で価値が認められているため、通貨価値が下がった場合でも安定した資産として保有できます。

資産全体の一部を金で保有することで、通貨リスクを抑えつつ、ポートフォリオ全体の安定性を高めることができるでしょう。

まとめ

金投資は「安全資産」として注目される一方で、短期的な価格変動や為替リスク、保管コストなどを見落とすと損失につながることがあります。

本記事で紹介したように、高値掴みや短期売買のタイミングミス、全資産の集中投資などは典型的な失敗事例です。

しかし、長期保有を前提に積み立て投資を行い、資産の一部として分散させることで、リスクを抑えつつ安定した運用が可能になります。

とはいえ、金投資には適切な知識と戦略が求められます。

初心者の方は、ファイナンシャルプランナーなどの専門家に相談してから始めましょう。

この記事の監修者

持丸 雅士

ココザス株式会社|コンサルタント|FP

持丸 雅士

Masashi Mochimaru

突如起きた父親の入院・手術をきっかけにお金に対する不安を感じ、ファイナンシャル・プランナーの勉強を始める。
ファイナンシャルプランナー技能士2級及びAFP認定を取得後、お金に対する正しい知識・情報を世の中に伝えていきたいと思い、個人向け資産形成コンサルティング事業を展開しているココザス株式会社へ入社。
資産形成で不安を抱えているお客様の視点に立ち、年間800人以上の資産形成のサポートを行っている。
また現在はセミナー講師として講演会を行うなど、正しいお金の知識を広げる活動にも取り組んでいる。

保有資格

AFP(日本FP協会認定)

2級ファイナンシャル・プランニング技能士

第一種証券外務員

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