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年代別の年間保険料(平均値)と月額保険料について
年代別の年間保険料(平均値)と月額保険料をまとめた表は以下のとおりです。
引用|生命保険文化センター2021(令和3)年度「生命保険に関する全国実態調査」④生命保険の世帯年間払込保険料より一部を抜粋)
※年間保険料(平均値)
※月額保険料は年間保険料を12で割ったおおよその額(独自に算出)
それでは各年代ごとに分析していきましょう。
29歳以下は各年代の中で最少の保険料
1ヶ月の保険料:約17,900円
20代はまだ若いため、死亡や病気のリスクとその保障を考える機会が少ないです。
20代ですでに結婚していたり老後の生活が心配な場合は別ですが、まだ「生命保険に加入しなければ」と焦る年齢ではありませんよね。
30代以上の年代と比べて最少の保険料を記録しているのは、生命保険に対する関心が薄いからだと推測できます。
20代は社会に出て働き始める年齢ですが、最初から高給をもらえるケースは多くありません。
そのため全般的に所得が低くて生命保険の保険料を支払い続けるだけの経済的な余裕がないことも、各年代の中で最も保険料が低い理由だといえるでしょう。
また、独身の場合は扶養家族がいないため、自身が死亡した際の家族に対する保障を心配する必要がありません。
20代は生命保険に対してそれほどお金をかけていないことがわかります。
30代は29歳以下と比べて支払額が増加
生命保険料(平均値):262,400円
1ヶ月の保険料:約21,900円
▼35~39歳
生命保険料(平均値):382,400円
1ヶ月の保険料:約31,900円
30代と29歳以下では、生命保険の保険料支払額に明らかな違いがあります。
30代前半の月額保険料は約21,900円で、30代後半の月額保険料は約31,900円です。
30代になって支払額が如実に増加しているとわかります。
保険料支払額が増加しているのには、主に2つの理由が考えられます。
1つは結婚や子供が生まれたことで扶養家族が増えたことをきっかけに、生命保険に対する意識が高まったからです。
自分だけではなく家族の人生を考えた場合、もしものときに備えて生命保険に加入するのは自然な流れです。
そうなれば必然的に保険料の支払額は増加します。
また、20代からコツコツと仕事のキャリアを積み続けた30代は、経済的にも少し余裕が生まれ始めます。
その結果として生命保険の保険料負担が相対的に軽減されることも、理由の1つとして考えられます。
30代は保険料の支払額が全体的に増加傾向になると判断できます。
40代は30代と比べてそれほど変わらない
生命保険料(平均値):347,800円
1ヶ月の保険料:約29,000円
▼45~49歳
生命保険料(平均値):375,000円
1ヶ月の保険料:約31,300円
29歳以下と比べて30代は保険料支払額が増加していますから、40代もさらに増加するのではないかと考えるのが普通です。
ですが、40代前半の月額保険料は約29,000円で、40代後半の月額保険料は約31,300円です。
先ほど紹介した30代後半の月額保険料が約31,900円ですから、支払額に大きな差はありません。
30代後半から40代後半は月額約30,000円前後に落ち着き、ほぼ横ばいで推移しています。
40代は20代や30代で生まれた子供が成長する頃ですし、30代よりもさらに収入が上がる年齢でもあります。
また、30代よりも年齢が上がったことで、健康面や老後の資金面に対するリスクをより現実的に感じ始めます。
ただ、30代と比べて大きくライフステージが変わるわけではないため、月額保険料はほとんど増加していません。
下がってもいませんから、月額約30,000円前後を継続的に支払っていると分析できます。
50代は各年代と比べて最も高い
生命保険料(平均値):432,300円
1ヶ月の保険料:約36,000円
▼55~59歳
生命保険料(平均値):435,900円
1ヶ月の保険料:約36,300円
30代後半から40代後半までの月額保険料はそれほど差がありませんが、50代は40代と比べて月額保険料が約5,000円も高くなっています。
あくまで一般論ですが、50代は仕事で大事なポジションを任されることが多くなり、それが収入に反映されます。
つまり、経済的に十分な余裕が生まれます。
ただ、その一方で自分の体に対してはっきりと不安を覚える年齢でもあります。
不調を感じる日があったり、実際に病気やケガなどが原因で日常生活を送るのに支障が出たりなどです。20代のように「いつまでも健康だから大丈夫だ」と自信を持てなくなりますね。
高齢者と呼ばれる65歳が目前に迫っている年齢です。
死亡するリスクはもちろんですし、病気やケガなどをした際の医療・介護・老後に対して現実的に備えておく必要があります。
新たに保険を追加したりなど、収入の中から保険料にまわす割合が増加していると考えられます。
30代は生命保険への加入を考えるタイミング
一般的には18歳以上から生命保険への加入が可能です。
ただ、先ほど紹介した月額保険料の支払額からわかる通り、現実的に加入を考えるのは30代になってからです。
そこで、なぜ30代が生命保険への加入を考えるのかを簡単に解説します。
(1)健康で加入しやすくて保険料が安い
生命保険に加入する際は、健康状態や既往歴を保険会社に告知しないといけません。
病気の事実を隠して保険に加入して保険金を受け取ることが認められていたら、保険制度が崩壊してしまうからです。
告知義務違反が発覚した場合は、保険会社から保険金は支払われません。
以上のことから健康状態によっては生命保険に加入できませんが、30代で特に大きな病気をしていなければ通常は加入できます。
しかも、まだ若いですので、保険料を比較的安くおさえられます。
30代が生命保険への加入を考えるのに適したタイミングだといえるのは、このような理由があるからです。
(2)急な病気やケガに備えられる
30代は仕事に打ち込む年齢で収入は決して低くないものの、まだ貯蓄が不十分なケースはめずらしくありません。
急な病気やケガで長期間働けなくなってしまったら、多額の出費を覚悟する必要があります。
会社員に支給される傷病手当などの手当だけでは、カバーしきれない可能性があります。
事前に生命保険に加入しておけば、急な病気やケガに備えられます。
リスクに対する備えとして生命保険に加入する30代は少なくありません。
(3)家族に対する保障を用意できる
30代は配偶者や子供がいてもおかしくない年齢ですから、家族に対して保障を用意するのはとても大切なことです。
家族の収入を支えている大黒柱の自分が死亡しても、生命保険に加入していれば家族の生活を守れます。
国民年金や厚生年金に加入していれば遺族年金が支給されますが、それだけでは心許ないと感じるケースもあります。
自分に万が一のことがあっても家族が生活に困らないように、あらかじめ生命保険に加入して保障を用意しておきます。
生命保険の月額平均を参考に保険を見直そう
生命保険に対してどれぐらい支払っているのか、年代別の月額平均をそれぞれ紹介しました。
20代はまだそれほど生命保険の支払額は高くありませんが、30代後半から40代後半までは月額平均が約30,000円になります。
30代は結婚や子供が生まれたりなど、ライフステージが変化するからだと考えられます。
30代は生命保険への加入を考えるタイミングですが、迷って決められないこともあります。
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