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オルカン投資って何?
そもそもオルカン投資って何か分からない方もいらっしゃることでしょう。
ここではオルカン投資の概要について紹介します。
(1)全世界株式(オール・カントリー)の投資信託
オルカンとは、三菱UFJアセットマネジメント株式会社が運用する「eMAXIS Slim(イーマクシススリム)全世界株式(オール・カントリー)」が正式名称の投資信託のことです。
オルカン1本で先進国・新興国の全世界の株式に分散して投資することができます。
また、「投信ブロガーが選ぶ!FOUND OF THE YEAR」で、投資信託の中から10位以内にeMAXIS Slimシリーズの商品が5本も選ばれているほど、国内投資信託の中でも屈指の人気を誇ります。
(2)オルカン投資のメリット
オルカン投資が人気となる理由として、以下のメリットがあります。
・業界最低水準の運用コスト
・ファンドの種類が豊富で選択肢が多い
・相場暴落にも強い
投資信託を保有している期間は、信託報酬がかかりますが、オルカン投資は業界最低水準のコストです。
2022年に純資産合計は8兆円を突破し、連動して信託報酬も年々下落傾向にあり、運用コストを抑えられるメリットがあります。
また、オルカンをはじめとしたeMAXIS Slimシリーズのファンドは国内株式の投資信託だけではありません。
新興国に連動するファンドだけでなく、債券やREITにも投資ができ、新NISAにも対応しています。
幅広い銘柄に投資できるため、分散投資によって、2022年からの暴落相場ですらプラスのリターンを出しているほど信頼感が高いというメリットもあります。
(3)オルカン投資の利回り
オルカン投資の利回りは、6%〜7%前後が多いです。
もちろん20年や30年と長期運用した場合の利回りになります。
投資信託の平均利回りは5%前後であるため、多少高い傾向にあります。
オルカン投資がおすすめされない理由とは
安定した運用ができるオルカン投資ですが、おすすめされない理由もあるため、ひとつずつ確認しておきましょう。
(1)効率的な分散投資ができない
オルカン投資は、アメリカへの投資割合が6割以上を占めており、その中でも組入銘柄も情報・技術、金融、ヘルスケア関連の3業種だけで全体の約半分を占めています。
そのため、効率的な分散投資ができず、アメリカ企業の株価が大暴落するような事態になると、大きな損失になる可能性も高い点がおすすめされない理由の1つです。
とはいえ、個別で他の投資信託などと組み合わせることで、安定した分散投資が可能となります。
(2)為替の影響を受けやすい
オルカン投資は、為替の影響を受けやすいというデメリットがおすすめされない理由です。
日本円を基準通貨として海外株式投資を行う場合、円安であれば為替差損が発生するためです。
もちろん円高になれば、真逆の結果となり大きな利益になる可能性も高いです。
しかし、昨今の円安が長期化していることを考慮すると、為替変動に注意しながら運用する必要があります。
(3)成長性の低い国も含まれる
オルカン投資の中には成長性の低い国も含まれるため、投資初心者は選別ができず大きな利益を生み出せなかったということがおすすめされない理由にもなっています。
オルカン投資は、アメリカや日本などの先進国だけでなく、成長性の低い新興国や地域の株式も投資対象です。
新興国は、経済成長が遅いため、株価の上昇が期待できず大きな利益になりにくいというデメリットがあります。
オルカン投資の投資地域は、62.3%がアメリカと偏っており、新興国を外して運用される方が多いです。
しかし、投資初心者の方の中には誰も投資していない地域にあえて投資してしまうケースもあるため注意が必要です。
オルカン投資に向いている人は
オルカン投資は、以下の項目に該当する方におすすめです。
(1)全世界に分散投資したい人
オルカン投資は、全世界に分散投資を行いたい人におすすめです。
オルカン投資は、先進国23ヶ国、新興国27ヶ国の合計50ヶ国が投資対象国になります。
もちろん先進国に投資する方が多いですが、新興国の中には将来的に大きな経済成長になる可能性も秘めています。
早い段階から分散投資の対象としておけば、大きな利益にもつながり、安定性も高まります。
(2)自動的なリバランスを希望する人
オルカン投資は、投資信託やETFを通じて自動的にポートフォリオがリバランスされるため、ポートフォリオの管理が苦手な方に向いています。
リバランスとは、ポートフォリオの資産配分を、最初に決めた比率に戻すための調整作業のことです。
長期投資の場合、比率が少しずれただけでも、将来的に大きな差がでる可能性があるため、リバランスは適材適所に必要です。
オルカンの場合、経済状況や市場評価などによって、3ヶ月おきにリバランスが行われるため、ポートフォリオ管理が苦手な人におすすめです。
オルカン投資をおすすめしない人
オルカン投資をおすすめしない人は以下の3つの特徴に該当する方です。
元本割れを絶対に避けたい人
オルカン投資はあくまで投資信託の一種なので、元本割れする可能性もあります。
いくら相場暴落に強いといっても、コロナショックや中東情勢やウクライナ戦争など、資産が暴落するリスクもあります。
実際にオルカン投資の基準価額は、2020年2月17日から2020年3月17日の1ヶ月間で31.15%下落しました。
この暴落により、大損失が生じた方や元本割れした方も少なくありません。
そのため、一時的に元本割れするリスクを許容できない人には、オルカン投資は向いていないでしょう。
短期的に利益を出したい人
オルカン投資は、20年や30年と長期間運用して利益が安定するため、短期的に利益を出したい人にはおすすめしません。
そもそも投資の基本は長期運用です。
短期間で利益を出すためには、大きな金額で運用したり、FXや株式などハイリスクハイリターンな投資を選択した方が良いでしょう。
成長を期待して新興国に投資したい人
オルカン投資の投資地域の多くは50か国ありますが、ほとんどがアメリカなどの先進国です。
今後の経済成長を期待して新興国に投資したいと考える人もいらっしゃいますが、オルカン投資では新興国への投資は全体の10%程度しかありません。
そのため、新興国に投資したい人にオルカン投資は向いていません。
新興国に投資したい人は、その地域に投資できる金融商品を選んだ方が良いでしょう。
オルカン投資を始める際の注意点
オルカン投資を始める際は以下の3点に注意しなければいけません。
(2)短期間では利益が見込めない
(3)投資対象国は一定の国に集まっている
ひとつずつ確認していきましょう。
(1)アメリカ経済の下落に伴うリスクが高い
先程もお伝えした通り、オルカン投資では先進国が約9割、アメリカだけで約6割を占めています。
さらに、アメリカが世界の経済をになっていると言っても過言ではない世界です。
万が一アメリカの経済が転べば、先進国の株価にも大きな影響が及ぶことでしょう。
そのため、ある投資だけに資金を投資すると、大きな損失になる可能性も高いです。
米国株価下落リスクが生じると、資産を大きく減らす可能性が高い点には注意しましょう。
(2)短期間では利益が見込めない
オルカン投資を始めとした投資信託は、短期間での利益は見込めません。
投資信託は、さまざまな銘柄に分散投資を行うため、それぞれの銘柄の伸び率が異なるためです。
短期間で利益を狙う場合、1つの銘柄に絞り、多額の資金を運用する必要があります。
しかし、その銘柄が必ず伸びるという確実性もなければ、マイナスになった場合の損失額も大きくなる可能性も高いため、分散投資するのが一般的です。
10年や20年、30年と長期計画を組みながら増やしていくことになるため、短期的な利益を狙う方は、株式や仮想通貨などのハイリスクな投資を選択する必要があります。
(3)投資対象国は一定の国に集まっている
「オール・カントリー」という名前が付いていても、実際は一定の国が投資対象です。
日本の外務省のホームページには「196カ国」と書かれていますが、オルカン投資の対象国は50か国の25%程度です。
世界には政治情勢や経済状況が不安定な国が多いため、全世界に投資できるわけではないという点は認識しておきましょう。
オルカンに関するよくある質問
ここではオルカン投資でよくある質問を紹介します。
(1)オルカン1本に投資すれば問題ない?
オルカン1本だけに投資すれば問題ないという方もいらっしゃいますが、実際は他の金融商品なども組み合わせることをおすすめします。
先程もお伝えした通り、オルカンはアメリカ経済に大きく影響します。
万が一米国経済が暴落してしまった際、損失額が大きくなる可能性も高くなります。
もちろん資金的に1本しか運用できない方もいらっしゃいますが、ある程度余裕がある方は、オルカン以外の金融商品の保有を検討しましょう。
金融商品は各人によって合う合わないがあります。
自分に合った金融商品を見つけるためにも、ファイナンシャルプランナーなどの専門家に相談して保有することが大切です。
ココザスでは、ファイナンシャルプランナーとしてお客様に合った資産形成方法や家計見直しプランなどを提案しております。
オルカン投資についてのサポートも行っており、他の金融商品との組み合わせもご提案します。
また、オルカン投資の始め方や運用方法など、基礎的な部分についてもアドバイスさせてもらっているため、ぜひ一度ご相談下さいませ。
(2)オルカンとS&P500どちらがいいのか
オルカンとS&P500(エスピーゴヒャク)は投資対象が異なるため、運用成果にも違いがありますが、リスクを抑えたい方はオルカンがおすすめです。
S&P500とは、米国の株式市場に上場している企業500社で構成された株価指数です。
S&P500とオルカンは、比較対象としてみられることが多く、どちらが良いのかという意見がネット上で飛び交っています。
S&P500は投資地域がアメリカのみとなるため、リスクヘッジの面ではオルカン投資の方が安定するでしょう。
(3)オルカンはどこで購入できる?
オルカン投資は全国の銀行や証券会社など多くの金融機関で取り扱われています。
代表的な銀行や証券会社を挙げると以下の通りです。
・SBI証券
・東京スター銀行
・PayPay銀行
・野村証券
・松井証券
・楽天証券
上記の他にも販売会社は数多くあります。
「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」で購入先を検索することができるためチェックしてみましょう。
まとめ
オルカンとは、「eMAXIS Slim(イーマクシススリム)全世界株式(オール・カントリー)」が正式名称の投資信託を指します。
全世界とはいえ、先進国と新興国が混ざって50か国が投資対象となります。
大半はアメリカへの割合を占めているため、効率的な分散投資ができず、為替の影響を受けやすいことからやめていたほうが良いという意見もあります。
しかし、自動的なリバランスができ、他の金融商品と組み合わせができれば安定した利益を狙うことができるでしょう。