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不動産投資で融資審査に通る条件とは?審査落ちを防ぐ5つのポイントを解説

  • #不動産投資

「不動産投資で融資審査に通るための条件を知りたい」
「不動産投資の融資審査では、どのような点が見られる?」
「融資審査を通過するためには、どのような対策が必要?」
このような疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。

不動産投資の融資審査では、申込者の年収や職業などの属性、信用情報だけでなく、物件の収益性や担保評価、賃貸需要など、さまざまな要素をもとに総合的に判断されます。

そのため、どのような基準で審査されるのか分かりにくいと感じる方も少なくありません。

そこで本記事では、不動産投資の融資審査に通るための条件をはじめ、審査が厳しくなる理由や金融機関が重視する審査基準、審査通過の可能性を高めるための対策について紹介します。

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この記事の監修者

持丸 雅士

ココザス株式会社|コンサルタント|FP

持丸 雅士

Masashi Mochimaru

突如起きた父親の入院・手術をきっかけにお金に対する不安を感じ、ファイナンシャル・プランナーの勉強を始める。
ファイナンシャルプランナー技能士2級及びAFP認定を取得後、お金に対する正しい知識・情報を世の中に伝えていきたいと思い、個人向け資産形成コンサルティング事業を展開しているココザス株式会社へ入社。
資産形成で不安を抱えているお客様の視点に立ち、年間800人以上の資産形成のサポートを行っている。
また現在はセミナー講師として講演会を行うなど、正しいお金の知識を広げる活動にも取り組んでいる。

不動産投資の融資審査で見られる5つの条件

不動産投資の融資審査で見られる5つの条件

不動産投資の融資審査では、申込者の属性や自己資金だけでなく、物件の収益性や担保価値、信用情報なども含めて総合的に判断されます。

審査を通過するためには、金融機関がどのようなポイントを重視しているのかをあらかじめ把握しておくことが大切です。

ここでは、不動産投資の融資審査で見られる5つの条件を紹介します。

(1)物件の収益性|利回り・キャッシュフロー
(2)物件の担保評価|積算評価・収益還元評価
(3)申込者の属性|年収・職業・勤続年数
(4)自己資金の状況|頭金・預金残高
(5)信用情報|延滞・ローン・借入状況

(1)物件の収益性|利回り・キャッシュフロー

物件の収益性は、不動産投資の融資審査において重要な要素のひとつです。

金融機関にとって、不動産投資ローンの主な返済原資は家賃収入です。

そのため、物件から安定した収益を得られるかどうかは、融資を判断するうえで重要なポイントになります。

住宅ローンでは、基本的に利用者本人の給与収入などが返済原資となります。

一方、不動産投資ローンでは、投資物件から得られる家賃収入が返済原資となるため、物件が継続的に収益を生み出せるかどうかが重視されます。

家賃収入が返済額を十分に上回り、長期的に安定したキャッシュフローを確保できると判断されれば、年収がそれほど高くない場合でも融資を受けられる可能性があります。

反対に、収支が厳しい物件では、投資家本人の年収が高くても融資を断られることがあります。

不動産投資ローンでは、投資家の属性だけでなく、物件そのものの収益性も重要な判断材料になるためです。

(2)物件の担保評価|積算評価・収益還元評価

融資審査では、物件の収益性とあわせて、担保となる物件の評価も重要なポイントです。

担保とは、万が一返済ができなくなった場合に、金融機関が債権を回収するために設定する資産のことです。

不動産投資ローンでは、一般的に購入する物件そのものが担保となります。

その物件に対して金融機関が設定する権利が抵当権です。返済ができなくなった場合には、金融機関が物件を売却し、その代金を返済に充てることができます。

そのため、担保価値が高い物件ほど、金融機関にとって融資のリスクを抑えやすくなります。

物件の主な評価方法には、土地や建物の価値を積み上げて算出する「積算評価」と、物件が将来生み出す収益をもとに評価する「収益還元評価」があります。

どちらの評価を重視するかは、金融機関によって異なります。

地銀や信金では積算評価を重視する一方、都市銀行や不動産投資向け融資に積極的な金融機関では、収益還元評価を重視する傾向があります。

担保評価が低い物件は、利回りが良くても融資を受けにくい場合があります。

購入前に簡易的な積算評価や周辺の家賃相場を確認し、担保としてどの程度評価される物件なのかを把握しておくことが大切です。

(3)申込者の属性|年収・職業・勤続年数

融資審査では、年収・職業・勤続年数といった申込者の属性も総合的に評価されます。

不動産投資では物件の事業性が重視されますが、投資家自身に安定した返済能力があるかどうかも、金融機関が確認するポイントです。

例えば、給与所得者なのか自営業者なのか、公務員なのかといった職業の安定性が確認されます。

また、勤続年数が短い場合には、慎重に判断されることもあります。

もちろん、不動産投資ローンは年収だけで融資の可否が決まるものではありません。

ただし、家賃収入だけで返済できなくなった場合には、給与収入などから返済する可能性もあるため、申込者自身の返済能力も審査の対象になります。

一般的には年収が高いほど有利になりやすいものの、年収が300万円台の会社員でも、物件の収益性が高ければ借り入れが可能になるケースがあります。

年収や職業などの属性は、すぐに変えられるものではありません。

一方で、転職のタイミングを調整したり、確定申告の内容を整えたりするなど、事前に対応できる部分もあります。

まずは自分の属性が金融機関からどのように評価されるのかを把握し、審査に備えて準備しておくことが大切です。

(4)自己資金の状況|頭金・預金残高

金融機関は、どの程度の自己資金を確保できているかについても、融資審査で確認します。

十分な頭金を用意できていることや、預貯金を継続的に積み上げていることは、無理のない資金計画で投資を進めていると判断されやすい要素の1つです。

フルローンやオーバーローンが難しくなっている現在では、自己資金の割合が高いほど融資を受けやすくなる傾向があります。

また、預金については現在の残高だけでなく、これまでどのように資金を増やしてきたかなど、通帳の動きを確認されることもあります。

アンケート調査結果

引用|金融庁「投資用不動産向け融資に関するアンケート調査結果

一時的に大きな金額が入金されている場合よりも、継続的に貯蓄してきた履歴を重視する金融機関もあります。

自己資金の状況は融資審査に影響する要素であるため、不動産投資を検討し始めた段階から計画的に貯蓄し、資金状況を整えておくことが大切です。

(5)信用情報|延滞・ローン・借入状況

信用情報も、不動産投資の融資審査で厳しく確認される項目の1つです。

過去にクレジットカードやローンの延滞がある場合は、審査に影響する可能性があります。

また、すでに多くの借り入れがある場合も慎重に判断されるため、キャッシングやリボ払いなどの残高がマイナス要因になることもあります。

信用情報は、申込者がこれまでどのように借り入れや返済を行ってきたかを確認するための情報です。

金融機関は、返済を継続できる人物かどうかを判断する材料として信用情報を確認します。

そのため、日頃から支払いの延滞を避け、不要な借り入れを整理するなど、適切に管理しておくことが大切です。

金融機関は、CIC(シー・アイ・シー)やJICC、全国銀行個人信用情報センターなどの信用情報機関を通じて、申込者のクレジットカードの利用履歴やローンの返済状況、延滞記録、借入残高などを確認します。

信用情報に問題がある場合は、まず改善できる部分から対応し、一定期間をかけて状況を整えていく必要があります。

信用情報はすぐに変えられるものではありませんが、延滞を避ける、借り入れを整理するといった日々の管理を続けることが、将来的な融資審査への備えにつながります。

不動産投資ローンの融資審査が厳しくなる3つの理由

不動産投資ローンの融資審査が厳しくなる3つの理由

不動産投資ローンは、住宅ローンとは異なり、申込者の返済能力だけでなく、物件の収益性や事業としての安定性も含めて審査されます。

家賃収入を返済原資とすることや空室リスクがあること、融資額が高額になりやすいことなどから、審査は厳しくなる傾向があります。

ここでは、不動産投資ローンの融資審査が厳しくなる3つの理由を紹介します。

(1)返済原資|家賃収入に依存するため
(2)空室リスク|家賃収入が途切れる可能性があるため
(3)融資額|高額な借り入れになりやすいため

(1)返済原資|家賃収入に依存するため

不動産投資ローンでは、家賃収入が主な返済原資となるため、安定して収入を得られるかどうかが重要な審査ポイントです。

給与収入とは異なり、家賃収入は景気や賃貸需要、物件の状態などによって変動する可能性があります。

そのため、金融機関は返済に必要な収入を継続的に確保できるかを慎重に確認します。

審査では、家賃収入が返済額をどの程度上回っているかに加え、長期的に安定したキャッシュフローを維持できるかどうかも確認されます。

さらに、家賃の下落や修繕費の増加、管理費の負担などによって、実際の収支が悪化しないかも評価の対象です。

そのため、表面的な利回りだけではなく、「安定して家賃収入を得られるか」「各種費用を差し引いた後も黒字を維持できるか」といった点が重視されます。

(2)空室リスク|家賃収入が途切れる可能性があるため

不動産投資には空室が発生する可能性があるため、金融機関は空室が生じた場合でも返済を続けられるかを慎重に審査します。

空室期間中は家賃収入を得られないため、その期間が長くなれば返済への影響も大きくなります。

そのため、現在の入居状況だけでなく、過去の空室期間や周辺エリアの賃貸需要、競合物件の家賃推移なども含めて総合的に判断されます。

また、審査では満室時の家賃収入をそのまま評価するのではなく、入居率を6割~7割程度に設定するなど、一定の空室を想定して収支を確認するのが一般的です。

そのため、満室時のキャッシュフローが黒字であっても、それだけで融資審査に通るとは限りません

金融機関ごとの審査基準をもとに、空室が発生した場合でも返済できるかが確認されます。

立地や築年数、間取り、設備、管理会社の運営力なども評価の対象となり、将来的に空室が発生しにくい物件かどうかも見られます。

さらに、空室が発生した場合でも返済を続けられる手元資金(預金)や、副収入の有無を確認されることもあります。

空室は投資家が完全にコントロールできるものではないため、金融機関は収益の安定性を慎重に確認したうえで融資を判断します。

(3)融資額|高額な借り入れになりやすいため

不動産投資では数千万円から億単位の融資になることもあり、融資額が大きいほど金融機関が負うリスクも大きくなるため、審査は慎重に行われます。

融資額が高くなるほど、返済が難しくなった場合に金融機関が受ける損失も大きくなるためです。

具体的には、融資比率(LTV)や返済比率(DSR)、年間収支、自己資金額などを確認し、無理なく返済を続けられるかが評価されます。

また、不動産投資ローンは事業性融資として扱われるため、申込者の年収だけでなく、物件の収益性や担保価値も重要な判断材料となります。

さらに、融資期間は物件の築年数や構造によって制限される場合があります。

返済期間が短くなると毎月の返済額が大きくなり、収支への負担も増えるため、審査が厳しくなる可能性があります。

このように、不動産投資ローンでは融資額が大きいことに加え、物件の収益性や返済期間など複数の要素を踏まえて判断されるため、住宅ローンよりも慎重な審査が行われる傾向があります。

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金融機関が不動産投資の融資審査で重視する3つの審査基準

金融機関が不動産投資の融資審査で重視する3つの審査基準

不動産投資の融資審査では、申込者の属性だけでなく、物件の立地や収益性、建物の状態なども重要な判断材料となります。

金融機関は、安定した家賃収入を確保できるか、長期にわたって返済を続けられる物件かどうかを総合的に確認します。

ここでは、金融機関が不動産投資の融資審査で重視する3つの審査基準を紹介します。

(1)立地・賃貸需要|安定した入居が見込めるか
(2)キャッシュフロー|厳しい条件でも返済できるか
(3)築年数・建物構造|融資期間を確保できるか

(1)立地・賃貸需要|安定した入居が見込めるか

金融機関が重視するポイントのひとつが、物件の立地と賃貸需要です。

利回りが高い物件であっても、入居者を確保しにくいエリアでは家賃収入が安定せず、返済に影響する可能性があります。

そのため、駅からの距離や周辺人口、商業施設、大学・工業団地などの周辺環境、地域の空室率など、さまざまな項目が確認されます。

物件の確認・検証状況

引用|金融庁「投資用不動産向け融資に関するアンケート調査結果について

また、人口が減少しているエリアや空室率が高いエリアでは、将来的に家賃収入が不安定になる可能性があるため、融資判断が慎重になる傾向があります。

一方、賃貸需要が高いエリアは家賃下落や空室のリスクを抑えやすく、長期的に安定した運用を見込めることから、評価されやすくなります。

同じ利回りの物件でも、立地によって金融機関からの評価が変わる可能性があります。

不動産投資の融資審査では、収益性だけでなく、安定した賃貸需要が見込める立地かどうかも重要です。

(2)キャッシュフロー|厳しい条件でも返済できるか

金融機関は、物件の収支に一定の負荷をかけたうえで、継続して返済できるかを確認します。

いわゆる「負荷をかけたキャッシュフロー」と呼ばれる考え方で、実際の想定よりも厳しい条件を設定して返済余力を確認します。

審査では、実際よりも高い空室率や修繕費を想定するほか、融資金利が低い場合でも、シミュレーション上では4%~5%程度の金利を設定して返済余力を確認するケースがあります。

なお、具体的な審査条件は金融機関によって異なります。

家賃収入が想定どおりに得られない場合でも返済を続けられるかを確認するため、このように厳しい条件を設定して収支を試算します。

そのため、表面利回りが高い物件でも、負荷をかけたシミュレーションで赤字になる場合は、借入可能額が低くなったり、多くの自己資金を求められたりすることがあります。

一方で、担保評価や申込者の属性など、ほかの要素によって評価を補えるケースもあります。

そのため、キャッシュフローだけで融資の可否が決まるわけではありません。

融資審査に備えるためには、一定の負荷をかけた条件でも、安定したキャッシュフローを確保できる物件かどうかを確認しておくことが大切です。

(3)築年数・建物構造|融資期間を確保できるか

物件の築年数や建物構造は、融資期間を判断するうえで重要なポイントです。

築年数が経過した物件は融資期間が短くなる場合があり、毎月の返済額が大きくなることでキャッシュフローを圧迫し、審査にも影響する可能性があります。

融資期間は、物件の築年数や建物構造などによって左右されます。

金融機関が建物をどの程度の期間利用できるか判断する際には、税法で定められた法定耐用年数が参考にされることがあります。

法定耐用年数とは、建物などの資産について、税法上使用できる期間の目安として定められている年数です。建物の構造によって、次のように年数が異なります。

構造区分 法定耐用年数
木造 22年
軽量鉄骨造(骨組み肉厚3mm以下) 19年
軽量鉄骨造(骨組み肉厚3mm超4mm以下) 27年
重量鉄骨造(骨組み肉厚4mm超) 34年
鉄筋コンクリート造(RC) 47年
鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC) 47年
融資期間

引用|金融庁「投資用不動産向け融資に関するアンケート調査結果について

ただし、法定耐用年数と融資期間がそのまま比例するわけではありません。

築年数が法定耐用年数を大きく超えている物件では、融資期間が短く設定される可能性があります。

その結果、毎月の返済負担が大きくなり、収支が悪化することで融資を受けにくくなる場合もあります。

不動産投資の融資審査の通過率を上げる3つの方法

不動産投資の融資審査の通過率を上げる3つの方法

不動産投資の融資審査では、物件の事業性だけでなく、申込者の信用力や資金状況なども総合的に判断されます。

審査を有利に進めるには、収益性の高い物件を選ぶことに加え、融資を受けやすくするための準備や工夫も重要です。

ここでは、不動産投資の融資審査の通過率を上げる3つの方法を紹介します。

(1)物件選び|収益性と賃貸需要が高い物件を選ぶ
(2)専門会社の活用|金融機関との提携実績がある会社に相談する
(3)相続税対策|資産背景と投資目的を明確にする

(1)物件選び|収益性と賃貸需要が高い物件を選ぶ

収益性と賃貸需要が高い物件を選ぶことは、融資審査を通過するうえで重要なポイントです。

不動産投資では家賃収入が主な返済原資となるため、金融機関は安定して入居者を確保できるか、空室期間を抑えられるかといった点を重視します。

物件の収益性は、家賃設定と利回りのバランスだけでなく、周辺の賃貸需要やエリアの特性、物件そのものの競争力など、複数の要素によって左右されます。

駅からの距離や生活利便性に加え、大学・商業施設・工業団地などの需要につながる施設があるエリアは、安定した入居を見込める要素となります。

また、築年数が浅い物件や、地域のニーズに合った間取りの物件も、空室リスクを抑える要素のひとつです。

金融機関はこうした条件を総合的に確認し、安定して返済を続けられる物件かどうかを判断します。

そのため、収益性だけでなく、継続的な賃貸需要を見込める物件を選ぶことが大切です。

▼ 評価されやすい物件の例
  • 都心部などにある駅から徒歩10分以内の物件
  • 生活利便施設が近い物件
  • 大学・大病院・工業団地など、賃貸需要につながる施設があるエリアの物件
  • 築10年以内、または適切にリフォームされている物件
  • 地域で需要が高い間取りの物件(都市部:1R~1LDK、郊外:2LDK前後)など

(2)専門会社の活用|金融機関との提携実績がある会社に相談する

金融機関と提携している不動産会社や建築会社、ファイナンシャルプランナーを活用することも、融資審査に備える方法のひとつです。

金融機関との提携実績がある専門会社は、それぞれの審査基準や評価されやすい物件の傾向、申込者の属性、必要となる書類などを把握している場合があります。

そのため、投資家が単独で融資先を探す場合と比べて、物件や自身の状況に合った金融機関を選びやすくなります。

また、提携の仕組みによっては、あらかじめ金融機関が物件や事業性を確認しているケースもあり、融資手続きを進めやすくなることがあります。

書類作成のサポートや審査時のフォローを受けられる専門会社であれば、不動産投資が初めての方でも、手続き上のミスを防ぎながら準備を進めやすくなるでしょう。

このように、融資に関する知識や実績を持つ専門会社を活用することで、事前準備から金融機関との調整までサポートを受けながら審査に臨むことができます。

(3)相続税対策|資産背景と投資目的を明確にする

相続税対策を目的として不動産投資を行う場合、資産背景や投資目的が融資審査の判断材料になることがあります。

相続税対策を検討できるだけの資産を保有している場合、その資産状況が金融機関から評価され、融資を前向きに検討してもらえるケースがあります。

また、相続対策として物件を保有する場合は、家族への承継を見据えて長期的に運用することも想定されます。

そのため、投資の目的や返済計画を明確に説明することが大切です。

さらに、収益性を確保できる物件を選べば、相続対策と不動産投資による収益の確保を両立できる可能性があります。

相続税対策を目的とする場合でも、その目的だけで融資の可否が決まるわけではありません。

資産背景や物件の収益性、返済計画などを整理したうえで、金融機関に投資の目的を明確に伝えることが重要です。

不動産投資ローンで審査落ちする原因と回避方法

不動産投資ローンで審査落ちする原因と回避方法

不動産投資ローンの審査では、信用情報や自己資金、物件の収益性など、さまざまな要因によって審査落ちとなる可能性があります。

事前に審査で不利になりやすいポイントを把握し、必要な対策をしておくことが重要です。

ここでは、不動産投資ローンで審査落ちする主な原因と回避方法を紹介します。

(1)年収・属性|返済能力を補うための対策
(2)信用情報|延滞・多重債務を改善する方法
(3)物件の収益性|低収益物件の評価を改善する方法

(1)年収・属性|返済能力を補うための対策

年収や属性に不安がある場合でも、自己資金を増やす、収益性の高い物件を選ぶ、申込者の属性に関する資料を整理するといった対策によって、審査を通過できる可能性を高められます。

金融機関は申込者の返済能力を確認しますが、不動産投資ローンでは家賃収入も返済原資となります

そのため、物件の事業性が高ければ、年収がそれほど高くない場合でも評価されるケースがあります。

また、勤続年数が10年、20年と長いことや、安定した職業に就いていること、副業による継続的な収入があることなども、審査の判断材料になります。

自己資金を多めに用意できれば借入額を抑えられるため、毎月の返済負担を軽減しやすくなります。

その結果、年収や属性に不安がある場合でも、融資を受けられる可能性があります。

年収や職業など、すぐには変えにくい項目もありますが、自己資金や物件選び、提出資料など、事前に準備できる部分を整えておくことが大切です。

(2)信用情報|延滞・多重債務を改善する方法

信用情報に問題がある場合は、現在の延滞や複数の借り入れを整理し、返済状況を整えていくことが重要です。

金融機関は融資審査の際に信用情報を確認し、過去の延滞や現在の借入状況などを踏まえて判断します。

そのため、まずは現在の借り入れを整理し、利用残高を減らしながら、毎月の返済を遅れずに続けることが大切です。

特に、リボ払いやキャッシング、カードローンなどの残高がある場合は、返済可能な範囲で整理を進めておくとよいでしょう。

すでに延滞履歴がある場合は、今後の支払いを継続しながら、家計を見直し、預金を増やしていくなど、返済能力を示せる状態を整えていく必要があります。

また、複数の借り入れによって返済負担が大きくなっている場合には、借り換えなどによって負担を見直す方法もあります。

信用情報はすぐに変わるものではないため、融資を検討している場合は、早い段階から借入状況や返済状況を確認し、改善できる部分から対応していくことが大切です。

(3)物件の収益性|低収益物件の評価を改善する方法

収益性が低い物件でも、家賃設定や稼働率などを見直すことで、物件の収益性を改善できる可能性があります。

不動産投資ローンの審査では、返済原資となる家賃収入を安定して得られるかが重要な判断材料となります。

そのため、空室が多い物件や収益性が低い物件は、融資審査で慎重に判断される場合があります。

収益性を改善する方法としては、周辺の家賃相場に合わせた賃料設定の見直しや、アクセントクロス・照明交換などの小規模なリフォームが挙げられます。

また、宅配ボックスの設置やインターネット無料化など、入居者のニーズに合わせて設備を見直すことも、物件の競争力を高める方法のひとつです。

管理会社を見直すことで、入居者募集や物件管理の方法が変わり、稼働率の改善につながる場合もあります。

こうした改善内容を収支計画に反映し、改善後にどの程度の収益を見込めるのかを金融機関へ説明することで、物件の事業性を評価してもらえる可能性があります。

収益性が低い物件であっても、改善できるポイントを整理し、安定した家賃収入を見込める状態に近づけることが、融資審査への備えにつながります。

不動産投資ローンに強い金融機関の特徴と選び方

不動産投資ローンを利用する際は、金利や融資期間だけでなく、金融機関ごとの特徴や得意分野を把握しておくことが大切です。

金融機関によって審査基準や重視するポイントは異なるため、1つの金融機関で融資を受けられなかった場合でも、別の金融機関では審査結果が異なることがあります。

ここでは、不動産投資ローンを扱う金融機関の特徴と、選ぶ際のポイントについて解説します。

(1)金融機関の種類|メガバンク・地銀・信金の違いと使い分け
(2)法人化|不動産投資の融資で有利になりやすいケース
(3)融資条件|金利・融資期間・融資枠が決まるポイント

(1)金融機関の種類|メガバンク・地銀・信金の違いと使い分け

不動産投資ローンでは、メガバンク・地方銀行・信用金庫それぞれの特徴を把握し、自分の属性や物件に合った金融機関を選ぶことが大切です。

それぞれの主な特徴は、次のとおりです。

項目 メガバンク 地方銀行(地銀) 信用金庫(信金)
主な特徴 全国規模で展開 地域に密着しながら比較的広いエリアに対応 地域密着型
評価基準の傾向 年収・勤務先・資産などの属性を重視 物件の収益性や地域性を重視 地域での取引実績や事業との関係を重視
向いているケース 属性や資産背景に強みがある場合 物件の事業性を評価してもらいたい場合 地域内での投資や小規模な投資を検討する場合
メリット 比較的低い金利が期待できる場合がある 物件や地域性を踏まえて判断される場合がある 地域との関係性を踏まえて相談しやすい
デメリット 審査基準が厳しい傾向がある 対象エリアなどに条件がある場合がある 営業エリアや融資規模が限られる場合がある

メガバンクでは、勤務先や年収、保有資産など、申込者の属性が重視される傾向があります。

条件によっては比較的低い金利で融資を受けられる可能性がある一方、審査は慎重に行われます。

地方銀行では、申込者の属性に加えて、物件の収益性や地域性などを踏まえて判断される傾向があります。

そのため、物件の事業性が評価されれば、融資を前向きに検討してもらえる場合があります。

信用金庫は地域とのつながりを重視する金融機関であり、営業エリア内での取引実績や事業内容なども判断材料になります。

地域内の物件や比較的小規模な投資について相談できるケースもあります。

このように、金融機関によって重視するポイントは異なります。

自身の属性や投資する物件、エリアなどを踏まえたうえで、相性の良い金融機関を選ぶことが重要です。

(2)法人化|不動産投資の融資で有利になりやすいケース

不動産投資の規模を拡大したい場合や、個人の属性だけでなく事業性も含めて評価してもらいたい場合には、法人化が選択肢となることがあります。

法人では、決算書などを通じて事業の収益状況を示せるため、売上や利益、資産状況などが融資審査の判断材料となります。

不動産事業として継続的に実績を積み上げていけば、事業性や返済能力が評価され、融資の選択肢が広がる場合があります。

また、法人の場合は、事業計画や物件の収支、保有資産などを踏まえて総合的に審査されます。

そのため、今後複数の収益物件を保有し、事業規模を拡大していきたい場合には、法人化を検討する余地があります。

ただし、法人化したからといって必ず融資で有利になるわけではありません。

決算内容や事業実績によっては、希望する条件で融資を受けられないこともあります。

また、法人の設立や維持には費用がかかるため、融資面だけでなく、今後の投資規模や事業計画なども踏まえて判断することが大切です。

長期的に複数の物件を保有したい場合や、不動産投資を事業として拡大していきたい場合には、法人化も選択肢のひとつとなります。

(3)融資条件|金利・融資期間・融資枠が決まるポイント

金利や融資期間、融資枠は、申込者の属性や物件の収益性、築年数、金融機関との取引状況など、複数の要素をもとに判断されます。

金利については、勤務先や年収、保有資産、現在の借入状況などから、申込者の信用力や返済能力が評価されます。

融資期間は、物件の築年数や建物構造などによって変わる場合があります。

また、金融機関によっては、法定耐用年数などを参考にしながら融資期間を判断するケースもあります。

融資期間が短くなると毎月の返済額が大きくなりやすいため、物件のキャッシュフローにも影響します。

さらに、物件の収益性や担保評価が高ければ、金融機関が融資リスクを抑えやすくなり、融資額の判断に影響することがあります。

過去から継続して口座を利用している場合や、法人として取引実績がある場合など、金融機関との関係性が審査の判断材料になることもあります。

金利や融資期間、融資枠は1つの条件だけで決まるものではありません。

申込者の属性や物件の条件、金融機関との関係などを総合的に整えることが、希望に近い融資条件を目指すうえで大切です。

まとめ

まとめ

今回は、不動産投資の融資審査で確認される条件や審査が厳しくなる理由、金融機関が重視するポイント、審査通過の可能性を高めるための対策などを紹介しました。

不動産投資の融資審査では、申込者の属性だけでなく、物件の収益性や担保評価、自己資金、信用情報など、さまざまな要素をもとに総合的に判断されます。

そのため、融資審査に備えるには、自分の属性や資金状況を把握するとともに、収益性や賃貸需要を見極めながら物件を選ぶことが大切です。

また、金融機関によって重視するポイントは異なり、同じ物件でも金利や融資期間、融資枠などの条件が変わる場合があります。

自分の状況や物件に合った金融機関を選び、必要な書類や返済計画をあらかじめ整えておきましょう。

ココザスでは、ファイナンシャルプランナーが、お客さまの属性や資金状況、投資目的に合わせた融資戦略をご提案しています。

物件選びから融資に関するサポート、長期的な資産形成まで一貫して支援しています。

不動産投資の融資についてお悩みの方は、ぜひ一度ココザスへご相談ください。

この記事の監修者

持丸 雅士

ココザス株式会社|コンサルタント|FP

持丸 雅士

Masashi Mochimaru

突如起きた父親の入院・手術をきっかけにお金に対する不安を感じ、ファイナンシャル・プランナーの勉強を始める。
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