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学資保険の選び方は「返戻率・保険料・受取時期」で決まる|選ぶべき商品が分かる比較ガイド

学資保険の選び方は「返戻率・保険料・受取時期」で決まる|選ぶべき商品がわかる比較ガイド

子供の将来のために教育資金をしっかり準備したい。
でも、どの学資保険を選んだら良いかわからない。

そんなお悩みはありませんか。

学資保険は、やみくもに商品を探すのではなく、各家庭に合ったプランを見極める「判断基準」を持つことが大切です。

本記事を最後まで読めば、数ある選択肢の中から、自信を持って“わが家”に合った学資保険を選べるようになるでしょう。
ぜひお役立てください。

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この記事の監修者

持丸 雅士

ココザス株式会社|コンサルタント|FP

持丸 雅士

Masashi Mochimaru

突如起きた父親の入院・手術をきっかけにお金に対する不安を感じ、ファイナンシャル・プランナーの勉強を始める。
ファイナンシャルプランナー技能士2級及びAFP認定を取得後、お金に対する正しい知識・情報を世の中に伝えていきたいと思い、個人向け資産形成コンサルティング事業を展開しているココザス株式会社へ入社。
資産形成で不安を抱えているお客様の視点に立ち、年間800人以上の資産形成のサポートを行っている。
また現在はセミナー講師として講演会を行うなど、正しいお金の知識を広げる活動にも取り組んでいる。

学資保険の選び方|4つのポイントをチェック

多くの選択肢の中から、ご家庭にとって最適な学資保険を選ぶには、明確な判断基準が必要です。

ここでは、比較検討する際に必ずチェックしたい4つのポイントを解説します。

(1)目標金額|大学費用はいくら必要?

学資保険選びを始める前に、大事になるのが「いくら貯めるか」という目標設定です。

ゴールが明確になることで、月々の保険料など、ご家庭に合ったプランが具体的に見えてきます。

まず、大学の学費(入学金+4年間の授業料)の目安を確認してみましょう。

※教育費の中で最も大きな負担になるのが大学進学時とされており、学資保険でもこのタイミングをゴールに設計されていることが多くなっています。

・国公立大学:約250万円
・私立大学文系:約400万円
・私立大学理系:約550万円

これはあくまで学費のみの目安であり、一人暮らしをする場合は、さらに家賃や生活費の仕送りが想定されます。

ただし、この全額を学資保険だけで準備する必要はありません。

大切なのは「目標額として200万円を学資保険で確実に準備し、残りは貯蓄で補う」など、ご家庭の方針に合わせて現実的なゴールを決めることです。

現在の貯蓄状況なども考慮しながら、無理のない目標金額を設定することから始めてみましょう。

(2)返戻率|払い込んだ保険料より多く戻るか?

返戻率とは、支払った保険料の総額に対し、将来受け取れる満期金や祝金の総額がどれくらいの割合かを示す数値です。

例えば、払込総額が200万円で受取総額が220万円なら、返戻率は110%となります。

返戻率は、契約するプランや保険料の払込期間、契約時の年齢などの条件で変わるため、複数の商品を比較することが大切です。

各社のシミュレーションなどを活用し、ご家庭の条件で返戻率がどのくらいになるかを確認してみましょう。

(3)保険料と払込期間|月々いくら、いつまで払う?

月々の保険料は、家計に負担のかからない範囲で続けられる金額にするのが鉄則です。

1つの目安として月々1万円〜1.5万円で設定するご家庭が多いですが、目標とする受取総額や、いつまでに払い終えたいか(払込期間)によって額は大きく変わります。

払込期間は「10歳まで」「18歳まで」などさまざまです。

期間を短く設定すると月々の保険料は上がりますが、返戻率が高くなる傾向にあります。

月払のほかに、保険料が割安になる年払なども選択肢の1つです。

毎月いくらまでなら無理なく払えるか」「何歳までに払い終えたいか」の2点を明確にして、ご家庭に合ったプランを具体的にシミュレーションしてみましょう。

(4)受取時期と方法|お金が必要な時に受け取れるか

学資保険は、教育費が最もかかるタイミングに合わせて、満期金や祝金を受け取れるプランを選ぶことが重要です。

とくに大学の入学金や前期授業料は、合格発表から入学までの短期間に支払う必要があります。

例えば私立大学の場合、初年度に100万円以上の費用がかかることも珍しくありません。

受け取り方には、大学入学時に一括で受け取るタイプや、高校・大学の進学に合わせて分割で受け取るタイプなどがあります。

「お子様の進学プランに合っているか」「浪人なども想定された柔軟なプランか」といった視点で、ご家庭に最適な商品を選びましょう。

保障付き学資保険は選ぶべき?【結論:基本は貯蓄型でOK】

学資保険を選ぶ際、「保障付き」と「貯蓄型」、どちらが良いか迷う方も多いでしょう。

万が一への備えも大切ですが、保障を手厚くしすぎると、思ったよりお金が貯まらない可能性があります。

まずは貯蓄性を重視する「貯蓄型」を基本に考え、なぜそのほうが合理的といえるのかを見ていきましょう。

なぜ貯蓄型が基本なのか?|返戻率とコスパの視点から

貯蓄型の学資保険が推奨されるのは、保障(特約)をつけるほど貯蓄性が下がり、払った保険料の総額よりも受取額が少なくなる「元本割れ」のリスクが高まるからです。

保障付きプランでは、支払う保険料の一部が医療や死亡などの保障コストとして使われます。

そのため、全額が貯蓄に回るシンプルなプランに比べて、返戻率が低くなる傾向があるのです。

学資保険の第一の目的が「教育資金の準備」である以上、コストパフォーマンスを考えるなら、貯蓄に特化したプランを選ぶのが基本となります。

保障付きが向いている人は?|例外のケース

もちろん、すべてのご家庭に貯蓄型が適しているとは限りません。

おもに以下の2つのケースでは、保障付きプランが有力な選択肢となります。

  • 親に既往歴があり、他の保険に入りにくい場合
    健康上の理由で、一般的な医療保険や生命保険への加入が難しい
  • 保障を学資保険に一本化したい場合
    家計の事情や管理の手間を考え、教育資金と万が一への備えを1つの契約でシンプルにまとめたい

ただし、いずれの場合も「どのくらいの保障が必要で、そのために返戻率がどの程度になるのか」をしっかり確認し、バランスを考えることが大切です。

「貯蓄」と「保障」は分けて準備するのが合理的

「貯蓄型が基本」という考え方に基づくと、医療や死亡への備えは、学資保険とは別に専門の保険で準備するのが合理的な選択です。

  • 学資保険
    教育資金の貯蓄に特化させ、返戻率を最大限に高める。
  • 他の保険
    親の死亡保障は「定期保険」、医療保障は「医療保険」など、専門の保険で保障を確保する。

各々の保険の役割を分けることで、ライフステージの変化(第二子の誕生など)に合わせて、その都度必要な保障を柔軟に見直せます。

また、保障についてはより割安な掛け捨ての保険などを選べるため、家計全体の保険料負担を抑えることも可能です。

自分に学資保険は必要?向いている人・向いていない人の特徴

学資保険は、すべての家庭にとって最適な選択肢とは限りません。

自分のライフスタイルや家計状況に照らして、「本当に必要かどうか」を見極めることが大切です。

こちらでは、学資保険が向いている人・向いていない人の特徴を紹介します。

学資保険が向いている人の特徴

学資保険は、以下のような性格や考え方を持つ方に向いています。

1. 計画的に貯金するのが苦手

毎月決まった額が自動的に引き落とされるため、意志の力に頼らず半強制的に貯蓄を続けられます。

気づいたら貯まっていた」という仕組みを作りたい方におすすめです。

2. 万が一の保障でリスクに備えたい

契約者(親)に万が一のことがあった場合、以降の保険料の払込みが免除され、満期金は予定どおり受け取れます。

貯金だけではカバーできない不測の事態に備えたいご家庭にとって、大きな安心材料となります。

3. 教育資金を他の資金と分けて確保したい

一度契約すると満期まで簡単には引き出せないため、「教育資金」という目的のためだけにお金を確実に確保できます。

つい他の用途に使ってしまう」という事態を防ぎたい方に有効です。

学資保険が向いていない人の特徴

一方で、以下のようなご家庭や考え方を持つ方には、学資保険が適していない可能性があります。

1. 投資などで積極的にお金を増やしたい

学資保険は、市場の値動きに左右されず、契約時に決めた受取額が保証されているのが大きな強みです。

元本割れのリスクがあるNISAなどと比べて安全といえますが、大きなリターンは期待できません。

インフレに負けないリターンを目指し、リスクをとってでも積極的にお金を増やしたい方には、学資保険は物足りなく感じる可能性があります。

2. 資金の流動性(引き出しやすさ)を重視する方

学資保険は、途中で解約すると元本割れのリスクがあります。

将来、教育費以外に大きな出費の予定があったり、お金を長期間固定されたくないと考える方には、より柔軟に引き出せる他の金融商品のほうが向いているかもしれません。

学資保険に入るタイミングはいつがベスト?

学資保険は、いつ加入するかで返戻率や月々の保険料が大きく変わります。

ここでは、加入タイミングによる違いを比較し、ご家庭にとってベストな時期を考えます。

【結論】メリットが大きいのは「出産後~幼児期」

学資保険の加入は、子供が生まれてから3歳ごろまでの、できるだけ早い時期が有利とされています。

具体的には、以下のようなメリットがあります。

返戻率が高くなりやすい

早く加入するほど保険会社が保険料を長期間運用できるため、その分、契約者への還元(=返戻率)が高まる傾向にあります。

月々の保険料を抑えられる

払込期間を長く設定できるため、毎月の負担が軽くなります。

豊富な選択肢から比較検討できる

早いうちであれば、ほとんどすべての学資保険が加入対象となるため、商品を自由に選べます。

注意点も?「小学校入学以降」の加入

小学校入学以降の加入を検討する場合、いくつか注意が必要です。

年齢制限で加入できない商品がある

これが最大の注意点です。

多くの学資保険は、加入できる子供の年齢に上限(6歳前後が一般的)を設けています。

そのため、人気のプランや返戻率の高いプランが、そもそも選択肢にない可能性があります。

月々の保険料が高くなる

18歳までの払込期間が短くなるため、同じ目標額でも毎月の負担は重くなります。

返戻率が低くなる傾向

保険会社が保険料を運用できる期間が短くなるため、返戻率は幼児期に加入するより低くなりがちです。

学資保険と他の選択肢|NISA・教育ローン・終身保険との違い

教育資金を準備する方法は、学資保険だけではありません。

ここでは、比較対象となりやすい選択肢と学資保険の違いを整理します。

NISAとの違い:「貯蓄」か「投資」か

NISAは、リスクをとって積極的にお金を「増やす」ことを目指す投資です。

元本割れの可能性がありますが、大きなリターンも期待できます。

一方、学資保険は元本保証で着実にお金を「貯める」ことを目的とした貯蓄型保険であり、安全性重視の選択肢と言えます。

教育ローン・奨学金との違い:「貯める」か「借りる」か

お金を「貯める(資産)」か「借りる(負債)」かという点が根本的に異なります。

ローン、奨学金は費用が足りない場合に利用する事後策であり、利息を含めた返済義務が生じます。

終身保険・個人年金保険との違い:「目的」の違い

同じ貯蓄型保険ですが、目的が異なります。

終身保険は「一生涯の死亡保障」、個人年金は「老後資金」がおもな目的のため、教育費が必要となるタイミングでの受け取りには向いていない場合があります。

学資保険は「教育資金」という目的に特化しているため、進学時期に合わせて計画的にお金を受け取れるのが最大の強みとなります。

まとめ|“わが家”に合った学資保険で、子供の未来を応援しよう

学資保険選びで大切なのは、他の家庭と比べることではなく、“わが家”にとってのベストを見つけることです。

本記事でご紹介した4つのポイント(目標金額、返戻率、保険料、受取時期)を参考に、ご家庭の価値観に合ったプランを探してみてください。

また、NISAなど他の選択肢と上手に組み合わせることで、資金準備はより柔軟になります。

早く始めれば、その分だけ月々の負担を軽くすることが可能です。

まずは気軽に、気になる商品のシミュレーションを1つ試してみてはいかがでしょうか。

この記事の監修者

持丸 雅士

ココザス株式会社|コンサルタント|FP

持丸 雅士

Masashi Mochimaru

突如起きた父親の入院・手術をきっかけにお金に対する不安を感じ、ファイナンシャル・プランナーの勉強を始める。
ファイナンシャルプランナー技能士2級及びAFP認定を取得後、お金に対する正しい知識・情報を世の中に伝えていきたいと思い、個人向け資産形成コンサルティング事業を展開しているココザス株式会社へ入社。
資産形成で不安を抱えているお客様の視点に立ち、年間800人以上の資産形成のサポートを行っている。
また現在はセミナー講師として講演会を行うなど、正しいお金の知識を広げる活動にも取り組んでいる。

保有資格

AFP(日本FP協会認定)

2級ファイナンシャル・プランニング技能士

第一種証券外務員

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