使っていない口座は早めに解約すべき3つの理由
しばらく使っていない口座は、そのまま放置せず解約することをおすすめしています。
早めに解約を検討すべき理由は以下の3点です。
2:口座が不正利用されるリスクがある
3:口座維持手数料が発生する可能性がある
それでは、それぞれの詳細を見ていきましょう。
1:解約手続きが複雑化するおそれがある
長期間使わずに口座を放置すると、住所変更や転職などの影響で、解約手続きが煩雑になる可能性があります。
例えば転職後に住所を変更していない場合、本人確認に時間がかかり、解約がスムーズに進まないケースが考えられます。
また、古い口座の印鑑や通帳、キャッシュカードを紛失してしまうと再発行が必要となり、手続きがさらに面倒になるかもしれません。
余計な手間を避けるためにも、早めに解約することが推奨されます。
2:口座が不正利用されるリスクがある
使っていない口座は、不正利用の標的となる可能性が高まります。
万が一、口座情報が流出すると、知らないうちに口座が犯罪行為に利用されるリスクがあります。
とくに普段確認しない口座では、異常に気づきにくく、被害が発覚するまで時間がかかりやすいです。
不正利用が発生すると、金融機関による調査が必要になり、被害回復までに時間がかかる場合があります。
さらに、場合によっては補償が受けられないケースもあるため、使わない口座は放置せずに解約するのが賢明です。
3:口座維持手数料が発生する可能性がある
近ごろは、使っていない口座に維持手数料をかける金融機関が増えています。
例えば、一定期間取引がなかったり、預金残高が一定額を下回ったりしている口座は毎月数百円の手数料が引かれ、知らないうちに残高が減ってしまうことがあります。
預金残高が少ない状態で手数料がかかり続けると、気付いたときには残高がゼロに近くなるケースも。
あまり使わない口座なら、手数料を避けるために解約を考えるのが良いでしょう。
10年間放置した休眠預金のリスクとデメリット
10年以上口座を使用していないと「休眠預金」として扱われることがあります。
こちらでは、放置して休眠預金となった場合のリスクやデメリットを確認していきます。
放置による手数料リスクがある
休眠預金として扱われると手数料が差し引かれ、残高が減少するリスクがあります。
また、一部の銀行では、取引が2年以上ない場合にも手数料が発生します。
例えば、三井住友銀行や三菱UFJ銀行、りそな銀行などでは、休眠口座に対して年間1,100〜1,300円程度の手数料が課せられることがあります。
これらの手数料は口座残高を減らすおそれがあるため、使わない口座は早めに解約を検討しましょう。
引き出しが窓口限定になる
休眠預金となった口座では、インターネットバンキングやATMを利用した引き出しが制限され、窓口での手続きが必要になる場合があります。
窓口での手続きでは、本人確認書類の提示が求められるほか、手続きに時間がかかることも少なくありません。
そのため、急な出費で現金が必要になった際、スムーズに対応できない可能性があります。
とくに平日に銀行へ行けない方にとっては、不便を感じることがあるでしょう。
口座のお金が民間活動に利用される
長期間引き出されない休眠預金は、最終的に「休眠預金活用法」に基づき、社会福祉や教育支援などの民間公益活動に活用される仕組みがあります。
お金が完全に失われるわけではなく、必要に応じて請求すれば、いつでも取り戻すことは可能です。
ただし、通常の引き出しよりも時間や手間がかかる可能性があるため、定期的に口座を利用するのがおすすめです。
今すぐできる!使っていない口座の解約方法
使っていない口座は早めに解約して、不必要なリスクを回避することが大切です。
こちらでは、解約手続きの流れを簡単にご紹介します。
後回しにして忘れてしまわないよう、すぐに行動に移していきましょう。
必要書類の準備
口座を解約する際は、以下の書類が必要です。
・本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカードなど)
・通帳、キャッシュカード
三菱UFJ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行など大手銀行では、解約時に通帳やキャッシュカードの提示を求められることが一般的です。
とくに、通帳を紛失している場合には追加の確認が必要になり、手続きに時間がかかる可能性があるため、事前に準備しておくことが大切です。
解約手続きの方法
解約手続きの方法は、金融機関によって異なります。
一般的なメガバンクでは窓口での解約が基本ですが、
最近ではオンラインや郵送での手続きが可能な場合もあります。
例えば、三井住友銀行やみずほ銀行ではインターネットバンキングを通じて解約が可能です。
一方、楽天銀行やPayPay銀行などのネット専用銀行では、解約手続きがすべてオンラインで完結します。
ただし、オンライン解約は対応する口座種別や条件が限られるため、事前に確認することをおすすめします。
手続き時の注意点
口座解約時には、残高がゼロになっていることを確認してください。
残高がある場合、現金で引き出すか、指定口座に振り込む必要があります。
なお、振り込みには手数料がかかることもあるため、事前に確認しておくと安心です。
また、大きな金額を引き出す際は、ATMや窓口の限度額に注意してください。
とくに高額の引き出しが必要な場合は、事前に銀行へ相談し、余裕を持って手続きを進めましょう。
まとめ
使っていない口座は、早めに解約することを推奨しています。
放置しておくと、手続きが煩雑になったり、不正利用のリスクが高まったりするだけでなく、維持手数料が発生する可能性もあります。
解約手続きをスムーズに進めるためには、必要書類を準備し、解約前に残高がゼロであることを確認しておくことが重要です。
定期的に口座を見直して不要なものを解約すれば、リスクを避けつつ、資産管理をより効率的に進められるようになるでしょう。