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子供の教育費の目安
子供の教育費の目安を次の5つのステージに分けて解説します。
(2)小学校でかかる教育費
(3)中学校でかかる教育費
(4)高校でかかる教育費
(5)大学でかかる教育費
(1)幼稚園でかかる教育費
文部科学省が行った「子供の学習費調査」によると、幼稚園でかかる教育費の内訳は「学校教育費」「給食費」「園外活動費」などです。
いずれも公立の幼稚園より私立の幼稚園の方が費用は高い傾向にあり、3年間の支出平均は私立が公立の2.5倍程度となっています。
引用|文部科学省「子供の学習費調査」(平成30年度)より弊社作成
(2)小学校でかかる教育費
小学校でかかる費用の内訳は、幼稚園と同じく「学校教育費」「給食費」「学校外活動費」です。
小学校は6年間通うことになるので、公立と私立の費用の差が幼稚園の教育費よりも大きくなっています。
公立と私立で差が大きくなっている原因としては、以下のものが挙げられます。
・制服
・ランドセル
・教材費
・学習塾や習い事
引用|文部科学省「子供の学習費調査」(平成30年度)より弊社作成
(3)中学校でかかる教育費
中学校でかかる費用の内訳は、幼稚園・小学校と同じく「学校教育費」「給食費」「学校外活動費」です。
引用|文部科学省「子供の学習費調査」(平成30年度)より弊社作成
中学校卒業までの3年間でかかる教育費は、公立は約145万円、私立は約420万円となっており、特に授業料などの学校でかかる費用の差が大きくなっています。
一方で、学習塾や習い事などの「学校外活動費」はどちらも30万円程度となっており、大きな差はないようです。
(4)高校でかかる教育費
高校でかかる費用の内訳は「学校教育費」「学校外活動費」です。
授業料などの学校教育費で約2.5倍の差があります。
引用|文部科学省「子供の学習費調査」(平成30年度)より弊社作成
(5)大学でかかる教育費
大学でかかる教育費は、国公立に進学するか、私立に進学するか、文系・理系のどちらの学部に進学するかで変化します。
国公立よりも私立の方が入学金や授業料が高くなる傾向がありますが、同じ大学でも学部によって学費が変わることがあります。
多くの場合、文系よりも理系の方が教育費は高くなります。
理由としては、理系の学部の方が施設設備費などの納入費用が高額になる傾向があるためです。
引用|日本政策金融公庫「教育費負担の実態調査(2019年度)」より弊社作成
高校卒業までにかかる教育費の総額
子供が高卒の場合、かかる教育費は幼稚園から高校までの15年間となります。
高校卒業まですべて公立に通う場合は、15年間での合計費用は約540万円かかります。
全て私立の学校に通う場合は、1,800万円を超える可能性が高いです。
また、この教育費には受験費用が含まれていないので注意が必要です。
中学受験や高校受験では、公立では約2,000円、私立では約20,000円の受験料がかかります。
教育費について検討するときは、受験する学校の数を考慮して計算するようにしましょう。
大学卒業までにかかる教育費の総額
子供が大学に進学した場合、かかる費用は以下の表のようになります。
全て国公立の場合は約1,000万円ですが、全て私立の場合は約2,700万円です。
幼稚園・小学校・中学校・高校・大学いずれも私立の方が教育費が高い傾向にあるので、私立に通う年数が長いほど教育費は高くなります。
高校までの進路 | 大学の区分 | 大学 (4年間) | 学習費合計 (19年間) |
---|---|---|---|
すべて公立 | 国公立 | 539.3万円 | 1,080.3万円 |
すべて公立 | 私立文系 | 730.8万円 | 1,271.8万円 |
すべて公立 | 私立理系 | 826.7万円 | 1,367.7万円 |
幼稚園だけ私立 | 国公立 | 539.3万円 | 1,173.9万円 |
幼稚園だけ私立 | 私立文系 | 730.8万円 | 1,365.4万円 |
幼稚園だけ私立 | 私立理系 | 826.7万円 | 1,461.3万円 |
高校だけ私立 | 国公立 | 539.3万円 | 1,233.5万円 |
高校だけ私立 | 私立文系 | 730.8万円 | 1,425.0万円 |
高校だけ私立 | 私立理系 | 826.7万円 | 1,520.9万円 |
幼稚園・高校が私立 | 国公立 | 539.3万円 | 1,327.1万円 |
幼稚園・高校が私立 | 私立文系 | 730.8万円 | 1,518.6万円 |
幼稚園・高校が私立 | 私立理系 | 826.7万円 | 1,614.5万円 |
小学校だけ公立 | 国公立 | 539.3万円 | 1,602.6万円 |
小学校だけ公立 | 私立文系 | 730.8万円 | 1,794.1万円 |
小学校だけ公立 | 私立理系 | 826.7万円 | 1,890.0万円 |
中学・高校が私立 | 国公立 | 539.3万円 | 1,509.0万円 |
中学・高校が私立 | 私立文系 | 730.8万円 | 1,700.5万円 |
中学・高校が私立 | 私立理系 | 826.7万円 | 1,796.4万円 |
すべて私立 | 国公立 | 539.3万円 | 2,369.1万円 |
すべて私立 | 私立文系 | 730.8万円 | 2,560.6万円 |
すべて私立 | 私立理系 | 826.7万円 | 2,656.5万円 |
引用|文部科学省「子供の学習費調査」(平成30年度)
まとめ
大学までの教育費をまとめていきましたが、いかがでしたか?
高校卒業の場合は最低540万円程度、大学に進学する場合は最低1,000万円程度の教育費がかかります。
家計にとって大きな負担になる可能性もあるので、計画的に資金準備を行いましょう。
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