2025年高配当な銀行株ベスト5

ここでは、2025年に注目の高配当銀行株を5銘柄紹介します。
・秋田銀行
・東和銀行
・大東銀行
・ふくおかフィナンシャルグループ
1つずつ紹介します。
フィデアホールディングス
フィデアホールディングスは、地方銀行として安定した地域密着型の金融サービスを展開しています。
堅実な経営と低リスクの融資戦略により、配当利回りは比較的高めです。
地域経済の成長に連動して安定した収益が期待できる点が魅力です。
投資する際は、地域経済動向や自己資本比率の推移を確認すると安心です。
900円 × 100株 × 4.71% = 約4,239円
- 配当利回り:4.71%
- 株価(目安):1株=約900円(2025年10月時点の近辺価格を仮定)
- 保有株数:100株
秋田銀行
秋田銀行は、東北地方を中心に展開する地方銀行で、安定した地元顧客基盤を持っています。
近年はデジタル化や新規事業への取り組みも進めており、効率的な収益構造が魅力です。
高配当でありながら、財務健全性も高いため、中長期での投資に適しています。
景気変動に左右されやすいため、東北地域の経済動向にも注目しましょう。
1,600円 × 100株 × 4.29% = 約6,864円
- 配当利回り:4.29%
- 株価(目安):1株=約1,600円(2025年10月時点の近辺価格を仮定)
- 保有株数:100株
大東銀行
大東銀行は、地元密着型のサービスを中心に安定的な収益を上げている銀行です。
堅実な経営姿勢と財務健全性が評価されており、高配当銘柄として注目されています。
配当利回りの高さだけでなく、地域経済の成長性や将来の収益力も見極めることが大切です。
700円 × 100株 × 4.18% = 約2,926円
- 配当利回り:4.18%
- 株価(目安):1株=約700円(2025年10月時点の近辺価格を仮定)
- 保有株数:100株
東和銀行
東和銀行は、中堅規模の銀行として、個人向けローンや中小企業向け融資をバランスよく展開しています。
配当利回りは高めで、株主還元意識も強いのが特徴です。
投資する際は、不良債権比率や貸出先の信用状況を確認することで、リスクを抑えた投資判断ができるでしょう。
650円 × 100株 × 4.07% = 約2,655円
- 配当利回り:4.07%
- 株価(目安):1株=約650円(2025年10月時点の近辺価格を仮定)
- 保有株数:100株
ふくおかフィナンシャルグループ
ふくおかファイナンシャルグループは、福岡を拠点に九州全域で金融サービスを展開しています。
複数の銀行を傘下に持ち、多角的な事業ポートフォリオで安定収益を確保しているのが特徴です。
高配当でありながら、中長期的な成長力も期待できる点が魅力です。
投資判断の際は、グループ全体の収益構造や配当性向を確認すると安心です。
3,000円 × 100株 × 3.81% = 約11,430円
- 配当利回り:3.81%
- 株価(目安):1株=約3,000円(2025年10月時点の近辺価格を仮定)
- 保有株数:100株
高配当銀行株が注目される理由

高配当銀行株は、投資家から根強い人気があります。
その背景には、安定した収益基盤と株主還元への姿勢、そして市場全体における割安感などが挙げられます。
ここでは、特に注目される3つの理由を解説します。
・金利上昇局面で業績改善しやすい
・低PBR・割安感のある銘柄が多い
1つずつ確認してみましょう。
安定した配当収入が期待できる
銀行は預金や融資などの基本的な金融業務により、安定した収益を確保しやすいビジネスモデルを持っています。
特に地方銀行は地域経済に密着しており、貸出先との長期的な関係性により貸倒れリスクが比較的低い傾向があります。
そのため、定期的な配当を維持しやすく、長期投資家にとって安定した収入源となるのです。
金利上昇局面で業績改善しやすい
銀行の収益は、貸出金利と預金金利の差である「利ざや」によって大きく左右されます。
金利が上昇する局面では、貸出金利の上昇が預金金利の上昇よりも早く収益に反映されやすいため、銀行の業績改善が期待できます。
これにより、配当維持や増配の可能性も高まり、高配当株としての魅力が増すことから、投資家から指示されているのです。
低PBR・割安感のある銘柄が多い
銀行株は市場全体の景気変動や金利動向に敏感なため、株価が割安になることがあります。
特に低PBR(株価純資産倍率)の銘柄は、資産価値に対して株価が割安と判断されやすく、高配当利回りと相まって投資魅力が高まります。
割安感のある銀行株を選ぶことで、安定した配当収入を得ながら資産価値の上昇も期待できます。
高配当銀行株投資の注意点

高配当銀行株は安定した配当収入が魅力ですが、投資する際にはいくつかのリスクを理解しておくことが重要です。
ここでは、特に注意すべきポイントを4点解説します。
・金融危機・不良債権リスク
・高配当でも減配リスクはある
・株価下落によるトータルリターンの低下
1つずつ紹介します。
景気・金利動向に左右されやすい
銀行株は景気や金利の影響を受けやすいという特徴があります。
景気が低迷すると貸出先の返済能力が落ち、不良債権が増える可能性があるのです。
また、金利が低水準で推移すると利ざやが縮小し、収益や配当への影響が出やすくなります。
金融危機・不良債権リスク
銀行業は金融システム全体の安定性にも影響されます。
例えば、リーマンショック時には多くの銀行が貸出先の破綻で損失を計上しました。
特に地方銀行や中小銀行は特定地域や業種への融資が集中しやすく、リスク分散が課題です。
高配当でも減配リスクはある
高配当株であっても、業績悪化や自己資本比率の低下で減配される可能性があります。
業績が一時的に落ちた大手銀行でも、過去に減配に踏み切ったケースもあるのです。
そのため、過去の配当実績だけで安心せず、財務状況や収益力を確認する必要があります。
株価下落によるトータルリターンの低下
配当利回りの高さだけで投資すると、株価下落によってトータルリターンが低下することがあります。
例えば、地方銀行株は高配当でも、景気悪化や金利低下で株価が下落し、配当収入以上に損失が出たケースもあります。
高配当銀行株の選び方

単に高配当だからと飛びつくと、景気変動や金融リスクで損失を被る可能性があります。
ここでは、長期的に安心して投資できる銀行株を見極めるための具体的なポイントを4点解説します。
・財務健全性(自己資本比率・不良債権比率)
・事業ポートフォリオの多角化
・中長期での安定収益力
1つずつ確認しておきましょう。
配当利回りと配当性向をチェック
高配当銀行株を選ぶ際は、配当利回りと配当性向をチェックしておきましょう。
配当利回りは高いほど魅力的ですが、単に利回りだけで判断すると危険です。
例えば、配当性向が90%以上の銀行株は、利益が減少した場合に減配リスクが高まります。
逆に、配当性向が適正(50〜70%前後)の銘柄は、業績が多少変動しても配当を維持しやすい傾向があるのです。
財務健全性(自己資本比率・不良債権比率)
銀行の安定性を判断するうえで、自己資本比率や不良債権比率は重要な指標なため、必ずチェックしておきましょう。
自己資本比率が高い銀行は、金融危機や景気変動時でも損失吸収力があり、配当維持の可能性が高まります。
不良債権比率が低い銀行は、貸出先の信用リスクが少なく、安定収益が期待できるのです。
例えば、地方銀行でも自己資本比率10%以上・不良債権比率1%未満の銀行は、比較的安全性が高いと判断できます。
また、過去数年の推移も確認すると、経営の安定性やリスク管理能力をより正確に把握できます。
これにより、高配当株であっても安全性の高い銀行を選ぶ判断材料になります。
事業ポートフォリオの多角化
銀行の収益源は融資だけでなく、投資信託販売、手数料収入、海外事業など多岐にわたるため、事業ポートフォリオの多角化も確認しておきましょう。
事業ポートフォリオが多角化されている銀行は、一部の事業が不振でも収益全体への影響が小さく、配当の安定性が高まります。
例えば、融資業務に加えて、投資信託や保険商品の販売による手数料収入、法人向けコンサルティング、さらには海外展開など、さまざまな収益の柱を持つことです。
これにより、仮に貸出金利が下がって利ざや収入が減っても、他の事業が支えとなり、収益全体が安定しやすくなります。
例を挙げると、ふくおかファイナンシャルグループは、複数の銀行や証券会社を傘下に持ち、地域融資に加え手数料収入も確保しているため、安定した配当が期待できます。
このように、投資先の銀行株のポートフォリオをしっかり確認してから選ぶようにしましょう。
中長期での安定収益力
銀行株投資では、短期の高配当だけでなく、中長期的に安定した収益力があるかを見極めることが重要です。
地域密着型で堅実な貸出を行う銀行や、多角的に収益源を確保している銀行は、長期的に配当を維持しやすくなります。
例えば、秋田銀行や大東銀行は、地域経済に密着した安定した貸出構造を持ち、長期投資に適した高配当銘柄として注目されています。
また、単年度だけでなく「中期経営計画」に目を通し、どのように安定収益を確保しようとしているかを把握することも大切です。
これにより、将来にわたり安心して配当を受け取り続けられる銀行株を見極めやすくなります。
高配当銀行株を始める際のポイント

高配当銀行株を始める際のポイントを3つ紹介します。
・複数銘柄に分散投資してリスクを軽減させる
・専門家に相談してから始める
1つずつ確認しておきましょう。
配当利回りだけで選ばない
高配当株投資でよくある失敗は「配当利回りの高さ」だけで銘柄を選んでしまうことです。
利回りが極端に高い銘柄は、株価が下落して見かけ上利回りが上がっている場合や、業績が悪化して減配が近いサインであることもあります。
例えば、配当利回り7%を超える地方銀行株があっても、配当性向が高すぎたり、業績が伸び悩んでいる場合は要注意です。
つまり、投資家がすべきことは、利回りと同時に『配当性向』『業績の安定度』『財務の健全性』を確認し、本当に持続可能な配当かを見極めることです。
複数銘柄に分散投資してリスクを軽減させる
銀行株は景気や地域経済の影響を強く受けるため、1銘柄に集中投資するとリスクが大きくなります。
例えば、地方経済が低迷すると特定地域に依存している地方銀行の収益は急激に悪化することがあります。
しかし、複数の銀行株に分散投資すれば、リスクを平準化でき、1社の業績悪化がポートフォリオ全体に与える影響を軽減できるのです。
また、地銀とメガバンクを組み合わせると、配当の安定性と成長性を両立しやすくなります。
つまり投資家は、少なくとも3〜5銘柄に分散し、業態や地域が異なる銀行を組み合わせて投資することが望ましいと言えるでしょう。
専門家に相談してから始める
銀行株は配当が魅力ですが、景気や金利動向の影響を強く受けるため、初心者には判断が難しい分野でもあります。
例えば「この銘柄は減配リスクが高いのか?」「財務は健全なのか?」といった判断は、金融の知識がなければ見落としやすいポイントです。
そこで、専門家であるファイナンシャルプランナーに相談し、投資方針やリスク許容度に合った銘柄を選ぶことが効果的です。
つまり投資家がすべきことは、自己判断だけで決めずに、専門家の意見を取り入れて投資の精度を高めることです。
ココザスはファイナンシャルプランナーとして投資や資産運用のサポートを行っております。
また、お客様の資産状況や家族構成、将来的なライフプランから適切な投資計画のアドバイスもしています。
さらに税金アドバイスや余剰金作りのための家計の見直し、保険やローンなどについての相談も承っておりますので、ぜひ一度ご相談ください。
まとめ

高配当銀行株は、安定した配当収入を得られる魅力がある一方で、景気や金利の影響を強く受けるため、注意深い銘柄選びが欠かせません。
本記事で紹介した銀行株ベスト5や選び方のポイントを参考に、配当利回りだけでなく財務健全性や事業ポートフォリオにも目を向けることが大切です。
さらに複数銘柄に分散し、中長期の視点で投資を行うことで、安定収益を得ながら資産形成を進めることができるでしょう。
投資判断に迷う場合は、専門家に相談して自分に合った投資戦略を立てることをおすすめします。