自分の貯金額って人と比べて多い?少ない?
社長、この前お客さんから「自分の預金額はこれぐらいですが、同じ年代の人はどれぐらいありますか?」と…
「自分は少ない方ですか?多い方ですか?」という質問をされました。
人それぞれ違うので、はっきりとした回答はちょっとできなかったのですけど…
みなさんどれぐらい預金をしてるのですかね?
日本人は他人が気になりますね(笑)
しかし、お金の話なので他人と比べてどうだなど話す機会がないと思うんです。
親でも話さないですよね…
多分、お父さんお母さんがどれだけ預金してるかを言えない方の方が多いと思います。
兄弟も一緒、会社の同僚に対してもあんまり聞けないじゃないですか?
なので、そこは意外に知らないのです。
自分が多いのか少ないのかが気になってしまうというのは仕方ないのかなとも思います。
今回は、年代別にどれぐらいの預金があるのかという実数のデータが出いますので紹介していこうと思います。
毎年発表されているデータがあるのですよ。
預金額の平均値と中央値を説明していきます。
中央値ってナニ?
平均値は分かりますが、中央値というのはどういった数値なのでしょうか?
統計の時は、平均値と中央値という二つの値を見ていくのが普通です。
中央値は例えば統計を取った方が100人いたとすると51番目の方…
中央値は平均とはズレるのですか?
ズレることもあるし、平均値・中央値がほとんど一緒になることもあります。
今回の数字を見ていただくとおもしろいですよ。
動画で確認したい方はこちら
20代の貯金額
まず20代の方の預金額です。
結構、離れますね…
離れることの原因は、お金を持っているごく一部の方が平均値を押し上げているのです。
もしかすると、20代で1,000万円を持ってる人もいると?
そうです。
「1,000万円、2,000万円貯めています!」という方がいたとすると、平均値は上がります。
例えば貯金額が1人目10万円、2人目10万円、3人目20万円、4人目30万円だったとしても…
1,000万円、2,000万円みたいな方がいると全部を足してこの人数で割った時に平均値はグッと上がるじゃないですか。
ただし、0円の方もたくさんいて…
10万円、20万円、30万円、40万円という方がいて、500万円、1,000万円みたいになっていると、この方々の真ん中の人は恐らく20万円とか30万円しかないわけです。
これが中央値のデータとして取られる。
20代だと学生さんも含まれている可能性もありますものね。
大学生の方もいるでしょうね。
なので貯金ゼロの方も多く、それによって中央値が引き下げられているということだと思います。
まあ実感として平均179万円というのは…
平均とすると高いのかな?と思いました。
高いですよね?
私は20代の時に、180万円もありませんでした…
30代〜60代の貯金額
他の年代も発表していきましょう。
平均値はグンと上がりましたね…!
40代は、平均値818万円、中央値92万円。 50代は、平均値1067万円、中央値130万円。
どの年代も中央値が低いですね。
60代になると、平均値1,860万円、中央値が460万円になります。
これは一人暮らし世帯の数値というのがポイントです。
家計での金額はまた違ってくるということですね?
一人暮らしの方って何にお金を使ってるんだろう?
趣味とかになりますかね、自分で自由に使えるから。
必要がないから残してないのでしょうね。
実態に近いのは平均値?中央値?
やっぱりこの中央値の方が、実態に近いのでしょうか?
中央値の方が、実態に近いと思います。
皆さんが1番イメージが付きやすい集団は、例えば会社。
あとは同年代みたいな話をしてるわけだから学校のクラスを考えていただきたいですね。
例えば1クラス40人で、合計5クラスあれば、その学年は全員で200人じゃないですか。
この200人の中の101番目の方、これが中央値なわけです。
この方がどれくらいの貯金があるか?みたいな話ですが…
多分、ごく一部の方がお金を持っていて、ほとんどの人が貯金をしていない。
そうするとやっぱりこの辺になってしまうという話なので、中央値が引き下げられるというのはよくあることじゃないかな?
平均だけを見ると焦るのかなって思いますけど…
中央値を見ると、なんかそんなになくてもいいのかなみたいな。
今回の話の趣旨と少しズレますが、データを見る時にすぐ「アベレージ(平均)」と言う人いるじゃないですか?
これはよくないですよね。
ただ、その中央値の数字を知って…
例えば、今40代の方で「40代の中央値が92万円だけど、俺は100万円あるからみんなよりもイケてる!」と思うのはちょっと微妙。
100万円じゃ心もとないですよね…
貯金はNG!?資産を増やすためにやるべきこと
この数値は恐らく、投資など別の資産は除いてます。
例えば不動産や株式などの資産ですね。
あと保険の積立もですね。
こういったものを外した値でしょうね。
私の考えですが、預金をする必要はないと思うのです。
今回のテーマとはもう全然反対の話ですよね…
生活防衛資金だけ。
生活防衛資金は、単身者の方なら1ヶ月の生活費の3倍ぐらいが目安です。
ご家庭があるということであれば6ヶ月分。
月40万円で暮らしてるんだったら120〜240万円あれば、それ以上ある必要はないわけですよ。
それ以上の部分をどうすればいいかと言うと、やっぱり資産形成、投資、運用に回していく。
なので私もいつでも換金できる資産はありますが、貯金となると本当にこんな感じかもしれないです。
全然、手元に残していません。
だって株も保険関係もそうですが、流動性が高いので。
いざ何かがあって「現金化したいな…」と思ったときに、現金に変えられるわけですよ。
運用利回りがありますから、現金に変えない間は常にお金を稼いできてくれてるわけです。その方がいいよねという感じはしますね。
預金も昔はよく金利が高かったからいいという話ですが、今は違いますものね。
金利が5%以上ある時代は預金しておくのが1番いいでしょうね。
それが安定的に資産を作っていく方法だから。
ただ今はそうではない以上、5%くらいで回せる金融商品を見つけていかなきゃいけない。
なので、そこに振り分けていく。
このデータを見るだけだと「資産がどれぐらいあるのかな?」というところは見えてこないですよね。
そこに関しては、家計金融資産というようなデータが出ていたと思うので、これはまた別の機会にお話したいなと思います。
自分に合ったライフプランを立てよう
僕がお客様から質問された「自分が多いのか?少ないのか?」というのはこの数値を言ったからどうこうという話でもないですね…
そうですね。
「他人と比べるな!」と言っておいてください。
絶対評価で、自分の軸でいきましょう。
そうですよね。
環境も違えば、色々な収入や支出も違うわけですからね。
預金額って、預金口座に入ってるお金だと思います。
若くして親族を亡くして遺産相続し、それで1,000万円を持っている20代もいるでしょうから。
状況が全然違う訳なので、その方と比べるとちょっとおかしいですよね…?
1つ言えることはやっぱり生活防衛資金(先ほど言った生活費の3ヶ月〜6ヶ月分ぐらい)をまず貯めると。
これが貯まったのであれば、それ以上眠らせいてもダメなので、しっかりと運用にまわしていく。
そうすると更にお金が増えるという、そういう話だと思います。
環境も年収も支出も生きてる世界が全然人とは違うわけなので…
「自分でやるのは難しいよ…」という方は、気軽にご相談ください。
「あなたぐらいの方はこういうことやっていますよ!」など、そういう事例などもシェアできます。
今回は「年代別の貯金額」について、話をさせていただきました。
ありがとうございました。