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投資信託って?株式投資とは何が違う?
投資信託とは「投資家から集めたお金を、運用のプロが株や債券などで運用する商品」のことです。
世界には株式や債券、不動産など様々な投資対象がありますが、それら一つ一つを吟味しながら選んでいくのは至難の業です。
ですが投資信託では、あなたが「日本株」や「アメリカの債券」などざっくりとしたカテゴリーを選ぶだけで、プロが投資対象を厳選し運用してくれます。
例えば日経新聞の投資信託純資産残高ランキング1位(2022年4月時点)の「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)」という投資信託の中には、2022年2月時点で52種類のアメリカの株式が組み込まれています。
組み込まれている株式は確定をしている訳ではなく、常に中身が最適になるよう、投資のプロが定期的に売買を行いメンテナンスしています。
自分で複数の株式を選び、なおかつ最適なタイミングで売買するのは大変ですが、投資信託に預けておけば、相場に合った複数の株式に分散して投資することが可能なのです。
あなたが行うことは、投資対象のカテゴリーを選ぶことだけですが、「ランキングで1位だから」や「人気があるから」といった理由で選ぶのはおすすめしません。
しっかりと自分のリスク許容度を理解した上で商品を選ぶことが大切です。
投資信託を選ぶ際の注意点については後ほど解説しますので、しっかりと確認しておきましょう。
投資信託が初心者に向いている理由って?
投資信託が初心者に向いている理由は3つあります。
(2)少額から始めることができる
(3)さまざまな種類から選べる
では、それぞれの理由について、詳しく確認していきましょう。
(1)投資のプロに運用してもらえる
投資信託は、ファンドマネジャーと呼ばれる投資のプロが運用を行います。
投資信託の中身には、何十種類もの株や債券が組み込まれており、プロがその中身の入れ替えを行います。
投資のリスクを減らすためには、ひとつの投資対象に集中して投資するよりも、さまざまなものに分散して投資をする「分散投資」が良いとされています。
投資信託であれば、一つの投資信託を購入すれば分散投資が可能です。
投資初心者がリスクを抑えた運用を行うために、投資信託は適していると言えるでしょう。
(2)少額から始めることができる
投資信託は、1万円から購入することができます。
最近では、100円から購入することができるネット証券なども登場してきました。
相場の下落を初めて経験した際は、想像以上に不安になるものです。
相場下落時でも「また相場が戻るまで待っていよう」と落ち着いていられるよう、まずは少額から始めてみましょう。
投資は、しばらく使う予定のない資金で行うことが鉄則です。
値動きに慣れてきたら、少しずつ金額を増やしていきましょう。
(3)さまざまな種類から選べる
投資信託の投資先には、以下のような種類があります。
・REIT(不動産投資信託)
・債券
これらの中でも、日本だけに投資するものや、アメリカやヨーロッパなどの海外に投資するものがあります。
私たちは日本に住んでいるため「トヨタ」や「ソフトバンク」などの日本企業の名前からその業種や規模を想像することができます。
ですが、アメリカやヨーロッパの会社についてイメージすることは難しいでしょう。
投資信託であれば、「アメリカの株」「ヨーロッパの株」といったざっくりとしたカテゴリーを選べば、プロがその国の優良企業の株を集めてくれるのです。
また商品を選びきれない場合は、株もREITも債券も入った「バランス型」という商品もあります。
あなたはどっち?投資スタイルの選び方
投資信託での投資スタイルには「相場を気にせず売買するスタイル」と「相場を読んで売買するスタイル」の2パターンあります。
相場を気にせず売買するスタイル
相場を気にしない売買とは「定期的に購入する積立投資」のことです。
よりリスクを抑える投資手法として、「ドルコスト平均法」という方法があります。
相場が安くても高くても毎月一定額を買付することで、買付価格を平均化する方法です。
買付価格を平均化することで、相場が大きく下落した時でも値下がり幅を抑えることができます。
また積立投資は月々の購入日、購入額をあらかじめ設定しておくため、毎日相場をチェックする必要がありません。
経済ニュースが難しくてわからない方や、相場をチェックする時間がない方に適しています。
相場を読んで売買するスタイル
相場を読む売買とは「相場が下がった時に買付し、上がった時に売却する」ことです。
買い時、売り時の見極めが重要であるため、株価や経済ニュースを頻繁にチェックする必要があります。
また損をしたまま売却し、より値上がりしそうな別の商品を買う「損切り」や、同じ商品を下がったタイミングで追加買付する「ナンピン買い」などのテクニックも必要です。
相場を気にしないスタイルと比べて、読みが当たれば大きな利益を得られる可能性があります。
一方で、読みが外れた場合は大きく損するリスクもあるため、上級者向けのスタイルとも言えます。
あなたはどちらのスタイルが合っているでしょうか。
また2つのスタイルを組み合わせて効率よく運用を行うこともできるので、ご自身に合った投資手法を選定していきましょう。
投資信託を選ぶ時に気を付けたい4つのこと
ここからは、投資信託を選ぶ時に気を付けておきたいことを紹介します。
(2)手数料について知る
(3)取引時間に注意する
(4)NISA、iDeCoを活用する
それでは、それぞれについて確認していきましょう。
(1)さまざまなリスクを理解しておこう
投資信託は元本保証ではありません。
「思ったよりも下がった」などの理由でクーリングオフすることもできません。
そのため、あらゆるリスクを理解した上で商品を選ぶことが大切です。
投資信託には、以下のようなリスクがあります。
日々価格が上下するリスク
・為替変動リスク
海外に投資する場合、円安・円高の影響を受けるリスク
・金利変動リスク
債券の場合、金利の変動の影響を受けるリスク
・カントリーリスク
特定の国で紛争などが起き、株価などが変動するリスク
また、投資のリスクとリターンには以下のような相関関係があります。
参考|三井住友信託銀行「考えてみよう!これからのマネープラン」より筆者作成
例えば、株式の投資信託は、値上がり幅も大きいですが、下落した時の値下がり幅も大きくなります。
10%〜20%下がることもあるため、この下落に耐えられないと感じた方は、変動幅の少ない債券などの投資を検討しましょう。
「こんなに下がると思わなかった」と後悔をしても、元本を元に戻すことはできません。
また相場下落時に慌てて売却してしまうと、その後の値上がりを捉えることができません。
下落した時こそ、落ち着いて判断することが大切です。
(2)手数料について知っておこう
投資信託はプロに運用を任せる分、さまざまな手数料がかかります。
主な手数料は以下のとおりです。
購入時にかかる手数料(最大で3%ほど)
・信託報酬
運用中にかかる手数料。
信託財産から引かれているため、目に見えない形で負担している。
・信託財産留保額
売却時にかかる手数料(かからない商品もある)
また購入時手数料は、2%〜3%かかるものが多いですが、中には「ノーロード投資信託」と言って購入時手数料が無料の商品もあります。
運用中にも手数料がかかるため、より手数料が安い商品を探してみましょう。
(3)取引時間に注意しよう
タイミングを狙って投資信託を売買する場合は、取引時間に注意が必要です。
投資信託の現在の価格を「基準価額」と言います。
株式はタイムリーに時価が動きますが、投資信託は当日もしくは翌日の夕方に基準価額が確定し、確定した基準価額は翌日もしくは翌々日の早朝に発表されます。
投資信託の注文受付は基本的に15時までのため、いくらの基準価額で買えたかは翌日もしくは翌々日の朝になるまで分かりません。
また投資信託を購入する際、ホームページなどに表示されている基準価額は前日や前々日の価格ですので、必ずしもその価格で買えるわけではない点にも注意が必要です。
基準価額は分配金の有無や運用期間の影響を受けるため、基準価額の高い投資信託が良い投資信託というわけではありません。
比較する際は直近の騰落率を比べましょう。
(4)NISA、iDeCoを活用しよう
投資信託は、値上がり益に対して税金がかかります。
例えば10万円の利益が出たとしても、20.315%の税金が引かれ、実際の手取り額は約8万円になってしまいます。
ですが、NISAやiDeCoといった仕組みを使えば、20.315%の税金が引かれることなく利益を受け取ることができます。
せっかく投資をするなら、税制が優遇されている制度も活用してみましょう。
NISAやiDeCoの仕組みについては、以下の記事を参考にしてみてください。
まとめ
この記事では、投資信託が初心者におすすめな理由と、投資信託を選ぶ際に気を付けておきたいことを解説しました。
投資信託が初心者におすすめな理由
(1)投資のプロに運用してもらえる
(2)少額から始めることができる
(3)さまざまな種類から選べる
投資信託を選ぶ際に気を付けておきたいこと
(1)さまざまなリスクを理解しておく
(2)手数料について知る
(3)取引時間に注意する
(4)NISA、iDeCoを活用する
投資信託はさまざまなリスクや手数料がかかる反面、プロに運用をお願いすることによって投資に不慣れな方でも簡単に始められる運用方法です。
初めは値動きに戸惑うこともあるかと思いますが、慣れてくれば相場を予想したり、経済をより身近に感じることができます。
投資信託の商品選びに迷ったら、ぜひ身近なFP(ファイナンシャルプランナー)に相談してみましょう。
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